一人暮らしの光熱費は平均いくら?水道代・電気代・ガス代、東京の平均は?

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一人暮らしの1ヶ月の光熱費は1万円が目安です。
内訳は、電気代は平均5,500円、水道代は平均2,200円、ガス代は平均3,000円です。
ただ実際には、地域や季節ごとに差があります。
総務省の家計調査をもとに、光熱費の実態を見ていきましょう。

 

※本記事は2022年4月28日時点の情報を元に作成されています。

そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。

あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

一人暮らしの光熱費は、平均1万円

総務省の家計調査によると、一人暮らしの光熱費(全国平均)は約1.1万円です。※1
一人暮らしの1ヶ月の生活費約15.5万円のうちの、およそ7%を占めています。※1

 

【一人暮らしの1ヶ月の光熱費】(単位:円)

地域 全国 北海道・東北 関東 北陸・東海 近畿 中国・四国 九州・沖縄
光熱費合計 11,358 14,738 10,660 11,095 10,253 12,544 11,265
電気代 5,468 6,194 4,963 5,625 5,131 6,593 5,818
ガス代 2,993 3,284 3,136 2,785 2,818 2,824 2,842
灯油などその他光熱 651 2,546 352 636 235 684 370
水道代(上下水道) 2,246 2,713 2,209 2,049 2,069 2,443 2,235

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表より作成

 

・北海道・東北地方
1ヶ月の光熱費が最も高いのが、北海道・東北地方の約1万4,700円です。
全国平均よりも3,000円以上高く、最も安い近畿地方と比べると約4,500円も高いようです。
季節ごとのデータをみると、冬場に電気代やガス代が高く、暖房費が光熱費を押し上げていることが分かります。

 

・東京など関東地方
東京を含む関東での一人暮らしの光熱費の平均は、およそ1万700円で近畿に次いで安い金額です。
電気代が他の地域よりも安く、全体の光熱費が抑えられています。
東京での一人暮らしの光熱費の目安は、電気代5,000円、ガス代3,000円、水道代2,200円と言えそうです。

 

・名古屋など北陸・東海地方
名古屋での一人暮らしにかかる光熱費は、1万1,000円が目安といえそうです。
北陸・東海地方の一人暮らしの光熱費の平均は、およそ1万1,000円。
内訳は、電気代5,600円、ガス代2,800円、水道代2,000円です。

 

・大阪など近畿地方
大阪や神戸で一人暮らしをする場合、1ヶ月の光熱費は1万円が目安です。
近畿地方での一人暮らしの光熱費の平均は、およそ1万300円。
全国平均よりも1,000円ほど安い金額です。
内訳は、電気代5,100円、ガス代2,800円、水道代2,000円が目安の額といえるでしょう。

 

・中国・四国地方
中国・四国地方の一人暮らしの光熱費の平均は、およそ1万2,500円
北海道・東北地方に次いで、高い金額です。
電気代が他の地方よりも高く、全国平均よりも約1,000円高くなっています。
内訳は、電気代6,600円、ガス代2,800円、水道代2,400円です。

 

・福岡など九州・沖縄地方
福岡での一人暮らしにかかる光熱費の目安は、1万1,000円です。
九州・沖縄地方の一人暮らしにかかる光熱費の平均は、およそ1万1,300円。
内訳としては、電気代5,800円、ガス代2,800円、水道代2,200円です。

 

光熱費が高い地方と安い地方では、およそ5,000円の差があります。
最も高いのは北海道・東北地方の約1万5千円、最も安いのは近畿地方の約1万円です。
次章からは、地方別に水道代や電気代、ガス代を詳しく解説します。

 

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2022年4月4日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&tclass4val=0

 

一人暮らしの電気代は、平均5,000円台

一人暮らしにかかる平均的な電気代は、5,000円台です。
ただ地方や季節により差があり、寒い時期、寒い地方が高い傾向にあります。

 

・北海道・東北地方
北海道・東北地方の1ヶ月の電気代は1年間を平均すると約6,200円です。
中国・四国地方に次いで高く、一番安い関東地方とは約1,200円の差があります。
特に冬場の電気代は8,000円を超えており、どの地方のどの時期よりも高いことが分かります。

 

・東京など関東地方
東京の一人暮らしの電気代は、1ヶ月5,000円を目安に考えておくとよいかもしれません。
関東地方の1ヶ月の平均電気代は、約5,000円です。
家計調査を見る限り、電気代が最も安い地方だと分かります。
関東地方の電気代は、冬場が約5,800円、それ以外の時期が4,500円前後です。

 

名古屋など北陸・東海地方
名古屋で一人暮らしをする場合、1ヶ月の電気代は5,600円を目安に考えておくとよさそうです。
北陸・東海地方の1年間の平均電気代は、約5,600円。
冬場が約6,700円で他の地方同様に冬場の方が高いことが分かります。

 

・大阪など近畿地方
大阪での一人暮らしにかかる電気代は、およそ5,000円です。
近畿地方の平均は、冬場が最も高く約5,700円、夏場が最も安く約4,600円と、夏と冬で1,000円ほど差があります。

 

・福岡沖縄など九州沖縄地方
福岡での一人暮らしにかかる電気代は、5,800円を目安に考えておくとよさそうです。
冬場が最も高く6,400円、最も安い春ごろは4,800円と1,600円も差があります。
温暖な気候の九州・沖縄地方でも、冬は他の地方同様に電気代がかかるようです。

 

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2022年4月4日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&tclass4val=0

一人暮らしの水道代、平均は2,000円台

【地方別1ヶ月の電気代】(単位:円)

