固定費を節約する方法とは?家計の見直しに効果的なやり方

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固定費は毎月支払いが発生する費用のこと。
節約できれば毎月の家計が楽になるので、家計を見直す際には真っ先に手を付けたい項目です。
固定費には何が含まれるのか、どのように見直せばよいのかを解説します。

目次

  1. 固定費とは?家計の何割が理想?
    • 固定費の項目に含まれる支出は?
    • 固定費の理想の割合は?
  2. 固定費を見直すには?一人暮らし(独身世帯)に効果的な節約術とは?
    • 実家に住むか安い所に引っ越して、家賃の節約を
    • シェアハウスも家賃の節約になる
    • スマホのデジタル課金も見直しを
  3. 夫婦2人世帯が見直したい3つの固定費
    • 新聞代やスポーツジム代を見直す
    • 通信費を見直す
    • 車の維持費を節約
  4. 高齢世帯が固定費を見直すポイントとは?
    • 家賃(住宅ローン)を見直す方法
    • 保険料を見直すポイント
  5. まとめ

固定費とは?家計の何割が理想?

固定費とは、家計のうち毎月継続してかかる費用のことです。
固定費は一度見直すと節約効果が長く続きます。
まずは、固定費の内訳を知っておきましょう。

固定費の項目に含まれる支出は?

家計の固定費には、以下のような支出があります。


【固定費に含まれる支出】

  • 家賃/住宅ローン
  • 車の維持費(自動車保険料、駐車場代など)※1
  • 水道光熱費(水道代、電気代、ガス代など)
  • スマホ代/インターネット回線代
  • 教育費(授業料、塾の月謝など)※1
  • 保険料(生命保険料、医療保険、年金保険など)
  • その他(新聞や動画配信サービス、スマホアプリの月額課金、クレジットカードの年会費など)

これら固定費の割合が高すぎると、家計が圧迫されます。
固定費はどの程度が理想的なのか、見てみましょう。

 

固定費の理想の割合は?

手取り収入に対して、主な固定費が占める理想的な割合は37%~43%とも言われています。※2※3
ただ固定費は、実際には住んでいる地域や世帯の状況も大きく影響します。
ここからご紹介する割合は、一般的な目安として参考にしてくださいね。
子供がいない家庭ではおよそ40%前後、子供が一人の家庭では45%前後が1つの目安のようです。※3
内訳をみると、家賃の割合は、子供の有無にかかわらず手取り収入の25%。
世帯の手取り月収が40万円であれば、家賃の目安は10万円となります。
水道光熱費はおよそ6%、通信費は7%が目安です。
保険料と教育費は、子供の年齢が高くなるにつれ高くなる傾向があります。
子供がいる家庭、子供が小学生未満の家庭、子供が中学生以上の家庭に分け、固定費の理想割合をまとめると下記表の通りです。

【固定費の理想の割合】

主な固定費子供がいない家庭子供が幼稚園前の家庭子供が幼稚園~小学生の家庭子供が中学生の家庭
住居費25%※2※325%※325%※325%※3
水道・光熱費5~6%※2※36%※36%※36%※3
スマホ代など通信費4~7%※2※37%※37%※37%※3
保険料3~5%※2※39%※38%※37%※3
合計37~43%47%46%45%
※子供の人数が一人の場合

子供がいる家庭では、この表に加えて子供の教育費がかかります。
教育費は、家庭の状況や進学先ごとに大きく異なり、世帯収入に占める割合にも大きな開きがあります。
ある調査によると、世帯年収400万円未満世帯の教育費が占める割合は32%以上、世帯年収800万円以上の世帯では約13%。※4
世帯年収が高いほど教育費の負担は少ないのが実態のようです。
教育費については、理想の割合は一律では図りづらく、必要な時期に備えた貯蓄と併せて考えるとよいかもしれません。
教育費の準備については、
子供の貯金・預金いくら貯める?口座の名義はどうする?

