図書館で勉強・自習を!メリットいっぱいの図書館フル活用術

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テスト前や受験勉強中に誰もが直面するのが、「勉強に集中できない!」というお悩み。
そんな中学生・高校生にとって大きな味方になるのが、図書館です。
この記事では、メリットいっぱいの図書館をフル活用するために知っておきたいこと、注意しておきたいことなどを紹介します。

目次

  1. 図書館のメリットとは?
    • 集中して勉強・自習できる
    • タイムリミットが決まっている
    • 無料で利用できる
  2. 勉強・自習したいときの図書館の利用方法
    • 勉強・自習OKな図書館を探す
    • 夏休みにチェックしたい大学図書館
    • 施設によっては自習の申請や利用者登録が必要
  3. 図書館を勉強・自習にフル活用しよう
    • わからないことを本で解決しよう
    • 本で気分転換してやる気アップ
  4. 図書館で勉強・自習するときの注意点
    • 勉強禁止の図書館もある
    • 参考書が持ち込み禁止の場合もある
    • 席がないこともある
    • 飲食・私語はできない
  5. まとめ

図書館のメリットとは?

中学生・高校生の中には「最後に図書館に行ったのはいつだろう?」という人も多いのではないでしょうか。
読みたい本があるときや調べ物の課題があるときでなければ、なかなか足が向かない場所ですよね。
でも、図書館は本を借りられる場所というだけでなく、「誰でも無料で使える勉強部屋」にもなるのです。
図書館で勉強するとどんなメリットがあるのでしょうか?

 

集中して勉強・自習できる

まず、図書館に行くと集中できるので、勉強・自習の効率をアップさせることができます。

中学生・高校生にとって最も身近な勉強場所といえば自宅ですが、自宅には勉強への集中を邪魔する要素がたくさんあります。
テスト前に自分の部屋で勉強していると、なんだか急に部屋が散らかっていることが気になって、机に向かわずに部屋中を大掃除してしまった、という経験はありませんか?
リビングで勉強している人は、他の家族の話し声やテレビの音などが気になって、問題演習や暗記に集中できなかったことがあるかもしれません。

自宅で集中できない場合、勉強場所を求めて家の外に出ることになります。
最近はカフェやファストフード店で勉強する中学生・高校生が増えています。
自宅から離れて頭を勉強モードに切り替えることができますが、店内のBGMがうるさかったり、近くの席の人の話し声が騒がしかったりすると、やはり集中できません。

一方、図書館には自宅のように余計なものがないので、目の前の参考書や問題集に集中することができます。
館内にはBGMが流れておらず、職員や利用者が会話する声も大きくないので、周囲の音に邪魔される心配も低いと言えます。

 

タイムリミットが決まっている

図書館で勉強・自習するメリットの二つ目は、図書館には閉館時間という絶対的な「タイムリミット」があることです。

集中力を高める方法の一つに、終了時間を決めるという方法があります。
「この問題集を今日の◯時までに終わらせる」といったようにタイムリミットを設定しておくと、人間は脇目もふらず取り組むようになります。
タイムリミットによって集中力が上がることを、心理学では「締め切り効果」と呼びます。
みなさんも、宿題を提出期限ギリギリに間に合わせた経験が一度や二度はあるのではないでしょうか?
ダラダラと勉強するよりも追い込まれた状況のほうが、勉強がはかどったはずです。

図書館の利用にはタイムリミットがあるので、時計を気にせずダラダラと勉強することはできません。
物理的に図書館を出ないといけなくなるので、心の中で締め切り時間を設定するよりも明確な区切りがつきます。
図書館に着いて勉強を始めるときに「閉館時間までに英語の単語を100個覚えきる」などのノルマを設定して取り組めば、効率よく勉強することができます。

 

無料で利用できる

図書館で勉強・自習するメリットの三つ目は、無料で利用できることです。
カフェやファストフード店で勉強する場合、行くたびに毎回数百円程度の飲食代がかかることがデメリットです。
夏休みの受験生など毎日のように勉強に集中しなければいけない人にとっては、痛い出費となります。
塾に通っている人なら塾の自習室を利用できることもありますが、月々数千円以上の授業料がかかる塾に自習室だけを目あてに入るわけにもいきませんよね。

公共施設である図書館なら、利用料金はかかりません。
浮いたお金は、新しい参考書や問題集を購入するなど有意義に使うことができるでしょう。

 

