【3人家族】食費を節約するには?平均より節約しても満足できる食生活とは?

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生活費を見直したいときに、気になるのは食費の節約ではないでしょうか。
特に子供が生まれて3人家族になったタイミングや子供が中学や高校になり食費がかかるようになると、食費をいかに節約するかを考える家庭も多いでしょう。
3人家族の食費は平均的にいくらなのか、食費の内訳はどうなっているのかを調査し、健康的に節約する方法をご紹介します。
3人家族の食費に月10万円使ってしまっている…という家庭では急激な節約は長続きしません。
無理なく節約できる方法を知り、3人の生活費全体を見直す機会を持ってみてはいかがでしょうか。

目次

  1. 3人家族の食費、平均いくら?内訳は?月10万は使いすぎ?
    • 1か月の家での食費の平均は約65,000円
    • 食費の内訳は?
  2. 食費を節約するための買い物のコツ|まとめ買いはお得?
    • 食費に使う額を決めておく
    • 毎週買うものを決める
    • 嗜好品は余った予算内で買う
    • まとめ買いは保存できるものにする
  3. 食べ盛りの中学生・高校生も満足する節約食材とレシピ
    • 節約食材、何を買う?
    • 共働きでも簡単に作れる節約レシピ
  4. 3人家族になる人へ!赤ちゃんが生まれたら生活費はいくら?
    • 赤ちゃんが生まれて3人家族になると生活費はいくら?
    • 上手に節約して教育費に備えよう
  5. まとめ

3人家族の食費、平均いくら?内訳は?月10万は使いすぎ?

子供が生まれると、子供の将来のためにも節約を考えることが増えるもの。
そんな時にぱっと思い浮かぶものの一つは食費ではないでしょうか。
食費の支出額が多すぎると感じている家庭は多いようです。※1
とはいえ、実際に食費にかけている金額が普通なのか多すぎるのか、お金のことは人に聞きにくいのではっきりしないですよね。
そんな食費に関することを総務省の家計調査から紐解いていきたいと思います。※2

 

1か月の家での食費の平均は約65,000円

2018年の家計調査によると、2人以上の世帯の一か月の食費の平均は79,348円でした。
食費は子供の年齢やライフスタイル、働き方、共働きかどうかなどによって変わりますが、3人家族で月に80,000円前後が一つの目安になりそうです。
この食費には外食費が含まれているので、家庭での食費も確認しておきましょう。
外食費は月に約15,000円となっています。
差し引くと家庭での食費は月に約65,000円ということになります。
1か月を30日として単純計算すると、1日分の家族3人の食費は約2,160円。
食べ盛りでお弁当が必要なお子様がいる家庭では、食材や献立に工夫が必要になる金額かもしれませんね。※2

食費の内訳は?

食費をどのように使っているのか、総務省の家計調査を元に内訳も見てみましょう。 

  • お弁当やお惣菜など(調理食品)…約10,000円
  • 野菜類…約9,000円
  • 肉類…約7,000円
  • 魚介類…約6,000円
  • お米など…約6,000円
  • 果物類…約3,000円
  • 乳製品・卵類…約4,000円
  • 調味料等……約4,000円
  • お菓子類…約,7000円
  • 飲み物・お酒…約8,000円
    (2018年 家計調査報告より)

 

家庭での食費の中で最も多いのは「調理食品」で月に約1万円の支出があります。
調理食品は、お惣菜やお弁当、お寿司や調理パンが含まれます。
「調理食品」以外では「野菜」が9,000円超と多く、その次に「飲み物」と「お酒」を合わせて8,000円弱の支出があります。
続いて、「肉類」、「穀類」、「魚介類」、「菓子」類をそれぞれ6,000円~7,000円ほど、「牛乳・卵」、「油・調味料」などにはそれぞれ4,000円弱の支出となっています。

このように内訳を見ると、お菓子や飲み物代が多いという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
食費を節約するには、まずこのような嗜好品から見直してみるとよいかもしれませんね。

※1 第3章 アンケート調査からみる家計の状況/全国スーパーマーケット協会/2019年11月13日現在
http://www.super.or.jp/wp-content/uploads/2016/02/supermarket-hakusho2016-2.pdf
※2 家 計 調 査 報 告 家計収支編/総務省統計局/2019年11月13日現在
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2018.pdf

食費を節約するための買い物のコツ|まとめ買いはお得?

