女の子育児♪育てやすいと言われるその実態は!?
女の子は、男の子に比べて育てやすいと言われます。なぜなのでしょうか?また、パパとのかかわり方はどうすればよいのでしょうか。女の子育児のポイントをご紹介します。
目次
- 女の子は育てやすいって本当?
- 女の子はコミュニケーション上手
- まわりを察する力があり、マネも得意
- 病気をしにくいかどうかは個人差
- 手先が器用で細かいことができる子も
- 女の子と男の子の違いは、「脳」にある
- ママはストレスがたまる?!イヤイヤ期の女の子の特徴と接し方
- イヤイヤ期は心も体も成長する時期
- ごっこ遊びでママのマネ
- 女の子は指先をつかうのも上手
- 楽しいけど疲れる?!幼児期の女の子の特徴と接し方
- お友達とのトラブルが増える?!
- 口ごたえする
- 女の子らしくないと感じても…
- おしゃべりが止まらない
- 女の子育児でのパパの役割
- 女の子育児でストレスがたまったときの対処法
- まとめ
女の子は育てやすいって本当?
女の子は男の子に比べて育てやすいとよく言われます。
女の子はおとなしい、女の子の方が言われたことを守れる、女の子の方が病気をしないなどと言われることも多く、育てやすいと言われていますがなぜなのでしょうか?
女の子はコミュニケーション上手
女の子は男の子に比べてコミュニケーションをとる力があります。
女の子は、ものではなく人に興味を持つ傾向にあるからだと言われています。
まわりと積極的にコミュニケーションをして、意思疎通を図ろうとしてくれるため、大人も理解しやすく育てやすいと感じるようです。
実際に言葉が話せるようになるのは、性別差よりも個人差が大きく、女の子の方が早いということではないようです。※1
まわりを察する力があり、マネも得意
1歳頃から相手の意思や気持ちを察する力が育ち始めるともいわれています。
女の子は、小さい頃から大人をよく見ていて、気持ちを汲み取った行動をとることができる子が多いので、おとなしく育てやすいと感じるのかもしれません。
大人のすることをよく見ているので、マネをするのも上手です。※1
大人からすると、自分では気づいていていないようなことをマネされて、よく見ているなと感心することもあるのではないでしょうか?
また、2~3歳頃になると、大人が伝えたことを理解して行動できるようになる子も多くなります。※1
ママや先生のマネをしてお世話をしたりということも好きになってくるので、ますますおませさんだと感じるのかもしれません。
病気をしにくいかどうかは個人差
女の子の方が体が丈夫だということもよく耳にしますが、統計的に男の子のほうがアレルギー疾患が多いなど、一部では男の子の方がかかりやすい傾向がある病気もあります。
しかし、乳幼児期にかかりやすい一般的な病気に男女差はありません。※1
体格は、女の子の方が平均的に小さめです。
平均身長・平均体重とも産まれたときから男の子よりも小さい傾向にありますが、11歳では女の子が上回ります。※2
その頃になると、男女の体格差は少なくなります。
手先が器用で細かいことができる子も
女の子の方が、細かい手先を使う力が、男の子よりも早く発達すると言われています。※3
そのため字を書いたり、ハサミや箸を使ったりということも、女の子の方が早い場合が多いのです。
男の子は5歳の段階でも、まだ字を書くのに必要な手先を細かく動かす能力があまり備わっていないと言われています。
ある研究によると、女の子の方が男の子に比べて6年ほど早く成熟すると報告されています。※3
早いうちから字をかけたり箸を使えることで、女の子の方が成長が早いと感じたり、手先を使った遊びを好む子も多いので、おとなしく育てやすいと感じる部分もあるようです。
女の子と男の子の違いは、「脳」にある
女の子と男の子の違いは、その脳にあります。
女の子は何かを考えるとき、論理的思考をつかさどる左脳と感覚的思考をつかさどる右脳を同時に使い一度にいろいろなことを考えるのに対し、男の子は左脳と右脳を使い分け1つのことに集中しやすいと言われています。※1
女の子は生まれつき人の顔に興味をもち、男の子は動くものに興味を持つという研究結果や、3歳半の女の子は5歳の男の子の5倍も人の顔の表情を読み取る能力があったという研究結果が報告されています。
これらからもわかるように、女の子は生まれつき、モノよりも人に興味を持ち、人の表情や状況など複数のことも同時に考えることで、コミュニケーション力が発達し、や大人のマネが得意になるのです。※3
※1 0~6歳 はじめての女の子の育児/監修 関和男・善方裕美/ナツメ社/2014年
