離乳食の進め方-食材や固さ、進める目安、食べないときは?-
離乳食の進め方は、離乳食初期・離乳食中期・離乳食後期・離乳食完了期の4つの段階で説明されることが多いものです。
はじめての場合、その進め方やスタートする時期は悩むママも多いでしょう。
頑張って手作りしても食べなかったり、つかみ食べで散らかし放題だったりと、離乳食の段階ごとに悩みは尽きません。
ここでは、離乳食の進め方や目安、食べられる食材、食べない時の対処法から、「おかゆ」の進め方、おやつの必要性までご紹介します。
目次
- 離乳食、いつから始める?目安は?
- 離乳食、いつから始める?
- 目安となる成長
- 離乳食の進め方、全体のスケジュール、固さと量のまとめ
- 離乳食の進め方1(目安:5ヶ月6ヶ月頃):離乳食初期(1回食)
- 離乳食初期の進め方
- 離乳食初期:食材の固さ
- 離乳食初期:食材
- 食べないときの解決法
- 離乳食中期(2回食)に進む目安
- 離乳食の進め方2(目安:7ヶ月8ヶ月頃):離乳食中期(2回食)
- 離乳食中期の進め方
- 離乳食中期(2回食):食材の固さ
- 離乳食中期(2回食)の食材
- 食物アレルギーに注意
- 離乳食後期(3回食)に進む目安
- 離乳食の進め方3(目安:9ヶ月10ヶ月11ヶ月頃):離乳食後期(3回食)
- 離乳食後期の進め方
- 離乳食後期(3回食):食材の固さ
- 離乳食後期(3回食)の食材
- 食べないときの解決法
- つかみ食べは積極的にさせる
- 完了期への移行
- 離乳食の進め方4(目安1歳~1歳半):離乳食完了期
- おかゆの進め方、固さや量はどれくらい?
- 離乳食初期
- 離乳食中期
- 離乳食後期
- 離乳食完了期
- おやつは必要?何をどれくらい?
- まとめ
離乳食、いつから始める?目安は?
離乳食、いつから始める?
生後5か月を過ぎると、そろそろ離乳食が気になる時期ですよね。
自治体の育児相談などで開催される離乳食講座でも、生後5~6ヶ月頃の赤ちゃんの保護者を対象のものが多いのではないでしょうか。
一般的に、離乳食開始の目安は生後5~6ヶ月頃だと言われています。※1
しかし、これはあくまで目安の月齢です。
1ヶ月程度の前後はよくあることですので、あまり月齢にとらわれ過ぎないでくださいね。※1
1歳半~2歳頃を目安に離乳食が完了するよう少しずつ進めます。※1
離乳食のステップを進めていく際にも、本などには月齢が記載されていますが、目安として捉えましょう。
目安となる成長
離乳食を始めるために必要な赤ちゃんの発達を知れば、月齢だけで判断せずに済みますよね。
離乳食スタートするためには、3つの体の発達が必要だといわれています。
【離乳食を始める目安】
- お座りできること
- スプーンを押し返す哺乳反射が減っている
- 食に興味をもつ
- お座りできること
首がしっかりすわり、お座りができるようになっていることが必要です。 - スプーンを押し返す哺乳反射が減っている
原始反射の1つである哺乳反射が減り、自分で口に食べ物を取り込めなければなりません。 - 食事に興味をもつ
親が食事をしているときによく見ていて、一緒に口を動かしたりと興味を示したら始め時だと言われています。※1
これらの赤ちゃんの発達が、離乳食スタート時期の目安です。
次章からは、離乳食の具体的な進め方をみてみましょう。
※1やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/西東社/太田百合子監修/西東社/2015年
離乳食の進め方、全体のスケジュール、固さと量のまとめ
離乳食はどのように進めていけばよいのでしょうか。
全体のスケジュールと回数・固さとご飯の量の目安をまとめました。
- 【5ヶ月~6ヶ月頃】離乳食初期(1回食)
滑らかなポタージュ状のもの /おかゆ1さじから様子を見て増やす - 【7ヶ月~8ヶ月頃】離乳食初期(2回食)
豆腐くらいの固さ・2mm程度のみじん切り/おかゆ50~80g程度 - 【8ヶ月~11ヶ月頃】離乳食後期(3回食)
バナナくらいの固さ・6mm程度の大きさ/おかゆ90gや軟飯80g - 【1歳~1歳半】離乳食完了期
肉団子くらいの固さ・1cmくらいの角切り/軟飯90gやご飯80g
※離乳食の月齢や進め方は、個人差があります。
赤ちゃんの食べ具合をみながら、進めたり戻ったりしてください。
離乳食の前半は、母乳やミルクの量との調整もありますし、後半になってくると、好き嫌いや食べムラも出てくる時期です。
体重の増減に影響がなければ、あまり離乳食の量にこだわりすぎずに大丈夫です。
いろいろな食材を試してみるとよいでしょう。※1※2
