本気になりたい受験生必見!夏休みの勉強スケジュールの立て方とは?

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夏休みは受験生の運命を分ける、といっても過言ではありません。
受験本番はまだまだ先と思っても、夏休みを過ぎるとまとまった勉強時間を確保できるタイミングはなかなかありません。
本気を出して勉強するためには、計画的な勉強スケジュールが必要です。
今回は、志望校をぐっと近づく勉強スケジュールの立て方や、何かと誘惑の多い夏休みを上手に乗り切るコツを紹介します。

目次

  1. 夏休みの勉強を充実させるために
    • 「なぜ合格したいのか」を思い出そう
    • 本気で目指せる目標を立てよう
    • 夏休みは「苦手克服」と「基礎固め」を中心に
    • 時間があればオープンキャンパスに行こう
  2. 受験生の夏休みの勉強時間を決めよう
    • 1日のスケジュールから勉強時間を確保しよう
    • 夜が無理なら「朝勉強」がおすすめ
    • やらないことを決めよう
    • 家族や友達に発表しよう
  3. 飛躍の夏にする!勉強スケジュールを立てよう
    • 重点的に取り組むべき課題を明確にしよう
    • やるべきことを1週間・1日の勉強計画に振り分けよう
    • 三日坊主・計画倒れを防ぐ方法
  4. 受験生の夏休みを上手に乗り切るコツ
    • 勉強に集中できない時はどうすればいい?
    • 遊びや旅行は行っていいの?
    • 楽しみながら目標を達成するコツは?
  5. まとめ

夏休みの勉強を充実させるために

高校生活最後の夏休みを前に、受験生の皆さんは、「1学期は勉強のモチベーションがイマイチ上がらなかったけど、このままでいいのかな…」「夏休みに自主的に勉強に集中できるかな…」といった不安を抱えていませんか?
モヤモヤした状態から気持ちをスパッと切り替えて、迷いなく机に向かえるようになりたいですよね。
夏休みの勉強を充実させるために、受験と向き合う心構え、目標、集中的に取り組むべき学習内容について考えましょう。

 

「なぜ合格したいのか」を思い出そう

突然ですが、あなたは現在の志望校や志望学部をどんな理由で選びましたか?
「将来の夢を叶えるため」「ずっと憧れていた学校だから」といった積極的な理由で進学先を絞り込んでいる人は、実は少数派かもしれませんね。
「何となく」「知名度が高いから」「頑張れば手が届きそうだから」と、志望動機がぼんやりしている人も多いのではないでしょうか。
受験は、これまでの人生の中でも特に大きな挑戦になります。
大きな挑戦を成功させるには、強い意志の力が欠かせません。
志望動機がぼんやりしている人は、「なぜ合格したいのか」を今一度、思い出してください。
将来の夢ややりたいことがある人は、なりたい姿をより具体的にイメージできるように本やネットで調べてみるといいでしょう。
興味のある勉強内容から志望校を決めた人は、他の学校の類似の学部と比較して、志望校にはどんな特徴や魅力があるのかを整理してみましょう。
一方、どちらも当てはまらないという人は、「1年後、こうはなりたくない自分の姿」を想像してみるのがおすすめです。
受験に失敗して浪人生活に入り、大学生になって楽しそうに遊ぶ同級生を横目に、自分だけ勉強漬けの毎日が頭に浮かぶかもしれませんね。
「絶対に現役で合格したい」「夏休みを無駄にして後悔したくない」という思いが、勉強のモチベーションにつながります。

 

本気で目指せる目標を立てよう

勉強へのモチベーションが上がったら、次は夏休みの学習の目標を立てましょう。
ポイントは、本気で目指せる目標を決めることです。
「これが達成できたら心の底から嬉しい」「大きな自信になる」と思える目標は何か、考えてみてください。
ただし、高すぎる目標はNGです。
例えば、「模試の結果をD判定からA判定まで上げる」という目標は、夏休みの期間だけで実現する可能性は高いとはいえません。
最初は目標の高さにやる気が湧いても、時間が経つにつれて実現の難しさに気づいて、「達成できなくてもいいや…」と諦めの気持ちが芽生えてしまいます。
逆に、低すぎる目標では大きな成長は期待できませんから、バランスが大切です。
目標を立てる際は、「成果」ではなく「行動の量」を決めることもおすすめです。
成果と違って、行動の量は自分の努力次第でコントロールしやすく、より本気で目指しやすいことがメリットです。
「毎日10時間勉強する」「問題集を20日間で終わらせる」「英単語150個を確実に覚える」というように数字で目標を掲げておけば、目標達成までの現在位置がわかりやすく、最終的に達成できたかどうかも客観的に判定することができます。

 

