小学生にはいつから塾が必要?種類や費用は?塾選び成功の秘訣

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「中学受験をさせたいけど、いつから塾に通わせるべき?」「うちの子、学校の勉強についていけてないみたい……」。
そんな保護者にとって子供の塾選びは大きな問題ですよね。
塾の指導内容はもちろんのこと、授業料はどれくらいかかるのか、いつから通わせればいいのか、そもそも必要なのか、など気になるポイントがいっぱいです。
この記事では小学生の保護者のために上手な塾選びのポイントを紹介します。

目次

  1. 小学生の塾の種類・時期・費用
    • 小学生の塾の種類は?
    • 塾以外の勉強方法との比較
    • 小学生の塾はいつから通わせる?
    • 小学生の塾の費用は?
  2. 小学生に塾は必要か?
    • 小学生が塾に通うメリット
    • 小学生が塾に通うデメリット
    • 小学生に塾は必要か?
  3. 上手な塾選びの秘訣とは?
    • 目的に合っている
    • 子供のレベルに合っている
    • 家から通いやすい
    • 納得できる費用・月謝
    • 保護者から評判がいい
  4. 中学受験の塾に通わせたいなら 
    • 志望校の合格実績が豊富な塾を選ぶ
    • 指導方法や学習量についていけそうかチェック
    • 受験までの長期スケジュールをチェック
  5. まとめ

小学生の塾の種類・時期・費用

小学生の塾の種類は?

塾選びの前にまず知っておきたいのが塾の種類です。
小学生向けの塾は大きく分けて「補習塾」と「進学塾」があります。
補習塾は、小学校の授業で習う内容について理解を補い、学校の勉強についていけることや、テストの点数をアップさせることを目的に指導する塾です。
一方進学塾は、中学受験に照準を絞って入学試験に合格することを目的に指導する塾です。

また、塾によって指導のスタイルも異なります。保護者世代にとって塾といえば、講師1人が大人数の生徒を前に講義形式で指導する「集団指導塾」のイメージが強いでしょう。
しかし、近年は講師1人が生徒1〜3人程度を指導する「個別指導塾」の人気が高まっています。
子供1人ひとりの学力レベルや目標に合わせて指導内容が決まるため、前の学年での学習内容につまずきのある子や、他の生徒よりも高度な内容を学びたい子などに向いていると言えます。

 

塾以外の勉強方法との比較

小学生の勉強をフォローする方法には、家庭教師や通信教育といった方法もあります。
家庭教師のメリットは、学校の勉強のフォローにも中学受験にも対応可能なこと、1対1できめ細かく指導してもらえること、自宅で指導を受けるため保護者の目が届きやすいこと、塾までの送迎等の負担がないことなどです。
しかし、通常は塾や通信教育に比べて費用が割高になります。

一方、通信教育も受講する講座の選び方次第で補習塾と進学塾のどちらの役割も果たすことができます。
通信教育は、特定の曜日・時間に縛られずに勉強できること、住んでいる場所を問わず利用できることなど、一般的に塾や家庭教師よりも費用の負担が軽いことがメリットです。
しかし、子供自身に勉強への高いモチベーションがないとサボってしまい、まったく進みません。
先生がそばにいるわけではないので、子供が気軽に質問やコミュニケーションができるほうが勉強がはかどるタイプの場合も、通信教育の利用は慎重に検討したほうがいいでしょう。
特に中学受験で利用するなら、親は生活面だけでなく勉強の内容についてもサポートする必要が出てきます。
通信教育だけで合格を目指すなら、親が全面的にサポートできる体制であることが望ましいと言えるでしょう。

 

小学生の塾はいつから通わせる?

「子供をいつから塾に通わせるか」という問題に、一律の答えはありません。
塾によっては小学生向け講座を1年生から開いていることもありますし、塾に通わず自宅学習で成績が良い子もいます。
子供を塾に通わせる一つの目安は、「家庭で勉強をフォローすることが難しい」と感じたときです。
学習内容は学年が上がるごとに難しくなり、教科や単元によっては保護者の力でサポートできる範囲を超えることもあるでしょう。
子供の勉強が上手くいかないと保護者がいら立って叱ってしまったり、保護者が忙しくて勉強を見る余裕がなかったりすることで、家庭での学習が困難なケースもあります。

ただし、中学受験を目指す場合は「小学3年生の2月」に塾に入るケースが多くなっています。
これは進学塾では一般的に2月から新学年のカリキュラムが始まるからです。

 

小学生の塾の費用は?

