離乳食の進め方-食材や固さ、進める目安、食べないときは?-

公開日:2018.12.28

離乳食は、一般的に5か月を過ぎた頃からスタートなどと言われますが、子どもの様子をみて始め時を見極めましょう。その後の離乳食を進めていく目安や、各段階の食材や調理の目安、食べないときの対処法などをご紹介します。

目次

  1. 離乳食をはじめる準備とタイミング
    • 1.お座りできること
    • 2.スプーンを押し返す哺乳反射が減っている
    • 3.食事に興味をもつ
  2. 離乳食初期1回食の進め方
    • 離乳食1回食の固さ
    • 離乳食1回食の食材
    • 食べないときはどうする?
    • 2回食に進む目安
  3. 離乳食2回食の進め方
    • 離乳食2回食の固さ
    • 離乳食2回食の食材
    • 食物アレルギーに注意
    • 3回食に進む目安
  4. 離乳食3回食の進め方
    • 離乳食3回食の固さ
    • 離乳食3回食の食材
    • 食べないときのポイント
    • 完了期への移行
  5. 離乳食完了期
  6. まとめ

離乳食をはじめる準備とタイミング

5か月を過ぎると、そろそろ離乳食をスタートしてもよい時期だと言われます。
しかし、これはあくまで目安の月齢です。
離乳食のステップを進めていく際にも、本などには月齢が記載されていますが、目安として捉えます。
その通りに進まなくても心配ありません。
1ヶ月程度の前後はよくあることだと言われています。※1
進んだり戻ったりしながら、1歳半~2歳の完了を目安に進めていきます。

離乳食スタートするためには、3つの体の発達が必要です。

1.お座りできること

首がしっかりすわり、お座りができるようになっていることが必要です。

2.スプーンを押し返す哺乳反射が減っている

原始反射の1つである哺乳反射が減り、自分で口に食べ物を取り込めなければなりません。

3.食事に興味をもつ

親が食事をしているときによく見ていて、一緒に口を動かしたりと興味を示したら始め時だと言われています。
※1

これら3つが揃うのが、およそ5か月~6か月頃だと言われています。

その頃には、授乳感覚も開き、内臓機能も発達して消化できるようになっています。

体が離乳食を始める準備ができている時期なのです。

※1やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/西東社/太田百合子監修/西東社/2015年

離乳食初期1回食の進め方

はじめての離乳食は、10倍がゆを1日1回、スプーン1口からスタートします。
徐々に大さじ1、スプーン2口と量を増やしていきますが、離乳食初期のこのころは、まだ1日1回です。

赤ちゃんが、食べ物やスプーンを舌で押し戻そうとしたり、吐き出したり、むせたりせず、飲み込めるようであれば、ひとまず様子をみます。
はじめのうちは、食べた後に下痢をしていないかなどもチェックし、問題がないようであれば少しずつ量を増やしていきます。

 

離乳食1回食の固さ

10倍がゆは、お米1に対して水10で作るおかゆです。
ごはんの粒が残らないよう、よくつぶしてからスプーンで1口あげます。
スタート時は、固形がないポタージュ状にしてあげますが、食べられるようになれば10倍がゆでも粒が残る程度へと進めていきます。※2

 

離乳食1回食の食材

消化が良くアレルギーが少ないおかゆ(お米)からはじめます。
1口食べるのに慣れてきたら、にんじんやブロッコリー、葉物などの野菜を取り入れていきます。
どの食材も、柔らかくゆで、すりつぶしてあげたものを1口からです。
野菜にも慣れたら、豆腐や白身魚に挑戦します。
はじめての食材は、必ず少量からスタートしましょう。※2

 

食べないときはどうする?

この時期は、まだ食べるのに慣れる段階だと言われています。※2
食べないときは、無理に食べさせなくても大丈夫です。
食べない場合は、少しの量を下唇の上に乗せる程度から進めます。※3
また、スプーンの触感に慣れず、食べられないという場合もあります。
スプーンが触れただけでも嫌がるようであれば、素材を変えてみるのも1つの方法です。
プラスチックや木製、ステンレスなど様々な素材で作られています。
赤ちゃんに合うスプーンを探してみましょう。※4

 

2回食に進む目安

離乳食を開始して、問題なく食べることができ1ヶ月以上たった頃が2回食に進む目安です。※2
赤ちゃんの様子をみて、問題なく食べられていれば進めます。

※2 授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
※3 離乳食初期 ゴックン期 | 離乳食の進め方なら和光堂わこちゃんカフェ
https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_1.html
※4 離乳食を始める時期の目安<5ヵ月・6ヵ月>| 食べる| 離乳食のすすめ方|ほほえみクラブ 育児応援サイト
https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/eat/point/ea_point114.html