夏休みは「苦手克服」と「基礎固め」を中心に

「そろそろ赤本や過去問をやったほうがいいの?」と迷う人もいるかもしれませんが、学力の土台となる基礎力なくして、応用力を伸ばすことはできません。
秋以降は学校の授業が再開することもあり、まとまった勉強時間を確保することが難しくなります。
受験までの残り時間を効率的に使いたいなら、夏休みは「苦手克服」と「基礎固め」に集中しましょう。
基礎力を養うために、新しい問題集を買う必要はありません。
むしろ、問題集を買っただけで満足してしまうケースもあるので、おすすめできません。
苦手克服と基礎固めには、教科書の例題や、授業で使ったプリントや問題集をもう一度解くことがおすすめです。

 

時間があればオープンキャンパスに行こう

夏休み中の勉強を充実させるなら、やる気アップのためにオープンキャンパスに出かけることもおすすめです。
キャンパスや学生の雰囲気、学部の特色、研究環境の充実度など、リアルな最新情報が手に入ってモチベーションアップに効果的です。
また、推薦入試やAO入試を検討している人は、オープンキャンパスで実際に見聞きしたことや感じたことを志望理由に加えると、説得力が増して有利になるでしょう。

 

受験生の夏休みの勉強時間を決めよう

夏休みの勉強のモチベーションを高め、目標を決めたら、具体的な行動計画を立てていきましょう。

夏休み全体のスケジュールから勉強日を確保しよう
まずは、月間カレンダーなどを使って、夏休み全体のスケジュールを把握していきます。
学校の補習、塾の夏期講習、オープンキャンパス、家族の予定など、すでに入っている予定を記入して、夏休みを通して勉強に充てることができる日がどれだけあるのかを「見える化」します。
休息日を設けることも考えると、一日中自分のやりたい勉強に取り組める日は意外と少ないことに気づくかもしれませんね。
勉強日が決まったら、カレンダーに予定として書き込んでおきましょう。

1日のスケジュールから勉強時間を確保しよう

夏休みは自由な時間が増える分、ダラダラと過ごしてしまう恐れもあります。
そこで、朝起きてから夜眠るまで、1日の時間の使い方を決めて、勉強時間を確保しましょう。
月間カレンダーの予定を見ながら、学校の補習がある日、塾の授業がある日など、主な予定に応じて異なるタイムスケジュールを立ててみると、よりリアルな計画作りに役立ちます。
移動時間や休憩時間も考慮して、1日あたり何時間勉強できそうかを具体的に見通しておきましょう。

 

夜が無理なら「朝勉強」がおすすめ

朝って勉強してる?学習を効率的にする朝勉強のコツを紹介!

の記事でもご紹介しているように、勉強時間を朝型に切り替えてみるのもおすすめです。

「夜は眠くなってしまい、集中力が持たない」「勉強を頑張りたいけど、睡眠時間はなるべく削りたくない」という人も、

朝の時間帯なら、睡眠によって疲労が回復して頭がスッキリした状態になります。

さらに、周りも静かなので、集中力の高い状態で机に向かうことができます。
夏は日の出が早いこともあり、朝型生活に切り替える絶好の機会です。
秋以降の受験勉強のラストスパートや、受験本番を見据えて、夏のうちから早起きを習慣化しておくと、大きな力になります。

 

やらないことを決めよう

1日のスケジュールを立てていく中で、勉強時間を確保するためにこれまでの生活を変える必要性に気づいた人もいるでしょう。
時間は有限ですから、受験生の夏休みは、寝る前にスマホやゲームをしていた時間やテレビを見ていた時間などを減らさなければいけません。
「勉強のためにやらないこと」を決めて、紙に書き出しましょう。
心の中で決めるだけでなく、紙に書き出すことで決意をより固くすることができます。

 

家族や友達に発表しよう

せっかく立てた計画も、実行できなければ意味がありません。
着実に実行していくためには、計画を家族や友達にも発表しておくといいでしょう。
スケジュール通りに過ごせるように協力を得たり、サボらないように見守ってもらったりすることができます。

 

飛躍の夏にする!勉強スケジュールを立てよう

夏休みの勉強時間を確保できたら、次に勉強する内容を決めます。

重点的に取り組むべき課題を明確にしよう

先にも述べたように、夏休みの勉強のポイントは「苦手克服」と「基礎固め」です。
「苦手な教科・科目ばかり取り組むのは気が重い…」と感じるかもしれませんが、言い換えれば「伸びしろがある」ということです。
受験本番までの残り時間を逆算して、この夏、優先的に取り組むべき内容を明確にしておきましょう。
例えば、漠然と「あの教科・科目が苦手」と思っている人も、テストや模試で点数がとれない原因は何なのか、志望校対策にはどんな力が必要なのかをはっきりさせて、取り組む単元や学習内容を絞ります。
絞り込み方がわからないときは、学校や塾の先生に相談してみましょう。

 