※2 平成29年度 学校保健統計調査
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/03/26/1399281_03_1.pdf
※3 男の子の脳、女の子の脳 こんなにちがう見え方、聞こえ方、学び方/レナード・サックス/草思社/2006年
ママはストレスがたまる?!イヤイヤ期の女の子の特徴と接し方
イヤイヤ期は心も体も成長する時期
2歳代はイヤイヤ期と呼ばれ、何に対しても「イヤ」と答え、やりたくても出来ずに癇癪を起したりしてしまい、ママにとっても大変な時期です。
第一次反抗期とも呼ばれ、自己主張が強くなりますが、それを受け止めてもらうことで自信につながっていくと言われています。
子どもの主張を受け止めて、理解を示すことが大切な時期です。
女の子の場合は、相手の気持ちを読む力が早くからついている子が多いので、親としてはごまかしが利かないことも増えてくる時期です。
女の子は、一度言い出したらいつまでのいい続ける傾向もあると言われています。
子どもが理解できるように、短い言葉で真剣に説明し、どうしたらよいのか具体的に行動を伝えてあげましょう。
くどくどと長い説明をしても子どもは理解できませんし、「ダメ」と伝えても何をしたらよいのかわからず気持ちの行き場がなくなってしまいます。
感情的になりそうな場合は、深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。※4
イヤイヤ期についての詳しい内容はこの記事をチェック!
ごっこ遊びでママのマネ
イヤイヤ期の2歳頃から、女の子は自分を女の子だと意識するようになると言われています。
またこの頃の女の子が大好きな遊びが、ごっこ遊びです。
生活の中でママをはじめまわりの大人のことをよく見ていて、そのしぐさや口調を遊びの中で真似したりします。
大人からすると、どこでそんな言い方覚えたの?というようなシーンも増えてきて、笑ってしまうこともあるはずです。
大人のマネを通じて社会性も身についていくようなので、子どもがママ役の時は、ママが子ども役になり、ごっこ遊びに付き合ってあげましょう。
この頃になると、ママのことを批判するようなことも出てきて、生意気だと感じることもあるはずです。
それも、人の表情や行動をよく観察する女の子が得意とする能力が育っているからこそです。※4
女の子は指先をつかうのも上手
指先を使うことも上手になり、ボタンをとめたり、ハサミを使ったり、絵をかいたりということもできるようになってきます。
自分でやりたい時期なのですが、まだまだ一人でやるには時間がかかるので、親としてはつい急かしてしまうこともあるでしょう。
時間に余裕をもって、指先の練習の時間として、できる限りやらせてあげるようにしましょう。
※4 写真でわかる!はじめての女の子の育児 0~3歳/監修 渡辺とよ子/西東社/2010年
楽しいけど疲れる?!幼児期の女の子の特徴と接し方
お友達とのトラブルが増える?!
イヤイヤ期が終わり4歳頃になると、お友達と一緒に遊べるようになる半面、新たなトラブルも増えてきます。
女の子は女の子同士の同じグループで遊ぶようになり、女の子は特にグループが固定されやすい傾向にあります。
そのグループで仲間意識を持つようになると「仲間はずれ」も起きやすくなります。
仲の良い子を独占したかったり、他の子と遊ぶのを見て嫉妬したりというトラブルもあります。
また、女の子は言葉が上手に使える子も多く、言葉で相手を責めることも見られるようになります。※5
そんな時には、言ってもいい言葉、言ってはいけない言葉があるということを教え、相手の気持ちになって考えるような働きかけをしてみるようにしましょう。
口ごたえする
ものの因果関係がわかるようになってくるので、●●だから〇〇しようと説明しやすくなりますが、一方で「だって」「じゃあ」と口ごたえも増えてきます。
ママは、この口ごたえに対応するのも疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。
口ごたえするようになったのも成長したからこそ。
目を見て、どうしたらよいのかを具体的に説明しましょう。※6
女の子らしくないと感じても…
この頃になると個性もでてきて、女の子でも活発だったり、乱暴な言葉や行動をする子も出てきます。
そんな場面では、つい、「女の子がそんなこと言わないの」と注意しがちです。
しかし、「女の子だからそんな言葉使わない」などと、「女の子だから」や「女の子なのに」を理由にしない方がよいです。
