旦那へのイライラの原因と解消法、イライラするのはどうして?

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「イライラ」は、特定の人だけでなく、誰にでも起こり得る感情といえるのではないでしょうか。
実際、日常生活において「旦那にイライラしている妻」は少なくありません。

いくら旦那のことが好きであっても、時にはイライラすることがあります。
では、この感情は、自分でコントロールできないものなのでしょうか。
イライラの原因を探り、旦那へのイライラに対応するため、今からできることを見ていきましょう。

目次

  1. イライラは、なぜ起こる?
    • イライラとは何か
    • イライラになるまでの3段階
    • 男性と女性では脳が違う
  2. イライラする人としない人の違い
    • どんな時にイライラしやすい?
    • イライラする人としない人の違い
  3. イライラが与える影響
    • イライラと心身の不調
    • 周囲にも大きな影響を与える
  4. 旦那にイライラしないためには
    • 夫婦間の会話を増やそう
    • イライラしないために自分にできる心がけ
    • もし、イライラしたら・・・
  5. まとめ

イライラは、なぜ起こる?

イライラとは何か

イライラとは、物事や状況が自分の思い通りにいかない場合に起こる不快な感情のことをいい、誰にでもある自然な感情のひとつです。

  • さっきはイライラして旦那にキツイ言い方をしてしまった
  • なんで私のことわかってくれないの!?
  • 最近イライラしてばかり。こんな自分はもう嫌!

こんな風に思うことってありませんか?一見すると穏やかな人にも、イライラや怒りの感情ってありますよね。

イライラは、身を守るために備わっている感情ともいわれています。
でもこのイライラした感情、実は自分でコントロールできるとしたらどうでしょう。
大切なのは、自分の中にイライラの存在を認めること。
まずは、イライラするしくみを理解し、自分の中のイライラと向き合ってみませんか。※1、2、3

 

イライラになるまでの3段階

イライラはどうして生じるか、その発生段階を見てみましょう。

 

  • 第1段階:出来事が起こる
     何らかの出来事や言動を見たり、聞いたりします。
  • 第2段階:出来事の認識・意味づけ
     その出来事や言動を認識し、自分の中で意味づけをします
  • 第3段階 イライラの発生
     認識・意味づけした結果、その出来事や言動が自分に受け入れられないものである場合、イライラが発生します

 

ここで一番大事なのは、2番目の「認識・意味づけ」の段階です。
人は出来事や言動に対してこれはどういうことなのだろう?と考え、物事を認識します。
それが自分に受け入れられると感じたらイライラはしませんし、逆に自分に受け入れられないと感じた場合はイライラします。

イライラするかどうかを決めるのは自分の考え方や価値観
裏を返せばイライラしないような考え方や認識をすれば良いということになります。※2、3

 

男性と女性では脳が違う

そもそも、男性と女性では脳が違います。
一般的に、男性は論理的で、女性は感情的といわれています。
行動や考え方、感じ方に差があるのも当たり前なのです。※4
旦那を変えたい!
旦那が変われば、自分のイライラも減るのではないかと考えている妻もいるでしょう。
しかし、一人の人間を自分の思うように変えることはとっても大変です。
それなら、旦那を変えるのではなく、自分が考え方や価値観を少し変えてみることのほうが、ずっと簡単なことではないでしょうか。

※2 イライラしがちなあなたを変える本 安藤俊介2010年3月発行 株式会社中央出版
※3 「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネージメント実践講座 安藤俊介 2018年11月発行 株式会社PHP研究所
※4 共感する女脳、システム化する男脳 サイモン・バロン=コーエン 2005年4月発行 日本放送出版協会
※1 厚生労働省 みんなのメンタルヘルス いらいらする・怒りっぽい / 2019年6月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/symptom/2_01_08symptom.html

イライラする人としない人の違い

どんな時にイライラしやすい?

人は多くの場合、次のような時にイライラします。

  • 相手が自分の思いどおりの反応をしてくれない時
  • 自分の予想と異なる時
  • 物事が思い通りにいかない時
  • 忙しくて余裕がない時
  •  月経周期や妊娠・出産、更年期障害の影響がある時(女性の場合)※2、※5

思い当たる人も多いのではないでしょうか。
実はこれ、最後の一つを除いて、全て自分の思い通りにならない時なのです。
本当はこうしたい、本来ならこうあるべき、でもそうはなってないという状況が、あなたのイライラを生み出しています。

 

イライラする人としない人の違い

イライラした感情は、いきなり表れるものではありません。
何らかの出来事を見て聞いて、一旦自分の中のルールに照らし合わせて「どういうことなのか」を考え、その結果自分は受け入れられないと感じれば、イライラが発生します。

 

では、イライラする人としない人の違いは何でしょうか。

 

