2人目は何歳差がベスト!?さまざまな観点で見る理想の年齢差とは

公開日:2019.02.06

「子どもは2人以上」と考えている方であれば、1人目と2人目の間をどれくらい離したらいいか悩むところでしょう。子どもは天からの授かりもの。

しかし、共働きも増えている現在、兄弟姉妹の年齢差によって、親にも子どもにもさまざまな影響が出てくるのは事実です。

「近すぎると大変?」「離れているとデメリットがある?」など、気になる「2人目の年齢差」について考えてみましょう。

目次

  1. 2人目の育児はママの体力もいる?!
    • 年齢差が小さいほど体力が要る
    • 周囲の育児への協力
    • 2度目の分娩は早い方がラク!?
    • 心の余裕
    • 仕事復帰にも影響がある
  2. 年齢差別の兄弟・姉妹同士の関係性
    • 1歳差
    • 2歳差
    • 3歳差~4歳差
  3. 教育費の観点から
    • 1歳差~2歳差
    • 3歳差
    • 4歳差以上
  4. 学校行事にも注意
  5. 育児用品は賢く
  6. まとめ

2人目の育児はママの体力もいる?!

子どもを授かることは、夫婦にとって、この上のない幸せです。

子どもは天からの授かりもの。2人目以降は、いつでも大歓迎というのが、本音だと思いますが、長い期間、気力・体力を育児に捧げることになるので、できれば、兄弟・姉妹の年齢差については考えておきたいところです。
1人目、2人目の年齢差について、まずはママの体力面から考えていきましょう。

年齢差が小さいほど体力が要る

年子(1歳差)や2歳差のように、年齢差があまりないとさまざまな場面でママの体力が必要になります。

たとえば、年齢差が3~4歳あれば、お兄ちゃんやお姉ちゃんはひとりで歩けるので、下の子を連れての買い物や電車でのお出かけは比較的楽です。

それが、年子だったらどうでしょう。

下の子が生まれたばかりの頃、上の子はまだしっかりと歩けません。下の子と上の子を連れての行動範囲には限りが出てきて、一苦労するでしょう。

また、1~3歳時のトイレや食事などのトレーニングには根気が必要なので、ママの気持ちにゆとりが必要です。

しかし、下の子の面倒を見ながらでは上手にできませんし、イライラが続くことも

育児疲れがたまって、パパに「もっと、子どもの面倒を見てよ!」と文句を言いたくなるかもしれません。

育児中は、ママの気持ちのコントロールが大切になってきます。

周囲の育児への協力

周囲の育児への協力も重要な問題です。
たとえば、パパはどれくらい育児に協力できるでしょうか。

もし、パパが単身赴任をしていたり、仕事の帰りが遅かったりすると、育児への協力はそれほど期待できないでしょう。

ママがひとりで子育てをしないといけない状況であれば、子どもの年齢差が少ないとかなりの負担を強いられる可能性があります。

一方、両親と同居している、もしくは近くに住んでいて手伝ってもらえたり、子どもを預けたりできる環境があれば、育児はずっと楽になります。

こうした、周囲のサポ―トがあるのなら、年子や2歳差は、おすすめの年齢差と言えるのです。

2度目の分娩は早い方がラク!?

「2度目の分娩は比較的ラクだった」という経産婦さんの声は多く聞かれます。

もちろん2度目の方が大変だったというケースもたくさんありますが、初産が2度目の分娩を楽にすることも実際、あるようです。

 

妊娠中は、プロゲステロンやリラキシンという女性ホルモンが分泌され、恥骨結合や仙腸関節を支える筋肉や靱帯を弛緩させます。

それによって骨盤が開きやすくなり、出産しやすい身体をつくるのです。※1

出産後、身体は回復していきますが、元に戻るにはそれなりの時間がかかります。

そのため、筋肉や靱帯が元に戻りきる前に、2人目を妊娠し2度目の分娩を迎えると、陣痛から出産までが比較的短時間になる可能性があるのです。

日本産科婦人科学会では、初産に要する分娩時間が11~15時間であるのに対し、経産婦は6~8時間としています。※2
もちろん個人差がありますので一概には言えませんが、出産で子宮口が開くと、次の出産のときは開きやすくなるので、特に年子のように前回の出産からあまり時が経っていないと、陣痛は短時間で終わる傾向があります。

 

また、上の子も下の子も帝王切開で出産しなければならない場合は、要注意。

1人目のときの傷跡が治りきる前に出産すると、陣痛がおこったとき子宮に圧力がかかってしまいます。

傷口が避けてしまうこともあるので、出産にあたっては医師によく相談する必要があります。

※1 宮崎大学医学部・大学院看護学研究科 妊産褥婦における骨盤支持の目的と方法および効用に関する文献検 
http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/home/kango/wp-content/blogs.dir/65/files/2015/09/a1c72a040a104c35b0566ac4b9c69c6c.pdf

