一人暮らしの食費、1ヶ月の平均は?1万円台は可能?

公開日:

一人暮らしだと、自炊もめんどくさく、つい外食が増えてはいませんか。 

一人暮らしの1ヶ月の食費は、平均約4万円です 

ただ工夫して節約をすれば1か月1万円~2万円台に抑えることも難しくはないかもしれません 

家計調査をもとに、一人暮らしの食費の平均と節約のコツ、自炊なしの節約方法などをご紹介します。 

 

※本記事は2023年3月時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

目次

  1. 一人暮らしの食費、平均4万円
    • 男性の食費の平均
    • 女性の食費の平均
    • 老後の食費の平均
  2. 大学生一人暮らしの食費は平均いくら?
    • 大学生の食費は2万円
  3. 女性は自炊が中心、食費の内訳は?
  4. 一人暮らしの食費、1万円台に節約するには…
  5. 1ヶ月の食費を2万円台に節約するには
  6. 「自炊なし」で食費を節約するには
    • 外食より中食
    • タイムセールや特売で割安に
    • ご飯は常備する
    • クーポンを活用する
    • ポイントを活用する
    • 予算を決めてスマホ決済で管理する
    • ペットボトルは買わない
  7. まとめ

一人暮らしの食費、平均4万円

総務省の家計調査によると、一人暮らしの世帯の食費は約4万円です。

男性と女性の平均、また年代別の平均をまとめました。 

【一人暮らしの1ヶ月の食費】(単位:円)

平均 34歳以下 35~59歳 60歳以上
全体 39,069 34,385 42,899 38,913
男性 41,595 37,587 44,680 41,348
女性 36,860 30,035 40,075 37,610

※1 総務省│家計調査 2022年単身世帯 家計収支編より作成

男性の食費の平均

男性の1ヶ月の食費の平均は、約4万2000円です。※1

女性と比べると5000円多い金額です。

34歳以下は3万8000円と平均以下であるものの、35歳~59歳の社会人年代では約4万5000円。※1

40代・50代は収入が上がり自分で使えるお金も増える年代です。

食費にかけるお金も他の年代より多く、調理食品や飲み物、お菓子などにお金をかけています。※1

ただこの年代は外食費が高いわけではないようです。

外食にかけるお金が最も多いのは34歳以下で、35歳以降は自炊や中食をする様子が伺えます。※1

食費の内訳については、後ほど詳しく解説します。

女性の食費の平均

女性の1ヶ月の食費の平均は、約3万7000円です。※1

男性よりも5000円少なく、年代ごとの食費の差が大きいのが特徴です。※1

34歳以下の女性の食費は約3万円なのに対し、35歳~59歳の女性の食費は約4万円。※1

1万円も食費が増えています。

35歳~59歳の食費の内訳を見ると、外食よりも自炊にお金をかけているようです。※1

老後の食費の平均

60歳以上の一人暮らし世帯の1ヶ月の食費の平均は、約3万9000円です。※1

男性は4万1000円、女性は約3万8000円と老後も男性の方が女性よりも食費のかかることがわかります。※1

主に自炊にかかる費用で、外食は少ないようです。

※1 総務省│2022年「家計調査」家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2023年4月4日現在 
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1&tclass4val=0 

大学生一人暮らしの食費は平均いくら?

大学生の食費は、いくらかかるのでしょうか。 

自宅に住んでいる場合と学生寮に住む場合、下宿の場合で食費は異なります。 

大学生の食費は2万円

令和2年度 学生生活調査報告によると大学生昼間部)の1ヶ月の食費の平均は、下記の通りです。 

 

【大学生の1ヶ月の食費】 

  • 自宅生…7,125円 ※2 
  • 寮生…19,533円 ※2 
  • 下宿生…22,783円 ※2 

 

一人暮らしをしている大学生は、2万円前後の食費がかかるようです。 

1ヶ月2万円とすると、1日の食費は660円。 

食費を切り詰めている大学生も少なくないでしょう。 

統計上も、34歳以下の社会人の食費と大学生の食費を比較した場合、平均で1万円ほど大学生の食費が少ないことがわかります。 

※2 令和2年度 学生生活調査報告│独立行政法人日本学生支援機構/2023年4月4日現在
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2022/10/17/houkoku20_all.pdf

女性は自炊が中心、食費の内訳は?

