赤ちゃんにはベッド?お布団?安全な寝室の環境と夏冬の布団対策
赤ちゃんは、生まれてすぐは寝ている時間が長いものです。
寝る環境を整えてあげることで、安心して育児にとりくめます。
寝室環境のポイントや、布団とベッドの違い、季節ごとの注意点から、カビが生えてしまった場合の対処法までご紹介します。
目次
- 赤ちゃんの寝室は布団がラク?クーラーはつける?快適な環境のポイント
- ベッドか布団、どっちにする?
- 布団とベッド、それぞれのメリットとデメリット
- 布団のメリット・デメリット
- ベッドのメリット・デメリット
- ベビーベッドはレンタル?
- 赤ちゃんの夏場と冬場の布団対策
- 赤ちゃんの夏場の布団はどうする?
- 冬場の布団はかけすぎに注意!
- 赤ちゃんの布団、カビが生えてしまったら
- カビ予防をしっかりと
- カビが生えてしまったら
- 赤ちゃんへの影響は?
- まとめ
赤ちゃんの寝室は布団がラク?クーラーはつける?快適な環境のポイント
赤ちゃんは、生後間もない頃は寝ている時間も長いものです。
昼間の睡眠はリビング、夜の睡眠は寝室と、場所を使い分ける方が多いのではないでしょうか。
そうすることで、赤ちゃんにも生活リズムができてきます。
ベッドか布団、どっちにする?
赤ちゃんを迎える際に頭を悩ませることの1つが寝室です。
はじめての赤ちゃんの場合はいままでの親の寝室で一緒に寝られるのかどうか、2人目以降であれば、兄弟と一緒に寝られるのかどうか考えてしまいますよね。
ベビーベッドやベビー布団は購入するのか、親のもので一緒に寝るのか、みなさんどうしているのでしょうか。
あるアンケートによると、一緒の布団やベッドで添い寝をしているという方が59%と多数という結果が報告されています。
別々の布団で、布団をくっつけて寝ているという方が24%。
親のベッドの横で子どもはベビーベッドという方は16%と少数派という結果となっています。※1
親と同じ布団やベッドで添い寝が過半数となっており、就寝時はベビー布団やベビーベッドを活用しない方の方が多いということになります。
※1 【コンビタウン】夜泣き|妊娠・出産&口コミ情報サイト
https://www.combibaby.com/c/1988/#q4
※2 0-3歳の成長とともに!Happy育児オールガイド 2015年11月1日発行 草川功監修/新星出版
※3 やさしくわかる 月齢別育児のきほん辞典 2015年6月10日発行 鈴木洋著/西東社
布団とベッド、それぞれのメリットとデメリット
布団とベッド、どちらにしてもそれぞれメリットもデメリットもあります。
ご家庭ごとの住宅事情にもよるところも大きいので、自分の家と生活にあった寝具を選びましょう。
布団のメリット・デメリット
赤ちゃんと添い寝をする場合には、布団のほうが安心かもしれません。
添い寝をしたい場合、ベッドではどうしても落下の心配が出てきます。
布団の一番大きなメリットは、落下の心配がないということです。
寝返りをするようになると縦横無尽に転がっていってしまう子も多いですが、布団であれば落下の心配がなく、親も子どもも熟睡できるはずです。
しかし、衛生面を考えてベッドを選ぶという方もいらっしゃいます。
床に直接布団をひく場合、ベッドに比べて風通しが悪く、ほこりやダニ、ハウスダストが気になるため、こまめな掃除が必要になります。
この場合には、すのこを敷布団の下に敷くなどの対策が効果的です。
ベッドのメリット・デメリット
親がベッドで寝ている場合、そのまま一緒にベッドで寝たいという場合にはベッドが便利です。
別途寝室を設けなくてもよいのは大きなメリットです。
また、ペットや兄弟がいる場合は、赤ちゃんを安全に寝かせることができます。
ベッドで寝る場合は、ベビーベッドを自分たちのベッドの横に置くか、自分たちのベッドの上で一緒に寝るかどちらかになります。
添い寝をする場合は、自分たちのベッドで一緒に寝ることになります。
最近ではベッドインベッドというタイプの親のベッドの上に置いて使用する赤ちゃん用のベッドも販売されていて、親の寝返りで赤ちゃんに乗りかかってしまったりするのを防いでくれます。※4
この場合は別途寝室やスペースを必要としないため省スペースです。
しかし、寝るスペースは狭いので親子とも落下に注意が必要です。
ベビーベッドを横に置く場合は、自分たちのベッドの横に置けるだけのスペースがなければ置けません。
赤ちゃんが寝返りをしても柵があるので、ベビーベッドは就寝時の落下の心配は少ないです。
しかし、つかまり立ちができるようになると起きた時に柵につかまり自分で立ってしまい、柵から落下する危険性もあります。
つかまり立ちをするようになったら、ベビーベッドは注意が必要です。
つかまり立ち前の半年くらいだけのために購入するのは大変という場合や、使いやすいか試してみたいという場合は、ベビーベッドはレンタルサービスを活用するという方法もあります。
ベビーベッドはレンタル?