離乳食2回食の進め方

2回食では、1日2回の食事になりリズムができてきます
また、使える食材も増えてきます。
2回食のはじめは、少し粒が残る程度のおかゆや野菜が中心ですが、慣れてきたらすりつぶさずに、固さはそのままで大きさを少しずつ大きくしていきます。

 

離乳食2回食の固さ

この時期の固さの目安は、「舌でつぶせる固さ」です。
親指と人差し指で簡単につぶせる程度が目安で、食材でいうと豆腐くらいの固さになります。※5
この頃の赤ちゃんは、舌と上あごを使ってつぶすことができるようになっています
豆腐くらいの固さを目安に、まずは2㎜角くらいのサイズからはじめて、1~2か月かけて3mm~4mm角くらいまでに慣らしていきます。※6

 

離乳食2回食の食材

この頃になると、食べられるものが徐々に増え、1回の食事は炭水化物・ビタミン類・たんぱく質を組み合わせたものにします。まだあまり栄養バランスは気にせず食べるものをあげます。※6

 

1回あたりの量の目安量は、穀類は全がゆで50g~80g、野菜や果物は20g~30g、たんぱく質は魚や肉なら10g~15g(豆腐や卵なら30g~40g、乳製品なら50g~70g)とされています。
食材を増やし、いろいろな味や触感を体験させます。※7

炭水化物であれば、パンがゆや刻んだうどんも柔らかく煮て食べられます。

 

野菜や果物も、大根やにんじん、玉ねぎ、かぼちゃやかぶといった根菜類から葉物やトマトも柔らかくゆでてつぶしてあげます。※6
野菜でも、たけのこや、ごぼう、れんこん、セロリといった食物繊維が豊富な食材はまだ使いません。

たんぱく質では、牛肉の赤身や、マグロの赤身や納豆なども徐々に取り入れていきます。
様子をみて卵や乳製品もはじめられますが、食物アレルギーが心配な場合は、まだ無理に与えなくても大丈夫です。

 

卵は、完全に火を通した黄身を、乳製品もプレーンタイプのヨーグルトを、それぞれほんの少し口に乗せるところからはじめ、様子をみます。

 

食物アレルギーに注意

離乳食では、食物アレルギーに注意が必要です。
はじめての食材をあげるときは、必ず1さじからはじめて様子をみます。※6

厚生労働省のアレルギーに関する調査によると、60分以内にアレルギー症状が出たアレルゲン食材は、卵・牛乳・小麦・ピーナッツ・果物類・魚卵・甲殻類・木の実類・そば・魚類となっています(多い順)。※7
これらの食品をはじめて与えるときには、特に注意をして食べた後も様子を見守りましょう。

 

3回食に進む目安

2回食を安定した量で食べられるようになり、授乳の量が減ってきたら、3回食に進んでいきます。
9ヶ月ごろが目安です※8。
お座りもしっかりできたり、赤ちゃんによってはつかまり立ちをしたりと活動量も増えてくる時期です。

※5離乳食のすすめ方の目安<7ヵ月・8ヵ月>| 食べる| 離乳食のすすめ方|ほほえみクラブ 育児応援サイト
https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/eat/point/ea_point115.html
※6やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/西東社
※7 第2回アレルギー疾患対策推進協議会 資料/2016年2月/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf
※8 授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf

離乳食3回食の進め方

3回食になると、大人と同じく1日3回食事になります。
生活リズムを整え、家族で楽しい食事の時間を過ごすようにします。※9
離乳食からの栄養も大切になってくる時期です。
炭水化物、ビタミンなど、たんぱく質を偏りなく摂取できるメニューを考えます。
食べたがるようであれば離乳食の量も増やしていき、食べられる食材も増やします。
進んでくると、手づかみ食べもできるようになる時期なので、自分でつかんで食べられるようなメニューも取り入れていきます。※10

 

離乳食3回食の固さ

このころには、歯ぐきでつぶせる固さにします。
目安として、指でつぶせるバナナくらいだと言われます。
歯が生え始める赤ちゃんもいますが、生えていなくても歯ぐきの上ですりつぶして食べることを覚えます。
前歯が生えてきたら、柔らかいものを前歯で1口量をかじりとることもさせていきます。※9
完熟バナナくらいの固さから、徐々に普通のバナナくらいの固さにして、大きさを少しずつ大きくしていきます。
はじめは3mm~4mm、徐々に4mm~7mm、7㎜~1cmと大きくし、食べられれば、つかみ食べのできるようなスティック状のものへと進めます。
食べる様子をよく見て、吐き出してしまうことが多ければ、大きさや固さを戻してみます。※10

 

離乳食3回食の食材

3回食になると、栄養バランスよく食べられるものが増えてきます。
味覚が発達してくるので、塩や砂糖などの調味料や油も少量から取り入れ、いろいろな味や調理方法を試します。
といってもこの時期は、まだごく薄味をこころがけます。※10