こちらで解説しています。

※1 家計調査のしくみと見方/総務省統計局/2020年10月30日現在
https://www.stat.go.jp/data/kakei/pdf/mikata00.pdf
※2 いちばんよくわかる! 結婚一年生のお金/氏家祥美/学研プラス/2014年09月11日
https://hon.gakken.jp/book/2380034900
※3 覚えておきたい!お金と節約の基本88/別冊ESSE編集部/扶桑社/2014年1月11日
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594608897
※4 教育費が家計に与える影響は?|公益財団法人 生命保険文化センター/2020年10月30日現在
https://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/asset/15.html

固定費を見直すには?一人暮らし(独身世帯)に効果的な節約術とは?

一人暮らしの場合、一番大きな固定費は家賃でしょう。
ここでは、家賃を見直すポイントとその他の固定費の節約法を解説します。

実家に住むか安い所に引っ越して、家賃の節約を

家賃を節約するには、実家に住むのが一番です。
ただ、成人すると一人暮らしをせざるを得ないことも多いものです。
一人暮らしの家賃を下げるには、更新のタイミングで家賃が下がる物件に引っ越すのが現実的。
家賃を今より下げるなら、物件選びの妥協点を決めておきましょう。


【家賃を下げる物件選びの妥協点】

  • 交通アクセス
  • 部屋の面積
  • 建物の築年数

テレワークやオンライン授業がメインであれば、駅から離れた物件でも生活に支障はない可能性もあります。
駅から離れれば、家賃は大幅に下がりますよね。
また、広さや築年数も妥協すれば、家賃を下げられるポイントです。
今のライフスタイルに合った、ミニマルな物件を探してみてください。

 

シェアハウスも家賃の節約になる

東京・大阪・名古屋エリアは、シェアハウスが充実しています。※5
東京都23区の平均家賃は、シェアハウスで約5万5,000円です。※6
30㎡以下のマンションの平均家賃 約9万円と比較すると、毎月3万5千円もの節約が可能になります。※7
選ぶ物件にもよるものの、家賃は大幅に節約できるでしょう。
最近のシェアハウスは、コンセプトを掲げた物件も増えています。
クリエイターやエンジニア向けのシェアハウスや、趣味を楽しむシェアハウス、起業家向けシェアハウスなど、コンセプトは様々です。※8
自分に合ったところが見つかれば、家賃の節約だけでは図れない経験が得られるかもしれませんね。

スマホのデジタル課金も見直しを

スマホゲームや動画視聴のデジタルコンテンツに毎月払っているお金はありませんか?
最近は使っていないのに、そのまま加入しているものがないか、クレジットカードの明細などを定期的に確認してみましょう。
また普段使っているものも、無料で利用できるサービスに代用できないか検討してみると固定費の節約になります。
動画配信サービスはテレビ局のオンデマンド・サービスを利用すれば無料で視聴できます。※9
毎月千円前後払っている動画視聴料が、いらなくなるかもしれません。
デジタルコンテンツは少額のことも多く、毎月支払っていることを忘れがち。
定期的に確認すると、固定費の見直しにもつながりますよ。
一人暮らしでは、固定費以外に見直しやすいのが食費です。
一人暮らしの食費の節約術

の記事では、性別・年齢ごとの食費の例や、外食した場合と自炊の場合の食費の違い、食費の節約術などを解説しています。

※5 『シェアハウス市場調査 2019年』の発表について 国内での「棟数・部屋数・ベッド数」「立地状況」等を調査|一般社団法人 日本シェアハウス連盟のプレスリリース/2020年10月30日現在
https://www.atpress.ne.jp/news/190278
※6 <シェアハウスの稼働率及び平均賃料などの実態調査>東京23区の稼働率78.4%、平均賃料は55,191円という結果に|株式会社ゼストのプレスリリース/2020年11月3日現在
https://www.atpress.ne.jp/news/141446
※7 【アットホーム調査】全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」 募集家賃動向(2020年8月)|アットホーム株式会社のプレスリリース/2020年11月3日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000051123.html
※8 Colish(コリッシュ) - コンセプトのあるシェアハウス生活はじめよう/2020年10月31日現在
https://colish.net/
※9 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題/2020年10月31日現在
https://tver.jp/

