赤ちゃんの歩く練習は必要?早くても遅くても心配?

公開日:2018.11.06

赤ちゃんが歩き出すのは、標準的にいつくらいなのでしょうか。

早すぎるとO脚になるといわれたり、遅すぎると発達が心配になったりするものです。

また、昔は歩行器で練習するのが一般的でしたが、近年ではあまり使用されていないなど、昔と今では考え方が異なる点もあります。

今回は、赤ちゃんが歩く目安と、歩くまでのステップ、歩く練習から歩けるようになった後の注意ポイントまでをご紹介いたします。

目次

  1. 赤ちゃんが歩くのはいつ?
  2. 一人で歩けるようになるためのステップ
    • ハイハイは全身をバランスよく使うよい運動
    • つかまり立ちで視野が広がる
    • 立って足を動かせるつたい歩き
    • よちよち歩きから一人歩きに
    • 階段を上る
    • 走る・ジャンプ
  3. 歩くのが遅い原因は?
  4. 赤ちゃんが歩く練習は必要?
  5. 外で歩くための準備
    • ファーストシューズの選び方
    • 靴に慣らせましょう
  6. 歩きはじめるのが早くても心配。O脚になりやすい?
  7. 赤ちゃんが歩き始めたら気を付けたい生活のポイント
    • 室内
    • 服装
    • 外遊びの場合は、落ちているものに注意
  8. まとめ

赤ちゃんが歩くのはいつ?

赤ちゃんが歩くのは、一般的に1歳前後です。
早い子は8ヶ月ごろから歩き始める子もいますし、遅い子は2歳くらいの子もいます。
周りに早い子がいると焦ってしまうかもしれませんが、体の発達は個人差があるものです。
2歳を過ぎる頃には個人差が少なくなるので、あまり心配しなくて大丈夫です。

1つの目安となるのは、1歳半検診です。
1歳半検診の時にどのように歩いているかは検診内容の1つになっています。
この時期までにほとんどの赤ちゃんが歩き始めていると言われますが、まだ上手に歩けない子もいます。
検診時には、何歩か歩くことができれば、心配いらないと言われています。※1

 

※1 たまひよ新・基本シリーズ 初めての育児最新版/ひよこクラブ編/2016年発行/ベネッセコーポレーション

一人で歩けるようになるためのステップ

一人で歩くには、ハイハイ、つかまり立ち、つたい歩き、よちよち歩き、一人歩き、階段を上る、走る、ジャンプといったステップがあります。

それぞれができるようになるまでには、それぞれに応じた身体能力の発達が必要になります。

 

ハイハイは全身をバランスよく使うよい運動

ハイハイは、歩くために必要な足腰の力をつけるステップになります。
8ヶ月頃からはじまる子が多いです。
ハイハイは、上半身を支える腕の力がつき、足腰がしっかりしていないとできません。
最初のうちは、腕の力が弱くお腹をつけたままのずりばいですが、力がついてくると手足を上手に使っておなかをあげて前進できるようになってきます。
ハイハイは、全身の筋肉を使うため、赤ちゃんにはよい運動です。※2

 

つかまり立ちで視野が広がる

両手で体を支えて、テーブルなどにつかまって立てるようになるのが、つかまり立ちです。

ハイハイの期間が短く、すぐにつかまり立ちをする赤ちゃんもいます。

つかまり立ちは、上半身のバランスを取り、足の筋肉をコントロールするといった複数の身体機能が揃わないとできません。

9ヶ月~10ヶ月頃にできる子が多いと言われますが、個人差が大きくなってくる時期なのでできなくてもあまり心配はないと言われています。

小児科で受ける9~10ヶ月検診でも、ハイハイやつかまり立ちの様子を診られます。

足の動かし方や突っ張り具合に問題がないかをチェックされます。

ハイハイやつかまり立ちができていなくても大丈夫です。

心配な点があれば、検診の時に相談してみましょう。※3

 

立って足を動かせるつたい歩き

つかまり立ちからバランスが取れると、手を離して立てるようになったり、つたい歩きができるようになります。
つたい歩きは、1歳検診での検診項目の1つです。
立った状態で全身のバランスを診たり、つたい歩きの際の足の使い方や足の裏のつけ方、手の使い方などを診られます。
ただ、個人差があるので、できなくても他に気になるところがなければ問題ないと言われています。
1歳検診は、自治体によっては実施していないところもあるようです。
保健所や小児科でみてもらってもよいでしょう。※3

 

よちよち歩きから一人歩きに

歩きはじめの頃は、両手を挙げて手でバランスを取りながら歩きますが、そのうち手を下げて自然な姿勢で歩けるようになります。
1歳半ごろまでに自然に歩けるようになる子が多いようです。※3

