積み木やパズルだけじゃない2歳の知育玩具。簡単に手作りできるものも

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2歳はごっこ遊びが盛んな時期。
どんな玩具でもごっこ遊びの道具にしてしまいます。
2歳代にできることを理解し、適切な知育玩具を選んであげましょう。
手先を使った知育玩具や、粘土などの創作遊び、積み木などの構造遊びなど玩具の特徴を把握しておけば、子供の発達の理解に繋がります。
また、人気の木製玩具についてもご紹介します。

2歳はごっこ遊びが盛んに。指先も使えるようになってくる

2歳になると大人のまねをしたがり、ごっこ遊びが盛んになると言われています。
指先も使えるようになったり、運動能力や言葉も発達します。

 

・2語文を話せるようになる
言葉が発達して、自分の想いを言葉にすることができるようになります。
語彙数も1歳半の10倍になり500語~1000語使えるようになると言われています。※1
大きい・小さいなどの違いもわかるようになり、遊びの中にも取り入れていきます。

 

・手や指も小指側も使えるようになる
手の外側にも力を入れることができるようになり、力を入れて物を持ち続けることができるようになるとされています。※1
利き手が決まる時期でもあり、簡単な絵がかけたり折り紙も折れるようになる時期です。※2

 

・飛んだり跳ねたり運動能力も高まる
ジャンプをしたり、ぶら下がったり、片足立ちをしたり、後ろ歩きなどもできるようになり、三輪車に乗れるようになる時期です。※1

 

・2次元の遊びができるようになる
縦方向と横方向などの2次元を表現するようになるとされています。※1
縦と横で構成された絵をかいたり、積み木も縦方向と横方向を組み合わせて作り上げていきます。

 

・ごっこ遊びも2人でできるように
1歳の頃は1人で遊んでいるごっこ遊びも、2歳になると2人の関係になります。
2人で組んで遊んだり、赤ちゃんの人形のお世話をしたり、お友達を入れてのごっこ遊びもできるようになるとされています。※1※2

※1 発達がわかれば子供が見える/田中真介監修/ぎょうせい/2018年/2019年1月9日現在
※2 0歳から5歳までの保育あそびハンドブック/増田 かおり/日東書院本社/2015年/2019年1月10日現在

簡単で手軽に作る!2歳向け手作り知育玩具

手作りといっても、手芸をしたりといった手間をかけずに作れる知育玩具もあります。
簡単な工作で作れる2歳向けの知育玩具を3つご紹介します。

 

型はめ

型はめは、形を認識してみる観察力や集中力が身につくとされる知育玩具です。※2
市販のものもありますが、手作りでオリジナルのものも作れます。
はめる型は、ペットボトルのキャップや発泡スチロールで作ります。
ペットボトルの蓋を2つくっつけてビニールテープで止めたり、発泡スチロールを切り抜くだけで完成です。
子供の好きな色のビニールテープやシールを表面に貼ります。
次に、型を入れるための蓋のある段ボールや箱を用意します。
型に合わせて段ボールや箱の蓋の部分を切り抜きます。
カッターで切り抜くため少し力が必要ですが、丸型や三角型、四角型であればそれほど神経質に切り抜かなくても型は落ちるので大丈夫です。
はじめはできなくても、何度も繰り返すうちに自分で考えてできるようになり、親としても子供の成長を感じられ、子供も自信につながるでしょう。

 

棒落とし

この頃には指先が使えるようになっているため、棒落としもおすすめです。※2
棒落としは、きれいにしたペットボトルや段ボールなどの箱に穴をあけ、落とす棒を作るだけなので簡単に手作りできます。
棒は、新聞紙やチラシなどを丸めて棒状にし布やマスキングテープなどで装飾したり、ストローやチェーンリングを落とす棒にすることもできます。
落とし入れる箱も、ペットボトルや箱を布や色紙、ビニールテープやマスキングテープなどでカラフルに装飾したり、シールを貼ると子供の興味をひきます。
こちらも、とても簡単に身近な素材で手作りできる知育玩具です。

 

ままごと用素材

2歳代は、ごっこ遊びが盛んな時期です。
1歳の頃からおままごと等の再現遊びが始まりますが、2歳になると自分の経験からイメージを重ねて遊べるようになるため、イメージを膨らませられるようなおもちゃや素材を用意するとよいとされています。※3
手芸が得意な方は、フエルトで野菜や料理などを作る方も多いです。
ボタンやマジックテープで2つの素材をくっつけられるように作ると遊びも広がります。
工作で作るのであれば、スポンジを切り取って作ることもできます。
野菜などの素材の形に切り取ったり、ケーキなどの料理の形に切り、紙やフエルトで装飾するとかわいらしくできます。
もっと簡単なのは、チラシなどを切り抜き、段ボールや厚紙に貼る方法です。
紙皿と厚紙などでフライパンやお鍋、食器も作れます。
チラシなどで作ると、フライパンなどの調理器具や食器のサイズに合わせた素材をつくることができるので子供も使いやすいようです。
この時期は男の子もおままごとで遊びますし、チラシなどを切って貼る方法であれば、親子で一緒に選びながら作ることもできるでしょう。
手作りのよいところは、子供用にオリジナルを作ってあげられること。
子供が好きなシールを貼ったり、絵を貼ってあげたりすると喜んで遊ぶのではないでしょうか。

