成績を上げたい!マンツーマンの個別指導塾は集団指導塾とどう違う?
「このままじゃ成績がヤバい……」「今の勉強方法じゃ志望校に合格できないかも……」と心配している中学生・高校生のあなたへ。
勉強が苦手と感じているなら、マンツーマンや1対2できめ細かく指導してもらえる個別指導塾が合っています。
この記事では、個別指導塾と集団指導塾の違いや、向いている人、選び方について紹介します。
目次
- 個別指導塾とはどんな感じ?
- 個別指導塾とは?
- 集団指導塾との違いは?
- 家庭教師との違いは?
- 個別指導のメリット・デメリット
- 個別指導塾のメリット
- 個別指導塾のデメリット
- 個別指導塾が向いている人
- 個別指導塾の費用
- 個別指導塾の費用
- 集団指導塾や家庭教師との比較
- 個別指導塾の選び方
- 塾に通う目的を考える
- それぞれの塾の特徴を比べる
- 個別指導塾に通う友達に聞いてみる
- 通いやすさを考える
- まとめ
個別指導塾とはどんな感じ?
近年、個別指導を行う学習塾がCMや広告で目立つようになりました。
でも通ったことがないとどんな場所なのか想像しにくいですよね。
また、個別指導塾は集団指導塾や家庭教師とはどのように違うのでしょうか?
個別指導塾とは?
「個別」指導という名前なので、「生徒1人に講師1人」というマンツーマンの授業をイメージするかもしれませんが、実際は2〜3名など複数の生徒を対象に指導するケースもあります。
少人数で指導を受けることができるので、今の学力レベル、目標、志望校に応じて、きめこまかな指導を受けることができるのが特徴です。
塾に通う曜日や時間は生徒の都合に合わせて比較的自由に選ぶことができ、多くの塾では生徒の事情で通塾できない場合は授業を別の日に振り替えてもらえます。
従来の学習塾の教室は、学校の教室と同じように大きなホワイトボードに向かって机と椅子が並んでいるものでしたが、個別指導を行う学習塾では個別指導専用のブースが設けられていることが多いです。
生徒は間仕切りされた机に向かい、講師は横並びで座って授業を行います。
講師がすぐ近くにいるので、わからないことはすぐに質問できます。
集団指導塾との違いは?
集団指導とは、講師が複数の生徒の前に立って授業を進める指導スタイルのことです。
生徒数の多い学習塾の場合、学力レベルや志望校ごとにクラス分けが行われます。
1クラスあたりの生徒数は数名程度から多ければ数十名まで、塾の規模や方針によって大きく異なります。
個別指導塾と集団指導塾が大きく違う点は、集団指導塾はクラス内にいろんな学力レベルの生徒がいることです。
相対的に低い生徒にとっては、内容が難しい、ついていけないと感じることもあるでしょう。
講師1人に対する生徒数も多いので、理解が追いついていない生徒がいても授業時間内にフォローしきれないこともあります。
一方、一緒に学ぶクラスメイトがいると、塾に通うのが楽しくなったり、成績で負けないように頑張る原動力になったりもします。
また、集団指導塾は授業の曜日や時間があらかじめ決まっていることも特徴です。
家庭教師との違いは?
