初めての授業参観!見るべきポイントや保護者の服装の注意点は?

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授業参観に行くと、子供の学校生活の様子を知ることができたり、先生や他の保護者と交流できたりします。
でも、授業参観に初めて参加するときは、何をやるのか、どんなところを見ればいいのか、どんな服装で行けばいいのか迷いますよね。
そこで今回の記事では、授業参観に行く前に知っておきたいポイントをまとめて紹介します。

目次

  1. 授業参観の日って何をやるの?
    • 授業参観
    • 学級懇談会
    • PTA総会
  2. 授業参観で見るべきポイントは
    • 校内の様子や雰囲気
    • 授業中の子供の様子
    • 先生の教え方・接し方
    • 休み時間の子供の様子
    • 同じクラス・学年の保護者
  3. 授業参観の服装・持ち物
    • 母親の服装のポイント
    • 父親の服装のポイント
    • 持ち物
  4. 授業参観に行くときに気をつけたいこと
    • 授業中は静かに
    • 子供に話しかけない
    • 授業に割り込まない
    • 写真や動画の撮影をしない
  5. まとめ

授業参観の日って何をやるの?

父さん・お母さんが子供だった頃、授業参観の日は普段の教室とは少し違う雰囲気にワクワク、そわそわした思い出があるのではないでしょうか?
一方、大人になり親の立場で参加する授業参観には、また違った緊張感がありますね。
まずは、授業参観の日にどんなことが行われるのかを知っておきましょう。

 

授業参観

授業参観では、児童が授業を受けている様子を保護者が教室の後方や廊下から見学して、普段は知ることができない子供の授業中の態度や学校の雰囲気を直接見ることができます。
近年は「学校公開」という行事が行われることもあり、お父さん・お母さんにとっては耳慣れない言葉かもしれませんね。
授業参観と学校公開の違いは、開催される日数の長さと、見学の対象者です。
授業参観は、学校が指定した一日だけ開催され、保護者が自分の子供のクラスで授業を見学することが一般的です。


一方、学校公開の場合、3〜5日程度など複数の日にまたがった日程で開催されます。
見学の対象者も、保護者だけでなく、地域の人や、次年度に子供を小学校に入学させる幼稚園や保育所の保護者と広範囲で、大学のオープンキャンパスにも似た位置づけとなっています。
授業参観よりも開けた雰囲気で、見学者の自由度が高くリラックスした行事と言えるでしょう。
保護者にとっては、学校公開中の平日の1時間目の授業を10〜20分だけ見学してから出勤したり、時間単位年休をとって学校に顔を出したりと、仕事と両立しながら比較的手軽に参加できる点がメリットです。

 

学級懇談会

授業参観と同じ日には、希望者のみ参加する「学級懇談会」が開かれることもあります。
児童が帰った後の教室で、担任の教諭と保護者が顔を合わせて意見を交わし、担任からは、授業の様子を見るだけではわからかったクラスの特徴や、子供たちの過ごし方などを聞けます。
反対に、保護者から担任に対して、子供の勉強、友達付き合い、家庭でのしつけなど不安な点や疑問点について質問することもできます。
また、同じクラスの児童の保護者とも知り合えるので、ママ友・パパ友など保護者間のネットワークを作るきっかけにもなります。

 

PTA総会

授業参観と同じ日にPTA総会が開かれることもあります。
PTA総会の主な議題は、前年度の事業報告や決算報告、新年度の活動計画案・予算案の提出、役員改選などです。
本来、PTAは任意で加入する組織ですが、入学と同時に強制加入となるケースも多いようです。
PTA総会に出席できない場合は、委任状の提出を求められることもあります。

授業参観で見るべきポイントは

授業参観は、授業中の子供の様子だけでなく、普段子供が学んだり遊んだりしている校内の環境も見ることができます。
授業参観や学校公開の際に見るべきポイントについて紹介します。

 

校内の様子や雰囲気

あいさつ運動に力を入れている学校なら、児童は見知らぬ保護者にもあいさつをしてくれるでしょう。
廊下には児童の絵、習字、壁新聞など授業で作った作品が掲示されていて、子供が家庭で話していないような学校の活動を垣間見ることができます。
家庭でのコミュニケーションのきっかけにもなります。

