子供の偏食とは?好き嫌いとの違いや改善法を年齢ごとに解説

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子供の偏食で悩む方は多いのではないでしょうか。
色々毎日工夫しても改善されないと、辛い気持ちになりますよね。
偏食と好き嫌いの違い、偏食をそのままにしておくとどうなるのかなどをご紹介しながら、年齢ごとの改善法をご紹介します。
長い目で見ながらできることを少しずつトライしてみてはいかがでしょうか。

目次

  1. 子供の偏食の意味とは?その原因は?
    • 子供の食べ物の好き嫌い、どこから偏食?
    • 子供の好き嫌いや偏食の原因
  2. 子供の偏食の健康面での影響は?性格にも関係する?
    • 偏食は病気になりやすい?
    • 偏食の精神面にも影響
  3. 2歳~3歳の偏食と好き嫌い、原因と改善する方法
    • 偏食・好き嫌いは気分次第のことも
    • 偏食・好き嫌いを改善する方法
  4. 4歳~5歳の偏食と好き嫌い、原因と改善する方法
    • 原因は本人に聞き偏食を食い止める
    • 偏食を改善するには
  5. 小学生の偏食と好き嫌い、原因と改善する方法
    • 偏食・好き嫌いが固着。生活習慣から見直して
    • 偏食・好き嫌いを改善する方法
  6. 中学生以上の偏食はダイエットや間食が原因のことも⁈改善する方法とは
    • ダイエットにも興味を持つ時期。間食も増える
    • 中学生以上の偏食・好き嫌いを改善する方法
  7. まとめ

子供の偏食の意味とは?その原因は?

子供の食べ物の好き嫌い、どこから偏食?

育児で多くのママが悩んでいる、子供の好き嫌い・偏食。
栄養面を考えて作った食事を「嫌だ」と食べてくれないとイライラも募りますよね。

子供は好き嫌いがあって当たり前です。
自分の子供の頃を思い返してみてください。
緑の野菜がイヤ、人参は食べたくない、など嫌いなものはありませんでしたか?
人間は、苦いものや酸っぱいものは毒の味として本能的に拒否すると言われています。
子供が嫌いな緑の野菜には、苦みの成分が微量ながら含まれていますので、子供は危険を察知して食べないのかもしれません。※1
日々の食事の中で少しずつ食べていくことで、大丈夫だと認識し安心して食べられるようになります。※2

「偏食」とは、好き嫌いがひどく特定の食べ物しか口にしないことです。
緑の野菜は全く口にせずご飯しか食べない、肉を嫌がり豆腐しか食べないなどです。
好き嫌いであれば、嫌いなものでも食べられる時もあれば食べられない時もありますが、「偏食」となると好き嫌いの程度がひどく食べられない状態を指します。
極度に特定のメニューしか食べられないことが続く場合「感覚過敏」の場合も考えられますので、小児科などで相談してみてもよいでしょう。※3

 

子供の好き嫌いや偏食の原因

子供の好き嫌いや偏食の原因はいくつかあります。

 

・本能的に受け付けない
「子供の食べ物の好き嫌い、どこから偏食?」でもご紹介しましたが、子供は苦みがある食べ物を本能的に受け付けないとされています。※2

 

・アレルギーがある
アレルギーが原因で受け付けないという場合もあります。
小さい子供は自分で感覚を伝えられないので、実はアレルギーということもあるようです。※2

 

・食べたことがない
人間は、食べたことがないものには警戒心を持つと言われています。
「新奇性恐怖」と呼ばれるこの現象により、はじめて見る食べ物は嫌いと思い込んでしまっていることも好き嫌いの原因の1つです。※4

 

・食べた後に嫌な経験をした
何かを食べた時に嫌な味がして気持ちが悪くなったり、食べた後に吐いたり下痢をしたりというような経験をすると、その時に食べたものを嫌いになってしまうと言われています。※4※5

 

