【知育玩具】幼児の興味は年齢によって大きく違う?年齢別、発達につながるおもちゃ

公開日:2018.09.18

「幼児」とは、おおむね1歳から6歳(小学校入学前)の子供のことです。
この時期の幼児は、年齢により発達段階が違うため、音や光、形や手触りなど、その時々で興味を持つ物が変わってきますので、適した「おもちゃ」も違います。
せっかく玩具で遊ぶなら、子供の知育に役立つ物で遊ばせてあげたいですよね。
ここでは、幼児の発達段階に合わせた年齢ごとの適正グッズの選び方をお伝えします。

目次

  1. 今、選ぶなら知育玩具を!
    • 「知育」って何?
    • せっかくおもちゃを選ぶなら、子供の知育に役立つ玩具を!
  2. 1~2歳は、こう変わる、これで遊ぶ
    • 1歳~2歳、遊ぶことで育つ力
    • 1歳~2歳の時期にオススメの知育玩具
  3. 3~4歳は、こう変わる、これで遊ぶ
    • 3歳~4歳、遊ぶことで育つ力
    • 3~4歳の時期にオススメの知育玩具
  4. 5~6歳は、こう変わる、これで遊ぶ
    • 5歳~6歳、遊ぶことで育つ力
    • この時期におすすめの知育玩具はコレ
  5. まとめ

今、選ぶなら知育玩具を!

「知育」って何?

知育という言葉は元々、考える事や体を動かすことを通して、子供の脳や心の成長を促して知能を高めることを表します。※1 ※2
知育というと、子供に何かを教え込むようなイメージを持たれることがありますが、知識を教える「教材」とは違い、子供の成長や発達を助けるためのものです。
成長の著しい段階にある乳幼児にとって「新しいことの発見」は喜びであり、楽しいことです。
知育玩具は、幼児の脳や心を刺激して成長を促し、知能を高めることを目指した玩具のことです。
現在は数多くの知育玩具が開発、販売されています。

 

せっかくおもちゃを選ぶなら、子供の知育に役立つ玩具を!

知育玩具と一言でいっても、子供の発達が多様であるように、さまざまな種類のがあります。※1
握るもの、振るもの、投げるもの、叩くもの、積みあげるもの、並べるもの、動かすもの、考えるものなど、実に多彩です。
どれを選べばよいか、悩んでしまいますね。

子供に適した玩具は、年齢によって変わってきます。※3
さらに、同じ年齢でも発達段階の進み方によっても、少しずつ違ってきます。
「これを使えば正解」という玩具はありません。


しかし、ある程度は基準となるポイントがあります。※1※2

  • 子供が夢中になって遊べる玩具
  • 子供の心身特に手や指先の発達を促す玩具
  • 健全な遊びを引き出す玩具

「健全な遊び」とは、「健全ではない遊び」の逆だと考えると分かりやすいでしょう。

 

人と争いになったり、ただ集めるだけが目的となってしまうものは、「健全ではない遊び」に該当します。
これは、少し年齢が上がる子供に当てはまることが多いですが、小さい頃から「求めるままに買い与える」ことは避け、必要以上には与えないことも、健全な遊びが生まれるポイントになります。

 

逆に「悪い玩具」とは、例えば

  • 子供が使えない、遊べない、つまりは発達に見合っていない玩具
  • 壊れやすい玩具
  • 押すだけや見ているだけのように、使いかたの広がりがない玩具

などが挙げられます。※1

 

特に「使い方の広がりがない玩具」については、親のスマートフォンなどもこれに該当します。
一時的にあやすために使用することはありますが、長時間にわたって子供の遊び道具として与えることや、単に動画を見続けるだけのような使い方は、好ましくありません。

 

さらに、知育玩具を選ぶときに気を付けたいのが、安全面での配慮です。※1

  • 何でも口に入れる時期は、口の中で壊れたり、誤飲につながる玩具は渡さない
  • 何でも投げる時期は、投げると危ない玩具は渡さない
  • 子供の体よりも大きくて動く玩具は、転倒・転落のリスクを十分に考える

などに気を付けましょう。

 

