赤ちゃんの部屋作り、リビングや寝室のポイントは?狭い場合の対策とは

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赤ちゃんがいる生活は、成長に合わせて安全な部屋作りが必要となります。
赤ちゃんの部屋作りはいつどのように準備するのかから、赤ちゃんが日中過ごすリビングや夜中過ごす寝室のレイアウトのポイントや、成長ごとの部屋作りのポイントなどをご紹介いたします。

目次

  1. 赤ちゃんの部屋作り、いつから準備する?
    • 生まれてすぐに必要になる家具やインテリア
  2. 赤ちゃんのための部屋作り、収納はどうする?
    • 服の収納はどうする?タンスは必要?
    • おもちゃの収納は?
  3. 赤ちゃんのための部屋作り、床はすべり止めのあるラグやジョイントマットを
  4. 赤ちゃんの寝室はどうする?ベビーベッドは必要?安全対策を考えて
    • 布団やベッド選びのポイント
    • 寝室づくりのポイント
  5. 赤ちゃんの部屋作り、リビングレイアウトのポイント
    • 目が行き届くレイアウトにする
    • 赤ちゃんスペースは風が当たらない場所に
    • 出ているものを減らす収納インテリアに
    • 壁やカーテンなどに危険がないか見直す
  6. 新生児~寝返り時期の部屋作りのポイント
    • 赤ちゃんの周りはモノを置かないレイアウトに
    • おむつ替えと授乳のしやすい部屋作り
    • 寝返りをはじめたらソファやバウンサーには注意
  7. お座り~ハイハイの時期の部屋作りのポイント
    • お座りをはじめたら椅子を準備
    • ベビーガードの準備を
    • 家電は手の届かないところに移動
    • 床は掃除がしやすくずれないものを敷く
  8. つかまり立ち~ひとり歩きの時期の部屋作り
    • コーナーガードなどで安全対策を
    • お風呂も対策を
  9. 狭いリビング・2DK・2LDKでも安心できる赤ちゃんの部屋作り
    • 家具は壁によせる
    • スペースを活用して収納する
    • 困ったらトランクルームを活用
  10. まとめ

赤ちゃんの部屋作り、いつから準備する?

当たり前ですが、赤ちゃんが生まれると、すぐに赤ちゃんのいる生活が始まります。
妊娠中に、赤ちゃんのいる生活を想定し、部屋作りを進めておきましょう。
日中過ごすスペースと夜寝る場所を考え、過ごしやすいレイアウトに変更しておくとよいです。
必要となるものは、全て事前に用意するのではなく、実際に生活をしてみて必要と感じたら購入する方が無駄がありません。
ネットであればいつでも注文できますし、事前に準備をしても必要なかったということもよくありますので、妊娠中に下調べを進めておき、必要になったタイミングで購入するのがおすすめです。

 

生まれてすぐに必要になる家具やインテリア

  • ベッドや布団
  • ベビー服やガーゼなどの収納
  • おむつやおしりふき収納
  • 汚れ物入れ
  • おむつ替えスペース用敷物
  • 授乳スペース

ベッドや布団は、ベビー用のものが必要かどうかは住宅事情にもよるかと思います。
ベビーベッドは使用期間が短くレンタルするという方も多いので、事前に生まれてから1ヶ月程度のレンタルを手配して試す方法もあります。
新生児期は、おむつ替えも授乳も頻繁です。
おむつ替えも授乳も、やりやすいスペースを確保できるレイアウトを考えておくとよいでしょう。
おむつやおしりふきなど、育児グッズの収納はすぐに取り出せる「収納かご」などが楽です。

赤ちゃんのための部屋作り、収納はどうする?

服の収納はどうする?タンスは必要?

タンスなど子供用家具の購入はもう少し子供が成長し、自分で支度をできるようになってからでもよいでしょう。
赤ちゃんのハイハイやつかまり立ちが始まると、タンスの引き出しを開けてしまったり、家具の角で頭をぶつけたりしないよう対策が必要となりますし、動き出すようになると赤ちゃんにとっても広いスペースが必要になります。
服の収納は、プラスチック製の小さめの衣装ケースを必要な個数積み重ねていったり、収納かごで代用して様子を見てはいかがでしょうか。

 

おもちゃの収納は?