・食感が好きではない
お肉が硬すぎて食べられない、お魚がぱさぱさで飲み込みづらい、トマトやなすがぶよぶよしていて嫌だ、根菜類が大きすぎて食べづらいというように、食感が嫌で食べられない場合もあります。
調理方法を工夫して解決できることも多いです。※6

 

・臭いが嫌い
臭いが強いものも食べられないこともあります。
納豆やチーズなど臭いが強いものが食べられないのはもちろん、牛乳や魚の臭みが嫌いということもあります。※4※6

 

・お腹がすいていない
間食が習慣化してしまい、ご飯時にお腹がすいていないことも好き嫌いの原因の1つと考えられています。
ご飯の時にお腹がすいているように、間食は決まった時間に食べ過ぎないよう調整をしましょう。※2※7※8

 

・親が偏食
親が偏食だと、子供も偏食になりやすいものです。
母親が嫌いなものは食卓に並ばないことも多いかと思いますが、子供の偏食に繋がるという認識を持ち、親子でいろいろな食材を食べるようにすることで、生活習慣病の予防などにもつながります。※8

 

子供がご飯を食べない原因は、
年齢別!子供がご飯を食べない理由と対策

でも詳しくご紹介しています。

※1 ママのためのこどもの食材便利帳/西東社編集部 編集/2013年1月発行
※2 キッチンから考える37「どうしよう?子どもの好き嫌い」/パルシステム/2019年/6月3日現在
http://www.palsystem-tokyo.coop/shoku-navi/files/FoodNavi_vol96%E8%A3%8F_0305.pdf
※3 子どもの"偏食" 実態明らかに|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本/2019年/6月3日現在
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/04/0405.html
※4 公益社団法人 日本心理学会/食べ物を嫌いになる理由/乾 賢/「イヤとキライ」の心理学/2019年/6月3日現在
https://psych.or.jp/wp-content/uploads/2017/10/74-9-12.pdf
※5 どうして人間には食べ物の好き嫌いがあるのですか? | 日本心理学会/2019年/6月3日現在
https://psych.or.jp/interest/ff-06/
※6 はじめてのママ&パパのすくすく幼児食/監修 牧野直子/主婦の友社/2016年10月発行
※7 第25回母子健康協会シンポジウム保育と食育 3.食の問題行動と対応/国立保健医療科学院研修企画部長 加藤 則子/ふたば|母子健康協会/2019年/6月3日現在
https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no69/con05_16.htm
※8 応用栄養学/灘本知憲・宮谷秀一 編集/化学同人/2010年4月発行

子供の偏食の健康面での影響は?性格にも関係する?

偏食は病気になりやすい?

偏食が続くと、栄養が偏ってしまい生活習慣病なども心配です。
近年、食生活の乱れや運動不足などが原因とされる、子供の糖尿病や高血圧症が増えていると言われています。
偏食が続くと、大人になってから生活習慣病に悩むことも考えられますが、子供のうちからすでに体への影響が見られることもあるのです。※12
偏食だけが原因ではありませんが、朝食を抜いて夜食や間食を食べたり、運動不足だったり、食事の時間が不規則だったりという食生活全般の乱れが、子供の成長に悪影響を及ぼしかねないということを理解しましょう

 

偏食の精神面にも影響

子供の偏食を親が許し、食べれるものだけ与えていると、精神面での発達も心配です。
食欲があり楽しく食べる子供は好奇心旺盛で自発的、食べることが嫌な子は意欲や好奇心が少ないという研究結果もあり、食べることと心は関連があるとされています。※9※10
嫌いな食べ物も少しは食べてみることで、チャレンジする精神や嫌なものも受け入れる気持ちを養うことにもつながるなど、偏食を克服していくことで心の成長にもつながります。※11
幼児期の偏食をそのままにしておくと、小学生や中学生になって習慣化してしまい、将来、病気になりやすくなってしまうということも懸念されています。※12
早いうちから偏食をなくしていけるよう、調理を工夫するなど、できることから対策を進められるとよいですね。