また、子供の安全な学校生活のためには、廊下や階段などに老朽化していて危険や不便を感じたりする場所はないかも見回しておきましょう。
気になる点があれば、学級懇談会やアンケート等を通じて担任に相談するといいでしょう。

 

授業中の子供の様子

授業参観で最も気になるのは、やはり我が子がしっかり授業を受けているか、ということではないでしょうか。
授業中に見るべきポイントは、授業開始時、先生や他の児童が発言しているとき、板書やワークに取り組むときです。
まず授業開始時は、休み時間から授業へ気持ちの切り替えが上手くできているか、教科書、ノート、筆記用具などをスムーズに準備できているかに注目してみてください。
先生や他の児童が発言しているときは、子供の目線や姿勢がそちらに向いているでしょうか。
板書やワークも、授業の流れに遅れずにできているでしょうか。
保護者が見に来ていることで、普段の授業とまったく同じではないかもしれませんが、子供の学習に対する意欲や課題などを把握するきっかけになります。

 

先生の教え方・接し方

授業中は子供の様子が気になるものですが、授業の内容にも注目してみてください。
子供たちが楽しく学べるようにどんな工夫がなされているか、子供たちの考える力を刺激するためにどんな方法をとっているか、といった点です。
また、子供を集中させるための声かけや、自信をつける褒め方など、先生の児童に対する接し方も見るべきポイントです。
家庭での教育にも応用できる、ヒントを見つけることができるはずです。

 

休み時間の子供の様子

時間に余裕があれば、授業の少し前など、休み時間の様子もチェックしてみてください。
クラス内での子供の立ち位置や、仲の良いクラスメイトの顔、友達との関係性などがわかります。
また、家庭での表情よりも活発に見えたり、逆に控えめに見えたりするかもしれません。
授業参観という特別な日にテンションが上がったり、照れていたりする可能性は大いにありますが、いつもの表情や振る舞い方との差が大きいと感じる場合は、家庭か学校のどちらかに問題を抱えているサインなのかもしれません。

 

同じクラス・学年の保護者

授業参観は同じクラス・学年の保護者と知り合える機会にもなります。
保護者内にネットワークがあると、クラス・学年で協力を得たいときやトラブルがあったときにスムーズに連携しやすくなります。
授業中の保護者の私語は控えるべきですが、休み時間や学級懇談会等の時間にあいさつをして顔見知りになっておくと、いざというときに心強い味方になってくれるかもしれません。

 

授業参観の服装・持ち物

授業参観に初めて参加する際は、どんな服装で行けばいいのか迷いますよね。
授業参観にふさわしい服装・持ち物について紹介します。

 

母親の服装のポイント

授業参観における保護者の標準的な服装は、子供の通う学校が公立か私立か、また地域がどんな雰囲気かなどによっても異なります。
しかし、一般論として休日に着るようなカジュアルな服装は学校にふさわしくありません。
ジーンズ、Tシャツ、スウェット、スニーカーといったアイテムはNGです。
また、露出が多い服や派手な色柄の服、華美なアクセサリーなども、学校では悪目立ちするので避けましょう。
かといって、入学式や卒業式のようなセレモニースーツとコサージュのスタイルでは、逆にかしこまりすぎて浮いてしまう可能性があります。
目指したいのは、色数や派手さを抑えたきれいめカジュアルスタイルです。
セレモニースーツを持っている方は、ジャケットだけ使ってボトムスは別のスカートやパンツにしてみたり、逆にスーツのスカートを使ってトップスはシンプルなニットやとろみのあるカットソーなどにしてみたりすると、手持ちアイテムを活用しながら程よくカジュアルダウンすることができます。


足元はヒールの靴を履き、生足は避けて、ストッキングを着用しましょう。
また、学校に到着して周りの保護者を見ながら調整したいという方は、ジャケットとカーディガンを両方持っておくと安心です。

 

父親の服装のポイント

父親の服装も、原則として休日のようなカジュアルな服装は避けましょう。
ジーンズ、Tシャツ、スウェット、スニーカーなどは着用せず、清潔感や信頼感を演出できるきれいめファッションが最適です。
トップスは紺・黒・グレーなどベーシックカラーのジャケット、白や水色など明るいシャツなどを選び、堅すぎない印象にしましょう。
ボタンダウンシャツなどネクタイなしでも襟元がだらしなく見えないシャツが適しています。
ボトムスはセンタープレス入りのチノパンを選ぶと、きちんとした印象を与えることができます。
男性のアイテムはサイズ感がおしゃれ度を大きく左右するので、ジャケットやボトムスは大きすぎず小さすぎないジャストサイズを心がけましょう。