夫婦2人世帯が見直したい3つの固定費

夫婦2人暮らしになったのに、独身の時や子供が小さい頃のまま契約を続けているものはありませんか?
もしあれば、それは2人の生活には、なくても問題ないものかもしれません。

新聞代やスポーツジム代を見直す

なんとなく契約している新聞や、あまり利用しないスポーツジムは見直しの対象です。
新聞はネットニュースで代用すれば、毎月の数千円の新聞代を無料にできるかもしれません。※10
スポーツジムは、週末だけの利用であれば公共の運動施設に変更すると節約できます。
公共施設を使えば、1回数百円です。※11※12
1回500円の施設であれば、週末8日使っても1か月4,000円。
スポーツジムの月会費よりも数千円の節約になるはずです。
月額サービスは無料や安い金額で代用できることも多いもの。
定期的に見直しましょう。

通信費を見直す

外出が多く家でインターネットを使わないならば、自宅のネット回線を見直してもよいかもしれません。
自宅のネット回線を解約すれば、マンションなどの集合住宅なら4,000円/月程度、戸建てなら5,000~6,000円/月程度節約できることもあるでしょう。※13
ただ全く回線が使えないと不安であれば、安い回線やプランに切り替えるのも手です。
スマホとセットで契約すると、スマホ代もお得になるプランもあります。
楽天では、楽天モバイルと楽天ひかりをセットで契約すると、1年間スマホ代もネット回線費用も無料です。(2020年11月現在)
またスマホについても、格安スマホに切り替える、夫婦で家族割りを適用するなどで、大きく節約できる可能性があります。
もし大手キャリアのスマホで毎月5GB以上使っている場合、格安スマホに乗換えると月に数千円~1万円超の節約につながるかもしれません。
格安スマホを提供する企業も増えており、サービスや料金プランも様々です。
データ使用量や通話量、スマホを使う時間帯など、家族のスマホの使い方に合った料金プランがある会社を探してみましょう。
スマホ代の節約方法は、他にもいくつかあります。
携帯代(スマホ代)を安くしたい!安くする方法は?
の記事で、節約の方法や具体的な節約額について詳しく解説しています。

車の維持費を節約

車はガソリン代の他、駐車場代、任意保険料、車検代金、自動車税などの維持費がかかるもの。
これらの維持費は、コンパクトカーでも一年間に25~35万円程度かかると言われています。※14
車を手放せば、この費用を大幅に節約できます。
都市部では公共交通機関が発達しており、車がなくてもそれほど困りませんよね。
車の維持費を考えると、必要に応じてタクシーやレンタカーを使う方が安いかもしれません。
車が手放せない場合には、軽自動車など小さい車に切り替えることで、車検代、自動車重量税、自動車税などを減らせます。※15※16
都心では、カーシェアリングサービスも増えています。
必要な時だけ借りるカーシェアであれば、駐車場代や税金などの維持費がかかりません。
カーシェアの月額利用料が、いまの維持費よりも安くはないか確認してみてください。
2人暮らしでは、食費や日用品にかかる雑費も膨らみがちです。
二人暮らしの食費は平均いくら?

の記事で、詳しく解説しています。

高齢世帯が固定費を見直すポイントとは?