次章からは、離乳食のステップごとの食材や固さ・進め方について詳しく解説していきます。
※1やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/西東社/太田百合子監修/西東社/2015年
※2 授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省/2019年9月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
離乳食の進め方1(目安:5ヶ月6ヶ月頃):離乳食初期(1回食)
離乳食初期の進め方
はじめての離乳食は、10倍がゆを1日1回、スプーン1口からスタートします。
徐々に大さじ1、スプーン2口と量を増やしていきますが、離乳食初期のこのころは、まだ1日1回です。
赤ちゃんが、食べ物やスプーンを舌で押し戻そうとしたり、吐き出したり、むせたりせず、飲み込めるようであれば、ひとまず様子をみます。
はじめのうちは、食べた後に下痢をしていないかなどもチェックし、問題がないようであれば少しずつ量を増やしていきます。
離乳食初期:食材の固さ
10倍がゆは、お米1に対して水10で作るおかゆです。
ごはんの粒が残らないよう、よくつぶしてからスプーンで1口あげます。
スタート時は、固形がないポタージュ状にしてあげますが、食べられるようになれば10倍がゆでも粒が残る程度へと進めていきます。※2
離乳食初期:食材
消化が良くアレルギーが少ないおかゆ(お米)からはじめます。
1口食べるのに慣れてきたら、にんじんやブロッコリー、葉物などの野菜を取り入れていきます。
どの食材も、柔らかくゆで、すりつぶしてあげたものを1口からです。
野菜にも慣れたら、豆腐や白身魚に挑戦します。
はじめての食材は、必ず少量からスタートしましょう。※2
食べないときの解決法
離乳食初期はまだ食べるのに慣れる段階です。※2
食べないときは、無理に食べさせなくても大丈夫です。
食べない場合は、少しの量を下唇の上に乗せる程度から進めます。※3
また、スプーンの触感に慣れず、食べられないという場合もあります。
スプーンが触れただけでも嫌がるようであれば、スプーンの素材を変えてみるのも1つの方法です。
スプーンは、プラスチックや木製、ステンレスなど様々な素材のものがあります。
赤ちゃんに合うスプーンを探してみましょう。※4
離乳食中期(2回食)に進む目安
離乳食を開始して、問題なく食べることができ1ヶ月以上たった頃が2回食に進む目安です。※2
赤ちゃんの様子をみて、問題なく食べられていれば進めます。
※2 授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省/2019年9月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
※3 離乳食初期 ゴックン期 | 離乳食の進め方なら和光堂わこちゃんカフェ/2019年9月24日閲覧
https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_1.html
※4 離乳食を始める時期の目安<5ヵ月・6ヵ月>|ほほえみクラブ 育児応援サイト/2019年9月24日閲覧
https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/eat/point/ea_point114.html
離乳食の進め方2(目安:7ヶ月8ヶ月頃):離乳食中期(2回食)
離乳食中期の進め方
中期の2回食では、1日2回の食事になりリズムができてきます。
また、使える食材も増えてきます。
中期のはじめは、少し粒が残る程度のおかゆや野菜が中心ですが、慣れてきたらすりつぶさずに、固さはそのままで大きさを少しずつ大きくしていきます。
離乳食中期(2回食):食材の固さ
この時期の固さの目安は、「舌でつぶせる固さ」です。
親指と人差し指で簡単につぶせる程度が目安で、食材でいうと豆腐くらいの固さになります。※5
この頃の赤ちゃんは、舌と上あごを使ってつぶすことができるようになっています。
豆腐くらいの固さを目安に、まずは2㎜角くらいのサイズからはじめて、1~2か月かけて3mm~4mm角くらいまでに慣らしていきます。※6
離乳食中期(2回食)の食材
この頃になると、食べられるものが徐々に増え、1回の食事は炭水化物・ビタミン類・たんぱく質を組み合わせたものにします。
まだあまり栄養バランスは気にせず食べるものをあげます。※6
