生涯年収は平均いくら?男女の差は?

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人が一生のうちに稼ぐ生涯年収は、およそ2~2.5億円とも言われています。
ただ男性と女性で異なりますし、働き方や勤務先によっても異なります。
今回は厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに、それぞれの生涯年収をまとめました。

※本記事は2023年6月25日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

サラリーマンの生涯年収、平均は?

令和4年「賃金構造基本統計調査」をもと算出した民間企業に働く人の生涯年収は、正社員でおよそ2億2500万円。
正社員以外の雇用形態では、1億2600万円です。
正社員と非正規雇用では、生涯年収に非常に大きな差があることが分かります。

 

  • 正社員…2億2500万円
  • 正社員以外…1億2600万円
    ※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省より算出

注)算出方法
令和4年「賃金構造基本統計調査」の年齢階級別の賃金と年間賞与等をもとに、22歳~65歳まで働いた場合の収入を算出。

 

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省/一般労働者 雇用形態別/2023年6月25日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202316&tclass4val=0

男性の生涯年収、女性といくら違う?

男性と女性では生涯年収が異なり、男性の方が高い傾向にあります。
正社員の男性はおよそ2億4300万円。
一方女性は、1億8500万円です。
非正規の場合は、男性1億4400万円、女性1億1300万円です。

【男女別 生涯年収】(単位:円)

男性 女性
正社員 2億4300万円 1億8500万円
正社員以外 1億4400万円 1億1300万円

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省より作成

注)算出方法
令和4年「賃金構造基本統計調査」の年齢階級別の賃金と年間賞与等をもとに、22歳~65歳まで働いた場合の収入を算出。

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省/一般労働者 雇用形態別/2023年6月25日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202316&tclass4val=0

大卒と高卒、生涯年収の差は?

大卒の生涯年収は、男性2億7800万円、女性2億2300万円です。
一方高卒では、男性2億2200万円、女性1億6300万円。
男女とも、大卒の生涯年収が最も高いことが分かります。

【学歴別 生涯年収】(単位:円)

男性 女性
大卒 2億7800万円 2億2300万円
専門卒 2億2100万円 1億9100万円
高卒 2億2200万円 1億6300万円

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省より作成

注)算出方法
令和4年「賃金構造基本統計調査」の年齢階級別の賃金と年間賞与等をもとに、高卒は19歳~、専門卒は21歳~、大卒は23歳~、65歳まで働いた場合の収入を算出。

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省/一般労働者 雇用形態別/2023年6月25日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202316&tclass4val=0

企業規模別の生涯年収

企業規模別に生涯年収を算出すると、従業員数が1000人以上の企業群の生涯年収が最も高く男性は2億9500万円。
女性の場合も、1000人以上の企業群のみ2億円を超えています。

【企業規模別 生涯年収】(単位:円)

男性 女性
1000人以上 2億9500万円 2億2200万円
100~999人 2億3700万円 1億8500万円
10~99人 1億9900万円 1億5700万円

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省より作成

注)算出方法
令和4年「賃金構造基本統計調査」の年齢階級別の賃金と年間賞与等をもとに、22歳~65歳まで働いた場合の収入を算出。

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省/一般労働者 雇用形態別/2023年6月25日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202316&tclass4val=0

手取りはいくら?

ここまでご紹介した生涯年収は、会社から支給される支給額の総額です。
この支給額から、所得税や住民税、社会保険料、厚生年金などが差し引かれた額が手取りです。
手取りは、一般的に支給額の75~85%前後と言われています。
実際には、家族構成や居住地域、加入する社会保険組合により異なりますので、給与明細や年末調整の資料を確認してみてください。

 

手取りの目安は、

こちらの記事で詳しく解説しています。

生涯年収とは?計算方法は?

生涯年収

生涯年収は、一生のうちに一人が稼げる賃金の総額のこと。
学校を卒業し、仕事をはじめた時から定年までの間に得られるお金です。
月給と賞与の合算で求める場合もあれば、退職金や年金が含まれる場合もあります。
一般的に、手取りではなく支給額で計算します。

 

計算方法

生涯年収は、勤続年数と年収から計算します。
自分の生涯年収を計算するには、年齢ごとに年収をまとめておき、将来の年収はライフプランに沿ってまとめていきましょう。
それらを合算し、生涯年収を算出します。

以下に、サラリーマン正社員の年齢階層別の平均年収をまとめました。
年齢ごとの年収の参考にご確認ください。

 

【正社員の年齢階層別給与】(単位:円)

年齢階層 男性 女性
20~24歳 ¥3,461,700 ¥3,213,700
25~29歳 ¥4,373,100 ¥3,891,400
30~34歳 ¥5,080,800 ¥4,140,900
35~39歳 ¥5,734,100 ¥4,436,900
40~44歳 ¥6,162,800 ¥4,633,700
45~49歳 ¥6,520,900 ¥4,779,800
50~54歳 ¥6,931,200 ¥4,899,700
55~59歳 ¥7,016,600 ¥4,892,200
60~64歳 ¥5,372,700 ¥4,123,800
65~69歳 ¥4,396,300 ¥3,702,300

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省より作成

何歳まで働く?実態は?

ここまでの生涯年収は、65歳まで働いた場合の生涯年収を算出しました。
会社の定年は60歳だけど…という人も少なくないかもしれません。
ただ実際には60歳代はまだまだ働いている人が多いようです。

 

総務省の調査では、2021年時点での60~64歳の就業率は71.5%。※2
65~69歳の就業率も50.3%と半数を超えています。※2
60歳代は、まだまだ働く年齢といえそうです。
ただし多くは、非正規での就業です。
非正規社員が76%を占めており、正社員は24%と1/4未満です。※2
主にパート・アルバイトで働く人が多いようです。※2

 

※1 令和4年「賃金構造基本統計調査」/厚生労働省/一般労働者 雇用形態別/2023年6月25日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202316&tclass4val=0
※2 高齢者の就業/総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1322.html

まとめ

生涯年収は、勤務先や働き方によって異なります。
今回は便宜上、同じ勤務先・働き方で入社から定年まで働く場合の生涯年収を計算しました。
実際には転職や求職により、勤務先や働き方が一つではないことも多いものです。
ここでご紹介した数値を参考に、自分のライフプランに沿って、生涯年収を算出してみてくださいね。


※本記事は2023年6月25日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

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