ベビーカーはいつまで使う?対面式の切り替え目安は?3歳でも使ってOK?
ベビーカーには、A型・B型といったタイプがありますが、いつからいつまで使うかは、商品ごとに対象年齢が定められています。
しかし、気になるのは、一般的にはいつまで使うものなのかということ。
3歳を過ぎてもベビーカーを使っていて周りの目が気になる経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、ベビーカーごとにいつからいつまで使うのか、またフラットや対面はいつまでなのかという使用時期の疑問から、A型・B型それぞれのベビーカー選びのポイントまでご紹介します。
目次
- ベビーカー、いつまで使う?卒業時期は?
- 規格上は3歳~4歳が卒業の目安
- 一般的には2歳頃まで
- A型ベビーカー、一般的にはいつからいつまで?
- B型ベビーカーは、いつまで使える?
- B型ベビーカーに買い替えは必要?
- 首すわり前の疑問!対面、ヘッドサポートやフラットはいつまで?
- 対面はいつまで?
- 頭のサポートはいつまで必要?
- フラットにして使うのはいつまで?
- 3歳、歩けるようになってもベビーカーを使ってOK?
- ベビーカーの対象月齢を満たしているか確認を
- 3歳以上でも使っている人は2割以上いる
- ベビーカーの選び方 | 使用可能時期やA型・B型の違い
- ベビーカーの安全基準「SG基準」とは
- A型ベビーカーの特徴
- まとめ
ベビーカー、いつまで使う?卒業時期は?
規格上は3歳~4歳が卒業の目安
ベビーカーの対象月齢は、4歳(48ヶ月)までの間です。※1
商品ごとにメーカーで決められています。※1
国内メーカーの商品を確認すると、「3歳まで(36ヶ月・体重15kg以下)を対象月齢としている商品が多いようです。※2※3
海外メーカーの商品は、「4歳まで(48か月・体重20kg以下)」というものや、体重制限のみのベビーカーもあります。※4※5※6
一般的には2歳頃まで
国土交通省の調査によると、ベビーカーの利用ニーズが高い時期は2歳頃までです。※7
特に0歳から1歳半まではベビーカーで外出することが多いようです。※7
赤ちゃんに歩く練習は必要?
で詳しく解説していますが、1歳半ごろまでは、まだ歩くのもぎこちない時期。
お出かけ中、赤ちゃんがずっと自分で歩けるのはまだ少し先です。
体重も増え抱っこも重いので、電車移動の生活ではベビーカーが欠かせないことも多いですよね。
【2歳半でもベビーカーを使う人もいる】
2歳を過ぎるとベビーカーを使う方はぐっと少なくなります。※7
ただ2歳半以上でもベビーカーを使うという声は一定数いるようです。※7
生活環境や兄弟構成によっても、ベビーカーの必要性は異なります。
「2歳まで」と月齢に縛られるのではなく、ママと赤ちゃんにとって無理のないおでかけスタイルであればよいのではないでしょうか。
次章では、A型ベビーカーとB型ベビーカーそれぞれについて、使用時期をご紹介します。
※1 ベビーカーのSG基準/一般財団法人製品安全協会/2019年11月16日現在
https://docs.wixstatic.com/ugd/f19996_be389277c3fc49e69147e94c49ebb973.pdf
※2 【コンビ】ベビーカー ラインナップ | ベビーカー・チャイルドシートのコンビ株式会社/2019年11月16日現在
https://www.combi.co.jp/products/stroller/lu/
※3 商品検索結果一覧|アップリカ公式オンラインショップ/2019年11月16日現在
https://www.aprica.jp/b/pc/Search.html?mthd=06&SC=ACP&BC=STR00&ITEM=&sort=1&SST=92&KW2=&KW=
※4 ストローラー | ストッケ/2019年11月16日現在
https://www.stokke.com/JPN/ja-jp/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC-1
※5 バガブー ビー 5 シートストローラー| オンラインで購入 |バガブー JP/2019年11月16日現在
https://www.bugaboo.com/JP/ja_JP/strollers/bee5-seat-stroller/bee5-sunrise-yellow-black-fabrics-aluminium-chassis
※6 ベビーカーラインナップ|イタリアのベビーカー・ベビー用品メーカーPeg-perego(ペグ・ペレーゴ)/2019年11月16日現在
http://www.peg-perego.jp/lineup/index.html
※7 国土交通省 |子育てバリアフリー(妊婦・乳幼児連れの移動や施設利用の円滑化)に関する取組の方向 /2019年11月16日現在
http://www.mlit.go.jp/common/000116749.pdf
A型ベビーカー、一般的にはいつからいつまで?