平成22年度に東京都が実施した調査によると、ベビーベッドを使用した人は72%。
新品を購入した人は18%と報告されており、多くの方がレンタルやリサイクル品を購入したり、兄弟のものや知人などから譲り受けた人の方が多数を占めている結果となっています。
レンタルやリサイクル品を選んだ理由としては、使用期間が短いからという回答が最多です。
つかまり立ちをするようになると危険性が増すため、使用期間が数か月と短いと考えられています。
レンタルやリサイクルでの利用が、全体の38%と新品購入の割合を上回り多数派となっています。
レンタルやリサイクルの場合は、安全面を必ず確認をするようにしましょう。
東京都の消費生活相談窓口では、「レンタルのベビーベッドを組み立て、子供を乗せたら床板が割れた」等の相談があり、注意喚起がされています(平成23年6月13日)。
自分の目で安全性を確認し、使用方法をレンタル事業者やリサイクル業者に確認しましょう。※6
※4 【楽天市場】ベビーベッド(寝具・ベッド|ベビー):キッズ・ベビー・マタニティの通販
https://www.rakuten.co.jp/category/505406/
※5平成22年度調査報告書 ベビーベッドのレンタル・リサイクル品の安全に関する調査/平成23年 6月 東京都生活文化局消費生活部
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/documents/60l6d200.pdf
※6 ベビーベッドのレンタル・リサイクル品の安全性調査
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/babybed_press.html
赤ちゃんの夏場と冬場の布団対策
体温調節機能が未熟な赤ちゃんは、夏場と冬場で布団を変えてあげる必要があります。
季節ごとに適切な布団の選び方をご紹介します。
赤ちゃんの夏場の布団はどうする?
夏場は、暑いのでタオルケットやバスタオルなどを1枚かけてあげる程度で調度よいです。
掛布団のような布団は必要ありません。
汗をかよくかくので、下には吸水性が高く、肌触りがよいシーツをひくとよいです。
シーツの下におねしょシーツを敷いておくと安心ですが、おねしょシーツは通気性がよくないので夏場は蒸れてしまう場合もあります。
枕は必要ないのですが、よく汗をかくのでタオルを折り頭の下に置いてあげるのもよいでしょう。※7
冬場の布団はかけすぎに注意!
