公園デビューはいつ?遊び方と気を付けるポイント

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子どもがよちよち歩けるようにあると、天気の良い日は公園で遊べるようになります。

いわゆる公園デビューは親も緊張することもありますが、子どもにとっても未知の世界。

安全に遊べるように配慮が必要です。

準備グッズや注意点、さらに水遊びをする際のポイントまでご紹介します。

目次

  1. 公園デビューはいつ?子どもが公園で遊ぶ目安
    • 首が座ったら
    • お座りができるようになったら
    • 歩けるようになったら
  2. 公園遊びの準備リスト
  3. 公園で遊ぶ際に気を付けたい3つのこと
    • 午前中に遊ぶ
    • 気候の良い日に遊ぶ
    • 外遊び用の服装で行く
  4. 公園で水遊びデビュー
    • 水遊びの準備
  5. 外遊びの影響と親の3つの心がけ
    • 様々な遊びを取り入れる
    • 時間を確保する
    • 発達に合った遊びをする
  6. まとめ

公園デビューはいつ?子どもが公園で遊ぶ目安

公園で遊び始めるのは、歩けるようになってからと思っている方も多いかもしれません。
安定して歩けるようになる頃には、親の言うことがわかるようになっていたり、モノを口に入れたりすることも減っているため、親の心配事も少なくなっている時期です。
安全面を考えても、歩けるようになってから公園デビューを考えがちです。
しかし、公園は子どもにとって、家の中では体験できない刺激を受けられる、貴重な場所です。
歩けるようになる前から、公園で遊ぶことは十分可能です。
月齢ごとの遊び方をご紹介します。

 

首が座ったら

首が座ったら、お散歩のついでに公園に立ち寄ってみてください。
ベビーカーや抱っこ紐から出してあげて、公園の中を見せてあげましょう。
公園の草木を触ってみたり、滑り台など遊具を触ってみたり座ったりといっただけでも、子どもの五感は刺激されます。
自分から動けない時期でも、親がサポートをしてあげれば視界がぐっと広がります。

広い公園であれば、レジャーシートを敷き、赤ちゃんとゴロゴロするのもおすすめです。
室内では体験できない、空や風の様子などを体験させることができます。

 

お座りができるようになったら

お座りができるようになれば、親の膝に座って一緒にブランコに乗ったり、親が支えて滑り台を滑らせたりと、遊具を使った遊びができるようになります。
また、広めのレジャーシートを用意して、その上でボールを転がして遊ぶこともできます。
ハイハイができるようになれば、ボールを追いかけて遊べます
芝生の公園であれば、レジャーシートから出てハイハイで楽しそうに進んでいる赤ちゃんもよく見かけます。
何か落ちていると、ケガをしたり口に入れてしまったりするので事前に危険なものが周辺に落ちていないかチェックは忘れずにしましょう。

 

歩けるようになったら

歩けるようになれば、広い公園を自由に歩いて楽しむようになります。
自分の行きたいところへ行ってしまうので、目を離さず見守りましょう
シャボン玉を追いかけたり、葉っぱや枝、石を集めたりと、大人にとっては何でもないものも子どもにとっては楽しい遊びです。
遊具で遊ぶにはまだ親のサポートが必要ですが、公園の中で探検したり追いかけっこをしたりと子どもが自分で動ける範囲で、一緒に遊べるようになります。
※1

※1 育脳Baby?mo 0・1・2・3才 今日からできること/主婦の友社/2016年2月

公園遊びの準備リスト

公園デビューをする際に、揃えておきたいのが「靴」と「帽子」です。
はじめての靴は、足に合ったものを選びましょう。
発育面で、足に合ったものがよいのはもちろんのこと、大きすぎたりきつかったりすると履くことが嫌になってしまい、外遊びが嫌いになってしまいます。
はじめはサイズもわかりづらいので、できれば足を計測してもらえるお店で足に合った靴を選んでもらうとよいです。
帽子も同様に、公園遊びの時にはサイズがあっているものを使いましょう。
一人で歩き回るので、大きすぎると脱げてしまうこともあります。
安全面を考えても、ちょうどよいものがよいでしょう

準備が整ったら、いよいよ公園に遊びに出かけられます。
子どもと公園で遊ぶ際には、着替えなども忘れずに持っていきましょう。

 