A型ベビーカーは、新生児や生後1ヶ月頃から1歳半ごろまで使う方が多いようです。※8
規格上、3歳ないし4歳まで使えるように作られています。※1
実際には、いつまで使っている方が多いのでしょうか。
いくつかの調査結果を見ると、A型ベビーカーは、新生児期から8か月頃までが使用ニーズが高く、2歳前まで使用している方も3割程度います。※7※8
A型ベビーカーは、首すわり前から使える反面、大きく重いのがデメリットです。
1歳以降は、軽くて小回りの利くタイプが欲しくなるかもしれません。
次章ではB型ベビーカーの使用時期についてご紹介します。
※1 ベビーカーのSG基準/一般財団法人製品安全協会/2019年11月16日現在
https://docs.wixstatic.com/ugd/f19996_be389277c3fc49e69147e94c49ebb973.pdf
※7 国土交通省 |子育てバリアフリー(妊婦・乳幼児連れの移動や施設利用の円滑化)に関する取組の方向 /2019年11月16日現在
http://www.mlit.go.jp/common/000116749.pdf
※8 ベビーカーに関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】/2019年11月16日現在
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2008/081031/
B型ベビーカーは、いつまで使える?
B型ベビーカーは7か月頃から4歳まで使用できるよう作られています。※1
B型ベビーカーは、一般的には2歳頃まで使用する方が多いようです。※8
A型ベビーカーは1歳半までの使用が多いのに対し、B型は少し長く2歳頃までです。
1歳代では、A型ベビーカーの使用率は3割弱。
一方、B型ベビーカーの使用率は
- 1歳代では、4割超
- 2歳代には約2.5割
- 3歳以降は約2割
となっています。※7※8
B型ベビーカーに買い替えは必要?
軽量で持ち運びのしやすいメリットのあるB型ベビーカー。
A型ベビーカーからセカンドベビーカーとして買い替える方もいます。
あるアンケート調査では、ベビーカーを持っている方の4割以上はベビーカーを2台持っていることがわかります。※8
1歳以降は、A型ベビーカーよりもB型ベビーカーの方が、ニーズが高いようです。※7※8
B型ベビーカーは、1万円台や1万円未満の商品も多く、金額的に買い替えもしやすいものです。
必要性を感じたら、検討してもよいかもしれませんね。
※1 ベビーカーのSG基準/一般財団法人製品安全協会/2019年11月16日現在
https://docs.wixstatic.com/ugd/f19996_be389277c3fc49e69147e94c49ebb973.pdf
※7 国土交通省 |子育てバリアフリー(妊婦・乳幼児連れの移動や施設利用の円滑化)に関する取組の方向 /2019年11月16日現在
http://www.mlit.go.jp/common/000116749.pdf
※8 ベビーカーに関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】/2019年11月16日現在
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2008/081031/
首すわり前の疑問!対面、ヘッドサポートやフラットはいつまで?
対面はいつまで?
ベビーカーを対面から背面に切り替える目安は、腰が据わる頃です。※9
赤ちゃんのお座りはいつから?