子供にとって「絶対に安全な玩具」はありません。
子供が動いて遊ぶ限り、何らかのリスクを伴います。
子供の発達に合わせ、危険の少ない玩具を選ぶことは重要ですが、それ以上に、そばにいて様子を見守ること、長時間目を離さないことが大切です。
特に多いとされる事故は、パーツの誤飲、小さなパーツを鼻に入れる、転倒・転落などです。
小さな取れやすいパーツが付属しているものや、高さのある玩具には注意しましょう。

 

※1 永田桂子 2009年7月20日発行 よい「おもちゃ」とはどんなもの? チャイルド本社
※2 CHILD RESEARCH NET 東アジア子ども学 交流プログラム 報告書 2012
http://www.blog.crn.or.jp/about/m/3_2012east_asia.pdf
※3 川原佐公 2015年11月発行 発達が分かれば保育ができる! ひかりのくに

1~2歳は、こう変わる、これで遊ぶ

1歳~2歳、遊ぶことで育つ力

1歳頃には、自分の周りにある物や目につく物を、手あたり次第に触る、つかむ、振る、放り投げるという動作ができるようになります。※3
手の感触、舌の感触、さらには温度や味、音などによって感覚が刺激され、さまざまな事柄を認識し始め、色への興味が出てきます。


2歳頃になると、走り回ったりするようになりますが、一方で絵本に興味を持ち始め、静かに聞いていられるようになります。
絵本に描かれているものを一つひとつ認識し、簡単な単語で言えるようになります。
言葉が出なくても、「●●はどれ?」と聞くと指さしをします。
さらに象徴機能(実際には無いものを他のものに置き換えて表現する力)が形成され、「つもり遊び」が出来るようになります。


他にも、

  • 手の運動が発達し、巧みにものが握れる
  • ボールを転がす、投げるなどができる
  • お気に入りのものができる
  • 真似をする
  • さまざまな形や大きさを見分ける
  • 物を積み上げる、重ねる、はめ込むなどができる
  • 外でよく遊ぶようになる

などの発達がみられますが、これらは遊びの中で養われていきます。

 

1歳~2歳の時期にオススメの知育玩具

子供は、音や光で「見て聞いて触って」楽しめる物や、自分で動かせる物に興味を持ちます。
この発達段階にあった玩具の特徴と、それにあった玩具の例を挙げます。※3


・片手で押したり投げたりできる玩具=小さなボール、人形
・手首を使う玩具=片手で動かす車
・音を出す玩具=太鼓、木琴、鈴入りのぬいぐるみ
・形や大きさの違いを見分ける玩具=ブロック、積み木、型合わせ
・重ねる、はめ込む玩具=ブロック、積み木、パズル、立体パズル
・生活の真似ができる玩具=おままごとセット、人形、ぬいぐるみ
・屋外でも使えるも玩具=砂遊びセット、水鉄砲、足こぎ自動車

いずれのおもちゃも、手に握りやすい大きさ、感触の良いもの、安全性の高いものを選びます。
これらの玩具の中でも、ブロックや積み木、パズルなどは、知育には特にお勧めです。

 

パズル
パズルで遊ぶときは、小さな手でも掴みやすいピースの大きなパズルを選び、最初はママが組み合わせていき、最後の1ピースを子供がはめるという方法が良いでしょう。
子供が使うピースを徐々に増やしていくと、子供の達成感が強くなります。※1

 

ブロックや積み木
ブロックや積み木は、複数の色や形があるものを選びます。※1
遊ぶときはこのような流れで遊ぶと、徐々に色や形を覚えていくようにします。
1.子供が手に持っているブロックや積み木を指さし、「赤色だね」「三角だね」などと声をかける
2.複数の色や形のピースを並べ、「●●を取って」と色や形を指定し、正しい物が取れたら褒める
3.1つのピースを持ち「これは何色?何の形?」と聞き、正しく答えられたら褒める

 

砂遊び
この頃にぜひ始めたい遊びの一つは、砂遊びです。※3
最初は、ママが手やスコップを使い、山を作ったり穴を掘るところを見せます。
次に、団子を作ってみせ、それを使って「りんごどうぞ」など、見立て遊びをします。
子供が興味を持ったら、次のステップとして、子供と一緒に形を作ったり、穴を掘ったりすると良いでしょう。
砂遊びの玩具には、カラフルな色合いのスコップ、熊手、バケツ、ザル、じょうろなどのセット商品もあります。
初めての砂遊びには、丈夫で安全な道具を選ぶと良いでしょう。