※2 アイデアいっぱい!遊んで学べる知育おもちゃ/寺西恵里子/2012年/成美堂出版/2019年1月9日現在
※3 発達がわかれば子供が見える/田中真介監修/ぎょうせい/2018年/2019年1月9日現在

男の子・女の子、性別問わず遊べる2歳の知育玩具

2歳代向けの市販の知育玩具にはどのようなものがあるのでしょうか。
男の子も女の子も遊べる玩具の中から、購入しやすいおすすめのものを6つご紹介します。
プレゼントにも最適なものばかりなので、お誕生日やクリスマスのお祝いとしておねだりするのにもおすすめです。

 

積み木


1歳の知育玩具でもご紹介した積み木ですが、2歳になるとさらに高く積み上げられるようになったり横に並べたり縦に積んだりと2次元の構成ができるようになるとされています。※4
ごっこ遊びが盛んな時期でもあるので、積み木もごっこ遊びの道具になります。
2歳になると、積み木を高く大きく積んでいき、家や電車、キッチンなどもイメージして作ることもできるようになっていくので、積み木があればいろいろな遊び方をしてくれます。※5

 

ブロック(大)


様々なブロックが販売されていますが、サイズが大きめのブロックは2歳頃から遊べるものも多く販売されています。
積み木と同じ要領で遊びますが、ブロックは凹凸を理解してはめていかなければならないので、積み木よりも難易度があがります。
就学前の時期にブロックなどを使った遊びをすることで、空間認知能力が育ち、大きくなってから科学・技術・工学・数学といった分野で能力の発達が認められるといった調査報告もあり、保育園や児童館などの施設でも置いてあることが多い知育玩具です。※6
ブロックと言っても、様々なタイプのものが販売されているので、保育園や児童館、おもちゃ屋さんなどで子供と遊んでみてから選ぶのがおすすめです。
少し大きくなってから使う小さめのブロックと互換性があるブロックや、踏んだり当たっても痛くないような素材で作られているものなど様々です。
ご家庭にあったものを選びましょう。※7※8

 

パズル


パズルもこの時期には遊べるようになります。
パズルで遊ぶことで集中力と学習力を養うことができるとされています。※9
ジグソーパズルであれば、10ピース以下のものも販売されていますので、まずは少ないピース数のものからはじめてみます。
ジグソーパズルが少し難しい場合には、ペグパズルという木製の取っ手がついたパズルも市販されています。※10
10ピース前後のものが多く、1ピースごとに形にはめるパズルとなっており、複数のパーツを組み合わせるジグソーパズルより簡単です。

 

チェーンリング


チェーンリングというプラスチックの輪っかをご存知でしょうか?
保育園などでも取り入れられている知育玩具で、指先が使えるようになるこの頃には自分でつなぎ合わせて作れるようになります。※4
輪っかをつなぎ合わせてネックレスやブレスレットなどを作るだけでなく、おままごとの食べ物として食器やお鍋の中に入れられたり、電車やトラックの荷台に乗せられたりと、こちらもごっこ遊びの材料として、様々な遊び方ができる知育玩具です。
カラフルな色どりの輪っかで、丸型だけでなく星形やハート形などの形のものも販売されています。※11
1袋100個入りで数百円という価格で販売されているので、購入しやすい玩具ですが、1つずつは小さいので、赤ちゃんのいる家庭では注意が必要です。

 

小麦粉粘土

手先が使えるようになるため、粘土をちぎったり形をつくったりということもできるようになる時期です。※5
小麦を使った粘土であれば、口にいれてしまっても安心です。
小麦粉と水と塩で自分で作ることもできますが、市販のものもあります。
市販の粘土であれば、カラフルな色がついているものがあったり、形をつくる型が入っているセットもあります。※12
粘土でつくったものも、おままごとなどのごっこ遊びに活躍します。
食物アレルギーのあるお子様は使用の際、ご注意ください。

 

しかけ絵本

しかけ絵本も、子供に人気です。
普通の絵本とは少し異なり、飛び出したり、穴が開いていたり、扉がついていたりと仕掛けがされているだけでなく、カラフルな色使いで子供も大人も楽しいものが多いです。※13
赤ちゃん向けのしかけ絵本は1ページが厚く作られているので、2歳頃になると自分でめくっても楽しめるようになりますし、簡単なストーリーも理解できるようになるのでお話としても楽しめるようになる年齢です。