赤ちゃんの部屋作りで、おもちゃの収納に悩む方は多いのではないでしょうか。
成長に合わせておもちゃも増え収納スペースが必要になりますし、部屋が狭いと出しっぱなしにもできないので片付けやすい収納が必要になります。
赤ちゃんが動き出すようになると、散らかしておくと赤ちゃんが踏んでしまいケガに繋がることもあるので、手っ取り早く片付けられるものがよいです。
こまめに片づけられるよう大き目のおもちゃ用収納ボックスを用意したり、そのまま収納になるお片付けプレイマットを購入したりと、手間をかけなくてよい収納を準備しておきましょう。
お片付けプレイマットは、キルティングのものもあり、ねんねの時期にはその上で寝かせておくこともできます。
赤ちゃんのおもちゃは、成長に伴い変わっていきます。
少し先の月齢のおもちゃを参考に、収納を考えるとよいでしょう。
赤ちゃんのおもちゃについては、
赤ちゃんのおもちゃいつ買う?何買う?どう遊ばせる?

で詳しくご紹介しています。

 

赤ちゃんのための部屋作り、床はすべり止めのあるラグやジョイントマットを

日中、赤ちゃんと過ごす部屋の床は、ラグやマットを敷くのがおすすめです。
ねんねの時期は、寝かせたり、おむつ替えをしたり、寝返りの練習をしたりするのに、クッション性のある敷物があるとよいです。
赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちを始めると、ケガ防止のためにも敷物が必要になります。
動くようになってからは、敷物がずれてしまうと転倒に繋がるので、ずれ防止のついているラグや、床に敷き詰めるジョイントマットが便利です。
どの月齢でも汚してしまいやすいので、すぐに洗えるものにしましょう。

 

赤ちゃんの寝室はどうする?ベビーベッドは必要?安全対策を考えて

寝室はベッドにするか布団にするか、ベッドの場合は親と一緒かベビーベッドか悩む方もいらっしゃるでしょう。
日本では、親と同じ布団やベッドで赤ちゃんと添い寝をしている家庭が多いです。
夜間の授乳をしている間は添い寝の方がママも楽ですので、寝室にベビーベッドを用意する必要はないかもしれません。

 

布団やベッド選びのポイント

ベッドで添い寝の場合も布団で添い寝の場合も、赤ちゃんを寝かせるところはある程度硬さが必要です。
顔がマットレスなどに沈み込んでしまい窒息する事故も起きており、ベビー用敷布団などの使用が消費者庁から進められています。
また、掛布団も顔にかかって窒息の危険性があることから、ベビー用の軽いものが推奨されています。※1

  • 硬さのある敷布団やマットレスを使う
  • 軽い掛布団を使う

この2点に注意をしましょう。

寝室づくりのポイント

赤ちゃんの寝室で事故で多いのは、ベッドからの転落・ベッドと壁などのすき間に挟まる・顔を覆われるなどと言われています。
ベッドの場合は、寝返りができるようになると転落の危険も高まるので、パパとママの間で寝る、ベビーガードをつけるなど対策が必要になります。

 

また、ベッドと壁のすき間に挟まれる事故も起きているので、ベッドの場合は壁にぴったりとつけられるようなレイアウトにしましょう。
また、クッションや衣類などが顔にかかってしまい窒息する事故も起きています。
ベッド・布団の上や周りには、赤ちゃんのおもちゃや衣類、ガーゼやスタイなども置かないようにしましょう。※1 

  • 転落防止策をとる
  • ベッドと壁にすき間を作らない
  • 赤ちゃんが寝ているときは、近くにものを置かない

これらに気を付けて、事故のない寝室づくりをしましょう。

 

赤ちゃんの寝室については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
赤ちゃんにはベッド?お布団?安全な寝室の環境と夏冬の布団対策

 

※1 0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!/消費者庁/平成28年10月24日/2019年3月13日現在
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/161024kouhyou_1.pdf

赤ちゃんの部屋作り、リビングレイアウトのポイント

赤ちゃんと日中を過ごす場所は、リビングという方が多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの部屋作り、リビングでのおさえるべきポイントをご紹介します。※2

 

目が行き届くレイアウトにする

ママがキッチンにいるときも、ご飯を食べているときも、赤ちゃんが視界に入るようなレイアウトにしておくことが大切です。
視界を遮る家具や観葉植物などがある場合は、赤ちゃんの危険にもつながるので別の部屋に移動しておきましょう。

 

