保育園の連絡帳に何を書けば良いか分からない時は、育児日記のイメージで!

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保育園に入ると、毎日のママの役割の一つに加わるのが、連絡帳への記入。
保育園の連絡帳は、子供を安全に預けるためにもとても大切なものですが、毎日書くとなると結構大変で、何を書けばいいのか悩んでいるママも多いはず。
連絡帳の役割と書き方のポイントを把握し、保育園側とうまく情報交換しながら、子供の成長をしっかり見守っていきましょう。

目次

  1. 保育園の連絡帳とは
    • 連絡帳の役割
    • 年齢や園によってそれぞれ違う
  2. 連絡帳の記載項目は何がある?
    • 基本の記載項目はきちんと埋める
    • 0歳児の記載事項
    • 1~2歳児の記載事項
    • 3歳児~5歳児の記載事項
  3. 連絡帳の書き方のポイント
    • 保護者の書き方のポイント
    • 信頼が持てる保育者のコメントとは
    • こんなことが書かれていたら、園長に相談してみよう
  4. 連絡帳は保育側と家庭との重要なパイプ役
    • 連絡帳の役割を再確認しよう
    • 園と家庭とが協力しながら子育てをする
  5. まとめ

保育園の連絡帳とは

連絡帳の役割

保育園に入園すると、毎日やらなければならないことがあります。
園と家庭を結ぶ連絡帳への記入です。
まずは、連絡帳の本来の役割について確認してみましょう。
連絡帳とは、子供を安全に預けるためには欠かせないものです。
家での様子などを連絡帳に書くことで、保育者は家庭での子供の状況が把握できるため、より適切な保育を行うことができます
「昨日はあまり眠れていないんだな」「ここ数日、排便が無いんだな」など、保護者が書いた内容を見て、そのことに留意し保育を進めていくでしょう。
子供の様子を共有しあうことは、とても大事なことなのです。
一方で、保育者が園の様子を連絡帳に書くことで、保護者は園における子供の様子を把握することができ、子供の成長を感じ取ることができます
もちろん、連絡帳には子供の様子だけでなく、パパ・ママの子育てに関する不安や悩みを書いてもよいでしょう。
誰かに聞いてもらうことで、気持ちが少し楽になるものです。
同じような悩みを持つママと出会ったことのある保育者ならば、適切なアドバイスがもらえるかもしれません。
毎日の忙しさで、連絡帳を書くのは面倒だなと思っているママやパパは、連絡帳を子供の様子がわかるノートだと考えてみませんか。
大きくなってからその連絡帳を見返したとき、きっと「あー、書いていてよかったな」と感じる時がきます。
子供の様子がよくわかって、結構面白かったりもします。
「保育園の頃は泣いてばかりだったけど、たくましくなったな」など、成長を実感することもできます。
連絡帳は、月日が経っても捨てられないものとなっている家庭も多いようです。※1、2

 

年齢や園によってそれぞれ違う

連絡帳は、みなさん同じものではありません
出席ノート」「おたより帳」など、呼び方は園によって違いますし、内容も園や年齢によって違います
しかし、どの園においても、保護者と保育園とのやりとりの記録であることは変わりません。
特に年齢が低い子の場合は、子供の体調や授乳回数、排泄回数など、事細かな記入が必要とされます。
意思表示ができない月齢の場合は、ちょっとした子供の変化も記入しておくことで、保育園でもそのことに配慮しながら見守ってくれます。
3歳ぐらいになると、だんだんと自分で伝えることが可能になってきますので、記載事項も減ってきます。
なるべく、子供が自分で状況を話せるように、自立へと導くという意味もあるかもしれません。
仕事に子育て、家事と忙しい毎日かもしれませんが、子供を安全に預けるためには、この連絡帳への記載やチェックは怠ることのないようにしたいものです。※1、2

※1柴田豊幸(企画監修) 選ばれる園になるための子育て支援 2018年5月発行 株式会社チャイルド社
※2冨田久枝(監修) 実例でわかる 連絡帳の書き方マニュアル 2017年2月発行 成美堂出版

連絡帳の記載項目は何がある?

基本の記載項目はきちんと埋める

言葉でうまく伝えられない年齢、3歳よりも前の連絡帳には、毎日記載が必要とされる項目が存在します。
子供を安全に保育するためには、とても重要な項目です。
例えば次のようなものです。

  • 朝の体温
  • 朝の機嫌・体調
  • 起床・就寝時間
  • 朝食の内容と食べた量
  • 排便のありなし

これらの項目は保育上必要な情報ですので、きちんと記録しましょう。
今朝起きてから子供の様子がいつもと違うようであれば、朝の機嫌・体調の欄に記載して保育園に伝えることで、保育者は注意を払いながら見守ってくれます。
子供の様子が共有できれば、保育者は円滑に保育を行うことができるのです。
また、基本の項目以外に、保護者が自由に書けるスペースも設けられています。
こちらは、子供の家での様子などを言葉やイラストで伝えられるスペースとなっています。※1
子供の年齢によって、連絡帳の記載事項がどう変わるのか、年齢に分けて見てみましょう。