勉強・自習したいときの図書館の利用方法

では、図書館で勉強・自習したいときはどのように利用すればいいのでしょうか?
調べ方や利用方法を紹介します。

 

勉強・自習OKな図書館を探す

一口に図書館といっても、県・市町村・区などが運営する公共図書館、中学校・高校の学校図書館、大学図書館など、さまざまな種類があります。
地図アプリなどで学校や自宅周辺を調べてみると、これまで気づかなかった場所に図書館があるかもしれません。

見つけた図書館で勉強・自習しようと思っても、いきなり出かけるのはNGです
なぜなら、図書館によっては図書館の席を「館内の本を読む人専用」にしている場合があるからです。
ですから、まずは利用したい図書館が勉強・自習に対応しているかどうか、ホームページなどで調べてみましょう。

 

夏休みにチェックしたい大学図書館

数ある図書館の中でも、大学図書館だけは行ったことがないという人も多いでしょう。
「オープンキャンパスの日じゃなくても、大学のキャンパスに入っていいの?」と驚くかもしれませんが、大学図書館の中には、夏休み中などの期間限定で中高生の勉強・自習のために図書館を開放しているところもあります。
利用条件は大学によって異なりますが、生徒証や保険証などの身分証明書を提示すれば無料で利用できるケースもあれば、事前に利用の申請や利用料が必要になるケースもあります。
また、女子大学の場合は、利用対象を女子生徒に限定していることが多いようです。

地域の幅広い人が利用する公共図書館は、子供の声が館内に響くことがありますが、大学図書館は在学中の学生の利用が中心なので、より落ち着いた雰囲気の中で勉強できることがメリットです。
特に受験生にとっては、大学のキャンパスの雰囲気を味わって大学生活をイメージできる機会になるので、受験勉強のモチベーションを上げる勉強場所としては最適です。
憧れの志望校が図書館を開放している場合は、見学を兼ねて勉強・自習しに行ってみるのもいいでしょう。

大学図書館の中高生向けの開放は、私立大学を中心に全国各地の大学図書館で企画されています。
通いやすい場所で行われていないか、インターネットなどで調べてみてください。
また、施設数は少ないですが、夏休みだけでなく通年で開放しているケースもあるので、探してみる価値はあります。

 

施設によっては自習の申請や利用者登録が必要

勉強・自習が許可されている図書館を見つけたら、開館日と開館時間をチェックしてから実際に訪ねてみましょう。
勉強・自習スペースは、一般の利用者と同じ席を利用するケースだけでなく、勉強・自習専用の個別のブースが設けられていたり、手元を照らすデスクランプが備えられていたりするケースもあります。

図書館に到着したら、いきなり席につかずに、まずは受付カウンターに向かってください。
自習を行う前に自習の申請や利用者登録が必要になる場合があります。
また、席の利用に制限時間を設けて、一人の利用者が席を独占しないようにするなど、自習・勉強にルールを設けていることも珍しくありません。
各館の利用方法を確認しておかないと、一般の利用者とのトラブルのもとになるので、必ず確認しましょう。

 

図書館を勉強・自習にフル活用しよう

勉強・自習場所として図書館を選ぶと、集中して取り組める環境が手に入りますが、ぜひ目を向けてみてほしいのが図書館の資料です。
図書館には、書籍、音楽のCD、映画のDVDなど多くの資料が用意されているので、これらを勉強に活かす方法を紹介します。

 

わからないことを本で解決しよう

「図書館にある本は趣味で読むための本」「勉強は参考書でやるもの」と思い込んでいませんか?
せっかく図書館に行くなら、無料で読んだり借りたりできる資料も参考書として活用してみましょう。

図書館は文字中心の書籍だけでなく、教科の学習に関連するマンガを置いてあることもあります。
授業や一般的な参考書で勉強するだけでは理解しにくいことも、マンガのストーリーなら楽しく理解できるので、勉強の効率アップにつながります。

大学入試や模擬試験でよく出題される古典作品について、物語のあらすじや、登場人物のキャラクター設定や人間関係などを大まかに頭に入れておけば、試験で出題されたときに有利になります。
また、これまでは理解できなくてつまらないと思っていた古典作品に、現代人に理解しやすいマンガという形で触れることで、古典の魅力に気づけるかもしれません。
学ぶ内容に興味を持ち好きになると、内容がスラスラ頭に入ってくるので、成績アップへの一番の近道になります。