 

※4 発達がわかれば子供が見える/田中真介監修/ぎょうせい/2018年/2019年1月18日現在
※5  0歳から5歳までの保育あそびハンドブック/増田 かおり/日東書院本社/2015年8月発行/2019年1月18日現在
※6 幼少期の玩具が理系脳をつくる 米国の研究 | 財経新聞/2019年1月18日現在
https://www.zaikei.co.jp/article/20180225/428248.html
※7 レゴ®スクール | LEGO®School/2019年1月18日現在
http://www.legoschool.jp/edu/possibility.php
※8 ニューブロックとは|ニューブロックスーパーラボ/2019年1月18日現在
https://www.gakkensf.co.jp/nbsl/about.php
※9 知育玩具 商品詳細 | くもん出版/2019年1月18日現在
https://www.kumonshuppan.com/kumontoy/kumontoy-syousai/?code=54397
※10 【楽天市場】ペグパズルの通販/2019年1月18日現在
https://r10.to/hzYEfo
※11 【楽天市場】チェーンリング おもちゃの通販/2019年1月18日現在
https://r10.to/hf0g00
※12 【楽天市場】こむぎねんど セットの通販/2019年1月18日現在
https://r10.to/hvI6OO
※13 【楽天市場】しかけ絵本 | 人気ランキング1位~(売れ筋商品)/2019年1月18日現在
https://ranking.rakuten.co.jp/daily/208878/

木のおもちゃは効果的?人気の理由と効果

乳幼児期の玩具として、木のおもちゃはパパママに人気です。※14
パパママが子供に買ってあげたいと思う理由は、その安全性や耐久性などにあります。※15
赤ちゃんの頃は特に、口に入れてしまうこともあり衛生面で安全性が高いと感じる素材で作られているものを選びたい気持ちもあり、木のおもちゃが選ばれています。

 

近年では、おもちゃをはじめ木を生活に取り入れる「木育」という活動が注目されています。
保育園児を対象に、年2回木育のプログラムを実施した研究によると、木育をすることで子供から親へのかかわり、親から子供へのかかわりともに増加し、良い関係性を築くことに繋がったとされています。※16
木を使って遊び、木を使ってモノを作ることは、親子のかかわりが良好になる一因となると言えるでしょう。

 

パパママは、少し高価であってもよいものを購入したいという方も多いようで、耐久性があり長く使えるからこそ、少し高くても購入したいのではないでしょうか。※15
木のおもちゃは積み木などシンプルなものが多く、子供が想像力や創造力を働かせて遊ぶ知育玩具です。
男の子・女の子、性別問わず遊べる2歳の知育玩具の章でご紹介した知育玩具の中では、積み木やペグパズルは木のおもちゃですし、手作り知育玩具でご紹介した型はめも木のものも販売されています。
誕生日など特別なプレゼントを選ぶ際には、1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

※14 お子さまのおもちゃどうしてる?|第568回|ハッピー・ノート.com/2019年1月18日現在
https://www.happy-note.com/research/10568.html
※15 森トイプロジェクト—おもちゃに対しての意識についてアンケート調査結果/2019年1月18日現在
http://www.teco-llc.net/moritoy-project/findings.html
※16 子どものすこやかな発達と子育て支援への「木育」効果の活用可能性/2019年1月18日現在
https://www.hws-kyokai.or.jp/images/ronbun/all/201201-04.pdf

まとめ

2歳向けの知育玩具の選び方についてご紹介いたしました。
言葉も手先も使いだせるようになる時期だからこそ、発達に合った知育玩具を選んであげたいものです。
子供の発達は目覚ましいので、あっという間にできるようになり親としてはうれしい反面、知育玩具もすぐに興味がなくなってしまい残念な気持ちになることもあります。
簡単に手作りできるものであれば、子供の発達に合わせて難易度を調節できたり、興味をひくような絵柄を選んであげたりすることも可能です。
積み木やブロックなど長く遊べる知育玩具は購入し、できるようになったら遊べなくなってしまうような玩具は手作りするのもおすすめです。
また、この頃になると、玩具でなくとも粘土などの素材で創作できたり、チェーンリングなど手ごろな玩具でも遊ぶことができるようになります。
色々な玩具を用意してあげて、子供の発達をサポートしてあげられるとよいですね。
子供の発達を考えた玩具と教材が毎月届く、通信教材もあります。
月齢に合ったものが届くので、発達の目安にもなり、安心できるものです。
玩具選びに困ったら、通信教材のサンプルを取り寄せてみるのもおすすめです。

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