中学生・高校生の受験勉強はいつから?間に合う?勉強時間どれくらい?

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中学・高校生活にとって最大のイベントになる受験。
学校行事、部活、習い事などさまざまな予定がある中で、受験勉強はいつから始めればいいのでしょうか?
また、どれくらい時間をかければいいのでしょうか?
中学生・高校生の受験勉強の目安を紹介します。

目次

  1. 中学生の受験勉強はいつから始める?勉強時間は?
    • 中学生の学校生活の流れ
    • 中学生の受験勉強はいつから始める?
    • 中学生の受験勉強はどれくらい時間をかける?
  2. 高校生の受験勉強はいつから始める?勉強時間は?
    • 高校生の学校生活の流れ
    • 高校生の受験勉強はいつから始める?
    • 高校生の受験勉強はどれくらい時間をかける?
  3. 受験本番に向けて勉強計画を立てよう
    • 受験本番までの年間スケジュールを書き出そう
    • 受験勉強の時間を確保しよう
    • 小さな目標の達成を積み重ねよう
  4. 受験勉強でまだ間に合う!普段の勉強で気をつけたい4つのポイント
    • 机に向かう習慣を身につけよう
    • 普段の授業に集中しよう
    • 一つだけでも得意科目を作る
    • 苦手科目は安易に切り捨てない
  5. まとめ

中学生の受験勉強はいつから始める?勉強時間は?

中学生活は、学校のテスト勉強が大変になったり、部活を始めて時間面・体力面で勉強との両立が課題になったりする時期です。
高校入試に向けた受験勉強はいつから始めればいいのでしょうか?

中学生の学校生活の流れ

中学生の学校生活は、勉強面ではどの学年でも定期テストという大きなイベントがあり、時期の目安は次のようになっています。


<3学期制の場合>
1学期中間テスト:5月中旬
1学期期末テスト:6月下旬〜7月上旬
2学期中間テスト:10月中旬
2学期期末テスト:11月下旬〜12月上旬
学年末テスト:2月下旬〜3月上旬

 

<2学期制の場合>
前期中間テスト:6月下旬〜7月上旬
前期期末テスト:9月中旬
後期中間テスト:11月下旬〜12月上旬
学年末テスト:2月下旬〜3月上旬


このほかにも実力テストが実施されることが多く、学校生活は3年間とも常にテスト勉強とともにあると言えるでしょう。
受験勉強に向けては、中学2年生の後半に進路希望調査が行われ、高校受験に向けて志望校を絞り始めます。
中学3年生になると受験勉強が本格化していき、中3の1月〜3月が入試シーズンとなります。
入試の中心は学力選抜ですが、学力選抜よりも早い時期に、実技や小論文などを課す推薦入試や特色選抜などが行われることがあります。
また、中学生の学校生活は部活動をやっているかどうかも大きく影響します。
部活動をやっていると、学年が上がるごとに徐々に活動の中心を担うようになり、2年秋〜3年夏までに熱中度がピークを迎えます。
夏の大会で敗退した時点で引退となる部活が多いため、最後まで部活を続ける人は3年生の6月〜夏休み頃まで在籍することが一般的です。

 

中学生の受験勉強はいつから始める?

では、中学生の受験勉強はいつから始めるべきでしょうか?
部活をやっている人は「受験勉強は部活を引退してから頑張ろう」「3年になってからで間に合うはず」と思っている人が多いかもしれません。
もちろん3年生の夏から頑張って志望校合格を叶える人もいますが、3年生の秋から過去問などの実践的な入試対策に入っていくためには、それまでに学んだ内容が一通り定着していないといけないので、基礎固めができていない人にとっては遅すぎるスタートです。
過去問を解くことだけが受験勉強ではありません。
入試問題は授業内容の延長線上にあるものですから、目の前の学習内容を確実に自分のものにすることが受験勉強の始まりと言えます。
今1・2年生で、授業で習っている内容につまずきがある人や難関校を目指したい人は、直近の定期テストの勉強を頑張ることから受験勉強を始めましょう。

 

中学生の受験勉強はどれくらい時間をかける?