文部科学省の調査によると、小学生の保護者が1年間に使った子供1 人あたりの学習塾費は、次のようになっています。
なお、学習塾費に含まれる費用の範囲は「学習塾へ通うために支出した全ての経費」となっており、毎月の授業料だけでなく、入会金、教材費,模擬テスト代、交通費なども当てはまります。

<公立小学校の場合>
1年生:25,000円程度
2年生:27,000円程度
3年生:33,000円程度
4年生:62,000円程度
5年生:98,000円程度
6年生:95,000円程度

<私立小学校の場合>
1年生:110,000円程度
2年生:101,000円程度
3年生:137,000円程度
4年生:230,000円程度
5年生:324,000円程度
6年生:432,000円程度

いずれも学年が上がるほど支出が増えており、子供を私立に通わせる家庭のほうが高額となっています。
支出額が最も大きい私立の6年生の場合、ひと月あたりの学習塾費は約36,000円となっています。

 

※1:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査 調査結果の概要」/2019年3月15日閲覧
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_3.pdf

小学生に塾は必要か?

文部科学省の調査によると、小学生が塾に通っている割合は、公立小学校の場合で37.8%、私立小学校の場合で69.1%となっています。※1
小学生の保護者の中には「小学生のうちは勉強より習い事や遊びのほうが大切かも」「まだ塾は早いかも」と迷っている方もいるかもしれませんね。
小学生が塾に通うメリットとデメリット、塾が向いている人について紹介します。

 

小学生が塾に通うメリット

まず子供が学校の勉強についていけていない場合、補習塾に通うことで遅れを挽回することができます。
特に算数は積み重ねが大切なので、今の学習の遅れは進級・進学後にまで大きく影響します。
塾のサポートを受けて、それぞれの学年で習う内容に大きなつまずきを残さないようにすれば、勉強への苦手意識の改善や楽しさの発見につながっていくでしょう。

進学塾には、受験に特化した指導内容はもちろんのこと、受験に関する様々な情報や経験値があります。
子供の現状の課題、優先して取り組むべきこと、志望校選びなどについて、経験豊富な進学塾の講師の意見を参考にすることで、最も効率的な学習プランを立てることができます。

また、塾に通うと一緒に勉強をする仲間ができることもメリットです。
他の生徒の頑張る姿に刺激を受けたり、テストの成績で負けて悔しい思いをしたりすることで、子供のやる気が自然と引き出されます。

 

小学生が塾に通うデメリット

塾に通うと自由な時間が減るため、遊ぶ時間が少なくなったり、学校のクラブ活動や習い事との両立で体力的な負担になったりする場合があります。
ストレス、不満、疲れがたまると、塾に行きたがらない、宿題をやらない(やれない)ようになり、次第に「塾嫌い」になっていきます。
勉強への姿勢が消極的になってしまうと、せっかく塾に通わせる意味が薄れてしまいます。

塾に通うことで、保護者にも時間的・経済的負担がかかります。
塾の授業時間によっては、車で送り迎えをしたり、お弁当を持たせたりする必要があります。
また、塾にかかる費用は学年が上がるほど高額になる傾向で、家計への負担も増していきます。

 

小学生に塾は必要か?

メリットとデメリットをふまえると、 塾通いが適しているのは次のようなタイプです。

 

  • 塾に通う目的がはっきりしている。
  • 子供が友達に刺激を受けて頑張れるタイプである。
  • 勉強をする必要があるが、家庭での指導には限界がある。
  • 子供も保護者も塾に通う(通わせる)意思がはっきりしている。
  • 保護者が塾に関する時間的・経済的負担をある程度許容できる。

 

※1:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査 調査結果の概要」/2019年3月15日閲覧
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_3.pdf

上手な塾選びの秘訣とは?

では、小学生の塾選びはどのようなポイントが大切になってくるのでしょうか?

目的に合っている

まず、塾の種類や指導スタイルが目的に合った塾を選ぶことです。
「学校のテストの点数を上げたい」「基本的な内容に引っかかりがある」「できないこと、わからないことが多くて勉強が楽しくない」という子供には補習塾が適しています。
進学塾は、中学受験の意思や志望校が固まっている場合はもちろんのこと、「まだはっきり決めていないが中学受験するかもしれない」「学校の勉強はある程度できているので将来を見越してハイレベルな勉強をさせたい」と保護者が希望する場合も、進学塾に相談してみるといいでしょう。

 

また、その学年で身につけるべき内容を計画的・網羅的に学びたいなら集団指導が適していますし、苦手な部分の補強や本人のペースを大切にするなら個別指導が合っています。

 