個別指導塾や集団指導塾以外で勉強を教えてもらうには、家庭教師という方法もあります。
生徒の学力レベルに合わせて指導してもらえるところは、個別指導塾と同じです。
しかし、講師1人に対して生徒が複数人になることも多い個別指導に対して、家庭教師はほとんどの場合がマンツーマンなので、完全に自分のペースでわからないことを質問できます。
また、講師が自宅に来てくれるので、塾への行き帰りの時間がかからないことも特徴ですが、人によっては自宅では勉強に集中しにくいと感じる場合もあるようです。
授業の日には自宅を片付けなければいけないことも、面倒と感じるかもしれません。
個別指導のメリット・デメリット
個別指導塾、集団指導塾、家庭教師を比べると、個別指導塾にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
個別指導塾のメリット
個別指導塾の一番のメリットは、生徒一人ひとりに合ったオーダーメイドの指導をしてもらえることです。
年間のカリキュラムがあらかじめ決まっている集団指導塾に対して、個別指導塾は生徒の今の学力に合った内容を基準に授業内容が決まります。
例えば、数学や英語などの科目は知識の積み重ねが必要で、前に習ったことがわかっていないと新しいことが理解できないことが多いです。
場合によっては前の学年の内容に戻る必要もあるでしょう。
実際の学年にこだわらず、わからない地点に戻ってスタートすることはとても大切です。
特に大きく遅れをとっている苦手科目があるならオーダーメイド式の個別指導が合っています。
自分にぴったり合った指導を受けられる点では、受験対策にも向いています。
明確な志望校がある場合、志望校の出題傾向や受験で重視される科目をしっかり勉強することで、合格に近づきやすくなるからです。
また、個別指導塾は授業中いつも近くに講師がいるので、わからないことはすぐに解決できます。
中学生・高校生の中には、他の生徒がたくさんいる前で授業の流れをさえぎって質問することに気が引ける人も多いのではないでしょうか。
同じ内容を学んでも、どこでつまづくかは人それぞれ違います。周囲の目を気にせず気軽に質問できる環境は、個別指導塾の大きなメリットと言えます。
そして、「そもそも勉強のやり方がわからない」「勉強に時間をかけているのにテストの点数が伸びない」という人をサポートしてくれることも個別指導塾のメリットです。
勉強は、テストや受験までの計画の立て方や、効率のいいやり方を知らないと、努力が空回りしてなかなか成果を実感できません。
個別指導では、講師の目から見て今の勉強のやり方のまずいところを指摘・改善してもらえます。
このほか、部活や習い事をしている人にとっては、授業の曜日や時間を柔軟に選びやすいこともメリットになります。
もしも、体調が悪い、部活が大会前で練習時間が増えた、などの理由で塾を休まなければいけない時も、集団指導と違って授業の内容が一回分抜けてしまうことがありません。
急な欠席をしても、自分のペースを崩さずに学習を続けることができるのです。
また、自宅が勉強場所になる家庭教師とは違って、塾に通うことで勉強に集中するスイッチが入る人もいるでしょう。
個別指導塾によっては授業の日以外に自習スペースが使える場合もあるので、自宅以外で集中して勉強するスペースが欲しい人には見逃せないポイントです。
個別指導塾のデメリット
一方、個別指導塾は必ずマンツーマンで指導を受けられるとは限りません。
同時に指導を受ける生徒の数が多いほど、自分に指導してもらえる時間が短くなります。
例えば、講師1人に対して生徒が3人いて、1回の授業時間が60分の場合、生徒1人あたりの指導時間は20分となり、60分まるまる自分の勉強を見てもらえる家庭教師と比べると、直接指導してもらえる時間は3分の1となってしまいます。
講師が他の生徒を指導している間は、質問しづらくなることもあるのです。
講師と生徒の相性の問題もあります。
人間同士には相性の良し悪しがあるので、どんなに優秀で評判がいい講師でも、自分と合わないと感じたらストレスがたまりますよね。
勉強に身が入らなくなったり、塾に通うのが苦痛になったりして、無駄な時間を過ごしてしまいます。
通常は、塾側に講師の変更を希望することができますが、新しい講師の都合によっては、自分の通いたい曜日や時間も変えなければいけない可能性も出てきます。
また、他の生徒が頑張る姿を見て良い刺激をもらえる集団指導塾と比べて、個人で勉強する個別指導塾はモチベーションを上げにくいというデメリットがあります。
負けず嫌いでライバルや競争相手がいるほうが好きだという人は、成績によってクラス分けがあったり、他の生徒の成績に関する話が自然と耳に入ってきたりする集団指導塾のほうが、やる気につながるでしょう。
個別指導塾が向いている人
メリットとデメリットを踏まえると、個別指導が向いているのは次のようなタイプです。
- 特定の教科がすごく苦手な人
- 学校の授業についていけない人
- 生徒が多い場所では先生に質問しにくい人
- 塾のために部活や習い事をやめたくない人
- そもそも勉強のやり方から教えてほしい人
- テスト前などに塾の自習スペースを使いたい人
- 自分のペースで勉強したい人
個別指導塾の費用
個別指導塾の費用はいくらぐらい必要で、集団指導塾や家庭教師とどのような違いがあるのでしょうか?