次に、食費の内訳を確認していきましょう。

こちらも、総務省の2022年家計調査から、1ヶ月の食費の内訳を男女別にまとめました。

【1ヶ月の食費の内訳】(単位:円)

男性 女性
食費の合計 41,595 36,860
穀類 2,646 2,623
魚介類 1,679 2,588
肉類 1,677 2,575
乳卵類 1,272 1,951
乳卵類 1,272 1,951
野菜・海藻 2,475 4,628
果物 1,142 2,011
油脂・調味料 1,120 1,778
調理食品 9,337 5,960
菓子類 2,621 3,377
飲料 3,555 2,748
酒類 3,090 1,386
外食 10,821 5,230

※1 総務省│家計調査 2022年単身世帯 家計収支編より作成

外食費は、男性は約1万1000円、女性が約5000円と男女差が大きい出費です。※1

自炊にかかる費用(穀類・魚介類・肉類・乳卵類・野菜海藻・果物・油脂調味料を合算したもの)は、男性が約1万2000円、女性は1万8000円です。※1

女性は、食費の半分を自炊にかけています。※1

中食にあたる調理食品代を見ると、男性は9000円を超えています。※1

男性は外食費と調理食品を併せて約2万円となっており、食費の半分を占めています。※1

 

食費の平均は4万円前後

物価の高騰により、食費を増やさないように、また減らせるように節約を心がける人も少なくないのではないでしょうか。

次章からは食費の節約を目指す方へ、節約する際の内訳の目安と、一人暮らしならではの節約方法について解説してまいります。

※1 総務省│2022年「家計調査」家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2023年4月4日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1&tclass4val=0

一人暮らしの食費、1万円台に節約するには…

2022年の家計調査単身世帯のデータから34歳以下女性の1ヶ月の食費を参考に、食費1万円台の内訳を考えると以下の通りです。※1 

 

【食費1万円台の内訳】 

  • 自炊:14,000円 
  • 飲み物:1,200円 
  • 外食:4,000円 
  • 合計:19,200円 

 

こちらは34歳以下の女性の食費を参考に自炊にかかる費用はそのままに、飲み物代・外食費を半額にし、お菓子代をなくして合算したものです。 

自炊の費用には、調理食品代も含まれています。 

さらに節約が必要な場合には、外食や飲み物代を減らすこともできるでしょう。 

ただ1万円台を達成するには、お菓子やお酒は我慢しなければなりません。 

節約は、続けることが大切です。 

ストレスを溜めずに節約できる方法を探していきましょう 

※1 総務省│2022年「家計調査」家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2023年4月4日現在 
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1&tclass4val=0 

1ヶ月の食費を2万円台に節約するには

1ヶ月の食費を2万円台に抑えたいと考えている人は多いのではないでしょうか。 

現状の食費が3万円台であれば、頑張って嗜好品や外食を減らして2万円台に収まると現実的な金額です。 

例えば、4週間2万4000円を目標とした場合、1週間の食費は6000円、1日850円。 

1日850円となると、やはり自炊や中食が中心の食生活ではあるものの、嗜好品や外食をゼロにする必要はなさそうです。 

こちらも、2022年の家計調査単身世帯、34歳以下女性の1ヶ月の食費をもとに、外食費を一部減らし、2万円台にした場合の内訳をまとめました。※1 

 

【食費2万円台の内訳】 

  • 自炊:14,000円 
  • 飲み物:2,500円 
  • お菓子代:3,500円 
  • 外食:4,000円 
  • 合計:24,000円 

 

上記は、34歳以下の女性の食費を参考に、自炊にかかる費用・飲み物代・お菓子代はそのままに、外食費を半額にして合算したものです。 

お菓子や飲みものにもお金をかけ、外食も月に数回は楽しめるかもしれません。 

一つの例として、食費2万円台を目指す場合の節約の目安にしてください。 

※1 総務省│2022年「家計調査」家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2023年4月4日現在 
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1&tclass4val=0 

