夫婦喧嘩になる原因は何?喧嘩した時はどうすればいいの?

公開日:2019.09.05

結婚して生活を共にすれば、生活習慣、価値観などの違いなどから不平不満も出てくるでしょう。子供がいる家庭なら、子育てへの考え方の違いなどから喧嘩になることも多いのではないでしょうか。
夫婦といえども元は他人。考え方に違いがあるのは当たり前です。
そして身近な存在だからこそ、些細なことでつい喧嘩になってしまうのです。
喧嘩の原因も様々でその夫婦にしかわからないこともありますが、ここでは夫婦喧嘩の理由、仲直り方法についてみていきます。

目次

  1. 夫婦喧嘩はなぜ起こる?
    • 男と女は『脳』が違う?
    • 考え方が相いれない原因とは
  2. 例えばこんな夫婦喧嘩
    • 家庭の中での夫と妻
    • 子供のいる家庭での夫婦喧嘩
  3. 仲直り方法は
    • 夫婦喧嘩の仲直り方法
  4. 夫婦喧嘩にならないために
    • 夫婦円満の秘訣とは
    • 相手を尊重するために
  5. まとめ

夫婦喧嘩はなぜ起こる?

男と女は『脳』が違う?

お互い好きで結婚したはずなのに、なぜ夫婦喧嘩になるのだろうと考えてる人も多いのではないでしょうか。
根本的な原因の一つとして考えられているのが、男性と女性の脳の違いです。
たしかに、体の仕組みは男女で違いますし、日々の行動パターンも男女で大きく違うことがあります。
この違いを生むのが、脳という説です。

男女の脳は言語能力と空間把握能力に差異が見られ、男性はシステムを理解し構築しようとする傾向があるといわれています。一方の女性は、言語能力に優れていて共感することが得意です。
例えば、子供の遊びを見てみましょう。
男の子の興味は車や電車、ブロックなどで、一度興味を持つととことんそれについて知りたがる子が多いかもしれません。
一方、女の子の興味はお人形、おままごとなどで、お人形を相手に普通に会話をしている姿をよく目にします。このような行動には、システム化と共感の特徴が表れているといえそうです。※1

つまり、女性は物的よりも心的な関係を優先し、男性は心的よりも物的関係を優先します
もちろん個人差はありますが、男性は明確な指示の下で行動する傾向にあるが、女性は周りとコミュニケーションをうまく取りながら行動する傾向にあるということです。

 

考え方が相いれない原因とは

相手を完璧に理解することは、実に難しいことです。
夫婦だって元は他人。

自分とは違う人ですから、すべてを分かり合えないのは当たり前なのです
考え方の違いはあって当然です。
妻は、夫の意見は夫の意見として受け止め、自分の意見もしっかり伝えることが大切であり、逆もまた然りなのです。※2

子育て中のママであれば、子供のこと、家のことでいっぱいいっぱいの状況も多々あるでしょう。
働き盛りのパパであれば、朝から夜遅くまで仕事で、家庭のことまで構っていられない、という状況はよくあることです。
すると、忙しさが先に立ち、コミュニケーションがうまく取れなくなってきませんか。
お互いの意見が食い違っていたとしても、それは他人だから当然です。個人の意見として捉えることで、喧嘩の原因を作らないように、努力することができるのです。※3

※1 サイモン・バロン=コーエン 共感する女脳、システム化する男 2005年4月25日 第1刷発行 日本放送出版協会 
※2 下重暁子 夫婦という他人 2018年6月第1刷発行 講談社 
※3 おおたとしまさ <喧嘩とセックス>夫婦のお作法 2017年4月 初版第1刷発行 イースト・プレス 

例えばこんな夫婦喧嘩

家庭の中での夫と妻

そもそも主婦は職業なのか?という疑問をよく耳にします。
総務省日本標準職業分類によると、職業とは個人が継続的に遂行している収入を伴う仕事とあります。
仕事をしないで収入がある場合や、仕事をしていても収入を伴わない場合は、その仕事は職業となりません。
この理論からいえば、主婦業は収入を伴わないので「無職」に当てはまります。※4