子供が独立した世帯では、今までとは異なる固定費の節約方法が出てきます。
高齢世帯が見直せる固定費は、家賃(住宅ローン)と保険料です。

家賃(住宅ローン)を見直す方法

子供が独立すれば、広い家は必要ない場合もあるでしょう。
老後に狭い家に住み替えるのも、家賃を節約するポイントです。
ミニマリストな生活

を実践すると、持ち物が減り、狭い部屋でも快適に暮らせるかもしれません。
ただ老後の住宅ローンは悩みの種になる可能性もあります。
住宅ローンは、早めに返すほどトータルで払う利息の負担が減るので、できるだけ早く繰り上げ返済することが望ましいといわれています。※17
定年前に返済するのが理想ではありますが、老後の住み替えでは定年後に住宅ローンが残ることもあるでしょう。
定年後は収入が減るため、住宅ローンがあると家計が圧迫される可能性もあります。
老後に住宅ローンが残る場合には「リバースモーゲージ」を利用する人もいます。
「リバースモーゲージ」とは、自宅を担保に金融機関から融資を受け、亡くなった後に自宅の売却で返済するという制度です。※18
この制度を使えば、月々の返済は利子分の支払いだけです。
年金生活でも、少ない負担で返済できるでしょう。
ただし「リバースモーゲージ」を使うには条件があり、デメリットもあります。※18
契約する場合には、専門家に相談するなど慎重に進めましょう。

保険料を見直すポイント

一般的に、子供が成長すると必要な死亡保障の額は減ります。※14
子供が独立していれば、配偶者の生活が保障できればよく、高額な保証額は必要ないかもしれません。
さらに、医療保険も現役世代のままでよいか見直すこともできるでしょう。
国民健康保険や後期高齢者医療制度にも「高額療養費制度」があります。
後期高齢者医療制度では、1割負担であれば1ヶ月の医療費の自己負担限度額は57,600円です。※19
貯蓄がある程度あれば、高額な医療保険は必要ないかもしれません
最近は、70歳以上でも加入できる保険も出てきています。
インターネット上で契約できる保険では、オンラインでシミュレーションが確認できるところもあり便利です。
昔のまま契約を続けるか切り替えるか、シミュレーションや相談窓口を利用して検討してみてくださいね。

※10 ご購読の申し込み:日本経済新聞・日経電子版/2020年10月31日現在
https://www.nikkei.com/r123/
※11 料金一覧 - フィットネス会員料金 | 【ルネサンス両国】東京都
墨田区両国のフィットネスクラブ・スポーツジム/2020年10月31日現在
https://www.s-re.jp/ryogoku/admission/
※12 猿楽トレーニングジム | 渋谷区公式サイト/2020年10月31日現在
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/sports/sp4_sarugaku.html
※13 SoftBank 光(光回線) 料金(月額費用・初期費用) | インターネット・固定電話 | ソフトバンク/2020年11月2日現在
https://www.softbank.jp/ybb/sbhikari/price/
※14 たりないお金 20代、30代のための人生設計入門/竹川美奈子/ダイヤモンド社/2009年07月
https://www.diamond.co.jp/book/9784478009147.html
※15 車検費用の見積り|車検の速太郎/2020年10月31日現在
https://www.hayataro.com/price/
※16 自動車税 | 税金の種類 | 東京都主税局/2020年10月31日現在
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/car.html
※17 「繰り上げ返済」について | 大垣共立銀行/2020年11月2日現在
https://www.okb.co.jp/personal/home-loan/customer/customer01.html
※18 となりの家のざんねんなお金の話/横山光昭/あさ出版/2019年4月21日
http://www.asa21.com/book/b452148.html
※19 高額療養費|東京都後期高齢者医療広域連合公式ウェブサイト/2020年11月2日現在
http://www.tokyo-ikiiki.net/easynavi/kyufu/1000525.html

まとめ

固定費の節約についてご紹介いたしました。
固定費は、一度見直せば効果が長続きします。
家賃や通信費は、契約更新などのタイミングで見直してみるとよいでしょう。
スポーツジムやデジタル課金など毎月支払っているサービス代金は、見直しのタイミングがなく支払っていることを忘れがちです。
定期的にカードの利用明細を確認し、使っていないサービスはすぐ解約を。
1つずつは少額でも、1年間支払い続けているとまとまった金額になっているかもしれませんよ。
車や住宅ローンは節約が難しいものだと思われがちですが、何かしら節約できる手立てがあるかもしれません。
インターネットで調べたり専門家に相談したりと、幅広く情報収集をしてみてくださいね。

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