中学1年生は、中学校の勉強のやり方に慣れて自分の勉強スタイルを作る時期です。
長時間でなくても、自宅で毎日机に向かう習慣を身につけましょう。
「毎日3時間やろう!」と高すぎる目標を掲げても継続するのは難しいですから、長くなくても自分が毎日続けることができる勉強時間を設定することが大切です。
仮に平日に1日1時間の勉強時間をとれば、まったくやっていない人と比べて1ヶ月で20時間もの差がつきます。
中学2年生は、受験勉強の基礎学力を固めるために勉強の積み残しを作らないことが大切な時期です。
特に英語や数学で今習っている内容についていけないと感じるなら、過去に習った単元に遡って復習する時間も必要になります。
中学1年生のときに習慣づけた勉強時間に、苦手対策の時間をプラスしてみましょう。
受験勉強が本格化する中学3年生の夏以降は、今まで部活に充てていた時間を勉強に置き換えるイメージで勉強時間を大幅に増やしましょう。
「毎日◯時間やれば必ず合格できる」という保証はありませんが、苦手を克服して実力と自信を身につけるには勉強時間を増やすことが必須です。

 

高校生の受験勉強はいつから始める?勉強時間は?

高校生活は、勉強する科目数が増えて、中学校で習った内容がさらに高度になります。
また、大学入試は高校入試よりも選考方法が多様で、定期テストの成績が良ければ推薦入試やAO入試によって進学先の可能性を広げることができます。
大学入試に向けてどのように勉強を進めればいいのでしょうか?

 

高校生の学校生活の流れ

高校生の学校生活も、勉強面では中学生の頃と同様に定期テストが軸になり、定期テストの時期もおおむね中学生と同じです。
これに加えて、大学受験に向けて志望校の合格可能性や偏差値がわかる模擬試験(模試)が行われ、早いものでは1年生のときから受けることができます。
受験勉強に向けては、一般的に1年生の夏前後に文系か理系かを選択する希望調査が行われ、2年生から文理別のクラス分けとなります。
そして2年生以降で行われる進路希望調査、オープンキャンパス、模試などを通じて志望校を絞り込み、3年生の夏頃までには多くの人は志望校を決めます。
夏以降は推薦入試やAO入試が始まり、一般入試を中心とする本格的な受験シーズンは1月〜3月です。
また、中学時代と同じく部活も学校生活の大きな要素です。
部活をやっている人は3年生の夏の大会で引退を迎えるケースが多いです。

 

高校生の受験勉強はいつから始める?

推薦入試やAO入試においては、1年生から3年生の1学期までの、全科目の成績を元に算出される「評定平均値」が重要になります。
つまり、一般入試以外にも合格の可能性を広げたい人は、定期テストでしっかり結果を出しておくと有利になるので、受験勉強は入学当初から始まっていると言えます。
一般入試を目指す人は、2年生の冬〜春、受験シーズンのちょうど1年前頃から受験勉強を強く意識し始める人が多いでしょう。
部活を引退するまではなかなか受験モードになりにくいかもしれませんが、引退後は志望校の出題傾向を意識した対策が必須になるので、それまでに大きな苦手やつまずきを克服しておく必要があります。
遅くとも3年生の春休みには1・2年生の復習をして、受験勉強のスタートをするのが望ましいでしょう。

 

高校生の受験勉強はどれくらい時間をかける?

中学生の頃と同じように、1年生では高校の勉強のやり方に慣れる時期なので、自宅で机に向かう習慣づくりを心がけましょう。
通学時間がのびたり、部活の終了時間が遅くなったりと、勉強時間の確保が難しくなるかもしれませんが、宿題・課題や復習を行うには1〜2時間程度必要でしょう。
2年生は、定期テストや模試の結果から、過去の単元で復習すべきところ、苦手があるところがハッキリしてくる時期です。
部活や学校行事など勉強以外の活動も活発になってくる時期ですが、1年生で習慣にした勉強時間にプラスして、苦手対策の時間も必要になってきます。
そして受験勉強が本格化する高2の冬〜春頃からは、勉強時間をさらにのばすことになります。
部活引退前も勉強時間を意識的に増やそうとしておかないと、秋以降で「あのときもっとやっていれば…」と後悔するかもしれません。
受験本番までの残り時間を逆算して、課題に見合う勉強時間を確保しましょう。

 

受験本番に向けて勉強計画を立てよう

受験勉強に関する「いつから?」「どれくらい?」の疑問を解消するには、受験本番に向けた勉強計画を立ててみましょう。

 

受験本番までの年間スケジュールを書き出そう

まず、受験本番までの年間スケジュールを確認します。
進路希望調査、進路ガイダンス、模試など受験に関係する予定や、部活の大会や文化祭・体育祭などの大きな行事をピックアップして、受験までの大まかな流れを把握しましょう。
これを行うことで、受験までの残り時間がハッキリして、自分が受験勉強をいつから始めるべきか考えることができます。
例えば、部活の引退時期が3年生の夏休みという人は、引退後の9月から受験勉強を本気で始めようとすると、受験本番まで4〜5ヶ月しかありません。
もし極端な苦手教科があったり、1・2年生で習った内容に不安があったりするなら、遅れを取り返すのはかなり大変で、志望校を変更せざるを得ない可能性も出てきます。
一方、年間スケジュールを見通しておけば、「部活の活動が比較的落ち着いている春休みに苦手対策を始める」「2年生の3学期から1・2年生の数学の問題集を一通り復習する」といった対策を立てることができます。