 

では、専業主婦は家事を全部引き受けるべきなのでしょうか。
家事とは本来「生活する上でやるべき家の中の事」であり、家族みんながするべきなのです。一人暮らしをしていれば、家事は男女の区別なく、自分でやるべきことです。
結婚すると、家事をサポートしてくれる妻という存在ができます。
しかしその家事のすべてを妻に丸投げしても良いのでしょうか。
家事とは基本的に「自分でやらなくてはならないもの」とお互いが認識していれば、お互いの日々の状況を察知して協力しながら進めていけるはずです。※3

 

男女を集団で見ると、コミュニケーション能力や行動には違いがみられるようです。
女性の方がコミュニケーション能力は高いといわれており、女性から見ると男性のコミュニケーション方法はレベルが低いと思う傾向にあります。
しかしこれは優劣ではなく、「違い」なのです。
ここに優劣をつけてしまうと、夫婦喧嘩が発生しやすくなります。
家事ができる方からみれば「なんでできないの?」とイライラの原因になりますが、最初から「夫と妻は違う」と思えば、意見が食い違っても当たり前、できなくても仕方ないと思えるのではないでしょうか。※3

 

子供のいる家庭での夫婦喧嘩

子供が生まれた後、子育てが一番大変な時期に夫婦関係がギクシャクする期間のことを「産後クライシス」といいます。産後は、夫婦ともに精神的に不安定になりやすいのです。
結婚して今まで二人で過ごしてきた中に、赤ちゃんという大事な存在が加わることで、これからの考え方が変わってくるのは当然のことなのかもしれません。産後クライシスは、夫と妻、どちらかが悪いわけでは無いのです。

では、夫婦が産後クライシスを乗り切るためには、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、問題が大きくなる前に本音で話し、お互いを「一人の個人」として認め合うことが大切です
一時的には雰囲気が悪くなるかもしれませんが、夫婦だからこそ、お互いの意見をぶつけ合うことができるのです。
その衝突を乗り越えた時、夫婦はまた成長するのではないでしょうか
もちろん、不平不満をぶつけるだけでは解決には至りません
お互いを思いやり、助け合っていくことが必要です。

 

産後クライシスは、夫婦が成長する機会であると捉え、前向きに進んでいきましょう。※3

世の中では、育児に関わる夫=良い夫、というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
確かに、夫が育児に積極的になれば妻の負担が軽減し、妻のライフスタイルにも余裕が出ます。
メリットの方が多いように思えますが、そこには実はデメリットもあるのです。

例えば、育児に積極的な夫は、もっと育児に関する知識を得ようとし、妻の育児法に口を出すようになるかもしれません。
妻にとっては、とても厄介な状況ですよね

 

一方、「子育ては妻に任せているから」と言っている夫はどうでしょうか。
これは必ずしもダメな夫ではなく、実は妻を信頼して任せているのかもしれません。
夫は自分の子育てを信頼してくれ尊重してくれているのだ」と感じることができれば、良い夫婦関係を保てるのではないでしょうか。※3

また、夫婦間での意見の食い違いで衝突することもあるでしょう。
両親が感情的になってお互いに手をあげたり、物を投げたり、怒鳴り合ったりなどの夫婦喧嘩を子供の前で繰り返すと、子供の精神面での健全な発達を妨げる可能性があることが分かっています
繰り返されることで、子供に恐怖感を与えます。

夫婦喧嘩が子供に与える影響!喧嘩後は子供へのフォローが大事!