【公園で遊ぶ時の持ち物】

  • 帽子
  • 着替え
  • タオル/ティッシュ
  • 飲み物
  • おむつ/おしりふき
  • ビニール袋(汚れ物や拾ったもの入れ)
  • ウェットティッシュ
  • レジャーシート
  • シャボン玉など
  • 日焼け止め
  • 虫よけスプレーなど

 

ビニール袋やウェットティッシュは、持っていると何かと便利です。
日焼け止めや虫よけスプレーは出かける前に済ませておきますが、夏場に長時間遊ぶ場合は持って行った方がよいです。
近所の公園であっても、最低限の準備はあった方が安心ですしラクです。
転んだり、手洗いのついでにびしょぬれになったりと、何かと汚すので着替えはあると安心です。
また暑くなくても飲み物は必要です。
小さいうちは特に持ち物が多くなりますが、子どもと一緒に遊べるように両手をあけられるリュックや肩掛けバッグを使いましょう。

公園で遊ぶ際に気を付けたい3つのこと

公園は、いろいろな年齢の子どもが遊ぶ場所です。
小学生なども遊んでいる場合もありますので、安全面で注意したいポイントがいくつかあります。

 

午前中に遊ぶ

まずは、公園で遊ぶ時間帯です。
午前中の日差しが強すぎない時間帯がおすすめです。
平日の午前中ならば、幼稚園児や小学生はいないので、公園もすいています
子どもも午前中の方が活発で楽しめるはずですし、午前中に日光を浴びることで体内リズムが整うともいわれています。※2

 

気候の良い日に遊ぶ

暑すぎたり寒かったりはもちろん、風が強い日なども小さい子どもにとっては過酷な環境です。
気候が良く、親にとっても気持ちの良い日を選んで遊ばせましょう。
雨上がりも、地面や遊具が濡れていて滑りやすいので注意が必要です。

 

外遊び用の服装で行く

赤ちゃんの時期の公園遊びは、汚れてもよい長袖長ズボンが安心です。
歩けるようになる前は膝が地面についてしまいますし、歩けるようになってからも転んでしまうこともよくあります。
また、虫さされや日焼け防止の観点からも、長袖長ズボンの方が安心です。
保育園も、乳児クラスのうちの外遊びは長袖長ズボンと決まっているところもあります。
暑い時期は、薄手のものを1~2着用意しておくと便利です。
服装は、ひもやフード、フリルなどの飾りがついていないものにしましょう
遊具にひもやフードが引っかかってしまい事故になるケースもあるようです。※2
余計なもののついていない、汚れてもよい長袖長ズボンで公園に出かけましょう。

※2 幼児期の運動に関する指導参考資料[ガイドブック]第1集/スポーツ庁
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop03/list/detail/1397123.htm

公園で水遊びデビュー

少し大きい公園では、夏場は水遊びができるところもあります。
公園内の噴水や水の流れがあるところなどが、水遊びの場所として夏季のみ開放されているところが多いです。

 

水遊びの準備

公園で水遊びは、子どもにとっては楽しい反面体力を使うものです。
子どもの体調がよい時に出かけましょう
少しでも無理をすると、体調を崩しやすいです。

 

さて、水遊びに出かけるとなると、悩むのが靴です。
普通の靴で出かけて公園で裸足になり水遊びをしている子や、サンダルで遊んでいる子、水遊び用のアクアシューズで遊んでいる子など様々です。
石がごつごつしていたり、何か落ちていている可能性も考えられるため、裸足ではない方が安心です。
サンダルで上手に歩ける年齢の子どもであればよいですが、小さいうちはサンダルは脱げてしまい上手に歩けません。その場合には、水遊び用のアクアシューズが安心です。

服装は、濡れてもよい服で出かけましょう。
濡れたり汚れたりしてもよい服を着ていき、遊び終わったら着替えます。
ズボンは、半ズボンの方が歩きやすくおすすめです。
また、子どもが小さいうちは親も一緒に水に入ることになるので、親も半ズボンやスカート、サンダルなどの服装で出かけます。

持ち物も、普段の公園遊びよりも多くなります。
持っていくとよいものはこちらです。

 

【水遊びの持ち物リスト】

  • 着替え
  • 靴下・靴(できれば)
  • 大き目のタオル
  • 帽子
  • 虫よけ
  • 日焼け止め
  • ウェットティッシュ
  • レジャーシート
  • 空のペットボトルなど水遊びのおもちゃになるもの
  • 多めの飲み物

 

水遊びは暑い時期になるので、暑さ対策は忘れずに持っていきましょう。

 