にある通り、生後6~7か月頃に赤ちゃんはお座りをはじめます。
それまでの間は、対面式で使用する方がよいでしょう。
対面式であれば、赤ちゃんの様子を確認しながらお出かけができます。
日差しなどが強すぎないか、顔に直接当たって眩しくないか、 ミルクの吐き戻しなど体調に異変がないかなど、すぐに気づけるので安心ですよ。
生後6~7ヶ月を過ぎ赤ちゃんのお座りが安定してきた段階で、背面式に切り替えていくとよいでしょう。
背面式では赤ちゃんの視界が広がり、興味関心も高まるはずです。
ご紹介した時期は、あくまで発達の目安の月齢です。
赤ちゃんの発達に合わせてご検討ください。
頭のサポートはいつまで必要?
頭のサポートの取り付け目安は、お座りができるようになる頃までとされています。※10
大手育児用品メーカーの調査によれば、ベビーカー走行時には、赤ちゃんは通常の約1.6倍ものストレスを感じていることが分かっています。※11
ヘッドサポートを用いて振動を減らすことで、ストレスも減らすことができるでしょう。
赤ちゃんが寝た状態でベビーカーを使用することが多い時期は、ヘッドサポートを使い、より快適に子どもが過ごせるように整えてあげましょう。
フラットにして使うのはいつまで?
ベビーカーをフラットにして使うのは、赤ちゃんの首がすわるまでです。※10
A型ベビーカーは首や腰がすわる前から使用できるように設計されており、フラットもしくはそれに近い状態までリクライニングが可能です。
赤ちゃんの首や腰が完全にすわってから、ベビーカーのリクライニング角度を調整して使いましょう。
- 首がすわるまで
リクライニングを最も倒したフラットの状態※10
- 首がすわってからお座りができるまで
リクライニングを中間位置まで起こせる※10
- お座りができるようになったら
リクライニングを最も起こした状態で使用可能 ※10
赤ちゃんが一人座りできない時期は、まだリクライニングを起こして使うのは早いでしょう。
腰がすわりお座りができるようになってから、リクライニングを起こします。
リクライニングを起こすと、まわりの景色が見えやすく、赤ちゃんの視界が開けて、お出かけを楽しめるのではないでしょうか。
※9 ベビーカーの選び方と基礎知識 | Happy Travel | ピジョン/2019年11月16日現在
https://pigeon-htravel.com/study/
※10 コンビベビーカーメチャカルハンディα取扱説明書/コンビ株式会社/2019年11月16日現在
https://www.combi.co.jp/soudan/manual/img/pdf/BC_mechakaruhandei-%CE%B1-114326190.pdf
※11 【コンビ】産まれたての頭を守る “エッグショック”|ベビーカー・チャイルドシートのコンビ株式会社/2019年11月16日現在
https://www.combi.co.jp/products/eggshock/
3歳、歩けるようになってもベビーカーを使ってOK?
子どもが歩けるようになっても、お昼寝対策や荷物の量が多い時など、ベビーカーを使いたい時もありますよね。
しかし3歳頃になると、ベビーカーを使っている子は少なく、周りの目が気になることもあるでしょう。
周りからベビーカーを卒業するようすすめられたという経験があるママもいるかもしれませんね。
3歳過ぎでベビーカーを使うのはいけないことなのでしょうか?