足元は必ずしも革靴でなくても大丈夫ですが、全身の印象がカジュアルになりすぎないかどうかはチェックしておきたいポイントです。
仕事の合間に顔を出す学校公開の場合は、仕事で着用しているスーツなどで違和感なく参加できるでしょう。

 

持ち物

近年は学校の安全を守るために、保護者であっても入校許可証の提示や校内での携帯が求められるケースが多くなっているので、忘れずに持参してください。
校舎の入り口で受付を済ませる際に配布される学校もあります。
また、多くの保護者が一斉に来校する授業参観の日は、学校に用意してあるスリッパの数が足りないため、上履きの持参を求められるケースがあります。
スリッパなど室内で履き替えるための履物を用意しておきましょう。
アンケートの記入やメモをするために筆記用具を持参しておくと便利です。

授業参観に行くときに気をつけたいこと

授業参観は子供の様子を見る日ですが、お父さん・お母さんが先生や他の保護者から見られる日であるということも忘れてはいけません。
服装だけでなく校内での行動にも気をつけておかないと、保護者が注意されて子供が恥をかく恐れもあります。
授業参観で保護者がついついやってしまいがちなNG行動を紹介します。

 

授業中は静かに

保護者によくあるNG行動は、授業を見学している間のおしゃべりです。
「知り合いのママ友と久しぶりに会ったから近況を話したい」「いつも子供が遊びに行ってお世話になっている保護者が来ているからお礼を言いたい」という気持ちになって、少しのおしゃべりのつもりがついつい長引いてしまう人もいるようです。
教室内ではなく廊下に出て話す人もいるようですが、どちらにせよ子供たちの集中力に影響して授業のスムーズな進行を妨げてしまうことは変わりありません。
他の保護者からの印象も悪くなってしまいます。
話したい相手がいても話しかけるのは授業時間外にすること、もし他の保護者に話しかけられても話を早く切り上げることを心がけましょう。

 

子供に話しかけない

子供が頑張る姿を見たいのに、我が子の教科書やノートの準備が遅い、先生の話を聞いていない、積極的に発言しない、板書をしないといった姿を見ると、親としてはもどかしい気持ちになるでしょう。
特に、子供の席が廊下に近かったり教室の後方だったりすると、保護者との距離が近いためつい手を差し伸べそうになるかもしれません。
だからといって、授業中に子供に話しかけたり、注意したり、手伝ったりするのはNGです。
授業の進行の妨げになったり、子供が悪目立ちして嫌な気持ちになったりするかもしれません。
保護者はあくまで見学者ですから、子供に伝えたいことがあっても家に帰ってからにしてください。

 

授業に割り込まない

授業参観は先生も緊張していますから、板書のミスや進行の不手際などが起こる可能性があります。

そんなときに保護者が間違いに気づいてその場で指摘すると、教室の雰囲気が悪くなってしまいます。

授業を受けている児童や先生自身が気づくかもしれませんし、もし誰も気づかなくても、後で先生に伝えれば解決することです。

保護者は授業に割り込まず、静かに見学する姿勢を最後まで保ちましょう。

 

写真や動画の撮影をしない

スマホで手軽に写真や動画が撮れるようになった今、学校で頑張る子供の様子を、授業参観に来ることができなかった父親や祖父母にも見せてあげたい、と考える保護者もいるかもしれません。
しかし、授業参観の写真や動画の撮影は学校側が禁止しているケースが多いようです。
もし禁止されていないケースでも、入学式・卒業式や運動会とは違って、保護者が撮影する姿や操作音などが授業の妨げになるかもしれません。
また、他の児童の顔や名札が写り込んだ写真をかってにSNSにアップすると、肖像権やプライバシーを侵害する恐れもあります。
授業中の我が子の姿はしっかりと目に焼き付けて、撮影は控えましょう。

まとめ

初めての授業参観は、慣れない服装や人付き合いに気を使うため、保護者にとって緊張する一日となるでしょう。
しかし、忘れないでほしいのは「主役は子供」だということです。
家族といるときとは違う表情や、学校生活で頑張っていることなどを、しっかり見つけてあげましょう。
そして家に帰って子供を褒めてあげてください。

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