<水遊びの注意点>
水遊びは、基本的に暑い時期の遊びです。
熱中症や脱水症状にならないよう気をつけて遊びましょう。

  1.  こまめに水分補給を
  2.  日陰で休める場所を確保する
  3.  体調が悪い時には無理しない
  4.  子どもから目を離さない(ケガにも注意する)

普段の公園遊びよりも、少し上記の点を気にかけて楽しく遊びましょう。

外遊びの影響と親の3つの心がけ

公園での遊びについてご紹介しましたが、このような遊びは発達上どのような影響があるのでしょうか?
最近では、外遊びの機会が少なくなり、体を動かす遊びが減っていると問題視されています。
文部科学省の調査では、20%の子どもは3歳頃までに積極的な体を使った遊びをしていないことが指摘されています。
外遊びは自発的に体を動かすことに繋がり、様々な動きに対応できる体づくりに繋がります。※3
最後に、公園遊びや外遊びを幼児期までに十分経験させるための親の心がけを3つご紹介します。

 

様々な遊びを取り入れる

公園をはじめ外で遊ぶということは、多様な動きを経験することになります。
例えば、かくれんぼをとってみても、歩く・走る・しゃがむ・立つ・よけるなどの動作が必要になります。
滑り台でも、階段を上る・降りる・滑る・歩く・引くなどの動作をしています。
公園内で、遊具だけでなく、かくれんぼやボール遊び、ケンケンパなどいろいろな遊びを取り入れることで、様々な体の動きができるようになります。

幼児になると、自分から楽しんでいろいろな遊びを経験し、多様な動きが身に付きます。
スポーツやトレーニングのように特定の動きを続けたり、運動の強度が強すぎたりすると体の特定の箇所にだけ負荷がかかりケガにつながる場合もあります。
多くの遊びを通じて多様な動きを習得すると、運動を調整する能力が高まり、将来のスポーツの動きや、とっさの時に自分を守る動き、体をコントロールする動きに繋がると言われています。※4

 

時間を確保する

いろいろな動きができるようになるためには、ある程度の時間も必要です。
文部科学省の調査によると、外遊びの時間が長い幼児ほど体力が高い傾向にあったそうです。
スポーツ庁の幼児期運動指針では、1日60分以上体を動かすことと書かれています。※3
こちらはあくまで幼児期の目安ですが、保育園などでは、2歳ごろからお散歩に行ったりして1時間以上外遊びをするところも多いです。
一定時間を確保することで、経験できる遊びや動きのバリエーションも増えます。
親としては早く切り上げたいときもありますが、子どもの体力や運動能力づくりのためと子どもと一緒に楽しみましょう。

 

発達に合った遊びをする

子どもの発達に合わせた遊びをするようにしましょう。
遊具で遊ぶ場合は、年齢に合ったものを使うようにします。
遊具以外の遊びの場合も、子どもが理解できて楽しめる遊びを取り入れましょう。
乳児期の小さいうちは、公園の中の葉っぱや木の実を探すだけでも、歩いたり走ったり立ったりしゃがんだりという運動になりますし、公園内の山(丘)を歩けば登ったり降りたりという運動になります。
4歳頃になると、鬼ごっこやかくれんぼなどルールのある遊びも楽しめます。
発達に合った様々な遊びを取り入れていき、体力や運動能力をあげていきましょう

※3 幼児期運動指針ガイドブック/文部科学省
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/11/1319748_5_1.pdf
※4 幼児期の運動に関する指導参考資料の各地域・保育施設での活用について/スポーツ庁
http://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/a_menu/sports/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/10/19/1397124_1-2.pdf

まとめ

公園遊びは、首が座ったころから楽しめます。
公園デビューという言葉がありますが、気構えずに気軽に子どもと行ってみましょう。
ただ、小さいうちは体調を確認し、無理をせず短い時間から始めます。

近年、外遊びが減っていると言われています。
遊ぶ場所や時間、一緒に遊ぶ仲間が減っていることが原因に挙げられています。
公園は、遊具だけでなく水遊びや走り回ったりといろいろな遊びができる場所です。
月齢・年齢に合った遊び方で、五感を刺激したり、基礎体力をつけたりすることもつながります。
親として、遊べる場所や時間を確保し、仲間がいないときには親が一緒に遊んであげられるような心構えが必要なのかもしれません。
平日は難しい場合は、休日だけでも、親子で公園へ出かけてみてはいかがでしょうか。

 

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