 

0歳児の記載事項

食事は母乳またはミルクが主となるため、その回数は多く、飲む量もまちまちです。
また、睡眠回数も多く、睡眠時間もまばらです。
授乳の回数や量、一日の睡眠時間や睡眠パターンは、保育者にとって把握しておきたい項目です
そのため、0歳児の連絡帳をみると、時系列で1日の様子を書き込むようになっています。
その子の1日の様子が、一目でわかるような連絡帳になっていることがほとんどでしょう。※2、3

 

1~2歳児の記載事項

この時期は、徐々に授乳(ミルク)から離乳食に変わっていくため、授乳、排便、睡眠の回数は減ってきます。
ただし、子供の成長も著しく、目が離せない、親にとっても大変な時期であります。
初めて○○ができたということも多く、連絡帳にはそういった発育状況を伝える内容が書かれている場合が多く見られます。
子供が初めてできたことは、ぜひとも親の記憶にとどめておきたいですよね。
こうしたことも記録しておきましょう。※2、3

 

3歳児~5歳児の記載事項

多くの場合、子供の意思表示がしっかりしてくるためか、保護者が記載する必須事項はほとんど無くなり、プールの時に体温だけを記入する保育園もあります。
体調が少し思わしくない時、何か伝えたいことがあった時などは、別紙に記載し保育者に伝えるという形式もあるようです。
朝登園すると、子供はカバンから連絡帳を出し、出席したという証にシールを自分で貼る仕組みとなっている保育園も多く見られます。
いわゆる出席ノートのような役割をしたものです。
いくつかあるシールの中から自分が貼りたいシールを選ぶことも、子供にとって楽しみの一つです。
緊急性が高いことや重要な事柄ではない限り、なるべく子供が自分で伝えられるよう導くことも必要です。
保育園ではこのように、適切な保育が行えるように、年代に合わせた連絡帳を配布しています。
子供をサポートしていくために、園と家庭とがうまく連携するためのツールが、連絡帳なのです。※2、3

※1柴田豊幸(著) 選ばれる園になるための子育て支援 2018年5月発行 株式会社チャイルド社
※2冨田久枝(著) 実例でわかる 連絡帳の書き方マニュアル 2017年2月発行 成美堂出版
※3たきれい(著) 保育園児くもくんの連絡帳 2017年8月発行 株式会社KADOKAWA

連絡帳の書き方のポイント

保護者の書き方のポイント

連絡帳は毎日書かなければならないものです。
だんだんと書くことがなくなってきて、何を書けばよいのか悩む方も多いかもしれません
そんな時は、次に挙げる書き方のポイントを参考にして下さい。
連絡帳を書くことが、ちょっとした楽しみに変わるかもしれません。
●一般的な基本項目はきちんと書く
子供を安全に預かってもらうためにも、必ず正確に書きましょう。
昨日は元気でも、朝起きたら様子が違うということは多々あります。
睡眠、食事など、生活の基本は必須事項です。


●長々と書かない
具体的にわかりやすく、長々書かないということです。
保育者も朝は忙しいです。
端的に要点が伝わるとよいでしょう。

 

●書く内容は、何でもよい
家庭での些細な出来事、子供ができるようになったことなど、何でも良いのです。
どうしても書く内容がない場合は、日ごろの感謝を書くという手もあります。

 

●簡単なイラストを交えて書くと、意外と面白く、伝わりやすい
言葉だけよりも、イラストを添えることで、その時の様子が伝わりやすいかもしれません。

 

●気負わず、日記を書くイメージで!
連絡帳は保育園との連絡のためではありますが、育児日記のようなものと考えてみましょう。
きちんと書かないといけないという気持ちは捨て、気負わず書けば、続けられます。
子育ての実情をありのまま書くことで、保育者との会話もきっと弾むでしょう。
共感したり、驚いたりと、感じ方は人によって違いますので、新たな発見があるかもしれません。※1、2、3

 

信頼が持てる保育者のコメントとは

一方、保育者のコメントはどうでしょうか。
保護者に伝わりやすい、信頼が持てる保育者のコメントについて考えてみましょう。


●5W1Hを使って、物事を正確に伝えている
「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」が書かれている文章は、伝えたいことが正確に伝わってきます。

 

●一つの文が長くなく、簡潔にまとめている
簡潔にまとめてある文章は、良い記述です。
見習ってみるのも良いでしょう。

 