1回あたりの量の目安量は、穀類は全がゆで50g~80g、野菜や果物は20g~30g、たんぱく質は魚や肉なら10g~15g(豆腐や卵なら30g~40g、乳製品なら50g~70g)とされています。
食材を増やし、いろいろな味や触感を体験させます。※7
【中期に食べられる炭水化物】
- おかゆ
- パンがゆ
- 刻んだうどん(柔らかく煮る)
【中期に食べられる野菜や果物】
- 大根
- にんじん
- ブロッコリー
- 玉ねぎ
- かぼちゃ
- かぶ
- キャベツなど葉物
- トマト
根菜類や葉物、トマトも柔らかくゆでてつぶしてあげます。※6
野菜でも、たけのこや、ごぼう、れんこん、セロリといった食物繊維が豊富な食材はまだ使いません。
【中期に食べられるたんぱく質】
- 牛肉の赤身
- マグロの赤身
- 納豆
- 卵の黄身
- ヨーグルト(プレーンタイプ)
様子をみて卵や乳製品もはじめられますが、食物アレルギーが心配な場合は、無理に与えなくてもよいでしょう。
卵は、完全に火を通した黄身を、乳製品もプレーンタイプのヨーグルトを、それぞれほんの少し口に乗せるところからはじめ、様子をみます。
食物アレルギーに注意
離乳食では、食物アレルギーに注意が必要です。
はじめての食材をあげるときは、必ず1さじからはじめて様子をみます。※6
厚生労働省のアレルギーに関する調査によると、60分以内にアレルギー症状が出たアレルゲン食材は、卵・牛乳・小麦・ピーナッツ・果物類・魚卵・甲殻類・木の実類・そば・魚類となっています(多い順)。※7
これらの食品をはじめて与えるときには、特に注意をして食べた後も様子を見守りましょう。
離乳食後期(3回食)に進む目安
2回食を安定した量で食べられるようになり、授乳の量が減ってきたら、3回食に進んでいきます。
お座りもしっかりできたり、つかまり立ちをしたりと活発な赤ちゃんは、3回でもよく食べられるかもしれませんね。
※5離乳食のすすめ方の目安<7ヵ月・8ヵ月>|ほほえみクラブ 育児応援サイト/2019年9月24日閲覧
https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/eat/point/ea_point115.html
※6やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/西東社
※7 第2回アレルギー疾患対策推進協議会 資料/2016年2月/厚生労働省/2019年9月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000112469.pdf
※8 授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省/2019年9月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
離乳食の進め方3(目安:9ヶ月10ヶ月11ヶ月頃):離乳食後期(3回食)
離乳食後期の進め方
離乳食後期の3回食になると、大人と同じく1日3回の食事になります。
生活リズムを整え、家族で楽しい食事の時間を過ごすようにします。※9
離乳食からの栄養も大切になってくる時期です。
炭水化物、ビタミンなど、たんぱく質を偏りなく摂取できるメニューを考えます。
食べたがるようであれば離乳食の量も増やしていき、食べられる食材も増やします。
進んでくると、手づかみ食べもできるようになる時期なので、自分でつかんで食べられるようなメニューも取り入れていきます。※10
離乳食後期(3回食):食材の固さ
このころには、歯ぐきでつぶせる固さにします。
目安として、指でつぶせるバナナくらいだと言われます。
歯が生え始める赤ちゃんもいますが、生えていなくても歯ぐきの上ですりつぶして食べることを覚えます。
前歯が生えてきたら、柔らかいものを前歯で1口量をかじりとることもさせていきます。※9
完熟バナナくらいの固さから、徐々に普通のバナナくらいの固さにして、大きさを少しずつ大きくしていきます。
はじめは3mm~4mm、徐々に4mm~7mm、7㎜~1cmと大きくします。
食べられるようになれば、つかみ食べのできるようなスティック状のものへと進めます。
食べる様子をよく見て、吐き出してしまうことが多ければ、大きさや固さを戻して様子を見ます。※10
離乳食後期(3回食)の食材
離乳食後期の3回食になると、食べられるものが増え、栄養バランスを考えたメニューが可能になります。
味覚が発達してくるので、塩や砂糖などの調味料や油も少量から取り入れ、いろいろな味や調理方法を試します。
といってもこの時期は、まだごく薄味をこころがけます。※10
【後期から始められる炭水化物】
