一人暮らしの食費、女性の平均は?2万円は可能?

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一人暮らしの食費は、平均3万8000円です。
ただ男女で食費のかけ方が異なり、女性は男性よりも食費が抑えられています。
女性は自炊をしたり、中食を活用したりしながら、食費を節約している方も多いのではないでしょうか。
2021年の総務省家計調査から、一人暮らし女性の平均的な食費を年代別にご紹介します。

※本記事は2022年12月28日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

一人暮らしの食費、女性の平均は3万円台

一人暮らしの食費、女性の平均は?2万円は可能  ?

総務省の2021年家計調査によると、一人暮らし女性の1ヶ月の食費平均額は約3万5000円です。※1
この調査では34歳以下は3万円未満、60歳以上では3万6000円以上と年齢が上がる につれ食費の負担が増えています。※1

【一人暮らし女性の食費】(単位:円)

年齢 1ヶ月の食費 毎月得するクーポン 1ヶ月の生活費
女性平均 34,981 150,357 23.3%
34歳以下 29,405 163,767 18.0%
35~59歳 34,616 164,749 21.0%
60歳以上 36,471 142,606 25.6%

※1 総務省 2021年「家計調査」家計収支編 単身世帯より作成

  • 20代~30代前半

30代前半までの女性の食費は、2万9405円で、全年代の平均よりも5,000円ほど少ない金額です。
1ヶ月の生活費は16万4000円で、そのうち食費の占める割合は18%です。

 

  • 30代後半~50代

30代後半から50代の女性の食費は、1ヶ月平均3万4616円です。
1ヶ月の生活費が16万5000円で、そのうち21%を食費が占めています。
20代の頃よりも収入が増えているものの、1ヶ月の生活費全体は34歳以下よりも1,000円の増加にすぎません。
一方食費だけを見ると、34歳以下よりも5,000円増えています。
家計全体のうち食費にかけるお金が増えていることが分かります。

 

  • 60代以上

60代以上の一人暮らし女性の食費は、1ヶ月3万6471円です。

シニア世代ですので収入は減るものの、30代後半~50代の女性よりも食費は増加。
30代後半から50代よりも2000円、30代前半までよりも6,000円も多く食費をかけています。
1ヶ月の生活費のうち食費は約26%を占めており、生活費のおよそ1/4です。


今回参照した2021年家計調査では、意外にも60代以上のシニア世代が最も食費が高いことが分かりました。
食費が高いと、外食が多く贅沢をしているイメージはありませんか?
しかしシニア世代の食費の内訳を見ると、外食が多いから食費が上がっているとは言い切れない様子が伺えます。
次章からは、各年代の食費の内訳を確認していきましょう。

※1 │家計調査 家計収支編 単身世帯(年齢階級別)/e-stat/2022年12月28日現在

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002190004

シニア一人暮らし女性は自炊中心で1日1200円

60代以上シニア世代の女性の食費は、1ヶ月3万6500円です。
内訳は、

  • 自炊の費用:21,407円
  • 調理食品:5,518円
  • 菓子や飲み物などの費用:6,769円
  • 外食費:2,778円

です。


食費の60%を自炊にかかる費用が占めています。

菓子や飲み物、酒類などの嗜好品に食費の約20%をかけている一方で、外食費は3,000円未満と少なく、自宅で食事を楽しむ方も多い様子が伺えます。
外食費を除いた食費を1週間に換算すると8,400円、1日では1200円です。
(1週間は1ヶ月の合計を4で、1日は30で除して算出)

【シニア世代の食費の内訳】(単位:円)

用途分類 60歳以上 平均
食料合計 36,471 34,981
穀類 2,888 2,714
魚介類 3,355 2,607
肉類 2,736 2,443
乳卵類 2,378 2,019
野菜・海藻 5,521 4,526
果物 2,609 2,024
油脂・調味料 1,920 1,700
菓子類 3,171 3,226
調理食品 5,518 5,688
飲料 2,529 2,684
酒類 1,069 1,224
外食 2,778 4,124

※1 総務省 2021年「家計調査」家計収支編 単身世帯より作成

※1 総務省│家計調査 家計収支編 単身世帯(年齢階級別)/e-stat/2022年12月28日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002190004

40代・50代女性の食費は1ヶ月3万円(外食除く)

30代後半~50代一人暮らし女性の1ヶ月の食費は3万4616円で、60代以上のシニア世代よりも約1,000円少なく、20代~30代の若年層よりも約5,000円多い金額です。
食費の内訳は、

  • 自炊の費用:14,948円
  • 調理食品:6,110 円
  • 菓子や飲み物などの費用:9,018円
  • 外食費:4,541円

となっており、自炊の費用は食費の50%以下です。


シニア世代よりも調理食品や菓子や飲み物などにお金をかけていて、中食の多いことがわかります。
特に菓子や飲み物などの嗜好品にはお金をかけています。
嗜好品にかける食費の割合は26%で、食費全体の1/4を嗜好品にかけているようです。
外食費を除いた食費は、1週間7,500円、1日1,000円です。
(1週間は1ヶ月の合計を4で、1日は30で除して算出)