●注意したいことなどを伝える時は、ポジティブな内容も組み込む
連絡帳は、保護者にとっては子供の成長を記録した大切なものです。
大きくなって連絡帳を見返した時、子供の課題ばかり書かれていると寂しいですよね。
その子のポジティブな内容も伝わってくると、保育者に対する信頼度も増してきます。

 

●保護者からのコメントに必ず返事する
短くてもかまわないので、誠意をもって返事が書かれていると、嬉しいですよね
すぐに答えることができない場合は、「ありがとうございます」とか「検討します」という確認だけでも、伝えてくれる保育者は信頼できそうです。

 

●客観的に事実を伝えている
子供同士のけんかやトラブルなどを伝える場合は、客観的な事実のみがあると良いですね。
保育者の主観的な意見が多い場合は、園長などに相談してみましょう。※1、2

 

こんなことが書かれていたら、園長に相談してみよう

もし、以下のようなことが書かれていたら、園長に相談しましょう。


●保護者からのコメントや質問に答えていない
解決に至っていないため、そのままにせず、園長に相談しながら解決の糸口を探しましょう。

 

●子供や保護者に対して、批判的なことばかり書かれている
まずは書かれていることの事実を確認しましょう。
実際話を聞くことで、詳しいことがわかります。
その上で、子供のためにできることを考えていきましょう。

 

●特定の保育者の主観的意見ばかりが書かれている
多くの場合、保育者は一人ということはありません。
ですから、特定の保育者だけの主観的意見ばかりが書かれている場合は、事実を確認したほうがよいでしょう。
保護者は書かれていることに対して、一人で悩まず、担任以外の信頼できる保育者か、園長に相談してみましょう。※1、2

※1柴田豊幸(著) 選ばれる園になるための子育て支援 2018年5月発行 株式会社チャイルド社
※2冨田久枝(著) 実例でわかる 連絡帳の書き方マニュアル 2017年2月発行 成美堂出版
※3たきれい(著) 保育園児くもくんの連絡帳 2017年8月発行 株式会社KADOKAWA

連絡帳は保育側と家庭との重要なパイプ役

連絡帳の役割を再確認しよう

連絡帳とは、保育側と家庭との重要なパイプ役、コミュニケーションツール、子供の成長記録となるものです。
忙しいからこそ、連絡帳は欠かせないものなのです。
保護者の中には、送り迎えの時に毎日会うのだから、連絡帳に書かなくても直接話をすればいいのではと思う方もいるでしょう。
しかし、保育者が忙しくて手が離せず伝えられない時もあります。
また、自分が伝え忘れてしまうこともあります。
あらかじめ連絡帳へ記入することで、こういった場合にも対応できるでしょう。※1、2、3

 

園と家庭とが協力しながら子育てをする

子育ては園と家庭とで協力してできると良いものです。
子供によっては、園と家庭で異なる顔を見せる子もいます。
お互い情報を交換し合うことで、子供の別の一面を知ることができ、一層、その子供にあった子育てを選択していくことができるのではないでしょうか。
また、子育てに関する悩みなど家庭内で解決できそうにない内容があったならば、保育者にその悩みを打ち明けてみるのも良いでしょう。
ただしその場合、連絡帳のやり取りでは内容が残ってしまいますので、直接園に赴いて、相談すると良いでしょう。
なにかアドバイスや意見が聞けるかもしれません。
一方、連絡帳は園でゆっくり話ができない保護者にはとても便利なものですが、内容によっては、連絡帳で伝えない方が良い場合もあります
保護者の仕事に関するトラブルや家庭内のトラブルなど、後々、記録が残っては困る内容の場合は、記載しないほうがよいでしょう。
連絡帳だけに頼るのではなく、保育者との会話も必要です。
時にはお迎え時などに、保育者と話す時間を取ってみませんか。
保育者との距離も縮まりますし、お迎え時に他の保護者の方との触れ合いが持てるかもしれません。
同じぐらいの子供を持つ親として共感できることもきっとあるでしょう。
園と家庭が一体となって、子供を見守っていくためのツールの一つが、連絡帳なのです。※1、2

※1柴田豊幸(著) 選ばれる園になるための子育て支援 2018年5月発行 株式会社チャイルド社
※2冨田久枝(著) 実例でわかる 連絡帳の書き方マニュアル 2017年2月発行 成美堂出版
※3たきれい(著) 保育園児くもくんの連絡帳 2017年8月発行 株式会社KADOKAWA

まとめ

保育園に子供を預ける保護者は、送り迎えの時が保育者と向き合うチャンスです。
しかし毎日の忙しさから、なかなか保育者とゆっくり話ができないのが実情です。
だからこそ、保育園の連絡帳は、園と家庭を結ぶ大事なコミュニケーションツールといえます。
保育園と家庭とが子供の様子を共有し合うことで、子供をしっかりと見守ることができます。
連絡帳は、育児日記のようなイメージで、気負わず、子供の成長を楽しみながら活用していくと良いでしょう。

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