家庭での食育については
食育で子供に伝える、食の大切さと楽しさ

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

次章からは、年齢別に偏食の原因と対処法をご紹介します。

※9 幼児の食行動に関する研究~子どもの視点から見た食事場面の意味~/吉田隆子/2019年/6月3日現在
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/22/4/22_4_325/_pdf/-char/ja
※10 偏食をなくそう | 公益社団法人 千葉県栄養士会/2019年/6月3日現在
https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/hensyoku/
※11 保育所における食事の提供ガイドライン/厚生労働省/2019年/6月3日現在
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide.pdf
※12 応用栄養学/灘本知憲・宮谷秀一 編集/化学同人/2010年4月発行

2歳~3歳の偏食と好き嫌い、原因と改善する方法

偏食・好き嫌いは気分次第のことも

2歳ごろになるとイヤイヤ期も重なり、気分的に食べたくないということもありますので、盛り付けを変えてみるだけでも食べることもあります。
また、歯が生えそろってくる時期ですが、噛む力は未熟です。
まだ大人と同じ固さのものは食べづらいかもしれません。※13
固かったり、大きすぎたりして食べづらいという可能性もありますので、調理法を工夫するなどして様子を見ましょう。

 

偏食・好き嫌いを改善する方法

・調理や盛り付けを工夫する
何を食べて、何を食べなかったのか、よく観察をしてみます。
食べない理由を見つけ出し、食べやすいように、いろいろな調理方法を試してみます。
肉が固くて嫌がる場合には煮込みにしてみたり、野菜を嫌がる場合には細かくして好きなものに混ぜてみたりカレーに混ぜたり、いろいろ工夫して出してみます。
その日の気分もあるので、器を変えたり、キャラクターの型抜きをしたりといったひと手間でも食べることもあります。
1度食べなくても、調理方法や味付け、盛り付けを変えて出すと食べられる場合も多いので、根気よく出すのがポイントです。※13※14

 

・無理やり食べさせない
ただ、無理やり食べさせても偏食や好き嫌いは改善しないことが分かっています。※15※16
嫌な経験をすると食事自体が嫌いになってしまうかもしれません。
美味しい・楽しいと思える食事の時間を心掛けましょう。

 

・量を減らし、1口でも食べられたらほめる
食事の量を少なめにして、「食べられた!」という達成感を味わうことも、前向きに食事をするポイントです。
嫌いなものは1口でも食べられたらOKとして、ほめてあげることが大切です。※13
保育園や幼稚園でも、苦手なものは減らして少しでも食べるという方法をとっている所も多いのではないでしょうか。

 

・嫌いなものを身近に感じる(擬人化してお話しするなど)
「ニンジンさん、●●ちゃんが食べてくれなくて淋しがってるよ」というように、食べ物を擬人化して話をしてみると、子供も素直に受け取れることもあるようです。※17
2歳~3歳頃であれば見立て遊びにも興味がある時期なので、食べ物を友達に見立てて話してみるのもよいのではないでしょうか。

ごっこ遊びはたくさんのメリットが!その効果と種類

では、見立て遊び、ごっこ遊びの効果についてもご紹介しています。

※13 はじめてのママ&パパのすくすく幼児食/監修 牧野直子/主婦の友社/2016年10月発行
※14 保育所における食事の提供ガイドライン/厚生労働省/2019年/6月3日現在
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide.pdf
※15 偏食をなくそう | 公益社団法人 千葉県栄養士会/2019年/6月3日現在
https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/hensyoku/
※16 応用栄養学/灘本知憲・宮谷秀一 編集/化学同人/2010年4月発行
※17 第25回母子健康協会シンポジウム保育と食育 3.食の問題行動と対応/国立保健医療科学院研修企画部長 加藤 則子/ふたば|母子健康協会/2019年/6月3日現在
https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no69/con05_16.htm

4歳~5歳の偏食と好き嫌い、原因と改善する方法

原因は本人に聞き偏食を食い止める

4~5歳頃になると、箸を使って食べ始めるようになるなど、食事の自立が進む時期です。
ママは食事のマナーに対していろいろ口を出したくなるかもしれませんが、ある程度はこらえて見守るようにしましょう。※13
口を出しすぎると、子供が食に対してネガティブになってしまいます
また、この頃には自分で嫌いな原因を説明できる子が多いです。
嫌いな原因を聞いてみるとよいでしょう