炭水化物なら、パスタや中華麺も取り入れられます。
たんぱく質は、多くの肉や魚が使えますが、魚の甲殻類はまだやめておきます。
はんぺんや、ちくわなどの加工品も塩分が多いのでもう少し後からです。※11

9ヶ月以降になると、鉄分が不足しやすいと言われています。
赤身の肉や魚、レバーを取り入れていくようにしましょう。※9
調理するのが大変な場合は、市販のベビーフードやフォローアップミルクを取り入れるとよいです。

1回あたりの量の目安量は、穀類は全がゆで90g、野菜や果物は30g~40g、たんぱく質は魚や肉なら15g(豆腐や卵なら45g、乳製品なら80g)とされています。※9
1回あたりの量も増え回数も増えるので、1日の離乳食の量は2回食の頃の2倍以上となります。

 

食べないときのポイント

1回の食事量が増えていますが、お腹がすいて食べられる時もあれば食べられないときもあります。
食べない食材なども出てきますが、食べないからと出さないのではなく、調理方法や味付けを変えて出してみたり、数日置いて出してみます
1度食べなくても、その後食べたり食べなかったりするものです。
ミルクで煮て味付けを変えてみたり、かぼちゃのフレークなどを使い味をつけてみたり、砂糖や塩以外のものも活用して、赤ちゃんが好きな味にしてあげても大丈夫です。

 

つかみ食べはレシピやグッズ活用でイライラしない!積極的にさせる理由と促し方
でもご紹介しているように、つかみ食べをするようになると、手に持った食べ物で遊んだり投げたりすることもあります。
手で食べ物の感触を確かめているので、ある程度は見守ります。
長い時間続くようであれば、食事の時間を切り上げるようにします。

せっかく作った離乳食を、食べないばかりかぐちゃぐちゃにして遊んだり投げたりされると親は大変ですが、子どもにとっては食べ物を意識したり食べる意欲に繋がるので、なるべく見守るようにするとよいそうです。
後片付けが大変になりますが、新聞を下にひいたり、子どもエプロンやタオルを用意しておくと、少し楽になります。

 

完了期への移行

1歳を過ぎて、3回の食事が安定して、歯ぐきでつぶして食べられるようになっていれば、離乳食も最終段階に移行します。
完了期になる頃には、咀嚼の基本ができてきて奥の歯ぐきでかめるようになると言われています。※10

※9  授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
※10 やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/太田百合子監修/西東社/2015年
※11 まとめて冷凍!アレンジするだけ!スグでき!離乳食アイデアBOOK/太田百合子
上島亜紀監修/ナツメ社/2017年12月発行

離乳食完了期

1歳~1歳半くらいで、離乳食完了期になります。
この頃になると、食べさせられるものもかなり増えるので、大人の食事の取り分けで味付けを別にする薄味メニューでも大丈夫です。
ただ、固さは煮込みハンバーグくらい、味付けはまだごく薄味が目安です。
香辛料や生もの、イカタコやお餅はまだ控えます

活動量が増えることもあり、食べる量も増え、栄養の大半を離乳食から摂取します。
栄養バランスを整えたメニューが必要になりますが、3回の食事で難しい場合には捕食として1~2回のおやつをとりいれます。
保育園でも、お昼とは別に必ず捕食がでます。
1日の食事全体でバランスが摂れていれば大丈夫なので、1食1食に神経質にならなくても大丈夫です。
この時期になると、とたんに好き嫌いがでてくる場合もあります。
好きなものだけ食べたり、食べムラがあったりしますが、この時期特有のことなので、気長に見守ります。※12

※12 まとめて冷凍!アレンジするだけ!スグでき!離乳食アイデアBOOK/太田百合子監修/ナツメ社/2017年12月発行

まとめ

今回は、離乳食の進め方を中心にご紹介いたしました。

5ヶ月ごろのスタートする時期は、食べさせる量もほんの少しです。

にもかかわらず、柔らかくゆで、裏ごししたりと手間がかかり親は大変です。

レンジや冷凍も上手に活用して、いろいろな食材を試していきましょう。

はじめての食材は、慎重に1さじずつ与えていく必要がありますが、問題なく食べられて体調を崩したりすることもなければ、1~2ヶ月毎を目安にステップアップしていきます。

 

9ヶ月を過ぎれば、調味料を少し加える、場合によってはベビーフードを活用するなどして味のバリエーションを増やしていくと、赤ちゃんも飽きずに食べられることもあります。

1歳を過ぎれば、大人と同じようなものを、少し柔らかくして薄味であげられるので調理も楽になります。

 

【合わせて読みたい】

・年齢別!子供がご飯を食べない理由と対策

・食育で子供に伝える、食の大切さと楽しさ

・赤ちゃんにおやつは必要?いつから、何を食べさせる?

公開日:2018.12.28
上へ