歴史の暗記が苦手な人は、子供向けに歴史の流れや偉人の伝記をマンガ化したものや、歴史上の出来事を題材にした映画のDVDを手にとってみるのもおすすめです。
これまで歴史の勉強が単語の羅列に見えていた人も、歴史の大きな流れを理解して知識を整理できたり、ストーリーとして記憶に定着しやすくなったりするでしょう。
教科書や一般的な参考書で補えない部分に関する立派な勉強になります。
マンガ本やDVDは自分で購入したりレンタルしたりするとお金がかかりますが、図書館ならすべて無料で読むことができます。
ただし、あくまで勉強として読むことが目的なので、マンガや映画そのものに熱中しすぎるのはNGです。

 

本で気分転換してやる気アップ

テスト勉強や受験勉強で一日何時間も机に向かっていると、どうしても勉強のモチベーションが落ちてしまったり、何のために苦しい日々を過ごしているのかわからなくなったりしますよね。
そんなときは図書館の本で気分転換をして、やる気をアップさせましょう。

勉強のモチベーションが上がらないときは、困難な状況をコツコツと努力して打開した人のノンフィクション本がおすすめです。
特に中学生・高校生にとっては、偏差値がかなり低い状態から受験勉強をスタートして志望校合格を果たした人物の実話などが親しみやすいでしょう。
勉強に限らずとも、起業家やスポーツ選手などさまざまな世界で活躍する人の下積み時代が描かれた本は、努力の大切さやその先にある希望の未来を教えてくれます。


また、図書館の本を通じて将来の夢への思いを再確認することもできます。
将来自分が就きたい仕事に関するやりがいがわかる本や、目指す職業のなり方を紹介している本などを開けば、大きな目標のために頑張るやる気がわいてくるでしょう。

図書館で勉強・自習するときの注意点

図書館は勉強・自習に適した場所ですが、いくつか注意点もあるので紹介しておきます。

勉強禁止の図書館もある

図書館によっては、本を読みたい人を優先するために勉強・自習を禁止していることもあります。
勉強で利用する人は席を独占する時間が長く、本を読みに来た人が自由に席を使えないこともあるからです。
また、普段は勉強・自習を認めているものの、混雑時には控えるように呼びかけている図書館もあります。
図書館のルールを必ず確認しておきましょう。

 

参考書が持ち込み禁止の場合もある

勉強・自習を認めていても、参考書や問題集などを家から持ち込むことを禁止している図書館もあります。
「席が空いているから、使わせてくれればいいのに…」と考えるかもしれませんが、図書館側は持ち込みの勉強・自習を解禁すれば多くの学生が来館して満席になることを危惧しているのかもしれません。
図書館は勉強・自習のためにある場所ではない、ということをしっかり理解しましょう。

 

席がないこともある

無料で集中できる場所を探している人は、学生も社会人もたくさんいます。
地域に勉強・自習を許可している図書館が少なければ、特定の図書館に勉強・自習目的の利用者が集まってきて、席が埋まってしまって利用できないこともあるでしょう。
利用者が比較的少ない開館直後に行くなどしないと、貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。

 

飲食・私語はできない

図書館の閲覧室や自習室は基本的に飲食禁止となっています。
水分補給したりおやつを食べたりしたいときは、閲覧室を出て、休憩スペースやテラスなど指定の飲食場所まで移動する必要があるので、面倒に感じるかもしれません。
図書館が混雑している休日などは、昼食休憩などで長時間席を立つ場合に荷物をすべて持って離席するほうが望ましいでしょう。

また、図書館は私語を控えなければいけないので、友人と一緒に図書館で勉強・自習する場合、話し声に注意しましょう。
おしゃべりではなく勉強を教え合っている声でも、他人にとっては「うるさい」「迷惑だ」と感じるかもしれません。

 

まとめ

成績アップには集中力が欠かせません。
ぜひ身近な図書館の勉強・自習環境を調べて、上手に活用してくださいね。
また、図書館の席はあくまで館内の本を読むための場所として設けられているので、テーブルを必要以上に広く使ったり、長時間に渡って席を独占したりせず、一般の利用者に配慮しながら活用しましょう。

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