例えば、打ち合わせが朝9時に始まるとします。
余裕をもって早めに到着する人もいれば、9時ギリギリに来る人、いつもほんの少し遅刻する人もいるでしょう。
この場合、時間ギリギリに来ることや遅刻することが受け入れられず、周りに対してイライラする人がいますし、逆に何も感じない人もいます。
自分は自分、他人は他人と思って割り切る人もいるでしょう。
同じ出来事に対しても、人によって反応は違うのです。
その出来事を受け入れられなければイライラしますし、何も感じなければイライラは発生しません。
だからといって、他の人と関わらずに生活していくこともできません。
人との関わりは、生きていくうえでとても大事なことです。

 

ほとんどの人は、自分の居心地がよい状況や、絶対こうあるべきといった基準を持ち合わせています。
その基準の範囲が大きいかどうかで、イライラしやすいかどうかが決まります。
イライラしやすい人は、物事を自分の思いどおりに進めたい人といってもよいかもしれません。
逆にイライラしにくい人は、自分の考えが完璧とは思っていない人、思い通りにいかないこともあるということを認識している人といえるでしょう。※2

※2 イライラしがちなあなたを変える本 安藤俊介 2010年3月発行 株式会社 中央出版
※5 ヘルスケアラボ イライラ / 2019年6月24日閲覧
http://w-health.jp/climacterium_trouble/crabby/

イライラが与える影響

イライラと心身の不調

人は自律神経のバランスが崩れると、イライラしやすい傾向になるといわれています。
その代表的なものが自律神経失調症
ストレスによって自律神経が正常に機能しないことで起こる様々な症状の総称です。

 

身体の症状には次のような症状があります。

  •  頭痛
  •  めまい
  •  動悸や息切れ
  •  下痢や便秘
  •  肩こりや腰痛
  •  だるい
  •  眠れない

 

一方、精神的な症状としては、次のような症状です。 

  •  イライラ
  •  不安感
  •  情緒不安定
  •  うつ ※5、6

 

自律神経失調症の原因の一つは、大きなストレスを抱えることです。
人はイライラしても、それを吐き出す術がなければストレスになります。
これを積み重ねてしまうと自律神経のバランスが乱れ、一層イライラするようになり、さらにストレスが溜まります。
イライラが先か、ストレスが先か
結局のところ、イライラが募ればさらにイライラするという、悪循環に陥ってしまうのです。

 

周囲にも大きな影響を与える

イライラは、身近な人に大きな影響を与える可能性があります。
例えば、母がイライラしていると、子供はそんな母をみて「今はやめておこう」と、様子を伺いながら接するようになってしまいます。
また、イライラしている母を見て自分がしたいことができなければ、子供にもイライラが波及することになります。※1
身近にイライラしている人がいると当然気になりますし、何だか落ち着かない、楽しくないと感じることも多いのではないでしょうか。
イライラが自分だけでなく、身近な人に嫌な思いをさせていることに気付けるかどうか。
もしも気付けるならば、自ずと感情をコントロールすることを考えられるようになるのではないでしょうか。

 

ポイントは、イライラする感情を認めつつ、周りに気を配れるかどうかです。
特に、一番身近な存在であるべき旦那と妻は、お互いがイライラする関係になってしまうと、歩み寄ることも難しくなってしまいます。※3
では、旦那にイライラしないためにはどうすれば良いのか、次はそれを考えてみましょう。

※3「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネージメント実践講座 安藤俊介 2018年11月発行 株式会社PHP研究所
※1 厚生労働省 みんなのメンタルヘルス  いらいらする・怒りっぽい / 2019年6月24日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/symptom/2_01_08symptom.html
※5 ヘルスケアラボ イライラ / 2019年6月24日閲覧
http://w-health.jp/climacterium_trouble/crabby/
※6厚生労働省 e-ヘルスネット / 2019年6月24日閲覧
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html

旦那にイライラしないためには

夫婦間の会話を増やそう

夫婦だって元は他人。
相手の考えが理解できなかったり、自分の理解を超えるような行動をしたりなど、イライラしてしまうことはあります。
でも、自分の気持を相手に伝えなければ、相手も理解できませんし、相手もイライラしているかもしれません。
この際、「そのくらい言わなくてもわかるだろう」という考えは捨てましょう
不満もため込むとストレスになり、さらにイライラが募ります。
お互いの気持ちを共有し合う時間を持つことが、夫婦の間には必要なのです。
もちろん、意見の相違があるのは当然のこと。
時には言い合いになることもあるかもしれませんが、相手の気持ちを知ることで、お互いの間違いに気付くかもしれません。

では実際のところ、どのように話し合っていけば良いのでしょうか。

 

● 素直な気持ちを整理する
今の自分を振り返り、満足していることは何か、でも本当はもっとやりたいことがあるのかなど、相手を気遣うことよりもまず、自分の素直な気持ちを書き出してみましょう。