 

階段を上る

歩けるようになった後も、さらに筋力がついてくると2歳ごろには階段に登れるようになったり、低い台から降りたりできるようになってきます。

筋力がついてきているので、足どりもしっかりしてきます。※3

 

走る・ジャンプ

2歳~3歳ごろには、足の機能が発達し、安定して走れるようになったりジャンプできるようになります。
動きたい時期ですので、公園などで思う存分走らせてあげると体力もついてきます。

このように、一人で歩けるようになるには、複雑な身体能力の発達が必要です
ハイハイをあまりせずに、つかまり立ちやつたい歩きをする子もいたり、つたい歩きをあまりせずに歩けるようになる子もいたりと、歩くステップにも時期にも個人差があります。
1つ1つにあまり神経質にならなくても大丈夫です。

一人で歩けるようになった後も、手を下ろして自然に歩けるようになる段階、階段の上り下りができる段階、走れるようになったりジャンプできるようになったりと運動機能の発達に伴い、できることは徐々に増えていきます。※3

 

※2 やさしくわかる月齢別育児のきほん事典/鈴木洋・鈴木みゆき/2015年発行/西東社
※3 たまひよ新・基本シリーズ 初めての育児最新版/ひよこクラブ編/2016年発行/ベネッセコーポレーション

歩くのが遅い原因は?

赤ちゃんが歩くのはいつ?でもご紹介した通り、歩けるかどうかは1歳半検診での検診項目の1つです。
遅いかどうかは1歳半検診が1つの目安となります。

歩くためには、歩くための力がついていなければ歩けるようになりません。
一人で歩けるようになるためには、4つもの能力が必要だと言われています。

 

  • 足腰の筋力があること
  • 体のバランスが取れること
  • 転んだ時に手が出せること
  • やる気があること

 

これらがそろって初めて歩けるようになるのです。※3
歩くのが遅い場合は、これらの能力がまだ発達段階だということになります。

検診で指摘されていなければ、あまり心配はいりません。
いつかは歩けるようになると大きく構えていてください。

 

※3 たまひよ新・基本シリーズ 初めての育児最新版/ひよこクラブ編/2016年発行/ベネッセコーポレーション

赤ちゃんが歩く練習は必要?

歩けるようになるために、親からの働きかけは必要なのでしょうか。
歩行器を使い歩く練習をすることが一般的だった時代もありました。
昭和52年には約3人に1人の赤ちゃんが歩行器を使っていたともいわれています。
しかし、歩行器を使用することによる事故が増えてしまい、さらに歩行器を使用した子どもの方が発達が遅れたという調査報告もあり、近年ではあまり使われていません。※3

伝い歩きができるようになっていれば、子どもの両手を引いてあげて歩く練習をしたり、手押し車で遊ばせてみるのも歩く練習になります。

しかし、伝い歩きができていれば、特別練習をしなくてもそのうち歩けるようになります。
早くできるようになることがよいわけではありません。
焦らなくても大丈夫です。※4

 

※3 まんがで「あるある」! パパ・ママ⇔じいじ・ばあばの子育てギャップ これで解決/著者: 戸塚芳子、 細部千春/2017年発行/扶桑社.
※4 たまひよ新・基本シリーズ 初めての育児最新版/ひよこクラブ編/2016年発行/ベネッセコーポレーション

外で歩くための準備

室内で歩けるようになったら、お外デビューも間近です。

10~20歩歩けるようになったら、お外で歩く準備を始めましょう。

 

ファーストシューズの選び方

歩けるようになったら、お子さんにあったファーストシューズを準備しましょう。

この時期は、まだ土踏まずが完成していないので、赤ちゃん用の靴を選ぶ方がよいです。
ファーストシューズを選ぶ際には、足にフィットするものにしましょう。
サイズは、先側が7ミリ~10ミリ余裕がある程度が良いと言われています。
この時期のシューズは、ソールが適度に曲がる固さのもので、柔らかい関節を守るためにも、かかと部分が固くなっていて、足首までのハイカットのデザインのものを選びましょう。
つまづかないように、つま先は巻上底になっているものだと安心です。※5

赤ちゃんの足にフィットしているかどうか、親でもなかなかわかりづらいものです。
シューフィッターなどの専門家がいる店舗で計測をしてもらうと、足にあったメーカーや靴を提案してもらえるので安心です。

 

靴に慣らせましょう

室内で歩けていても、靴を履いて歩くとなると別問題です。
室内で靴を履いて歩いてみるとよいです。
最初は気になって脱ぎたがる子もいるかと思いますが、徐々に慣れていくはずです。
また、最近では靴下と靴が一体になったタイプのものも販売されています。
靴下の底の部分とつま先、かかとの部分にラバーがついているので、靴下よりも保護力があり靴よりも軽くなっています。※6
靴を履くのを嫌がる場合には、このタイプのものを試してみてもよいでしょう。

 

※5 子供の足のための知識|靴の選び方|靴について|MoonStar
http://www.moonstar.co.jp/whatshoes/select/knowledge.html
※6 アティパスについて ベビーシューズアティパス Webショップ
http://www.attipas-store.jp/fs/attipas/c/about

歩きはじめるのが早くても心配。O脚になりやすい?