 

偏食を改善するには

・嫌な原因を取り除く
この頃になると、嫌なところも話せるようになっているので、なぜ食べないのか嫌なのか子供に聞いてみるとよいでしょう。
子供の話す理由次第で、味付けや調理方法を変えてみましょう。

 

・お腹をすかせる
間食が増えてしまっていませんか?
ご飯の時間にきちんとお腹がすいていないと好きなものしか食べられないということもあります。※18※19
ご飯の時間にしっかりお腹をすくよう、間食の量と時間を見直してみましょう。

 

・料理を手伝ってもらう
人の役に立つことがうれしかったり、大人のマネをしたがる時期です。
一緒に料理をすることで、子供が食事に興味を持ち食べられるようになることも、よくある話です。
保育園や幼稚園でも、野菜の皮むきやおにぎりづくりなど簡単な食育体験をする園もあるかと思いますが、自分で調理することで食べる意欲にもつながります。※18※19※20
「自分で作ったものだから食べてみよう」と嫌いなものでも食べてみたら「甘くておいしい」と食べられるようになることもあります。
働くママは平日は難しいかもしれませんが、時間に余裕がある週末に料理を手伝ってもらい嫌いなものも調理してみてはいかがでしょうか。

 

・楽しい食事の時間にする
2歳~3歳の改善方法にもありますが、楽しい食事の時間は食べる意欲につながり、偏食や好き嫌いを直すのに効果的です。※20
栄養面を考えて嫌がるものを無理に食べさせてしまったり、食事中に遊び始めて怒ってしまったりという経験があるママも多いのではないでしょうか。
しかし、無理やり食べさせることは偏食には逆効果だと言われています。
食事の場でママに怒られてばかりだと食に対して積極的になれない子もいますので楽しい時間を心掛けましょう。※21

 

※18 応用栄養学/灘本知憲・宮谷秀一 編集/化学同人/2010年4月発行
※19 第25回母子健康協会シンポジウム保育と食育 3.食の問題行動と対応/国立保健医療科学院研修企画部長 加藤 則子/ふたば|母子健康協会/2019年/6月3日現在
https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no69/con05_16.htm
※20 保育所における食事の提供ガイドライン/厚生労働省/2019年/6月3日現在
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide.pdf
※21 幼児の食行動に関する研究~子どもの視点から見た食事場面の意味~/吉田隆子/2019年/6月3日現在
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/22/4/22_4_325/_pdf/-char/ja

小学生の偏食と好き嫌い、原因と改善する方法

偏食・好き嫌いが固着。生活習慣から見直して

小学生では、それまでの食生活から偏食が固着してしまっていると言われています。
さらに、塾や習い事で食事の時間が乱れ、間食や夜食が習慣化してしまったり、睡眠不足になってしまったり、買い食いをしてしまったりというような生活リズムの乱れから、偏食や好き嫌いを直すのは大変だとも言われています。※22
子供だけでご飯を食べる「孤食」や、家族と食事をしていても食べているものがそれぞれ違う「個食」も、偏食や好き嫌いなどに繋がる生活環境として問題視されています。※23

 

偏食・好き嫌いを改善する方法

・生活習慣の見直し
まずは生活習慣が乱れていないか再確認を。
間食や夜食は、食事に影響のない量と時間を子供と決めて、それ以外はなるべく食べないように少しずつ習慣を変えていくよう努力を。※22※24
三食規則正しく食べ、十分な睡眠をとれるように生活スケジュールを見直しましょう。

 

・栄養や食事の大切さを学ぶ
学校でも給食や調理実習を通じて食事や栄養の大切さを学びますが、家庭でも子供と一緒に食育を実践してみてはいかがでしょうか。
高学年になれば、栄養素をバランスよく食べることの重要性や3食きちんと食べることの重要性を理解し、苦手な食べ物も我慢して食べるようになる子供が多いようです。※25