やるべきことを1週間・1日の勉強計画に振り分けよう

学習内容を決めたら、具体的な計画に落とし込んでいきます。
まず、月間カレンダーを見ながら、学習内容を1週間ごとに振り分けます。
例えば「問題集を1冊仕上げる」と決めた場合、1週間で何ページずつ終わらせるかを決めておきましょう。
週によって勉強日の日数が多少異なるはずなので、勉強に充てることができる時間とのバランスを見ながら1週間の学習内容を設定していきます。
そして、1週間のノルマが決まったら、1日ごとの勉強計画にさらに振り分けていきます。
もし、やろうと決めた分量が1週間・1日の勉強計画に収まりきらない場合、学習内容の優先順位をさらに明確にする必要があるでしょう。

 

三日坊主・計画倒れを防ぐ方法

計画を三日坊主に終わらせないためには、最初から張り切りすぎないことが大切です。
予定していた1日の勉強時間を大幅に超えて深夜まで机に向かったりすると、夏休みの序盤で燃え尽きてしまい、かえって効率が悪くなります。
規則正しい生活を心がけ、夏休みの最後までコンスタントな勉強時間をキープすることを心がけましょう。
また、計画倒れを防ぐために大切なのは、もし途中でトラブルやアクシデントがあっても立て直せる余裕を持たせておくことです。
例えば、急な体調不良で勉強を早めに切り上げた日があったとしても、1週間のうち土曜日の朝の3時間は「予備」の時間としておけば、その時間に遅れを取り戻すことができ、翌週以降の計画に影響が出ません。
こうすることで、夏休み全体を通してモチベーションを保つことができ、学習の効果を最大にすることが可能になります。
計画はあくまで目標を達成するための手段なので、状況に応じて見直しながら進めていくのが正解です。

 

受験生の夏休みを上手に乗り切るコツ

いざ夏休みが始まると、計画通りに行かない場面にも多々遭遇するでしょう。
高校生活最後の夏休み、志望校合格に向けて上手に乗り切るには、どうすればいいのでしょうか。

 

勉強に集中できない時はどうすればいい?

まず、机の上や勉強部屋は集中しやすい環境になっていますか?
集中が切れた数秒の間に、ついついスマホやマンガなどに手が伸びていませんか?
スマホなどは、勉強中はイスから立ち上がらないと取りにいけない場所に置くといいでしょう。
もし学習用アプリを使いたい場合は、機内モードに設定してネットに繋がらないようにしたり、SNSやメールなど他のアプリの通知をOFFにしたりして、勉強以外に意識が向かないように工夫しましょう。
また、受験生の夏休みのように1日に10時間近く勉強する場合は、いかに気分転換を行うかが重要です。
気分転換といっても、休憩時間を増やすばかりでは逆効果です。
時間を区切って教科や単元を変えたり、図書館・カフェ・塾の自習室などを活用して勉強場所を変えたりと、勉強を続けながらできる気分転換の方法を取り入れましょう。

 

勉強で集中力を持続させる方法は、

勉強に集中できる!集中力を持続させる4つの方法をご紹介!

でもご紹介しています、

遊びや旅行は行っていいの?

夏休みの勉強計画を立てた後に、友達や家族などから遊びや旅行の誘いを受けることは十分考えられます。
「できれば行きたいけれど、受験生なのにいいのかな…」と迷う人も多いでしょう。
そんな時こそ、夏休みの目標や勉強計画が判断の役に立ちます。
遊びや旅行に行っても、他の日に遅れを取り戻して目標を達成できそうなら、思い切って遊びに行く決断ができます。
他の日の勉強の集中力が増し、遊んでいる間も後ろめたさを感じずに楽しく過ごせて、最高の気分転換になるでしょう。
一方、遊びや旅行に行くと目標やノルマを達成できそうにないなら、勉強を優先してきっぱり諦めるべきです。

 

楽しみながら目標を達成するコツは?

本気で目指せる目標を決めたら、山頂までの道のりを楽しみながら登っていくことが大切です。
効果的な方法の一つは、勉強時間や取り組んだ問題の分量を記録して、時々振り返ることです。
スマホアプリで記録してSNSで共有したり、手帳にペンやマーカーなどで印をつけたりして、これまでの努力を見える形にしておくのです。
記録を習慣にすると、「明日も同じように記録したいから頑張ろう」というやる気が生まれ、勉強に疲れたときに振り返ると「これだけ勉強したんだ」と達成感を味わうことができます。
「1週間のノルマを無事に達成できたら、週末にゲームを解禁する」など、ご褒美を設定しておくのもいいでしょう。
夏休みを通じた大きな目標を達成するには、1日や1週間といった小さなステップごとに楽しみを用意することが効果的です。

 

まとめ

目標を決めたり、やるべきことを洗い出したりしながら具体的な計画を立てていくと、始まる前は長いと思っていた夏休みも「意外と時間が足りない」「のんびり構えていられない」ということに気づくはずです。
計画を立てることで本気モードのスイッチが入ります。
受験直前になって後悔しないために、限られた夏休みの時間を最大限活用しましょう。

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