- パスタ
- 中華麺
【後期から始められる野菜や果物】
- れんこん
- ごぼう(軟らかくしてとろみをつけてあげる)
【後期から始められるたんぱく質】
- 赤身の魚
- いわしやあじなどの青魚
- 赤身の肉
- 鶏レバー
- 卵
- ヨーグルト
たんぱく質は、多くの肉や魚が使えますが、魚の甲殻類はもう少し後からです。
はんぺんや、ちくわなどの加工品も塩分が多いので、まだ食べさせなくてもよいでしょう。※11
9ヶ月以降になると、鉄分が不足しやすいと言われています。
赤身の肉や魚、レバーを取り入れていくようにしましょう。※9
調理するのが大変な場合は、市販のベビーフードやフォローアップミルクを取り入れるとよいです。
1回あたりの量の目安量は、穀類は全がゆで90g、野菜や果物は30g~40g、たんぱく質は魚や肉なら15g(豆腐や卵なら45g、乳製品なら80g)とされています。※9
1回あたりの量も増え回数も増えるので、1日の離乳食の量は2回食の頃の2倍以上となります。
食べないときの解決法
1回の食事量が増えていますが、お腹がすいて食べられる時もあれば食べられないときもあります。
1度食べなくても、その後食べたり食べなかったりするものです。
食べない食材なども出てきますが、食べないからと出さないのではなく、調理方法や味付けを変えて出してみたり、数日置いて出してみたりと工夫しましょう。
ミルクで煮て味付けを変えてみたり、かぼちゃのフレークなどを使い味をつけてみたり、砂糖や塩以外のものも活用して、赤ちゃんが好きな味にしてあげるなど、味付けを工夫すると食べることもあります。
つかみ食べは積極的にさせる
つかみ食べはレシピやグッズ活用でイライラしない!積極的にさせる理由と促し方
でもご紹介しているように、つかみ食べをするようになると、手に持った食べ物で遊んだり投げたりすることもあります。
手で食べ物の感触を確かめているので、ある程度は見守ります。
長い時間続くようであれば、食事の時間を切り上げましょう。
せっかく作った離乳食を、食べないばかりか、ぐちゃぐちゃにして遊んだり投げたりされると親は大変ですが、子どもにとっては食べ物を意識したり食べる意欲に繋がるので、なるべく見守るようにするとよいそうです。
後片付けが大変になりますが、新聞を下に敷いたり、子どもエプロンやタオルを用意したりしておくと、少し楽になります。
完了期への移行
完了期への移行は、1歳を過ぎが目安です。
3回の食事が安定して、歯ぐきでつぶして食べられるようになっていれば、離乳食も最終段階に移行します。
完了期になる頃には、咀嚼の基本ができてきて奥の歯ぐきでかめるようになると言われています。※10
※9 授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き/厚生労働省/2019年9月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
※10 やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/太田百合子監修/西東社/2015年
※11 まとめて冷凍!アレンジするだけ!スグでき!離乳食アイデアBOOK/太田百合子
上島亜紀監修/ナツメ社/2017年12月発行
離乳食の進め方4(目安1歳~1歳半):離乳食完了期
1歳~1歳半くらいを目安に、離乳食の完了期に進みます。
この頃になると、食べさせられるものもかなり増えるので、大人の食事を取り分けて、味付けを別にする薄味メニューで食べられるようになります。
ただ、固さは煮込みハンバーグくらい、味付けはまだごく薄味が目安です。
合わせて、まだ食べられないものもありますので注意しましょう。
【完了期に食べられないもの】
- 香辛料
- 生もの
- イカタコなど甲殻類
- お餅
活動量が増えることもあり、食べる量も増え、栄養の大半を離乳食から摂取します。
栄養バランスを整えたメニューを心掛けましょう。
3回の食事で栄養を摂ることが難しい場合には捕食として1~2回のおやつをとりいれます。
保育園でも、お昼とは別に必ず捕食がでます。
1日の食事全体でバランスが摂れていればよいので、1食1食にあまり神経質になりすぎなくても大丈夫です。
この時期になると、とたんに好き嫌いがでてくる子もいます。
好きなものだけ食べたり、食べムラがあったりしますが、この時期特有のことなので、気長に見守ります。※12
※12 まとめて冷凍!アレンジするだけ!スグでき!離乳食アイデアBOOK/太田百合子監修/ナツメ社/2017年12月発行
おかゆの進め方、固さや量はどれくらい?