女の子を出す時には、「女らしくない」と女の子を理由に叱るのではなく、「さすが女の子だね」「やっぱり女の子だからやさしいね」といったように褒める言葉として女の子を使うほうが効果的だとされています。※5
乱暴な言葉や行動など、女の子でなくてもよいものではないはずです。
お友達にイヤな思いをさせていることを伝えて、女の子であることを理由とせずにしっかり理由を伝えましょう。
また、女の子を理由に遊びを制限してしまうのもよくありません。
女の子でも電車が好きだったり、体を動かして遊ぶのが得意な子もいます。
それぞれ個性があるので認めてあげることが大切だと言われています。
おしゃべりが止まらない
男の子は、ヒーローなどに憧れ、人と競うことを好む傾向がありますが、女の子はコミュニケーションの能力が発達していておしゃべりも大好きです。
おしゃべりが止まらずに、やるべきことの手が止まっておしゃべりばかりしていたり、パパとママが話していても割り込んでくることもしばしばあるはずです。
そんな時は、おしゃべりをする時ではないことをきちんと伝えましょう。
おしゃべりをするのではなく、してほしい行動を具体的に言葉で伝えるとよいです。
また、1度で利かないときは、何度でも説得が必要です。※6
※5 0~6歳 はじめての女の子育児/ナツメ社/関和男・善方裕美監修/2014年
※6 写真でわかる!はじめての女の子の育児 0~3歳/監修 渡辺とよ子/西東社/2010年
女の子育児でのパパの役割
女の子にとって、パパは最も身近な異性です。
保育園や幼稚園は、異性の先生が少ないことも多く、早くから女の子はパパのことを異性として意識する場合もあります。
パパには妙に甘えてみたり、パパのお世話をしてみたりという子もいるのではないでしょうか。
パパにとって女の子は、異性であり甘やかしがちです。
それゆえに、女の子にとってもやさしくて甘えられる存在であることが多いです。
パパには、ママにはできない体を使った遊びやダイナミックな遊びをしてもらいましょう。
たかいたかいや、肩車、パパの体に乗って遊んだり、ボール遊びなどの外遊びなどで、パパへの信頼感が高まります。※7
家で絵本を読むだけでも、ママとはまた違う読み方で子どもにとっては新鮮なはずです。
思春期になると女の子はパパから離れてしまいがちです。
小さい頃のスキンシップを大切にしましょう。
※7 写真でわかる!はじめての女の子の育児 0~3歳/監修 渡辺とよ子/西東社/2010年
女の子育児でストレスがたまったときの対処法
ママにとって女の子は、同性だからこそ楽しいこともあればイライラすることもあります。
女の子のおませなところや、おしゃべりがとまらない、口ごたえして言うことを聞いてくれない時など、ストレスがたまることもあるでしょう。
さらに、同性だからこそ、自分と重ね合わせてしまいストレスになることもあります。
「自分はできたのに娘はできない」、「自分がこうだったから娘もこうだ」など、自分と子どもを重ねて考えると、違う点が出てきたときに理解できずストレスがたまります。
同性と言えど子どもにも個性があるので、自分と重ねすぎには注意しましょう。
女の子育児でストレスがたまったら、一人で抱えこまずに息抜きをする時間の確保に動きましょう。
パパに子どもを任せたり、祖父母や一時預かりなどの預け先を確保したり、子どもと離れる時間も時には必要です。
まとめ
乳幼児期を中心に、女の子育児の特徴や対処法をご紹介いたしました。
女の子の方が育てやすいと言われる理由は、コミュニケーション能力の高さや周りを理解する力が高いためです。
さらに、手先を使うことが得意な場合が多く、指先を使う遊びが中心になるとおとなしいと感じるため、動き回る男の子より育てやすいと感じると言えます。
ただ、そのコミュニケーション力や観察力の高さゆえに、口がたったりお友達とトラブルに発展したりという場合もあります。
よく理解できる女の子だからこそ、親としては誠実に対応し、どうしたらよいのか具体的に言葉で説明してあげるとよいです。
女の子育児の理想像を完璧にこなそうと考えているとストレスはたまるばかりです。
女の子を育てるには、自分はこうあるべき、こうしなければなど頑張りすぎていませんか?
何とかなるくらいの気持ちで、手抜きをするポイントを決めてもいいでしょう。
家事は家事代行に頼んだり、食事は手抜きをする日をつくるなど、すべてを一人でこなそうとしないことです。
それでもつらい場合には、専門家に相談をするのもおすすめです。
自治体に育児相談が設置されているところが多く、電話や区役所、保健所などで相談ができます。
男の子の育て方についてはこちら!