2人暮らしの食費、平均いくら?共働きの目安は?

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2人暮らしの食費の平均は、6万円を超えています。
相次ぐ値上げで、少しでもこの食費を節約したいという家庭も多いのではないでしょうか。
例えば食費を3万円に抑えるには、外食費などを節約し自炊を増やすなど工夫が必要です。
ここでは、総務省の家計調査をもとに2人暮らしの食費の内訳や、自炊にかかる費用の内訳などを解説します。

 

 ※本記事は2022年10月13日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

2人暮らしの食費の平均は、1ヶ月6.6万円

食費は家計に占める割合が高く、目に見えてお金を使うので節約の第一候補と考える方も多いかもしれませんね。
テレビやSNSでは頻繁に節約の方法が紹介されていて、実践してみようという気にさせられます。
ただ頑張っても思うように節約できないことも多いのではないでしょうか。
2人暮らしでも、意外と食費がかかるものです。

総務省「2021年度 家計調査」によると、2人暮らしの1ヶ月の食費の平均は約6万6000円です。※1
2人暮らしの食費の平均とその内訳を見ていきましょう。

 

2人暮らしの食費の内訳

1ヶ月の食費6万6000円の内訳は、自炊にかかる費用と、お惣菜やお菓子・飲料・外食代など自炊以外の食費がおよそ半々です。
外食費は6,600円と多くはありません。

【2人暮らしの1ヶ月の食費の内訳】(単位:円)

合計 66327
自炊にかかる費用 36599
お惣菜など調理食品 10000
お菓子・飲料等 13116
外食 6612

※1 総務省「2021年度 家計調査」より作成
自炊にかかる費用…穀類・魚介類・肉類・乳卵類・野菜・海藻・果物・油脂・調味料の合計金額
お菓子・飲料等…菓子類・飲料・酒類の合計金額

自炊の費用は3万円~4万円

2人暮らしの食費のうち自炊にかけているお金は、1ヶ月3万7000円です。
お惣菜などにかけたお金は含まず、生鮮品や調味料のみの費用です。
1週間に換算すると約9,000円ですので、週1回まとめ買いをする場合は、予算9,000円といえるかもしれませんね。

【2人暮らしの食費の内訳(自炊関連)】(単位:円)

合計 36599
穀類 5388
魚介類 6210
肉類 6041
乳卵類 3569
野菜・海藻 8577
果物 3441
油脂・調味料 3373

※1 総務省「2021年度 家計調査」より作成

1週間の食費は1.6万円

1ヶ月の食費約6万6000円は、1週間に換算すると、およそ1万6,000円です。※1
外食を除くと1ヶ月の食費は約6万円、1週間あたり1万5000円です。※1
ご自身の食費と比べて多いでしょうか。
食費は年齢やライフスタイルによって増えたり減ったりします。
ただ2人暮らしの場合は、共働き家庭でも老後でも1ヶ月の食費に大きな差はありません。
次章からは、引き続き総務省の家計調査をもとに、共働き夫婦や老後夫婦の食費の内訳を解説します。

 

※1 総務省│2021年度 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 世帯人員別/2022年10月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009

共働き夫婦2人の食費、平均は7万円

共働き2人暮らしは、家族世帯よりも食費にお金をかけられる家庭も多いかもしれませんね。
つい贅沢をしてしまい、食費がかさんでしまうこともあるでしょう。
2021年の家計調査では、共働き夫婦2人暮らしの食費は約7万円です。※2
2人暮らし世帯全体の平均6万6000円との差は、プラス4,000円。
大きな差はないものの、内訳を見ると全体平均よりも外食費が多く、自炊の費用は抑えられています。

  共働き夫婦 共働き夫婦
+子1人
共働き夫婦
+子2人
合計 70318 76164 86519
自炊にかかる費用 31339 34209 39829
お惣菜など調理食品 11031 12279 12566
お菓子・飲料等 15760 15723 17609
外食 12189 13955 16515

※2 総務省「2021年度 家計調査」より作成
自炊にかかる費用…穀類・魚介類・肉類・乳卵類・野菜・海藻・果物・油脂・調味料の合計金額
お菓子・飲料等…菓子類・飲料・酒類の合計金額

これから家族が増える予定があると、食費がどれくらい増えるのかも気になりませんか。
夫婦共働きで子どもが一人の家庭の食費は平均7万6000円、子ども二人になると8万7000円です。※2
共働きの家計管理

は、夫婦で家計を把握することが大切です。
これから家族が増える場合には、夫婦で家計の見える化を進めておくのがおすすめです。

 

※2 総務省│2021年度 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 妻の就業状態 世帯類型別/2022年10月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&stat_infid=000032167627&result_back=1&tclass4val=0