 

1歳、2歳の知育玩具については、合わせて読みたい【知育玩具シリーズ】もご覧ください。

・1歳の知育玩具選び。発達に合わせたおもちゃで遊びが広がる

・積み木やパズルだけじゃない2歳の知育玩具。簡単に手作りできるものも

 

※1 永田桂子 2009年7月20日発行 よい「おもちゃ」とはどんなもの? チャイルド本社
※3 川原佐公 2015年11月発行 発達が分かれば保育ができる! ひかりのくに

3~4歳は、こう変わる、これで遊ぶ

3歳~4歳、遊ぶことで育つ力

3歳になると、長時間の一人遊びが出来るようになります。※3
また外ではお友達と遊べるようにもなるので、急に語彙が増えたり、遊びで負けると悔しがったりするようになります。
そのほかに人や物など、知っている物にイメージが持てるようになり、絵本の絵だけでなく、物語にも興味をもつようになります。
数は、1から3くらいまでの数を、実数と一致させて理解でき、「多い、少ない」「大きい、小さい」も理解して、言葉で言えるようになります
「どちらが多い?」「3個とって」などの声かけをしてみましょう。


4歳になると、言葉が正確に使用できるようになり、とてもおしゃべりになります
「大きい、小さい」「長い、短い」「重い、軽い」をグループ分けしたり、「りんごはくだもの」という分類が分かるようにもなってきます。
スーパーなどでも色々な食材を見せ、「これはくだもの?おやさい?」などと質問すると楽しんで答えるようになります。

 

その他にも、

  • 質問が多くなる
  • 足どりがしっかりしてくる
  • 身体の細かいコントロールができるようになる
  • 文字や数字に興味をもつ
  • 自分で遊びを考えるようになる

などの発達がみられるようになります。

 

3~4歳の時期にオススメの知育玩具

様々な物の違いを理解できるようになりますので、形や材質、重さや色が違うものを組みわせるような玩具がおすすめです。※3
また、一人で熱中して遊んでいるときは、何度も話しかけたり手伝ったりせずに、静かに見守るようにします。

 

次に、発達段階にあった玩具の特徴と、それにあった玩具の例を挙げます。※1※4

 

  • 並べたり、積み重ねたりして形を作る玩具=ややピースの小さいパズル、様々な形のつみき、ブロック
  • 想像を働かせて遊べる玩具=線路を組み立てる電車遊び、着せ替え人形、ねんど、つみき、ブロック
  • 少しだけ細かい手作業を必要とする玩具=ややピースの小さいパズル、着せ替え人形、ねんど、工具セット、折り紙、紐とおし
  • 文字や数字を読んだり聞いたりするもの=絵本、かるた、トランプ
  • 友達と一緒に遊べる玩具=かるた、トランプ
  • 簡単な勝負のできる玩具=かるた、トランプ、「多い少ない」「早い遅い」を競う積み木やブロック、パズルなど

 

この頃には、さまざまな形や大きさのものが揃っている玩具を選びます。※1※3
3歳頃までは、「大きいのはどれ?」や、「長い方を持ってきて」など、対比する言葉をあえて使うような遊びがお勧めです。
4歳を過ぎる頃には「仲間を探す」遊びも良いでしょう。
この時期の玩具は、ブロックや積み木、かるたなどは、知育という意味でお勧めです。

つみきやブロックで遊ぶなら、まずは様々な形を見せて、「どっちが大きい?」「どっちが長い?」と聞き、さらに積み上げて「どっちが高い?」と聞いてみます。
次に、色別や形に分類して、仲間さがしをします。
さらに、つみきを「5つ積んでみて」や、組み立てたブロックをみせて「いくつくっついている?」など、数の概念を理解しやすいような遊び方をすると良いでしょう。

 

かるたで遊ぶなら、最初は簡単なひらがな10文字ほどから始めます。
読み札を読む時は、1枚ずつ子供に読み札を見せて目で覚えさせてから、親が読み上げます。
最後に、取った札の数を数え、どちらが多かったのか「勝ち、負け」を判断させると良いでしょう。

 

3歳の知育玩具については、合わせて読みたい【知育玩具シリーズ】もご覧ください。

・3歳はひらがなや数字を取り入れた知育玩具を始める時。かるたや時計にも挑戦!