子供のレベルに合っている

いくらハイレベルな指導をしている塾でも、子供の現在の学力レベルとかけ離れていては授業についていけません。
「本人にとって厳しい環境のほうが、自然と引き上げられるのでは」と考える保護者もいるかもしれませんが、子供の性格によっては勉強への自信を失わせてしまうかもしれません。
塾に相談する時は、現在の学校のテストの成績、通知表の評価、家庭での学習時間などを把握してレベルが合うかどうかを確認しましょう。

 

家から通いやすい

行き帰りに時間がかかる塾や、アクセスが悪く子供一人では通うのが難しい塾は、指導内容や合格実績などが魅力的でも、本当に長期間通い続けることができるかよく検討しましょう。
週に2、3回通うことになれば、負担も2倍、3倍です。
通うことが負担になって勉強に身が入らないようでは、本末転倒です。

 

納得できる費用・月謝

継続して通わせるためには、入会金や毎月の月謝だけでなく、長期休暇中の講習会、テスト、合宿などどんな追加費用が発生するのか、学年が上がると月謝が変わるのか、といった点も確認しておきましょう。
また、塾の行き帰り公共交通機関を利用させたり、夕食休憩をはさむ授業日にコンビニ等で食事を購入させたりする場合も費用がかかります。
塾に通わせる生活を具体的に想定して、保護者が納得できるような費用の塾を選びましょう。

 

保護者から評判がいい

すでに塾に通っている子の保護者やママ友に聞いてみると、チラシやホームページではわからない塾の実態が見えてきます。
塾内の雰囲気、指導の厳しさ、宿題の量、子供の成績の変化、学習意欲の変化のほか、保護者にどれくらい負担がかかるのか、リアルな情報が手に入ります。
自分の子供と塾の相性を判断する材料になります。
注意したいのは、自分の紹介で新しい生徒が塾に入ると、紹介者が謝礼や月謝の割引サービスを受けられる塾もあるということです。
必要以上に塾を褒めたり、強引に入塾を勧めてきたりする人は、紹介特典を目当てにしている可能性もあることを知っておきましょう。

 

中学受験の塾に通わせたいなら 

最後に、中学受験の塾を選ぶ際に気をつけたいポイントも紹介します。

志望校の合格実績が豊富な塾を選ぶ

中学受験に力を入れている塾は、直近の合格実績を大きくアピールしています。
進学塾を他と比較する場合、地域の中でよりレベルの高い学校に多くの生徒を合格させている塾のほうが「いい塾」に見えるかもしれませんが、これに惑わされてはいけません。
大切なのは、「我が子の志望校(あるいは同程度の偏差値の学校)に強いかどうか」です。
我が子の志望校のレベルでの合格実績が豊富な塾なら、生徒をそのレベルまで引き上げる指導力やノウハウがあることが期待できます。
また、塾に集まってくる生徒のレベルも同じくらいだと考えられるので、子供にとっても無理なく学びやすい環境になるでしょう。
合格実績を確認する場合は、合格人数だけでなく、何人受けて何人合格したか(合格率)にも注目しましょう。

 

指導方法や学習量についていけそうかチェック

最終的に目指す入試問題は同じでも、必要な学力をどのようにつけるのかは、塾ごとに指導方法や学習量の特色が異なります。
例えば、ハイレベルな授業が連続で行われるため体力や集中力が問われたり、成績によるクラス分けで現在の立ち位置がはっきり示されたりする塾もあります。
中学受験の中でも特に難関校を目指す生徒には向いていますが、当然ついていけない生徒も出てきます。
一方、授業の難易度は高すぎず、多くの問題量をこなして反復練習することで学力を引き上げようとする塾もあります。
宿題の量が多いと、クラブ活動や習い事などとの両立が思った以上に大変になるでしょう。
合格実績だけでなく、指導方法や学習量の特色についていけそうかをチェックしましょう。

 

受験までの長期スケジュールをチェック

3年生の2月から始まる新4年生向け講座など、早い段階から進学塾の利用を検討する場合は、4年生だけでなく、5〜6年生のカリキュラムもチェックしておきましょう。
学年が上がるにつれて、標準的な授業時間や通塾日数が増えたり、志望校対策講座が用意されたりします。
入塾してから「こんなはずではなかった」と後悔しないように、子供自身の体力的な負担、保護者の時間的・経済的負担に問題はないか、現状で問題がありそうならどうすればクリアできるかを検討して、塾を選ぶことが大切です。

 

まとめ

事前に調べていても、実際に塾に通って授業を受けてみないとわからないこともたくさんあります。
子供との相性を慎重に見極めたい方は、まずは無料体験や教室見学を利用したり、夏期講習や冬期講習など期間限定で通わせてみたりしてはいかがでしょうか。
また、塾に通わせるだけで安心せず、塾を通して目標に向かって前進ができているかもきちんと把握しておくようにしましょう。

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