家計を考えた時に「食費」の節約に注目する方は多いでしょう。※3※4
毎日の食費を節約するには、買い物の仕方、食材の選び方、料理のレシピなど工夫できるポイントがいくつかあります。
ここでは、食費を節約したいときの買い物のコツを4つご紹介します。

  • 1週間の食費に使う額を決める
  • 毎週買うものを決める
  • 嗜好品は余った予算内で買う
  • 保存できるものだけ「まとめ買い」

 

食費に使う額を決めておく

いま使っている食費よりも節約をしようと考えるなら、いまいくら使っていてこれからいくら使えるのかを決めるところから始めなければなりません。
食費に毎月いくら使っているかあいまいな場合は、まず家計簿をつけるなどして食費を把握します。
毎月の食費を把握したら、食費をいくら節約するか決めます。
いきなり食費を半分に減らすというような大胆な節約ではなく、少しずつ減らしていく方がストレスは少ないかもしれません。

1ヶ月の食費を決めたら、毎週の買い物にいくら使うか決めます。
お米や調味料など1ヶ月~2ヶ月に1回買うものの金額を1ヶ月分の食費から差し引き、残りの金額を4等分すると分かりやすいのではないでしょうか。
毎月の食費を50,000円、1ヶ月に1回購入するものの費用をおよそ8,000円と決めたら、1週間の食費は10,500円です。

 

毎週買うものを決める

1週間の食費が決まったら、その食費の使い道もある程度決めておくと節約しやすいですし、レシピを考えるのも楽になります。
外食をする回数、必ず買う食材をある程度決めておき、必要な金額を把握します。
毎週の食費から必要な金額を引いて余る金額の範囲内で、そのほかの食材やおやつなどを買います。
節約におすすめの食材については、次章で詳しくご紹介します。

 

嗜好品は余った予算内で買う

食費の内訳の章でもご紹介いたしましたが、お菓子や飲み物などに食費がかかりすぎていないか確認しましょう。
コンビニでペットボトルやコーヒーなどを買う習慣がついている方も多いかもしれませんが、食費の節約を考えるならば水筒を持ち歩くなどに切り替えることも考えましょう。
お菓子も目に入るとつい買いたくなりますが、決めた食費の予算内で余った金額から買う意識が必要です。

 

まとめ買いは保存できるものにする

食費を節約する時に、まとめ買いをする方も多いでしょう。※3
お肉なども少量のパックよりも大きいサイズのものの方がグラム単価は安いので、上手に活用したいところです。
まとめ買いした方が安くはありますが、使いきれずに余らせてしまうようでは無駄になってしまいます。
安いからと特売で買った食材を使いきれずに破棄してしまったり、買っておいて忘れてしまっていたりという経験がある方も多いのではないでしょうか。
まとめ買いしたお肉などは冷凍保存を上手に活用することで、食費の節約にもつながります。
下味をつけて冷凍しておくことで調理の時短にもつながり、共働き家庭にもおすすめです。※3
無駄な買い物にならないよう、安いものを買うときは使い道を事前に考え、買ったことを忘れてしまわないように保存しておくなど工夫をするとよいかもしれませんね。

※3 クックパッド、「消費税率引き上げによる食卓への影響」アンケートを実施 〜約80%が増税で節約を意識、自宅での料理が増える傾向に〜|クックパッド株式会社のプレスリリース/2019年9月/2019年11月13日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000027849.html
※4 増税後は7割がキャッシュレス決済に積極的~20代から80代の女性1232人に「消費増税」アンケート~ 節約したいもの1位は「外食費」|サンケイリビング新聞社のプレスリリース/2019年11月13日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000294.000005157.html

食べ盛りの中学生・高校生も満足する節約食材とレシピ

食べ盛りの子供がいる3人家族では、食費の節約も工夫が必要ですよね。
食べ盛りの子供も満足する食材の選び方とレシピをご紹介します。

 

節約食材、何を買う?

食費を節約している方は、下記のような食材を使っているようです。

  • もやし
  • キャベツ
  • たまねぎ
  • じゃがいも
  • 豆腐
  • 納豆
  • 鶏肉※5※6

価格が安定していて、ボリュームの出るものが多く選ばれています。


食べ盛りの子供のいる3人家族の1週間の食費がいくらになるのか、上記の食材から見てみましょう。

総務省の小売物価統計調査から、2018年の東京都の価格を元に算出しました。

 

  • もやし2袋…160円
  • キャベツ1個…140円
  • たまねぎ5個…260円
  • じゃがいも5個…330円
  • 卵10個入り2パック…460円(230円×2パック)
  • 豆腐3個…250円
  • 納豆3パック…300円(100円×3パック)
  • 鶏肉
  • もも肉1kg…1,400円
  • むね肉1kg…1,000円
    ──────────
    合計:4,300円
    ※7※8

3人家族の節約食材を買った場合の食費は4,300円になりました。
1週間の食費と決めた金額から差し引き、残りの食費で不足する野菜や調味料などが買えるのではないでしょうか。
野菜であれば、人参、キノコ類、ピーマンなども価格が安定していて使いやすい食材です。
また、旬の食材は安いことが多いので、冬は白菜、夏はなすやトマトなどを上手に取り入れて節約レシピを考えたいですね。

 