冬場は、寒い場合には毛布やガーゼケットと掛布団で調節します。
着せすぎに注意をしましょう。
冬場でも汗はかくので、毛布やガーゼケットも簡単に洗えるものの方がよいです。
布団やシーツの洗濯だけでなく、寝室の掃除も忘れずに清潔を保ちましょう。
このように、寝ているときの体温調節は、基本的に掛けるもので調整します。
敷布団は、1年中同じもので大丈夫ですが、硬いものを選ぶのがポイントです。
顔が埋まってしまう柔らかさの敷布団は、窒息に繋がってしまうこともあります。
必ず体が沈み込まない、硬いものを選ぶようにしましょう。※8
※7 0-3歳の成長とともに!Happy育児オールガイド 2015年11月1日発行 草川功監修/新星出版
※8 いちばんハッピーな育児BOOK 2017年11月1日発行 辻祐一郎監修/成美堂出版
赤ちゃんの布団、カビが生えてしまったら
赤ちゃんは汗をかきやすいため、対策をしなければ布団はカビが生えやすい状態になってしまいます。
どのような対策をすればよいのか、カビが生えてしまったときの対処法、赤ちゃんへの影響を見てみましょう。
カビ予防をしっかりと
カビが生えるためには、湿度と温度、栄養となるゴミが必要です。
布団は、寝ている間に汗を吸い取り湿度が高まり、体温で温度も適度に上がります。
さらに、目には見えない皮脂や髪の毛、フケダニなどの栄養も豊富です。
カビが生えないようにするには、これらを除去することが重要です。
シーツは洗濯して、布団はこまめに干して清潔を保ちましょう。
部屋の換気も忘れずに行ってください。
暑い時期や寒い時期でも、一定の時間は換気をして空気中の水分量を減らしてあげましょう。
また、除湿機能のついたマットレスや、すのこといった湿気対策のアイテムもあります。
布団を干すことが難しい場合は、こういったものを使用するのも効果的です。※9
カビが生えてしまったら
カビが生えてしまった場合には、漂白剤につけてから丸洗いします。
丸洗いできない、敷布団やマットレスは、重曹と消毒用エタノールで掃除したり、カビ除去スプレーを使用してカビを取り除きます。
重曹を使う場合には、重曹水で拭きとってから消毒用エタノールで滅菌し、最後に水拭きします。
カビ除去スプレーの場合は、希釈した液をスプレーで吹きかけて乾燥するのを待つだけです。
1500円前後してしまいますが、手間がかからないのでおすすめです。
それでもカビを取り除けない場合は、布団用のクリーニングに出し丸洗いをするのも効果的です。
布団用のクリーニングに出すと、抗菌抗カビのコートをしてもらえる場合もあり、何より手間もかからずおすすめです。※10
カビがひどい場合には、買い替えも検討しましょう。
買い替えた場合には、新しい布団で同じことにならないよう湿度や温度には気を付けてくださいね。
赤ちゃんへの影響は?
カビの胞子が呼吸によって体内に入り込み、アレルゲンとなります。
また、胞子が肺胞内で繁殖すると病気を引き起こしたりします。※11
抵抗力の弱い赤ちゃんはカビの影響を受けやすいと考えられます。
カビの胞子を吸い込み、アレルギー症状を発症してしまわないよう、換気をして清潔を保つようにしましょう。
布団というとダニなどハウスダストを心配しがちですが、カビも同様に注意が必要です。
繁殖させないよう、湿気をこもらせず、乾燥を心掛けましょう。
※9 赤ちゃんへ与えるカビの影響と対処法
https://goo.gl/2Mqx3E
※10 布団にカビが生えてたら!カビの取り方と予防法 - カジタク
https://www.kajitaku.com/column/dry-cleaning/1998
※11 知って得する情報|特定非営利活動法人日本アトピー協会
http://www.nihonatopy.join-us.jp/skin/shittoku/kabi.html
まとめ
今回は赤ちゃんの寝室の環境、布団とベッドそれぞれの良しあしについてご紹介いたしました。
赤ちゃんの寝室は、大人では気づかなかったような細かい点にも注意を払い、快適な室温と湿度を保つようにしましょう。
ベッドか布団かはご家庭の環境によっても異なります。
自分の家の場合はどちらがよいのか考え、迷う場合にはベビーベッドやベビー布団のレンタルを活用してみてください。
ベビー専用のものを購入しなくとも、大人の布団で一緒に寝たり、大人のものをもう1つ用意するご家庭もいらっしゃるでしょう。
その場合は、必ず敷布団の硬さなど、子どもにあった寝具を選ぶようにしてください。
窒息などの事故に繋がったり、SIDS(乳幼児突然死症候群)の危険性が高まってしまう場合もありますので注意してください。
また、布団にカビが生えてしまうと、赤ちゃんのアレルギーなどの病気につながってしまうこともあります。
カビをはやさないよう、日ごろからシーツの洗濯や布団干し、部屋の掃除はまめに行いましょう。
大変な場合は、除湿シーツやすのこなどのグッズを活用するのも効果的です。