【30代後半~50代の食費の内訳】(単位:円)

用途分類 35~59歳 平均
食料合計 34,616 34,981
穀類 2,828 2,714
魚介類 1,703 2,607
肉類 2,244 2,443
乳卵類 1,676 2,019
野菜・海藻 3,518 4,526
果物 1,349 2,024
油脂・調味料 1,630 1,700
菓子類 3,669 3,226
調理食品 6,110 5,688
飲料 3,330 2,684
酒類 2,019 1,224
外食 4,541 4,124

※1 総務省 2021年「家計調査」家計収支編 単身世帯より作成

※1 総務省│家計調査 家計収支編 単身世帯(年齢階級別)/e-stat/2022年12月28日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002190004

20代の食費は、1ヶ月平均2万円台

20代~30代前半の一人暮らし女性の1ヶ月の食費は、2万9405円です。
食費の内訳は、

  • 自炊の費用:8235円
  • 調理食品:5853円
  • 菓子や飲み物などの費用:6288円
  • 外食費:9026円

と、外食費は30代後半以降の年代よりも高いものの、自炊にかかる費用が少なく、食費が抑えられています。


外食費を除いた食費を1週間に換算すると5000円、1日に換算すると670円。
外食費を含む食費は、1週間7350円、1日980円です。
(1週間は1ヶ月の合計を4で、1日は30で除して算出)

【食費2万円台の内訳】(単位:円)

用途分類 34歳以下 平均
食料合計 29,405 34,981
穀類 1,873 2,714
魚介類 704 2,607
肉類 1,511 2,443
乳卵類 1,000 2,019
野菜・海藻 1,755 4,526
果物 496 2,024
油脂・調味料 896 1,700
菓子類 2,900 3,226
調理食品 5,853 5,688
飲料 2,515 2,684
酒類 873 1,224
外食 9,026 4,124

※1 総務省 2021年「家計調査」家計収支編 単身世帯より作成

※1 総務省│家計調査 家計収支編 単身世帯(年齢階級別)/e-stat/2022年12月28日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002190004

食費を2万円台に節約するには

一人暮らしでは、毎月の食費が2万円台を目標にしている方も少なくないかもしれません。
もしいま4万円前後を食費に使っているのであれば、1万円以上の節約が必要です。
1ヶ月の食費が2万円台の34歳以下の内訳を参考に、一人暮らしの食費節約のコツを探ります。

外食と中食は適度に利用する

【食費2万円台と3万円台の内訳比較】

食費2万9000円 食費3万6500円
外食費 9,000円 2,800円
中食(調理食品)の費用 5,900円 5,500円
自炊にかかる費用 8,200円 21,400円
嗜好品(菓子・飲み物・酒代) 6,300円 6,800円

※1 総務省 2021年「家計調査」家計収支編 単身世帯より作成

食費を節約するには、自炊が欠かせないと考えていませんか。
しかし2万円台を達成している20代~30代前半の食費の内訳を見ると、自炊が必要とは言い切れないのかもしれません。
2万円台の食費では、外食費9,000円、調理食品5,900円で、食費の約半分は外食費と中食の調理食品に使っています。
残りの半分は、自炊にかかる生鮮品や調味料の費用約8,200円、お菓子や飲料など嗜好品の費用約6,300円で、嗜好品にもお金をかけているようです。

一方最も食費が高いシニア世代の内訳では、外食費2,800円、調理食品5,500円となっており合計は8,300円です。
自炊に2万1000円をかけており自炊の費用がかかっていることが分かります。
食費2万円台を実現するには、外食や中食を上手に取り入れるのがポイントと言えるかもしれません。

1週間の予算を決めて管理を

外食や中食を取り入れた方が節約できるといっても、無計画に外食をしていては食費がかさんでしまいますよね。
食費を節約するには、外食や嗜好品は予算を決めて計画的に取り入れたいものです。
上記の食費の内訳を参考にするならば、1ヶ月の食費を2分割し、半分を外食+中食の費用、残りの半分を自炊+嗜好品に充てるよう予算を立てると分かりやすいかもしれません。

1ヶ月2万8000円の食費とすると、1週間の外食+中食の予算は3,500円です。

食費を節約するには、自炊に使う食材選びも肝心です。
常備できる食材や栄養バランスのいい節約食材について、
常備野菜で作る簡単な節約レシピで確認できます。

※1 総務省│家計調査 家計収支編 単身世帯(年齢階級別)/e-stat/2022年12月28日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002190004

まとめ

一人暮らしの女性の食費は、1ヶ月平均3万5000円です。
20代・30代前半は3万円未満、40代・50代は3万5000円、60代以上は3万6500円と、シニア世代が最も食費をかけています。
食費を節約するならば、まずはいまの食費を把握することから始めましょう。
無理のない範囲で毎月の予算を決め、1週間単位で管理すると分かりやすいかもしれません。
自炊にこだわりすぎず、予算内で外食や中食も上手に取り入れて、無理せず節約を目指しましょう。

※本記事は2022年12月28日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

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