ベビーカーの対象月齢を満たしているか確認を
ベビーカーはメーカーによっては3歳(36ヶ月)までを使用の対象としているものも多いです。
3歳以上で使いたいと言う場合には、まずはお手持ちのベビーカーの対象月齢が3歳以上になっているかを確認しておきましょう。
対象月齢を超えていても問題なく使用できている場合もあるかもしれませんが、安全面を考えるとおすすめできません。
3歳以上でも使っている人は2割以上いる
あるアンケートでは、3歳以降もB型ベビーカーを使用している人が2割以上いることがわかります。※8
少数派ではありますが、2割以上と聞くと想像よりも多いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、電車で移動することが多い首都圏は、ベビーカーのニーズが高いと考えられます。
※8 ベビーカーに関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】/2019年11月16日現在
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2008/081031/
ベビーカーの選び方 | 使用可能時期やA型・B型の違い
ベビーカーの安全基準「SG基準」とは
ベビーカーが何歳から何歳まで使えるかという対象月齢は、一般社団法人製品安全協会が定める「ベビーカーのSG基準」により規格が決められています。
ベビーカーのA型・B型の規格もこの「SG基準」で決められています。
このSG基準の範囲内で、商品ごとにメーカーにより対象月齢が定められています。
A型ベビーカー、B型ベビーカーそれぞれのSG基準の対象月齢は下記の通りです。※1
“・A型
「新生児期を過ぎて(1ヶ月)から、又は首がすわった乳児期(4か月)から使用でき、最長で48か月までの間で使用期間を定めたベビーカー」
・B型
「おすわりができる時期(7か月)から使用でき、最長で48か月までの間で使用期間を定めたベビーカー」“
2017年4月1日改正一般社団法人製品安全協会ベビーカーのSG基準3Pより引用
https://docs.wixstatic.com/ugd/f19996_be389277c3fc49e69147e94c49ebb973.pdf
これからベビーカーを選ぶという方に、A型ベビーカーとB型ベビーカーの違いをご紹介します。
A型ベビーカーの特徴
首すわり前からベビーカーが必要な場合は、A型ベビーカーを選びます。
頑丈に作られており、その分、大きさや重さがあります。
移動を徒歩ですることが多い、子どもとのお出かけを楽しみたいなど、子どもが小さい時にも日常生活の中で多くベビーカーを使用することが多い場合にはおすすめです。
A型ベビーカーのメリット
- 走行時の衝撃などが子どもに伝わりづらく、安定性に優れている
- 対面式で使えるものが多い
- 荷物などの収納が充分にできるものが多い
A型ベビーカーのデメリット
- 重くて大きく、エレベーターがない場所などの移動が困難
- 比較的高価
軽くて小回りの利くB型ベビーカーはセカンドベビーカーとしても人気です。
- おすわりが安定するまでは抱っこ紐を使う
- 車の移動がメインなのでベビーカーはあまり使わない
- マンションが階段のみなので重いベビーカーは使えない
というような場合は、B型ベビーカーがおすすめです。
B型ベビーカーのメリット
- サイズがコンパクトで、自宅や車に収納しやすい
- 軽くて持ち運びやすい
- A型と比べると比較的安価
B型ベビーカーのデメリット
- お座りが安定してできるようになる7か月頃までは使用できない
- リクライニングの角度が浅く、昼寝などの時に充分に倒せない
- A型に比べると安定性に欠け、倒れやすく振動が伝わりやすい
- 荷物の収納が少ない
A型ベビーカー・B型ベビーカーそれぞれに特徴があります。
これからベビーカーを選ぶ方は、いつ頃どのように外出することが多いか、自分の生活環境にはどれが合っているのか、商品を見ながらよく検討してみることをおすすめします。
※1 ベビーカーのSG基準/一般財団法人製品安全協会/2019年11月16日現在
https://docs.wixstatic.com/ugd/f19996_be389277c3fc49e69147e94c49ebb973.pdf
まとめ
子どもが大きくなってベビーカーに乗せていると、知らない人にじっと見られたり、「いつまでベビーカーを使っているの?」と祖父母に言われたりして、嫌な思いをしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
3歳を超えると体重も重くなり、抱っこをするのも一苦労ですよね。
周りの意見を気にしすぎるのはストレスのもとです。
自分たちの生活環境に合った安全なベビーカーを選び、安全に移動できる方法をとる方が得策ではないでしょうか。
1番大切なのは、当事者である親や子どもが気持ち良く安全に外出を楽しめることです。
親や子どもの体力面や安全面をよく考えて、状況に応じてベビーカーを使いこなせるといいですね。
公共の場でルールを守ることはお忘れなく。