 

※1 永田桂子 2009年7月20日発行 よい「おもちゃ」とはどんなもの? チャイルド本社
※3 川原佐公 2015年11月発行 発達が分かれば保育ができる! ひかりのくに
※4 椎名寛依 2014年7月発行 勉強に困らない子に育てる 知育おもちゃのつくり方&あそび方 星雲社

5~6歳は、こう変わる、これで遊ぶ

5歳~6歳、遊ぶことで育つ力

5歳以上になると、科学的な好奇心が強くなります。(※3)
推理的な思考力が伸び始め、「水に浮くものと沈むもの」など、その不思議について考えるようになります。
また、時間を理解するようになるため、「○時になったらお片づけをしようね」など、時計に慣れるように働きかけましょう。
手先の運動も確実性が増し、工作やおりがみ、あやとりなどが得意な子供も出てきます。
それぞれお手本となる本などを見ながら、難易度の高い遊びにも挑戦していきましょう。
さらに、言葉が大きく発達し、逆さ言葉やしりとり、なぞなぞなどで遊ぶようになったり、仮定や関係性を表現したりします。
友達と共通の話題で話したり、創作の物語を語るようにもなります。

その他の発達としては、

  • じゃんけんができる
  • 知的な遊びに興味を示すようになる
  • 右と左が分かる
  • 30くらいまで暗唱できる
  • 感覚や知覚が強くなる

などがあげられます。

この時期におすすめの知育玩具はコレ

知的なことに興味を持ち始めるので、「知育」の度合いがぐっと高くなります。(※3)(※4)
この時期は、より複雑なパズルなどで連想力を高める、時計の玩具で時間感覚を養う、水に浮くものと沈むもので想像力を養うなどといった、子供自身が考える遊びができる玩具が良いでしょう。

次に、発達段階にあった玩具の特徴と、それにあっ玩具の例を挙げてみます。

  • 組み立てる、組合せるもの=複雑なパズル、簡単な模型
  • 知的な興味を満足させるもの=カードゲーム、トランプ、オセロ、紙飛行機、磁石遊び、時計

 

パズルや模型のおもちゃでは、難しそうなものは大人がフォローしながら、徐々に難易度の高いものにも挑戦すると良いでしょう。

パズルの遊び方としては、ピース数の多い複雑なパズルにもチャレンジしてみます。
それにも慣れてきたら、今度は時間を計ったり、誰かと競うなどして、速度を上げる遊びをしてみましょう。
さらに上達してくると、パズル全体を逆さまにしたり、ピースの形が似通っている子供向けのジグソーパズルに挑戦するのも良いでしょう。

 

トランプを使って遊ぶときは、

  1. 「ババ抜き」で同じ数を見分ける
  2. 「7ならべ」で数の並びを理解する
  3. 「神経衰弱」で記憶力と集中力をつける

などの遊びができます。
また1~5の5枚のカードを裏返してならべてから、そのうち3枚をひっくり返して表向きにし、「この2枚の数字は何と何?」というように、推理力を働かせる遊びも良いでしょう。

※3 川原佐公 2015年11月発行 発達が分かれば保育ができる! ひかりのくに
※4 椎名寛依 2014年7月発行 勉強に困らない子に育てる 知育おもちゃのつくり方&あそび方 星雲社

まとめ

幼児期の子供は、あっという間に大きくなって、大人が想像する以上のスピードで脳も発達します。

この時期、年齢に合わせた適正な玩具で遊ぶことで、心と体の成長を助けるだけではなく、知能の発達と知識の蓄積も助けることができます。

最初は「音と光」で喜んでいた子供も、成長するにつれ、指先を動かし、考える玩具を好むようになります。

子供の発達や発育を見ながら、適正な知育玩具で遊ばせてあげたいですね。

公開日:2018.09.18
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