赤ちゃんスペースは風が当たらない場所に

赤ちゃんはまだ体温調節が大人のようにはできないので、適度な室温・湿度が重要です。
適温に保つためにエアコンや暖房器具を使うことも必要ですが、風が直接あたると赤ちゃんには刺激になってしまいます。
直接風があたらない位置に、赤ちゃんと過ごすスペースを確保しましょう。

 

出ているものを減らす収納インテリアに

赤ちゃんが自分で動けない時期でも、抱っこしている間に手が届くものをひっぱってしまったり、動けるようになるとあちこち触ってしまいケガにつながることがあります。
おしゃれなインテリアグッズなどはもちろん、文房具、本、DVDなど目に見えるところに出ているものは棚の中などに収納し、赤ちゃんが取り出せないような収納レイアウトに工夫しましょう。
ハイハイやつかまり立ちをする前から、出ているものを極力減らし、見えないところに収納したり、別の部屋に移動しておくと安心です。

 

壁やカーテンなどに危険がないか見直す

壁に時計やポスターがかけてあると、何かの拍子に外れて赤ちゃんにあたってしまうかもしれません。
壁には何もかけておかない方が安心です。
カーテンやブラインドも引っ張ってしまったり、紐に絡まってしまったりすると危険です。
赤ちゃんのスペースはカーテンやブラインドから離したところにし、ひもは手がとどかない位置で固定しておくなどの対策をしておきましょう。
赤ちゃんとのリビングでの過ごし方については、
赤ちゃんと過ごすリビング作り、注意するポイントは?何して過ごす?

で詳しくご紹介しています。

※2 乳幼児の転落・転倒事故防止ガイドヒヤリ・ハットレポート No.11/東京都/2019年3月13日現在
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/hiyarihat/documents/cms-hiyari11.pdf

新生児~寝返り時期の部屋作りのポイント

赤ちゃんの周りはモノを置かないレイアウトに

新生児期には、誤って上から物が落ちてしまう事故が起きやすいです。※3
赤ちゃんの周りには極力ものを置かない部屋にしましょう。
見せる収納の場合、棚の上においてあるものが何かの拍子に落下することもありますので、棚の位置と赤ちゃんのスペースは離しておく方がよいです。

 

おむつ替えと授乳のしやすい部屋作り

新生児のうちは、おむつ替えと授乳の回数がまだまだ頻繁にある時期です。
授乳をしておむつ替えという流れのことが多いので、スムーズに移動できるスペースを確保し、おむつ替えグッズはすぐ取り出せる場所に置いておくと楽です。

 

寝返りをはじめたらソファやバウンサーには注意

寝返りをするようになると、ソファやバウンサーに寝かせておくと転落の危険があります。
基本的には床や布団に寝かせるようにして、ソファやバウンサーに寝かせるときは必ずそばについているようにしましょう。※3※4

※3 月齢・年齢別で見る起こりやすい事故(乳幼児の事故)|あいち はぐみんNet/2019年3月13日現在
http://www.pref.aichi.jp/kosodate/hagumin/growing/age.html
※4 乳幼児の転落・転倒事故防止ガイドヒヤリ・ハットレポート No.11/東京都/2019年3月13日現在
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/hiyarihat/documents/cms-hiyari11.pdf

お座り~ハイハイの時期の部屋作りのポイント

お座りをはじめたら椅子を準備

お座りをはじめると、椅子が必要になります。
お座りが安定する頃には離乳食をはじめる方も多く、ご飯を食べさせるためのテーブルと椅子が必要になります。
はじめのうちはお座りも不安定なので、支えのある低い椅子を使います。
リビングに赤ちゃん椅子を置けるようスペースを確保しましょう。
離乳食について、
離乳食の進め方-食材や固さ、進める目安、食べないときは?-

で詳しくご紹介しています。

 

ベビーガードの準備を

この時期は、転落や転倒によるケガや、やけどによるケガなども出てきます。※5
台所や階段など危険な場所は、赤ちゃんがいけないようにベビーガードを取り付け、開け閉めを徹底しましょう。

 

家電は手の届かないところに移動

リビングに暖房器具や加湿器、扇風機などを置いておくと、赤ちゃんが触ってしまうと危険です。
赤ちゃんが届かないところに移動するか安全柵などをつけましょう。※5
また、電化製品の電源コードも見えないところに隠したり、使わないときは赤ちゃんの手が届かないところにしまうようにしましょう。

 

床は掃除がしやすくずれないものを敷く

赤ちゃんが動き出すと、床も対策が必要になります。※6
ラグなどの敷物は、赤ちゃんが動きにあわせてずれてしまわないものにした方が安心です。
また、よだれや吐き戻しで汚してしまうことも多いので、洗いやすい敷物にした方がママも楽です。
また、ハイハイで移動をするようになると、家じゅうの床のほこりも気になるので、床掃除がしやすいよう、なるべく物は床に直接置かない方がよいです。
この時期の赤ちゃんのよだれとよだれの掃除については、
赤ちゃんのよだれ、こんなに多くて大丈夫?対策は?