 

・野菜作りや調理体験
食について理解を深めるために、野菜作りをしたり調理をすることも有効です。
小学生になると、幼児期よりも理解が進み、育て方や栄養素にも注目できるようになります。
また、調理方法により味や食感が変化することなども理解し、食べられるようになることもあります。※22

 

・給食などを通じて食べられるようにも
小学生になると親よりも友達との付き合いが密になってくることもあり、友達の影響で偏食や好き嫌いが改善することもあるようです。※26

※22 応用栄養学/灘本知憲・宮谷秀一 編集/化学同人/2010年4月発行
※23 保育所における食事の提供ガイドライン/厚生労働省/2019年/6月3日現在
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide.pdf
※24 学童期の食事と健康 | 公益社団法人 千葉県栄養士会/2019年/6月3日現在
https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/gakudouki/
※25 食生活学習教材(中学年用)/文部科学省/2019年/6月3日現在
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/eiyou/syokuseikatsu/kyouzai05/006.pdf
※26 偏食をなくそう | 公益社団法人 千葉県栄養士会/2019年/6月3日現在
https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/hensyoku/

中学生以上の偏食はダイエットや間食が原因のことも⁈改善する方法とは

ダイエットにも興味を持つ時期。間食も増える

中学生以上になると、女子はダイエットにも興味を持ち始める子もいます。
ダイエットを気にしすぎて栄養が摂れなくなってしまっていることもあります。
また、塾通いや部活などで夕食の時間が遅くなると、間食が増えてしまい生活リズムが乱れて偏食になることも考えられます。※27
この頃になると、親がいくら言っても好きなものばかり食べてしまうこともあるかもしれません。

 

中学生以上の偏食・好き嫌いを改善する方法

中学生以上になれば、自分自身で食生活の問題点に気づくことができるものです。
自分で自分の健康管理ができるように、家庭でもサポートをしていきましょう。
自分の体調を考慮し、食べ物を選び、自分の体を大切にできるように、食事と体、心の関わりを家庭でも知らせていき、楽しく食事ができるよう心掛けましょう。※28

自分で好きなものを買って食べてしまうということもあるかと思います。
好きなものばかり食べている偏食は、思春期の心身の不調との関連性が指摘されています。
子供の食生活の改善に向けて、自分で食生活を管理できるよう、場合によってはバランスの良い外食の仕方など、幅広い観点から食育を教えてあげましょう。※29

※27 思春期の食事と健康 | 公益社団法人 千葉県栄養士会/2019年/6月3日現在
https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/sisyunki/
※28 (2018年2月発行)楽しく食べる子どもを育てるための「食育」の基礎知識/2019年/6月3日現在
http://www.mac.or.jp/mail/180201/02.shtml
※29 栄養教育論/中山玲子・宮崎由子 編集/化学同人/2010年9月発行

まとめ

子供の偏食・好き嫌いについて、その原因と改善策を年齢別にご紹介いたしました。
偏食は幼児期からの食生活の積み重ねで固定化してしまうものだと言われています。
幼児期は好き嫌いが多いものですが、少しずつ食べさせているうちに成長とともに食べられるようになるものです。
食べないからと、食卓に出すのをやめてしまわず、調理方法や味付け、盛り付けなどを変えながら、たまには食卓に出しておきましょう。
せっかくつくったご飯を食べてくれないと、ママはイライラしてしまいますが、子供に無理やり食べさせて、嫌な記憶を残してしまうと子供はさらに食べなくなってしまいます。
子供と一緒に調理をしたり、食材を買い物したり、野菜を栽培したりすることで、親も子供と食を楽しむ工夫をしましょう。


働くママは、平日一緒に料理をするのは大変。
週末の時間があるときに、野菜を洗ったり皮むきや、お米とぎなどからお手伝いをお願いしてみてはいかがでしょうか。
楽しくみんなで食べることも大切です。
週末だけでも家族そろって楽しい食事の時間を持てるように予定を調整してみてくださいね。

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