北海道・東北 関東 北陸・東海 近畿 中国・四国 九州・沖縄
1~3月 8,059 5,783 6,664 5,656 7,624 6,401
4~6月 6,179 4,271 5,382 4,788 5,032 4,835
7~9月 5,497 4,761 5,572 4,617 5,088 5,365
10~12月 5,091 4,528 5,133 5,041 5,659 5,460
平均 6,194 4,963 5,625 5,131 6,593 5,818

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表より作成

一人暮らしの水道代は、およそ2,000円~3,000円です。
水道代は、2ヶ月に1度の検診・支払いの地域もありますが、ここでは1ヶ月の水道代を記載しています。

 

【地方別1ヶ月の水道代(上下水道料)】(単位:円)

北海道・東北 関東 北陸・東海 近畿 中国・四国 九州・沖縄
1~3月 2,629 2,307 2,278 2,124 2,159 2,022
4~6月 2,766 2,109 1,826 2,102 2,385 2,280
7~9月 2,678 2,036 2,249 2,011 2,234 2,058
10~12月 2,822 2,143 1,978 2,520 2,373 2,233
平均 2,713 2,209 2,049 2,069 2,443 2,235

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表より作成

水道代の平均は、下記の通りです。

 

・北海道・東北…2,700円
・東京など関東…2,200円
・北陸・東海…2,000円、
・大阪など近畿…2,000円
・中国・四国…2,400円
・九州・沖縄…2,200円

 

東京で一人暮らしをする際、東京では2,200円、大阪や名古屋2,000円が水道代の目安と言えるでしょう。
水道代も北海道・東北地方が最も高く、最も安い北陸・東海地方と比較するとその差は700円です。
ただ水道代は、電気代のように冬が高いということではなさそうです。
関東地方では1~3月、北海道・東北や近畿地方では10~12月が高い傾向にあります。

家庭の水道代は、お風呂とトイレの占める割合が高いと言われています。
毎日湯船にお湯をためるか、在宅時間が長いかなど、ライフスタイルによっても左右されそうですね。

 

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2022年4月4日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&tclass4val=0

一人暮らしのガス代、平均は約3,000円

一人暮らしのガス代は、3,000円前後です。
ガス代も、冬場に高い傾向があります。

 

【地方別1ヶ月のガス代】(単位:円)

北海道・東北 関東 北陸・東海 近畿 中国・四国 九州・沖縄
1~3月 3,539 3,927 3,342 3,682 3,613 3,063
4~6月 3,882 3,037 3,430 2,922 3,647 3,124
7~9月 2,485 2,294 2,180 1,942 2,294 2,303
10~12月 3,039 2,580 2,441 2,673 2,324 2,427
平均 3,284 3,136 2,785 2,818 2,824 2,842

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表より作成

北海道・東北地方は約3,300円、関東地方は約3,100円、その他の地方は約2,800円です。
1~6月の方が7~12月よりもガス代がかかる傾向にあります。

東京での一人暮らしのガス代は、平均すると1ヶ月3,000円。
1~3月が4,000円、4~6月が3,000円、7~12月は2,500円、を目安に家計を考えておくとよいかもしれませんね。
大阪や名古屋では、1年間の平均2,800円が目安です。

ただしガス代は、プロパンガスか都市ガスかにより大きく異なります
これから一人暮らしを始める方は、引っ越し先の物件がどちらのガスを使用するのか確認しておくと安心です。

 

※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表/2022年4月4日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&tclass4val=0

 

光熱費は生活費の約9%、節約するには?

最後に、一人暮らしの生活費を簡単にご紹介します。
2021年の家計調査によると、一人暮らしの1カ月の生活費(住居費・自動車関連費除く)はおよそ12万5,000円です。
この生活費のうち光熱費の占める割合は約9%です。

 

【一人暮らし1ヶ月の生活費】(単位:円)

  • 1ヶ月の生活費(住居費・自動車関連費等除く) …125,192円
  • 食費…38,410円
  • 光熱費 …11,358円
  • 家具・家事用品 …5,687円
  • 衣類代…4,606円
  • 保健医療…7,625円
  • 情報・通信…9,719円
  • 教養娯楽…17,082円
  • その他…29,226円
    ※1 総務省2021年「家計調査」/家計収支編 単身世帯 詳細結果表より作成

 

光熱費の節約

光熱費の節約は環境にもつながり、意識的に実践している方も多いかもしれませんね。
こまめに電気を切る、水を出しっぱなしにしないなどの習慣付けはもちろん、節電・節水グッズを使用して対策することもできます。
冬の暖房費の節約に、衣類を見直したり、湯たんぽなどを取り入れたりもできるでしょう。
夏のエアコンの節約には、室内でサーキュレータを使ったり、屋外でよしずを使ったり、工夫してみてください。

一人暮らしで家計を節約するには、光熱費以外に通信費の見直しや食費の節約も気になる点ではないでしょうか。


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まとめ

一人暮らしの光熱費は、1万円前後で、生活費の約9%を占めています。
地域により差はあるものの、寒い季節の方が高めです。
物価が高い東京は、光熱費も高いイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし地方ごとに見ると、北海道・東北地方の光熱費が最も高く、東京含む関東地方は、大阪など近畿地方に次いで安いようです。
光熱費のうち、最もお金がかかるのが電気代です。
電気代の値上がりがメディアなどにも取り上げられ話題となっています。
生活を見直したり、節電グッズをとりいれたりしながら、電気代を節約しましょう。
まずは日ごろの生活のなかで、意識することが大切かもしれません。

 

※本記事は2022年4月28日時点の情報を元に作成されています。

そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。

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