でもご紹介している通り、子供は親に対して気を使うようになり、上手なコミュニケーションが取れなくなる、体調が崩れていく、トラウマになる、といった可能性もでてきます。


まずは、夫婦同士お互いが冷静になって話し合いましょう。
たとえ夫婦喧嘩をしたとしても、問題に対して両親が真摯に解決しようとしている姿勢は、子供にとっても良い影響にもなります
。※3、※5、※6、※7、※8、※9

 

※3 おおたとしまさ <喧嘩とセックス>夫婦のお作法 2017年4月 初版第1刷発行 イースト・プレス 
※5 藤田 結子 ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常 2017年6月発行 毎日新聞出版
※6 浜屋 祐子、中原 淳(著) 育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ 2017年3月発行 光文社
※7 山本ユキコ 2016年2月発行 忘羊社 出産・育児ママのトリセツ~ 「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ
※4 総務省 日本標準職業分類に関する一般原則 / 2019年4月24日閲覧
http://www.soumu.go.jp/main_content/000288078.pdf
※8 J-STAGE 菊地 創、富田 拓郎(著) 夫婦間葛藤が児童の抑うつ症状に与える影響 / 2019年4月24日閲覧
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cou/49/2/49_53/_pdf/-char/ja
※9 J-STAGE 徳田克己、水野智美、西村実穂、安心院朗子、白石晴香、西館有沙(著) 夫婦げんかが子どもに与える影響 9 2010 年に実施した調査結果の概要一 / 2019年4月24日閲覧
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pamjaep/53/0/53_576/_pdf

仲直り方法は

夫婦喧嘩の仲直り方法

夫婦喧嘩が発生した場合、いち早く仲直りするにはどうしたらよいのかみてみましょう。
元は他人とはいえ、今は生活を共にしている相手です。
相手を傷つけようと思って喧嘩をしているのではないのです。
喧嘩をするとどうしても勝ち負けをつけたくなりますが、夫婦間では全く不必要です。
最終的にはお互いが理解し合えることが必要なのです。
身近にいる大切な存在だからこそ、冷静になって考え、とことん話し合うことで解決していくことができるのではないかと思います。

夫婦喧嘩を早く終わらせるためには、「話を無理にまとめようとしないこと」が重要です。
無理に結論を出して終わらせようとすると、余計にこじれるケースもよくあります。
まずは言いたいこと、考えを相手にさらけ出す、そしてお互いの意見を共有する。
たったこれだけでも、夫婦間であれば、自然に仲直りの方向へ進んでいけるのではないでしょうか。※3 

 

では夫婦喧嘩をした時、どのくらいで仲直りするものなのでしょうか。
その日のうちに、寝て起きたら次の朝には、1週間以上続くなど、その家庭や喧嘩の状況によって様々でしょう。
そこには答えはありません。
しかし、同性の友人知人とですら、喧嘩してから日数が経ってしまうと、仲直りしにくくなりますよね。
ましてや同じ屋根の下で生活する夫婦であれば、日常生活に支障が出ないようなるべく早く、可能なら翌朝くらいには仲直りできると良いですよね。

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があります。
夫婦は身近な存在であり、お互いが礼儀をおろそかにしがちではありますが、良好な関係を続けるには、夫婦間であっても礼儀を尽くすことが大事です。
例えば、夫婦とはいえ必要以上に相手の心の中に入り込まないことも、大切にしたいマナーでしょう。
夫婦とはいえ、話したくないことだってあるはずです。
話したいと思えば、自分から話してくれるでしょう。
「その時」を、待っても良いのではないでしょうか。
そして、もっとも近くにいる他人だからこそ、感謝することも大切です。
やってもらって当たり前ではなく、「ありがとう」と、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。※2、10

※2 下重暁子 夫婦という他人 2018年6月第1刷発行 講談社 
※3 おおたとしまさ <喧嘩とセックス>夫婦のお作法 2017年4月 初版第1刷発行 イースト・プレス 
※10 赤瀬川原平、佐藤 優、高橋 秀実、井上 荒野、劇団ひとり (著) 考えるマナー 2014年7月初版発行 中央公論新社