※2 日産婦誌56巻6号 研修医のための必修知識 C.産科疾患の診断・治療・管理 16.正常経腟分娩の管理
http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/56/6/KJ00000864074.pdf

心の余裕

初めての育児は戸惑うことが多く、事実、泣きたい気持ちで育児に取り組んでいる方は多いのではないでしょうか。

子どもの成長と共にママ歴を重ねていくと、次第に落ち着いて育児にも慣れてきます。
年子(1歳差)や2歳差では、続けて育児をすることになりますが、年齢差が大きければ、余裕を持って育児に取り組める可能性があります。

また、2歳差程度では、子どもひとり一人と向き合う時間を確保するのは難しくなりますが、年齢差があると、上の子が幼稚園や小学校に通っている間に、下の子としっかり向き合うことができるでしょう。

仕事復帰にも影響がある

仕事への再就職を考えているのであれば、出産計画は大切になってきます。

子どもが全員、幼稚園や保育園の年少クラスに入園してから再就職をしようと考えている場合、もし、3歳差であれば、6年間は就職できない計算になります。もし、小学校入学まで出産を待つのであれば、9年間も待つことに。歳の差がひらけばひらくほど、ママが社会に復帰できる日は遠のきます。

産休前とは別の職場へ就職するのか、未入園児の入園可能な保育園が近くにあるか、保育園料はどれくらいかかるのか、送り迎えはどうするのか、そもそも再就職したいのかなど、仕事の復帰については、考えなくてはならないことがたくさんあるのです。

また、2017年10月より、育児休業給付金の支給期間が、理由があれば2歳まで延長になりました。こうした国の制度のことも念頭において、2人目の出産のタイミングを考えてもよいでしょう。

年齢差別の兄弟・姉妹同士の関係性

子どもは月齢・年齢によりさまざまな成長を見せます。
乳児期においては、お腹が空いた、オムツが濡れて気持ち悪いなど、快・不快を表現しながら生きていますが、月齢が進むにつれて、人間らしい感情が芽生え始めます。

1歳を過ぎると、ほとんどの子どもが歩けるようになり、「ママ」「ないない」「ワンワン」など、単語レベルで言葉が出てくるようになります。

この頃には、離乳食も完了。

さらに1歳半になると、行動範囲が広がり、自分の感情を表現できるようになってきます。

たった1年間で急速な成長を見せるので、目が離せません。

 

およそ2歳を迎える頃になると、第一次反抗期、一般的に言うイヤイヤ期に突入します。

この頃は何をするにしても「イヤ」と言う状態で、泣きわめくうちに、子ども自身も何に対して「イヤ」なのか分からなくなってしまう様子もしばしば。これも、子どもにとって、大切な成長の一過程です。
育児期間の中でも、この時期は、パパやママにとってストレスの多い時期になります。

それが、3歳になると、少しずつ我慢もできるようになり、イヤイヤ期を卒業する子も増えてきます。

言葉に対して理解力が増し、いろいろなことに興味を持つようになるのもこの頃。

ほとんどの子がおむつから離れ、また三輪車に乗れるほど運動能力も発達するので、育児も楽になるでしょう。

こうした月齢での成長の変化の中で、子育ての大変さや兄弟・姉妹との関係性は異なってきます。

では、どのような点に注意したらいいのか、年齢差別に見ていきましょう。

1歳差

1歳差だとまるで双子を育てているような忙しさですが、いっぺんに育児を終えるため、後に楽だったと感じるかもしれません。

2人ともまだ赤ちゃんのようなので、上の子が下の子に嫉妬することも少ないでしょう。

3~4歳になると、おもちゃの取り合いなどでけんかが増えますが、基本的には仲良く遊ぶようになります。
高齢出産で出産できる期間に制限がある方や両親から育児の協力を得られる方には適した年齢差と言えるかもしれません。

2歳差

2歳差だと、上の子も下の子も、どちらもまだ赤ちゃんのようです。

上の子がイヤイヤ期に入っていると、さらに大変。
「ママが取られる!」「自分よりかわいがってもらってずるい」という感情から、上の子が下の子に嫉妬し、意地悪をしたり、必要以上に駄々をこねたりと、赤ちゃん返りしてしまうことがあります。

せっかく、うまくいっていたトイレトレーニングも、逆戻りする様子が見受けられます。

2歳差は、ママからすると大変ですが、一定の時期を過ぎると年齢が近いこともあり、兄弟姉妹で一緒に遊んだり、協力し合ったりするようになるでしょう。

☆イヤイヤ期についての詳しい内容は「イヤイヤ期の原因は?子供への正しい対応を知って親のイライラも解消!」をご覧ください。

3歳差~4歳差

3歳差や4歳差の場合、上の子は自分がお兄ちゃん・お姉ちゃんであることを自覚でき、下の子の面倒を見ようと頑張ります。

赤ちゃんに対しても「かわいい」という感情を持て、ママの代わりに抱っこしたり、赤ちゃんに話しかけたりする様子が見られることも。

 

ただし、これまで自分一人がママを独占してきたところに、突然赤ちゃんが現れるものですから、自分に気を引きたくて「赤ちゃん返り」の行動を見せる子もいます。※3

こうしたことから、1人目と2人目の年齢差が大きくなるほど、上の子の育児への協力が期待でき、ママとしても助かるでしょう。

ただし、子どもが成長したとき、年齢差があると、子ども同士の会話が合わなくなって、少し距離を置く関係に変化していくこともあります。

 

兄弟が増えたとこのコミュニケーションについてはこちら!