塾代・家庭教師代は、受講する科目数、授業回数、授業時間、地域によって異なるため、あくまで目安と考えてください。
個別指導塾の費用
全国展開の大手個別指導塾によると、週1回、1科目受講した場合のひと月あたりの授業料の目安は、中学生で11,000円〜16,000円程度、高校生で15,000円〜20,000円程度となっています。※1
費用は、生徒が複数いる時よりもマンツーマンの場合のほうが割高になります。
同じ個別指導塾のモデルケースを紹介します。
中学3年生で、高校入試対策として週2回通い、2科目受講した場合の授業料は、ひと月あたり30,100円(税抜)です。
高校3年生で、大学入試対策として週2回通い、2科目受講した場合の授業料は、ひと月あたり35,050円(税抜)です。
さらに、それぞれ諸経費としてひと月あたり3,050円が必要です。※2、※3
個別指導塾は、生徒一人ひとりの学力レベルや目標に応じて自由にカリキュラムを組めることが特徴なので、希望に応じて費用が変動します。
自分が通う場合にいくらかかるのか具体的な費用を知りたいときは、保護者と一緒に塾に直接問い合わせてみましょう。
通常は、見積もりや費用の相談は無料で行ってもらえます。
集団指導塾や家庭教師との比較
集団指導塾は、1人の講師で一度にたくさんの生徒を指導できるため、一般的にひと月あたりの費用は個別指導塾よりも割安に設定されていることが多いです。
また、家庭教師はマンツーマンで指導するため、一般的に一月あたりの費用は個別指導塾よりも割高に設定されていることが多いです。
※1:城南コベッツ「塾の選び方ガイド 個別指導塾、料金は高い?安い?費用相場を見てみよう」
http://www.covez.jp/guide/002.html
※2:城南コベッツ「中学生の個別指導 授業料について」
http://www.covez.jp/junior/tuition.html
※3:城南コベッツ「高校生の個別指導 授業料について」
http://www.covez.jp/high/tuition.html
個別指導塾の選び方
最後に、個別指導塾を選ぶときに大切にしたいポイントを紹介します。
塾に通う目的を考える
塾に通うのは、当然「成績を上げる」という目的のためですが、今の自分の状態をさらに掘り下げて考えてみましょう。
例えば、「英語は平均点がとれるけれど数学はいつも平均点以下」という人なら、数学の底上げをするほうが重要度が高いので、数学の指導が得意な塾が向いています。
「勉強のやり方がわからない、自分流の勉強法では成績が伸びない」という人は、勉強方法のどこが間違っているかを知る必要があるので、講師が生徒にじっくり向き合ってくれるマンツーマン指導の塾をおすすめします。
何のために塾に通いたいのかを見つめると、塾選びで優先するべき条件が明らかになるはずです。
それぞれの塾の特徴を比べる
塾のホームページやチラシを見ていると、どこも同じようなことを書いてあるように見えて、違いがわかりにくいですよね。
そこで、次のような点を比較してみましょう。
まず、講師1人あたりの生徒数です。生徒数が多いと個別指導塾のメリットを感じにくくなります。
講師については、毎回同じ講師が指導する担任制なのか、授業のたびに講師が頻繁に変更されることはないのか、といった点も確認しておきましょう。
成績アップのためには、なるべく同じ講師に継続的に指導してもらえるほうが望ましいです。受験対策で塾に通いたい場合は、志望校の合格実績もチェックしましょう。
合格者の人数だけでなく、塾内で何名受験して何名合格したのか(合格率)を把握しておくと、他の塾と比べる際の一つの目安になります。
個別指導塾に通う友達に聞いてみる
気になる個別指導塾に実際に通っている友達がいたら、塾のいいところや悪いところについて生の情報を聞いてみましょう。
講師や生徒の雰囲気、指導の特徴、塾内のルールや過ごし方などがわかると、自分との相性をイメージしやすくなり、塾選びの参考になります。
通いやすさを考える
自分にとって魅力的な内容の塾が見つかっても、学校や家からのアクセスが悪い立地の場合はおすすめできません。
移動時間が長いと塾に通うことが負担になり、勉強へのモチベーションにも関わってきます。
塾の授業時間によっては送迎が必要になる場合もあるので、無理なく通える距離かどうか保護者と相談しながら決めましょう。
まとめ
個別指導塾にはさまざまなメリットがあります。
教室見学や無料体験も活用しながら、あなたが勉強と真剣に向き合える塾を見つけてくださいね。
また、入塾後はわからないことは積極的に質問したり、勉強の不安は遠慮なく相談したりして、塾の力を最大限に活用してください。