共働きでも簡単に作れる節約レシピ

節約レシピとして人気のメニューから、簡単に作れるものや作り置きできるものをチョイスしました。

  • カレー
  • お好み焼き
  • マーボ豆腐
  • チャーハン
  • オムライス
  • 焼きそば
  • 野菜炒め
    ※5※9

1品でたんぱく質も野菜も摂ることができ、栄養バランスのとりやすいメニューです。
お好み焼きや焼きそば、野菜炒めなどは、普段は豚肉を使うことが多いかもしれません。
節約をしたいときは、鶏ひき肉やむね肉で代用してみてはいかがでしょうか。
鶏むね肉は、固くなり敬遠されがちですが、下ごしらえ次第でやわらかく調理できます。
むね肉をやわらかくするには、塩水や砂糖水につける、酢につけおきする、ヨーグルトにつける、塩こうじにつけるなど、いくつかの方法があります。※9※10
また、鶏ひき肉は安い上に、いろいろなレシピで代用しやすいのでおすすめです。

※5 食費の節約・節約メニューに関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】/2019年11月13日現在
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2009/090925/
※6 自炊に関する調査結果 - ネットリサーチならリサーチプラス/2019年11月13日現在
https://www.research-plus.net/html/investigation/report/index133.html
※7 小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編)調査品目の月別価格及び年平均価格-県庁所在市及び人口15万以上の市(2015年~) | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口</2019年11月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003139654
※8 鶏肉の価格動向/独立行政法人農畜産業振興機構/2019年11月13日現在
https://lin.alic.go.jp/alic/statis/dome/data2/i_pdf/4031a-4045a.pdf
※9 食費節約に効果ありっ!!1週間使いっきり!献立: 365日 毎日使える/フーズ編集部/学研プラス/2020年5月18日現在
https://hon.gakken.jp/book/1861114800
※10 ジューシーで絶対おいしい鶏むね肉の食べ方/著者: 汲玉/笠倉出版社/2020年5月18日現在
https://books.rakuten.co.jp/rb/15232085/?l-id=search-c-item-text-02

3人家族になる人へ!赤ちゃんが生まれたら生活費はいくら?

これから3人家族になる方は、生活費がどれくらいになるのか想像がつかないこともあるでしょう。
赤ちゃんが生まれて3人家族になったときの生活費をみてみましょう。

 

赤ちゃんが生まれて3人家族になると生活費はいくら?

赤ちゃんが生まれると、オムツや服、離乳食やおもちゃなどの出費が増えます。
内閣府の調査によると、0歳児の子育て費用は年間約931,000円となっています。
ここから、預貯金・保険やお祝い行事代を引くと年間約550,000円です。※11
赤ちゃんが生まれると、夫婦だけの生活費に年間約550,000円(月46,000円)がプラスされることになります。
2018年の家計調査では、30代の家族3人の生活費は約280,000円/月です。※12
ここには、保育園や幼稚園の費用が含まれていますが、2019年10月の無償化の開始により、280,000円よりも生活費は少なくなるでしょう。

無償化の詳しい内容については、
幼児教育・保育無償化とは?その制度から対象までを説明

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

 

上手に節約して教育費に備えよう

子供が成長するにつれ教育費がかかります。
子育て費用、実際にかかる費用は?無理のない貯め方は?

こちらの記事で詳しく解説していますが、子供一人当たりの子育て費用は2,000万円とも3,000万円ともいわれています。
このうちの多くを占める教育費は、必要な時期が決まっている出費です。
赤ちゃんが生まれたら計画的に貯蓄をはじめていると、後からラクになるはずです。
独身時代のお金の使い方を見直し、子供の将来のために早めに準備をしておきましょう。

 

※ 11 インターネットによる子育て費用に関する調査報告書/平成22年3月内閣府政策統括官(共生社会政策担当)/2019年11月13日現在
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa21/net_hiyo/pdf/gaiyou.pdf
※12 家計調査結果(総務省統計局)/家計調査 家計収支編 二人以上の世帯品目分類 014 品目分類(平成27年改定)(世帯主の年齢階級:金額) | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口/2019年11月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003125168

まとめ

3人家族の家での食費は約65,000円が目安の金額です。
それよりも多く食費にかけている場合は、内訳を見直すことで節約できる項目を見つけましょう。
お菓子や飲み物にお金をかけている場合も多いものです。
節約を考えるのであれば、この嗜好品の出費を見直しましょう。
家計管理をしていない場合には、食費に毎月いくらつかうのか、何を買うのかある程度決めておくと節約しやすいです。
買う食材を見直すなどに注目しがちですが、まずは食費を正しく把握して使い道を決めておきましょう。
赤ちゃんが生まれて、これから3人家族になるという方は、いったい毎月いくら生活費が必要になるのか不安になることもあるかもしれません。
子育て費用の調査では、0歳の子どもに毎月約45,000円程度の費用がかかっていますが、保育料なども含む金額です。
赤ちゃんにかかる費用も、工夫次第で節約できるものもあります。
服はおさがりをもらう、オークションサイトを活用する、おもちゃはレンタルをする、児童館など無料で遊べる施設を利用するなど、工夫してみてはいかがでしょうか。

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