今注目の「親子留学」。そのメリットと渡航先や費用だけではない選び方

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最近では幼児期から海外留学を経験される方も増えています。幼児期の場合、親も一緒に留学するスタイルの親子留学が一般的です。
今回は、いま注目の親子留学のメリットや、渡航先と費用感、また留学先選びのポイントをご紹介します。

目次

  1. 親子留学とは?
    • 期間は最短1週間から可能
  2. 親子留学、3つのメリット
    • 親と子、双方で語学の勉強ができる
    • 親子留学は「幼児期」から可能
    • 親子一緒なら子どもが安心して学ぶことができる
  3. 夏休みなどを活用した「短期親子留学」おすすめの地域や費用は?
    • 親子留学に人気の地域はオセアニア諸国や欧米諸国
    • ママの人気が高い「ハワイ」
    • 価格重視なら東南アジア地域もチェック
    • 費用は地域と期間で異なる。目安は1週間で20万円~
  4. 1年以上の長期的な親子留学を検討する場合のポイント
    • 長期的な親子留学は、サポート体制をチェック
    • 新学期のスタート時期は国によって異なる
    • 人気の地域は半年以上前から予約を
    • 1年以上の費用は最低でも250万円以上〜
  5. まとめ

親子留学とは?

親と子どもで一緒に海外に行き、ホームステイなどを通して語学を学ぶ機会を設けることを親子留学といいます。
小さいうちから英語や異文化に接することは、グローバルな視点を持てたり、多様な価値観への理解を深めるきっかけになります。
とはいっても、これまで「留学」といえば、中高生以降をイメージするものであり、未就学児や小学生は対象でないと考えられていたのではないでしょうか。
親子留学は、親は語学学校などに通い、お子様は託児所や幼稚園、小学校等に通うのが一般的です。※1

 

期間は最短1週間から可能

親子留学を提供している会社のツアーやプランを見ると、最短で1週間から実施することができることがわかります。
初めての親子留学の場合、いきなり1ヶ月の長期滞在はちょっと心配という方も多いのではないでしょうか。
また、各国の文化や現地の雰囲気に慣れるために、最初は1週間程度の親子留学を試してみるということもおすすめです。
時期も特に指定はありませんが、働いている方も一緒に参加しやすいのは、やはり夏休みやゴールデンウィークなどの長期休暇時になります。
各国の気候を確認して、過ごしやすい時期に親子留学に行くのもおすすめです。

※1 親子留学基本ガイド~親子留学について|ジュニア留学.net/2019年1月23日現在
https://www.junior-ryugaku.net/family/

親子留学、3つのメリット

親と子、双方で語学の勉強ができる

親子留学の場合は、親は一般の英語を学び、子どもは現地の幼稚園や語学を学べるプログラムに参加するなど、親と子、どちらもが英語を学びながら海外生活を行うことができるのが最大のメリットです。
親子そろってホームステイを行うプログラムもあり、気軽に英語に触れられるようなプログラムに参加をすれば旅行の延長の感覚で、親子で楽しく英語や異文化に触れることができます。
「子育てが大変で語学の勉強がなかなかできない」という方にとっては、子育てをしながら語学を学ぶことができる絶好の機会となりますし、小さい子供に異文化を体験させたいけど心配という方にとっては子供をサポートしながら自分も学べるよい機会となります。

 

親子留学は「幼児期」から可能

留学というと、高校生や大学生になってから一人でホームステイなどを行い、海外の大学に通ったりするイメージがあるのではないでしょうか。
親子留学の最大のメリットは、幼児のうちから参加できるという点です。
2〜3歳の乳幼児期から小学生まで、幅広い年代で親子留学が可能なツアーやプランがたくさん出ています。
ホームステイをしながら、ホームステイ先のホストファミリーが講師代わりとして英語を教えてくれたり、ホームステイを通して海外の文化に自然に触れる経験を積むことができます。
教材や英会話教室だけでなく、現地で実際に英語や文化に触れながら学ぶことができるのは子どもにとっても貴重な経験となるでしょう。
また、滞在先の保育園や幼稚園、年齢によっては小学校に入学して現地で生活しながら親子留学をすることも可能です。
「海外旅行だと英語を学ぶ機会が無い」「まずは海外で生の英語に触れる生活をしてみたい」という方には特におすすめです。

 

親子一緒なら子どもが安心して学ぶことができる

中学生、高校生にもなれば自分で行動できるようになりますが、幼児〜小学生のうちは親元を離れて語学を学ぶのは、子供も不安でしょうし親も心配ですよね。
一方で、小さい頃から現地の生の英語や、外国の文化に触れて学びを得てほしいという親心もあるのではないでしょうか。
そういった場合に、親が一緒に留学することで、子どもは「ママやパパが一緒にいてくれている」と、安心して英語を学ぶことができます。
早い段階から英語を学ばせたい、外国の文化に触れ、グローバルな感覚を身に着けてほしいと思う親は増えており、親子留学はそのようなニーズにもこたえられるため、人気となっています。

夏休みなどを活用した「短期親子留学」おすすめの地域や費用は?