で詳しくご紹介しています。

※5 月齢・年齢別で見る起こりやすい事故(乳幼児の事故)|あいち はぐみんNet/2019年3月13日現在
http://www.pref.aichi.jp/kosodate/hagumin/growing/age.html
※6 乳幼児の転落・転倒事故防止ガイドヒヤリ・ハットレポート No.11/東京都/2019年3月13日現在
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/hiyarihat/documents/cms-hiyari11.pdf

つかまり立ち~ひとり歩きの時期の部屋作り

コーナーガードなどで安全対策を

つかまり立ちはいつから?おもちゃで練習する時は、転倒対策も忘れずに

でもご紹介しているように、つかまり立ちし始めからしっかりと歩けるようになるまでの間は、転んでしまうことも多いです。

扉を開け閉めしてしまったり、コンセントに何かを差し込んでしまったりすることも考えられます。
安全対策を第一に部屋作りをしましょう。

  • 危険なところには入れないようベビーガードをつける
  • 赤ちゃんがぶつかりそうなところにはクッション性のあるガードをつける
  • コンセントにもガードをつける
  • 収納の扉などが開いてしまわないようフックをつける

 

お風呂も対策を

入浴するときに、滑って転んだりしないよう、お風呂場の床にすべり止めになるものを敷くと寒さ対策にもなり安心です。
一人で歩けるようになり、風呂場や洗面所に勝手に入ってしまうと浴槽や洗濯機など危険です。
鍵をつけるなど対策を考えておくと安心です。
赤ちゃんが歩くようになるまでの成長については、
赤ちゃんの歩く練習は必要?早くても遅くても心配?

で詳しくご紹介していますので、安全対策の参考にしてみてください。

 

狭いリビング・2DK・2LDKでも安心できる赤ちゃんの部屋作り

家具は壁によせる

赤ちゃんの部屋作りは、赤ちゃんが過ごせるスペースが必要になります。
家具などは壁に寄せ、部屋の中心に広いスペースを確保しましょう。

 

スペースを活用して収納する

赤ちゃんのおもちゃやお世話グッズなどは、ベビーベッドの下やソファの下などのスペースを活用した収納を考えましょう。
キッチンや洗面所のモノを見直し、収納スペースを空け、赤ちゃんと使うもの以外はそちらに移動すると、狭いリビングでも赤ちゃんとのスペースを確保しやすくなります。
リビングのスペースだけでなく、家全体の収納を見直してみてはいかがでしょうか。

 

困ったらトランクルームを活用

独身時代の趣味のものや本など、赤ちゃんとの生活には必要なくても捨てられないものや、季節ものの衣類などが収納スペースを占拠しているという場合もあるのではないでしょうか。
思い切って、トランクルームを活用する方法もあります。
トランクルームもいろいろな種類があり、書類や本などを段ボール1箱から預けられるところから、コンテナのスペースを借りるところまで様々です。
段ボール1箱ならば、月額数百円から預けられ、宅配便で出し入れできるところもあります。※7

※7 トランクルームよりちょうどいい 月200円からの宅配型トランクルーム - minikura/2019年3月13日現在
https://minikura.com/trunkroom.html

まとめ

赤ちゃんと過ごす部屋作りについてご紹介いたしました。
赤ちゃんの成長にあわせて部屋作りのポイントも変わっていきますので、柔軟に対応できるようモノを増やしすぎずシンプルな部屋作りを心掛けましょう。
赤ちゃんの部屋作りは、過ごしやすさと同時に安全対策が重要です。
事故にならないためにも、シンプルな部屋にしておき、おもちゃなどもすぐに片づけられるような収納方法にしておきましょう。
赤ちゃんの成長については、
子供の成長についておさらい!こんなに早い!赤ちゃんから幼児まで

こちらの記事でまとめていますので、部屋作りの参考にしてみてください。

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