 

受験勉強の時間を確保しよう

受験本番までの大まかな見通しがわかったら、今度は1日のスケジュールを見直して受験勉強の時間を確保しましょう。
まず、普段の生活の起床から就寝までの行動と時刻を書き出します。
そして、登校前や帰宅後に勉強時間を作れないか、考えてみましょう。
例えば、これまで帰宅後の勉強時間を特に決めていなかったという人は、「21〜23時は必ず机に向かう」など勉強する時間帯を決めてみてください。
「時間があるときに勉強する」のではなく、「勉強をするために時間を作る」という意識に変えるのです。
また、「夜は23時頃になると眠くて勉強に集中できない」という人は、夜の勉強時間は早めに切り上げて、早起きして朝の時間帯に勉強時間を分散するのもおすすめです。

 

小さな目標の達成を積み重ねよう

受験の勉強計画を立てるとき、志望校合格という大きな目標だけを掲げていると、達成に向けて正しく進めているのかわからなくなってしまいます。
大きな目標に着実に近づいていくには、小さな目標に分けて考えることが大切です。
小さな目標の達成を積み重ねることで、階段をのぼるように着実に大きな目標に向かうことができます。
例えば「志望校に合格する」という大きな目標は、「英語で◯◯点をとれるようになる」→「苦手な長文読解で8割とれるようになる」→「長文読解の問題集を1冊仕上げる」→「問題集を1日◯ページやる」という風に分解すると、今日の勉強時間にやるべきことがハッキリします。
小さな目標を一つずつ達成することで「やればできる」「これだけやったんだ」という自信も積み重なっていくので、受験勉強のモチベーションを上げるためにもおすすめです。

 

受験勉強でまだ間に合う!普段の勉強で気をつけたい4つのポイント

受験に向けて限られた勉強時間は、効率よく、内容を濃くしたいですよね。
最後に、普段の勉強でどんなことに気をつければいいのかをまとめました。

 

机に向かう習慣を身につけよう

受験勉強を始めるときにまず行いたいのが、勉強を「習慣」にするということです
歯磨きや食事などと同じように、毎日当然に行うこととして生活のリズムに勉強を組み込んで、継続しましょう。
「ついついダラダラしてしまう」「三日坊主になってしまう」という人は、勉強開始時刻を決めるほか、勉強時間をスマホアプリやノートに記録したり、勉強専用のSNSアカウントで勉強内容を宣言したりすることもおすすめです。

 

普段の授業に集中しよう

あなたは普段の授業をなんとなく聞き流したり、ノートをとったりとらなかったりしていませんか?
「夜遅くまで勉強するから、授業中に眠くなる」というのは非常にもったいないことです。
受験までの残り時間を大切にしようと決めたら、まずは授業に集中してみましょう。
先生の補足説明を教科書やノートにメモする、テストに向けて語呂合わせなど覚え方を考えて書き込む、理解できなかった部分をチェックして後で質問や復習をしやすくしておく、などできることはたくさんあります。

 

一つだけでも得意科目を作る

得意科目があると、受験勉強には大きなプラスになります。
安定的に高得点がとれることが自信やモチベーションになり、受験勉強に前向きな気持ちで取り組めるようになります。
また大学受験では、学部や学科によっては特定の教科について配点の比重を重くしていることがあり、これと得意科目が一致すれば非常に有利です。

 

苦手科目は安易に切り捨てない

得意科目を作ると受験の武器になりますが、同時に極端な苦手科目を作らないことも大切です。
合格・不合格はすべての受験教科の総合点で決まるので、苦手科目に足を引っ張られると高得点をとれず、難関校を目指す人にとっては特に不利になります。
苦手科目があっても安易に切り捨てず、なぜ点数がとれていないのか原因と対処法を先生に相談したり、得意な友達の勉強方法を教えてもらったりして、放置しないようにしましょう。

 

まとめ

高校受験・大学受験は大きな挑戦ですから、直前になって焦ったり後悔したりしないように長期的な見通しが必要です。
「受験のことを考えるのは気が重いなぁ…」という人は、将来のなりたい姿、通いたい学校を見つけるなどワクワクするゴール探しから始めてみるのもおすすめです。
目標が見つかれば受験勉強に向けて自然とやる気もわいてきますよ。
普段からの積み重ねを大切にできる人には揺るぎない実力が身につくはずです。
受験本番に向けてコツコツと頑張りましょう!

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