親子留学に人気の地域はオセアニア諸国や欧米諸国

留学先といえば、オーストラリアなどのオセアニア諸国を思い浮かべる方が多いかもしれません。
親子留学の場合も、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア諸国が人気の地域としてあげられています。
治安が比較的良いため、親子でも安心して留学できるということ、また、大自然に恵まれた環境は、日本で自然と触れ合う機会が少ない都会に住むお子様にとって貴重な経験となることが人気の秘密です。
他の地域に比べ、すでに親子留学先としてツアーや留学プランが充実しており、保育園や幼稚園、小学校などの受け入れ体制も整っている施設があるため、安心して検討できる留学先です。
また、すでに留学先として人気の国でもありますので、現地に日本人のスタッフが多いところも魅力の一つになります。
同様に、アメリカやカナダ、イギリスなども、定番の親子留学先としてプランが豊富にそろっています。※2

 

ママの人気が高い「ハワイ」

他に人気の地域としては、「ハワイ」です。
旅行先としても人気のハワイは、治安の良さだけでなく、気候の良さや日本人が多くいることへの安心感などから、特にママに人気だそうです。
しかし、旅行先として人気のハワイは、親子留学プランにも問い合わせが多く、なかなか参加できるプランが見つからないということも。
ツアーを取り扱う会社をよく調べて、早めに問い合わせする方が良いでしょう。

 

価格重視なら東南アジア地域もチェック

フィリピンやシンガポール、マレーシアなど、東南アジアへの親子留学もプランが充実しています。
学生向けの留学先として、セブ島などは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。※3
このような東南アジア地域は、最近目覚ましい発展をしており、過ごしやすくなっている地域であるにも関わらず、まだ物価が安く、留学費用が欧米諸国と比較するとお手頃です。
また、時差が少なく、フライト時間が短いことから、渡航時のお子様への負担が少ないところがメリットの一つ。
「欧米諸国は魅力的だけど、少し高いな」と感じる方は、東南アジア地域もぜひ検討してみてください。

※2 親子留学基本ガイド~おすすめの国は?|ジュニア留学.net/2019年1月23日現在
https://www.junior-ryugaku.net/family/guide3/
※3  JTB海外留学 byJTB地球倶楽部/2019年1月23日現在
http://www.jtb.co.jp/jtbglobal/purpose/09.asp

費用は地域と期間で異なる。目安は1週間で20万円~

気になるのが親子留学にかかる費用。
どこに行くか、何日行くのかで金額は異なりますが、目安としては、1ヶ月以上の場合は最低でも50万円以上、3ヶ月程のプランの場合は200万くらいが相場となりそうです。※4
1週間程度のプチ親子留学の場合は、20万くらいからが目安となりますが、先程ご紹介したように、ハワイは人気の地域となっていますので、オセアニア諸国や東南アジアよりは少し高いお値段設定になっています。
親子留学にかかるのは、学費だけでなく、住居費(家賃)、生活費、保険などの諸費用です。
家賃や物価が高い地域、特に欧米諸国では、総費用が高くなります。
現地での滞在や移動などに何を選択するかで同じ地域でも費用に違いがでてきます。
プラン費用の総額に何が含まれているのか、こちらの項目に注意して検討してください。


親子留学費用を確認するポイント

  • 渡航費(往復航空券の選択次第で費用は異なります)
  • 滞在費(ホームステイかアパートなどを借りるか、ホテルかで費用が異なります)
  • アクティビティ費(語学学校の学費以外にアクティビティがつけられるプランもあります)

 

※4   オーストラリア・ゴールドコースト 親子留学&ホームステイ | H.I.S.語学研修デスク/2019年1月23日現在
https://gogaku.his-j.com/school/puti_family_bne/