「自炊なし」で食費を節約するには

一人暮らしで大学に通っていたり、仕事をしたりしていると自炊しようにも時間が取れないことも多いもの。 

自炊なしで食費を節約したい場合に取りうる対策をご紹介します。 

外食より中食

節約の要は、「外食」を控えることです 

外食は1回すると、ランチでも1000円を超えてしまうことも珍しくありませんよね 

ただ外食を増やしたくはないものの、自炊も面倒でしたくない人も少なくないはずです。 

そんなときに活用できるのが「中食」です。 

 

中食は、お弁当やお惣菜など、お店で買い、家で食べる調理済み食品のことです。 

主にお弁当の他、コロッケ、春巻き、肉じゃがなどのお惣菜を買って家でいただく食事を指します。 

お惣菜だけでなく、納豆、胡麻豆腐、ヨーグルトなどそのまま食べられる加工品を取り入れることもできます。 

自炊が面倒だからとつい足が向いていた外食を、電子レンジで温めるだけのお惣菜や冷凍食品に切り替えると節約効果は大きいでしょう。 

タイムセールや特売で割安に

夕方のタイムセールや特売デーなど、安く買えるときにまとめ買いするのも節約の方法のひとつです 

日ごろから使う食材は特売日にまとめ買いをして、冷凍をしてストックしておきます。 

使い忘れてしまい食材を破棄することのないよう、ストック食材を使い切ることも大切です。 

ご飯は常備する

総務省の調査によると、1人分のごはん(150g)の価格は約30円だそうです。※3 

コンビニのおにぎりやレトルトごはんと比べると、とてもリーズナブル。 

多めに炊いて冷凍しておくとすぐに食べられて便利です。 

ごはんが家にあれば、お弁当でなくお惣菜だけを買えば食事ができ、1食の食費は大幅に節約できるでしょう

※3 茶わん1杯のごはん/公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構/2023年4月4日現在 
https://www.komenet.jp/_qa/chawanippai/chawan_ippai01.html 

クーポンを活用する

大手コンビニでは、自社アプリやスマホ決済アプリなどで、お得なクーポンを配信しています。 

コーヒーや唐揚げ、スイーツなどいろいろな商品が割引になりますので、お買いもの前に確認しましょう。

ポイントを活用する

コンビニでは、楽天ポイントや自社で発行したポイントが貯まります。 

貯まったポイントはコンビニで何かを買う時に使えますし、共通ポイントであればコンビニ以外での買い物にも使えて節約につながります。 

予算を決めてスマホ決済で管理する

コンビニには魅力的な商品が並んでおり、つい予定外のものまで買ってしまった経験は誰しも一度や二度はあるはず。 

つい買ってしまうのを防ぐためには、予算を立ててスマホ決済アプリなどを利用して使いすぎないことです。 

使い過ぎ防止のためには、前払いが可能な決済方法が便利です。 

1ヶ月にコンビニで使う予算を決めておき、スマホ決済などにチャージ。 

チャージした金額分だけ使う方法です。 

※10 ファミペイとは|ファミペイ|ファミペイ・ポイント/ファミリーマート/2020年1月25日現在
https://www.family.co.jp/famipay/app-about.html#coupon
※11 麦茶の宅配なら|楽天西友ネットスーパー/2021年4月26日現在
https://sm.rakuten.co.jp/search/100353

ペットボトルは買わない

ペットボトルのお茶は安くても100ml100円程度。 

毎日買っていると、まとまった出費になっているかもしれません。 

自分で作ったお茶を持ち歩けば、1日1本100円×30日で3000円が節約できます。 

水出しのティーパックなら、水に入れるだけで簡単です。 

まとめ

一人暮らしの食費の目安と食費の節約方法をご紹介しました。 

今の食費は目安となる約4万円と比べてどうでしょうか? 

目安よりも多くても少なくても、収入に占める食費の割合が多いと感じたら節約の考え時かもしれません。 

節約は、頑張りすぎて続かなければあまり意味がありません。 

無理をしすぎず、できそうなことから試してみてくださいね。 

 

 ※本記事は2023年3月時点の情報を元に作成されています。 
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。 

上へ