老後の食費も1ヶ月平均7万円

子どもが独立し夫婦2人暮らしの高齢世帯では、毎月の食費は減るのでしょうか。
今回の家計調査から60歳以上無職の世帯の食費を確認すると、1ヶ月6万9000円です。※3
老後でも1ヶ月の食費は現役世代と大きく変わりありません。

 

【60歳以上無職の世帯】(単位:円)

合計 69191
自炊にかかる費用 41363
お惣菜など調理食品 10472
お菓子・飲料等 12964
外食費 4393

※3 総務省「2021年度 家計調査」より作成
自炊にかかる費用…穀類・魚介類・肉類・乳卵類・野菜・海藻・果物・油脂・調味料の合計金額
お菓子・飲料等…菓子類・飲料・酒類の合計金額

内訳を見ると、全体の平均よりも外食費は少なく、自炊にお金をかけていることが分かります。
自炊の費用は毎月およそ4万円ですので、1週間当たり1万円です。※3
2人暮らしで1週間1万円であれば、それほど無理な節約はしなくても達成できる金額かもしれません。
ただ最近の値上がりを考えると、今までよりも節約を意識することも増えているのではないでしょうか。
夫婦2人暮らしの食費の節約について、次章で解説します。

 

※3 総務省│2021年度 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 世帯主の職業別/2022年10月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070013

2人暮らしで食費3万円は可能?内訳は?

テレビやSNSで食費を2万円や3万円に抑える方法などを見かけると、さらに節約できるのでは?と焦りますよね。
ただ2人暮らしの食費の平均は約6万7000円ですので、3万円に抑えるのは簡単ではないでしょう。
もちろん自炊中心で、自炊にかける費用も節約が必要です。
家計調査の結果をもとに、月3万円以内の食費を達成するために何にいくらかければいいのか、自炊費用の内訳を見ていきましょう。

こちらの表は、家計調査から2人暮らしの自炊にかかる費用から、お米などの穀類、果物、油脂調味料を1/3に減らしたものです。
お米中心の生活で穀類の費用を下げる、果物や油脂・調味料は増やさないなどのやりくりをすると、他の食材費を減らさずに3万円以内を達成できます。
外食費やお惣菜などの中食代、飲み物やお菓子代は含みませんので、夫婦でほぼ自炊のみの生活です。
2人暮らしの食費を節約する

には、まずは自炊以外の費用から見直しましょう。

 

※1 総務省│2021年度 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 世帯人員別/2022年10月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009

夫婦2人の食費、予算の決め方は?

食費にいくらかけられるかは、世帯収入によっても異なります。
生活費や食費の見直しの目安に使われる指標が、「エンゲル係数」です。
「エンゲル係数」は生活費に占める食費の割合を示す指標で、食費÷消費支出×100で計算します。
「エンゲル係数」は世帯年収が低いほど高くなる傾向にあります。
2021年家計調査の結果から、世帯年収別のエンゲル係数を下記にまとめました。
ご家庭のエンゲル係数を計算し、下記表と照らし合わせて食費をかけすぎていないか見直してみて下さい。

 

【年収別エンゲル係数】

  •  200万円未満…33.7%
  •  200~250万円…32.1%
  •  250~300万円…31.5%
  •  300~350万円…30.1%
  •  350~400万円…29.2%
  •  400~450万円…29.2%
  •  450~500万円…28.6%
  •  500~550万円…27.9%
  •  550~600万円…27.5%
  •  600~650万円…27.7%
  •  650~700万円…27.6%
  •  700~750万円…27.2%
  •  750~800万円…26.1%
  •  800~900万円…24.6%
  •  900~1,000万円…24.4%
  •  1,000~1,250万円…24.3%
  •  1,250~1,500万円…23.1%
  • 1,500万円以上…22.6%

※1 総務省「2021年度 家計調査」より作成

 

家計を見直すには、食費だけでなく日用品や光熱費、家賃など全体から見直すのが効果的です。
一般的に、家賃や光熱費などの固定費から削減すると効果が高いと言われています。

 

※1 総務省│2021年度 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 世帯人員別/2022年10月13日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009

まとめ

2人暮らしの食費は、平均6.6万円です。※1
共働き夫婦や老後夫婦の2人暮らしでも、約7万円と大きな差はありません。
このうち、自炊にかかる費用は4万円前後です。※1
食費を節約するなら、まずは自炊以外にかけるお金を見直し、自炊中心の生活を意識する必要があります。
ただ外食をゼロにしたりお酒をやめたりする極端な節約は、ストレスが貯まるものです。
外食やお菓子・お酒などにお金がかかっている場合は、それらをまず半分を目標に減らすなど工夫してみるとよいかもしれません。

 

 

 ※本記事は2022年10月13日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

【食費3万円以内の内訳】(単位:円)

1ヶ月の費用 28,400
穀類 2,000
魚介類 6,200
肉類 6,000
乳卵類 3,600
野菜・海藻 8,600
果物 1,000
油脂・調味料 1,000

※1 総務省「2021年度 家計調査」より作成

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