歩き始めるのが早いと、O脚になると聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
早く歩き始めることで膝に無理がかかり、O脚になる「ブラウント病」という疾患があるために、このように言われることがあります。

しかし、そもそも、赤ちゃんは産まれたときはO脚です。
立てるようになり、歩くようになると筋力がついてきて矯正されていきます。
2歳前後で一度まっすぐになり、その後3歳半ごろにX脚が最大に、6歳ごろには軽いX脚になると言われています。※7
気になるようであれば、検診の際や小児科で相談してみてください。

 

※7  O脚・X脚/滋賀県立小児保健医療センター
http://www.pref.shiga.lg.jp/mccs/shinryo/sekegeka/shikkan/kashi/ox.html

赤ちゃんが歩き始めたら気を付けたい生活のポイント

赤ちゃんが歩き始めると、いままでとは違う危険がでてきます。

親として気を付けたいポイントをご紹介します。

 

室内

歩き方が安定するまでは、すぐにものにぶつかったり、転んだりしてしまいます
少しの段差や障害物でもバランスを崩してしまうこともあります。
さらに、危険なものにつかまってしまったり、引っ張ってしまったりする可能性もあります。
どこで転んでもいいよう、部屋の中は整理整頓しておく必要があります。

子どもによっては、転ぶのが嫌で歩けないという場合もあります。
転んでも痛くないようカーペットやフロアマットを敷くことも検討しましょう。
防音の面でも、床に何か敷いておくのは有効です。※7

 

服装

歩き始めの時期は、服装も気にしてあげるとよいです。
ぶかぶかの服でも、小さい服でも動きづらく、歩きづらくなってしまいます。
そでやえり、足元はゆとりのあるデザインで、伸び縮みする素材の服装だと動きやすいです。
また、転ぶことが多い時期は汚れてもよいものにしましょう。※7
洗濯しやすい素材で、汚れがシミになりにくい色がおすすめです。
室内では、足が滑らないよう、靴下は履かせず素足で過ごす方がよいです。

 

外遊びの場合は、落ちているものに注意

歩けるようになったら、広い公園などでもたくさん歩くようにするとよいと言われています。

自分で歩けるようになると、どんどん興味のあるところへ行ってしまいますが、公園では遊具や砂場など少し注意が必要です。

まだよちよち歩きの頃には、地面にくぎやガラスが落ちていないかもよくチェックしながら一緒に歩きましょう。

砂場も砂の中に尖ったものがないか確認が必要です。

ごみを触ってしまったり、落ちているものを拾ってしまったりするので、目が離せません。

公園の場合、汚れた手などをすぐ洗えるように、必ず水道があるかどうかはチェックをしておきましょう。※7

 

※7 やさしくわかる月齢別育児のきほん事典/鈴木洋・鈴木みゆき/2015年発行/西東社

まとめ

赤ちゃんが歩けるようになるのは、一般的に1歳半前後です。
最近では、早く歩く子も多いですが、歩くためには身体能力の発達が必要です。
歩くまでのステップを進んでいれば、遅くても問題ないと言われています。
歩くようになると、注意が必要なポイントが変ります。
室内の環境や服装、外遊びの環境もチェックしておきましょう。
外遊びのためには、靴選びも重要です。
靴は、必ず子どもの足にあったものを選んであげてください。

歩くのは、周りと比べて遅かったとしても、多くの場合は問題ありません。
いつかは歩けるようになるものです。
気長につきあってあげましょう。

気になる点があれば、検診や小児科、または保育園の先生や看護師さんに相談をしてみるとよいですよ。

歩けるようになると、子どもの世界はぐんと広がり、外の世界への興味関心も高まります。
子どもの好奇心を伸ばしてあげるためには、これくらいの時期から通信制の教材やお稽古事などを取り入れる家庭も増えています。

通信制の教育ならば時間や場所を気にせず遊び感覚で受けられるので、子どもへの負担も少なく進められます。

公開日:2018.11.06
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