離乳食で最も活躍するのが「ご飯」です。
お米の量に対する水加減で固さを調節しやすいので、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ進めていきましょう。
離乳食初期
初めてのおかゆは、10倍がゆを裏ごしするしたりすりつぶすところからスタートします。
10倍がゆとは、お米1に対して水10で作るおかゆですが、この割合はお米から炊く場合です。
ご飯をおかゆにする場合は、ご飯1に対して水4くらいが目安です。※13
この分量でできたおかゆを、すりつぶしたり、裏ごししたりして滑らかにしてあげます。
食べられるようになってきたら、少しずつ粒を大きくしていきます。
おかゆの量は、1さじからスタートし、食べ加減を見ながら増やしていきます。※14
離乳食中期
中期にすすんだら、少し粒があるくらいのおかゆにチャレンジします。
基本的には7倍がゆで、ご飯1に対して水3くらいで作ります。
舌ですりつぶして食べられるようになるので、豆腐くらいの固さにすれば食べられます。
徐々にすりつぶすのをやめ、軟らかい粒がある状態まで進めます。
赤ちゃんが飲み込みづらそうであれば、少しお湯を足してみたり、少しすりつぶしたりと工夫しながら進めましょう。
おかゆの量は50~80g(大さじ5杯程度)が目安です。※13※14
離乳食後期
離乳食後期には、大人が食べるお粥と同じくらいの5倍がゆを目安にしましょう。
5倍がゆは、ご飯1に対して水2くらいで作ります。
歯ぐきで噛んで食べられるようになるので、5倍がゆから徐々に軟らかく炊いたご飯に進めていきます。
軟らかめのご飯は、大人のご飯に少し水を足して鍋やレンジにかけて作ります。
おかゆやご飯の量は80g~90g(大さじ5~6杯程度)が目安です。※13※14
離乳食完了期
離乳食の完了期になると、お粥ではなく軟らかめのご飯から大人と同じ固さのご飯に進めます。
赤ちゃんの食べ具合を見ながら、ご飯に足す水の量を調節していきましょう。
ご飯の量は80g~90g(大さじ5~6杯程度)が目安です。※13※14
離乳食のおかゆを簡単に調理するためのレンジグッズもあります。
少量の離乳食を、さっと作れるので便利です。
※13 やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典/太田百合子監修/西東社/2015年
おやつは必要?何をどれくらい?
兄弟がいると、赤ちゃんもおやつを欲しがることもあるでしょう。
また、外出先でのグズリ対策におやつをあげることもあるかもしれません。
赤ちゃん向けのおやつは、市販のものでは6ヶ月や7ヶ月から食べられるものもあり手軽にあげられますよね。
しかし、基本的には離乳食が完了するまでは、栄養的にはおやつの必要はないと言われています。
3食しっかりとご飯を食べられるようになり、ご飯だけでは栄養を取り切れていな場合の補食としてあげるようにします。
栄養的には必要のないおやつですが、つかみ食べがしやすかったり口に入れて噛む練習がしやすいなどのメリットもあります。
大人と一緒に、ご褒美として、たまにあげる程度が良いのではないでしょうか。
赤ちゃんにおやつは必要?いつから、何を食べさせる?
こちらで、赤ちゃんのおやつのあげ方について詳しくご紹介しています。
まとめ
今回は、離乳食の進め方を中心にご紹介いたしました。
離乳食初期のうちは、食べさせる量もほんの少しです。
にもかかわらず、柔らかくゆで、裏ごししたりと手間がかかり親は大変です。
レンジや冷凍も上手に活用して、いろいろな食材を試していきましょう。
はじめての食材は、慎重に1さじずつ与えていく必要がありますが、問題なく食べられて体調を崩したりすることもなければ、1~2ヶ月毎を目安にステップアップしていきましょう。
離乳食後期になれば、調味料を少し加える、場合によってはベビーフードも活用できます。
味にバリエーションが出ると、赤ちゃんも飽きずに食べられることもあります。
離乳食完了期を過ぎれば、大人と同じようなものを、少し柔らかくして薄味であげられるようになります。
親も、調理が少し楽になりますね。
赤ちゃんの食べ具合を見ながら、進めたり戻ったりしながら食べるものを増やしていきましょう。
また、食べる量も体重の増減に影響がなければ、あまり気にしなくて大丈夫です。
赤ちゃんが食べることを楽しめるよう、ママも無理せず離乳食の時期を楽んで下さいね。