1年以上の長期的な親子留学を検討する場合のポイント

長期的な親子留学は、サポート体制をチェック

幼児期のうちに、1年〜3年など長期に渡る親子留学を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。
お子様が小学校に入る前だからこそ、その期間を思い切って海外生活の期間にしてしまう決断もしやすいという考え方もあります。
長期的な親子留学を検討する場合、おすすめの地域は先程ご紹介した地域とは大きく変わりませんが、注目すべきは「サポート体制」です。
「日本人が安心して生活できる環境があるのか」、「サポートしてくれるスタッフに日本人がいるのか」、「語学上達につながる教育プログラムが用意されているのか」、など、「行きたい国」という視点だけで選ばないことがポイントです。
「のんびり過ごしていたら子どもの語学力があまり身につかなかった」「学校以外の生活面で相談できる人がいなくて困った」ということにもなりかねませんので、目的を達成できるだけでなく、生活面の不安に対応できるプログラムを探しましょう。

新学期のスタート時期は国によって異なる

国によって「新学期」がスタートするタイミングが異なります
例えばオーストラリアは1月末からスタート、ハワイの場合は8月が新学期のスタート時期になります。※5 ※6
1週間程度の短期留学と違い、1年を超える留学の場合は授業のカリキュラムも確認し、実際にどこまで語学が習得可能なのかも確認しておきたいですね。
特に、学校に入学して学ばせたいという場合は、新学期が始まる時期に揃えて入学する方が現地での生活もスムーズにスタートできるでしょう。

人気の地域は半年以上前から予約を

欧米諸国やハワイなど、人気の受け入れ先や学校は、すぐに申込で埋まってしまうことがあります。
親子留学を検討し始めたら、まず予約時期を確認し、留学をスタートさせる最低半年前くらいには申込をする方が良いでしょう。
そのためには、情報収集は1年前くらいからと早めに進めておく必要があります。

1年以上の費用は最低でも250万円以上〜

1年以上の親子留学の場合、オーストラリアを例にすると、公立の学校で年間100万円ほどの学費が必要になります。
加えて現地での家賃、生活費、各種保険等の諸費用を含めると、1年で450万円〜500万円ほどはかかるでしょう。※7
また、欧米諸国は現地の物価も高い場合がありますので、事前にチェックしておく必要があります。
特にハワイは物価が高く、生活費も日本以上にかかる可能性があります。
自分自身だけでなく、子どもの食事などの生活費がかかりますし、子どもの健康面を考えると、あまり切り詰めた生活をするのもおすすめできません。
学費や滞在費だけでなく、生活費、何かあった時の医療費なども踏まえて調査するようにしましょう。
一方、東南アジアは欧米諸国に比べると住居費や物価、学費が安いため、年間で250万〜300万ほどで実施可能なプランもあります。※8
とはいえ、1年以上の滞在となると、旅行とは異なります。
金額だけで決めてしまわず、実際にその地域で生活することもイメージして、慎重に検討をする必要があります。
また、語学留学であるという目的を忘れず、期間内で親子ともにどのぐらいの語学習得を目標とするのかも明確にしたうえで渡航地域を選ぶのが良いでしょう。

※5   オーストラリア長期親子留学|幼稚園・小中高校留学サポート -アエルワールド-/2019年1月23日現在
http://www.oyakostudy.jp/long/auslong.html
※6  長期親子留学したい ハワイのサマースクール、親子留学のアロハキッズ/2019年1月23日現在
https://aloha-kids.com/how_to/long_term.html
※7   オーストラリア長期親子留学|幼稚園・小中高校留学サポート -アエルワールド-/2019年1月23日現在
http://www.oyakostudy.jp/long/auslong.html
※8  マレーシア長期親子留学|幼稚園・小中高校留学サポート -アエルワールド-/2019年1月23日現在
http://www.oyakostudy.jp/long/rmlong.html

まとめ

1週間〜1ヶ月以内の短期でも語学を習得し、異文化交流を体験できる親子留学。
幼児期に参加できる「親子留学なんて、知らなかった!」という方も多いかもしれません。
子どもにとっても親にとっても語学を学べる機会が得られるだけでなく、夏休みなどの長期休暇にトライできる気軽さからも、共働き家庭の方にも人気が出てきています。
また、親子で住み慣れた土地を離れ、海外で暮らすことにより、親子の絆がさらに深まる機会となることもあります。
色々なトラブルや大変なことも、親子で乗り越えることで、一生忘れられない貴重な経験となるのは間違いありません。
また、昨今の国際化の流れに伴い、子どもには英語で苦労させたくないと考える方も多いのではないでしょうか。
子どもが英語に興味を持つきっかけとして、また、親は改めて英語を学べる機会として、チャレンジすることを検討してみてはいかがでしょうか?

 

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