 

● 「イライラの種」を共有する
もしも素直な気持ちの中にイライラするポイントがあるなら、それを相手に知ってもらうために、まずはお互い冷静になって、そして確実に伝えることです。

ここで本当の自分を隠してしまうと、イライラから抜け出すのが難しくなります。

 

●  2人の現在を再確認する
それぞれの今の状況を書き出してみましょう。
理想の時間の使い方、理想と現実のギャップなど、新しい発見があるかもしれません。

 

●  2人の理想の暮らしについて話し合う
遠い先のことではなく、1~3年ぐらい先の近い未来を想像して、お互いの理想を書き出してみましょう。
未来の自分たちの姿を共有できるかどうかが分かります。

 

●  家事・育児のシェアの仕方を考える
家事・育児は2人の協力体制は不可欠です。
負担に感じていること、相手の助けが欲しいことをきちんと伝えましょう。
家事は、手が抜けるところは抜いても良いのです
お互いの両親や第三者の助け、有料サービスの利用を検討することも必要です

 

●  常に感謝の気持ちを持って
誰しも家事・育児に関して、得意、不得意があります。
でもお互い感謝の気持ちがあれば、イライラを減らすことができます。※7

 

イライラしないために自分にできる心がけ

旦那とゆっくり話す時間が持てない、旦那が話に乗ってくれない、そんな時のために、自分でイライラをコントロールするコツをお伝えします。

 

●相手に求め過ぎない
相手を不満に思う時は大抵、相手に求め過ぎている時です
私はこんなに頑張っているのにとか、言わなくても手伝ってくれるだろうとか、相手への期待が大きいほど、期待に応えてくれなかった時は大きな不満が残ります。
人は、自分の思うように動いてくれるとは限りません。
相手に求め過ぎている自分に気づくことも必要なのです。

 

●人と比べない
比較するようになると、できない自分やできない相手に対してイライラすることが増えます。
自分は自分、他人は他人とまずはそれぞれ違う人間であることを受け入れることが大切です。
つい人と比べてしまう人は、深呼吸して「他人は他人」とつぶやいてみると、イライラした感情が、スーッと治まるかもしれません。

 

●体調管理をしっかりと
人は、体調が悪い時もイライラしがちです。
普段なら気にならないことも、体調が悪いと気になったりします。
日頃から自分の体調を気遣い、疲れたときは、無理せず心と身体を休めましょう。※2

 

もし、イライラしたら・・・

もしイライラしてしまって言い争いになった場合はどうしたらよいのでしょうか。

 

●一旦その場から離れる
収拾がつかなくなり、自分の感情をコントロールできなくなった場合は、一旦冷静になるためにもその場から離れてみるとよいでしょう。
もちろん、立ち去る際には、きちんと理由をいって離れましょう。
「今は冷静になれそうにないから、またあとで話し合おう」という感じで。
無言で立ち去るとか、感情だけむき出しにして立ち去ることはやめましょう。
余計関係を悪化させることになります。
大きく深呼吸したり、身体を動かしたりして心を落ち着かせましょう。
夫婦間で言い合いとなった場合のルールを決めておくのも、良いかもしれません。※2

 

●ポジティブになれる言葉を持っておく
イライラした時、心を落ち着かせてくれる言葉をふと思い出せば、イライラがスーッと消え、前向きに冷静に対処できるでしょう。
どんな言葉でも構いません。
例えば、「明日になれば変わる」「なんとかなるさ」「こういうこともあるよ」など、自分自身が前向きになれる言葉持ちましょう。※3

 

●イライラする自分を責めないで
イライラの感情が完全に無くなることはありません。
ごく自然な感情なのですから、イライラしがちな自分も受け入れ、次にどうするかを考えるようにしましょう。※2

 

※2 イライラしがちなあなたを変える本 安藤俊介 2010年3月発行 株式会社 中央出版
※3「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネージメント実践講座 安藤俊介  2018年11月発行 株式会社PHP研究所
※7 内閣府男女共同参画局 夫婦が本音で話せる魔法のシート「○○家作戦会議」 / 2019年6月24日閲覧
http://www.gender.go.jp/public/sakusenkaigi/pdf/sakusenkaigi.pdf

まとめ

「イライラ」の感情は、誰にでも生じるものです。
そのほとんどは、相手の考えや行動が「自分が受け入れがたいもの」であるために、起こっているといえます。
もしイライラしたなら、一旦その出来事から離れてみましょう。
相手に求め過ぎず、自分の考えを押しつけないこと。
相手と自分が違うのは当たり前なのです。
夫婦での会話を増やし、お互いの考えを知ることで、少しは旦那へのイライラを減らせるかもしれません。

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