兄弟姉妹が増えたときの親の接し方!上の子の環境は大きく変わります

 

※3 厚生労働省 お母さんと子どものコミュニケーションのために
http://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/pdf/mama_communi.pdf

教育費の観点から

育児には教育費が必要です。以外に見落としがちな教育費ですが、非常に重要なテーマなので、出産計画を立てるときには、特に考えておきたいところです。


●考えられる必要な教育費●
幼稚園・保育園:保育代、学資保険、習い事の月謝
小学校:給食代、教材費など、学資保険、部活動の用品代、習い事の月謝
中学校:昼食代、教材費など、学資保険、部活動の用品代、遠征費、習い事や塾の月謝
高校:授業料(私立)、昼食代、通学費、学資保険、部活動の用品代、遠征費、塾の月謝
大学:授業料、通学費

1歳差~2歳差

年子(1歳差)や2歳差は、幼稚園の月謝が2人分かかるなど、同時期に教育費が倍増します。

特に、額の多い大学の学費の場合、子どもの人数分、一度にのしかかるリスクがあります。

ただし、教育費が必要な期間は短くて済むので、後々楽になります。

3歳差

3歳差では、2人同時に卒業・入学を迎える時期があるので注意。

上の子が高校進学のとき、下の子は中学進学、上の子が大学進学のときに、下の子は高校進学にあたるため、まとまった出費が重なります。

そのため前もって十分に学校にかかる費用を蓄えておく必要があります。

4歳差以上

3歳差よりも大きな年齢差では、教育費の出費が長期間継続していきます。

一般的に最も経済的負担の大きいとされる大学の授業料を見ても、1人目がやっと卒業して学費が要らなくなったのに、続いて2人目が入学して学費の支払いが始まる…といった具合です。

ずっと、支払いが続くため、両親がいつまで収入を得られるかも考える必要があります。

日本では、国からの補助である児童手当や、私立の中学、高校でも都道府県や自治体によって私学助成金などの補助など(収入によっては受けられない可能性もあります)、さまざまな形で教育費の手当が受け取れます。

これらの手当や学資保険の一時金(祝い金など表現はさまざまです)、国や保険会社からの補助金などを有効に活用して、教育費のかさむ時期を乗り越えましょう。

費用に関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

子育て費用、実際にかかる費用は?無理のない貯め方は?

 

※4 文部科学省 平成28年度子供の学習費調査
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_2.pdf

学校行事にも注意

年齢差によって影響が出るものに、学校行事も挙げられます。
たとえば、年子や2歳差では幼稚園や小学校、中学校などの学校行事が同じ場所で同時にすむ時期が長くあります。

それぞれ別の日に別の場所へ出向く必要がなく、同日連続して行事に参加できるため、手間がかかりません。

3歳差になると、卒園式や入学式などの大きな学校行事に注意が必要になります。
地域によって差があると思いますが、特に小学校と幼稚園・保育園の卒業・卒園式が近いケースが多いので、今、住んでいる地域ではどのようになっているのか、事前に把握しておくことをおすすめします。

育児用品は賢く

ベビー用のベッドやチェア、沐浴用セットなど、赤ちゃんの頃使う用品は、大きくてかさばるものが多く、しまっておいてもクローゼットを占領してしまいます。

とっておいても仕方がないと、処分してしまう方も多いでしょう。

 

しかし、数年経ってから出産することになれば、もう一度買い揃えることになり、もったいないですね。

次の子どもと年齢差が大きくなければ、継続してベビー用品を使用できますし、妊娠の計画がなくなった時点で処分すればよいので、経済的です。また、1人目と2人目との間をあけたい場合は、近所のママ友達と連携して、ベビー用品をお互いに貸し借りするのも無駄がなくてよい方法です。

 

また、中古でも気にしない方は、おさがりをもらったり、リサイクルショップで安く購入したりしてもよいでしょう。

また、大きなものは、レンタルショップを活用してみるとよいでしょう。

ベビー用品専門のレンタル業者なら、扱っている商品も豊富で、分からないことも丁寧に教えてくれます。

まとめ

1人目の子と2人目の子の年齢差については、考えなければならないことがたくさんあります。
出産は、親だけでなく、上の子にも大きな影響を与える大きな出来事です。
かわいいわが子が増えるのは喜ばしいことだからこそ、家族みんなが幸せになれる出産であることが望まれます。
さまざまな観点からお子さんの成長を見据え、家族にとってよりよい2人目の妊娠を計画してくださいね。

公開日:2019.02.06
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