夫婦喧嘩にならないために

夫婦円満の秘訣とは

夫婦といえども、時には男女という立場の違いが関係を悪化させたり、言葉がうまく伝わらず誤解を招くこともあるでしょう。
しかし、男性と女性の特徴の違いを理解していれば、たとえ自分の思うようにいかなくても感情的になることはなく、相手のことを受け止める余裕も出てくるのではないでしょうか。※1
夫婦円満のためには、収入が多いから偉いとか、夫の収入が多くて当たり前とか、主婦ならこれぐらいやって当たり前という、「あなたの中での当たり前」を忘れましょう。
まずは、お互いの役割を再確認してください。
すると、お互いが抱えている仕事がどれだけ大変なのか、自分が手伝えることもあったと、気付けるのではないでしょうか。

また、共働きのご家庭でのストレスをためないために、ワーママの現状を知り、時短家事をするといった工夫をするのも一つの手です。

お互いが日々頑張っていることに感謝し、もしお互いが大変そうだったらフォローするという姿勢が大切と言えるでしょう。※3、4

 

共働きのご家庭については、こちらの記事も詳しくご紹介しています。

 

相手を尊重するために

人間関係を保つために必要なマナーとして、真っ先に思いつくのは「コミュニケーションに関するマナー」ではないでしょうか。
相手の話に相槌をうち、最後まで話を聞いてあげること、そして聞くだけでなく「あなたはそう思うのね」と、言葉にしてお互いが確認していくことも大切です。※10
相手が自分の考え方を声に出した時、もしも自分の考えと違う内容が出てくるなら、あなた自身の考えや行動は、相手に伝わっていないことになります
逆もまた然りです。※2、3
相手が自分の子供だった場合、子供を頭ごなしに怒るのでなく、子供の意見をまずは聞くこと、聞いてくれているという安心感はとても大事です。
これは、妻や夫の立場でも同じ事です。
相手が自分をどれだけ理解してくれているのか、逆に自分が相手をどれだけ理解しているのか、声に出して確認することで、お互いの考えや気持ちのギャップに、気付くのではないでしょうか。
身近な存在だと相手のことをあまり考えず、発言や行動をしがちです。
しかし、感情を相手にぶつけるだけでは、建設的な考えは生まれません。
まずは、相手を思いやって生活すること。
すると、自ずと感情を抑えられるようになり、喧嘩することも少なくなってくるでしょう。※3、11

※1 サイモン・バロン=コーエン 共感する女脳、システム化する男 2005年4月25日 第1刷発行 日本放送出版協会 
※2 下重暁子 夫婦という他人 2018年6月第1刷発行 講談社 
※3 おおたとしまさ <喧嘩とセックス>夫婦のお作法 2017年4月 初版第1刷発行 イースト・プレス 
※4 藤田 結子 ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常 2017年6月発行 毎日新聞出版
※10 赤瀬川原平、佐藤 優、高橋 秀実、井上 荒野、劇団ひとり (著) 考えるマナー 2014年7月初版発行 中央公論新社
※11  J-STAGE 柏木恵子、平山順子(著) 結婚の“現実 ”と夫婦関係満足度との関連性-妻はなぜ不満か / 2019年4月24日閲覧
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy1926/74/2/74_2_122/_pdf

まとめ

夫婦喧嘩は、仲が良いか悪いかに関係なく起こります。
夫婦といえどもすべてを受け入れることは難しいものです。
自分と違うのは当たり前ということをきちんとわかってさえいれば、相手の行動や意見も受け止められ、かつ冷静になれるのです。
「あなたはそう思うのね」、「私はこう思うの」というように上手くコミュニケーションができるでしょう。
すべてを飲み込むのではなく、自分の意見も知ってもらう。そして必要だったら話し合う。子育てや仕事で忙しい時こそ、夫婦の会話は必要なのです。

公開日:2019.09.05
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