マスクで肌荒れした時のスキンケアは?ニキビ対策や保湿の方法、マスクの選び方

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長時間マスクを着けていると、肌が赤くなったりかゆみが出たりしませんか?
マスクの肌荒れには、保湿が重要です。
最適なスキンケアの方法とマスクの選び方、マスクの扱い方について解説します。

目次

  1. マスクで肌荒れしているときのスキンケア法
    • マスクで肌荒れを起こす理由は?
    • 肌荒れ予防には保湿が基本!
    • スキンケアアイテムは成分に注目して選ぶ!
  2. 長時間のマスクでニキビが!すぐできる対策とは?
    • マスクでニキビができる理由は?
    • ニキビを予防するスキンケアの注意点!
    • ニキビができている時のマスク着用は大丈夫?
  3. 赤くなる、かゆい…肌トラブルがあるときのマスクの選び方
    • 肌に優しいマスクの選び方
    • 布マスクやウレタンマスクは肌に優しい?
    • 肌に優しい!マスクの扱い方
  4. ファンデーションは何を使う?マスク時負担を減らすメイクのポイント
    • マスクをするときのメイクのポイントは?
    • ファンデーションはつける?つけない?何を使う?
  5. まとめ

マスクで肌荒れしているときのスキンケア法

マスクで肌荒れを起こす理由は?

マスクをよく着けるようになってから、ニキビやしみ、しわ、乾燥などが気になってきたという方も多いのではないでしょうか。
マスクで肌荒れを起こす理由は、主に2つあります。
それは、「摩擦」「湿度」です。
市販の使い捨てマスクは、不織布という素材でできていますが、これは繊維を織ったり編んだりせずに繋げて作られています。
そのため、通気性・ろ過性・保温性に優れており、マスクだけでなく、日常の様々な物に使用されています。※1
吐く息は体内で温められ、水分も多く含んでいるため、マスク内は高温・多湿になります。
その中で、肌はいったいどういった状態になっているでしょうか?
肌表面には角層といって、水分の蒸発を防いだり、外的刺激から身を守ったりする機能を持つ組織があります。※2
正常に機能している場合には、肌荒れを起こさないのですが、気温や生活環境の変化など、周囲の影響をとても受けやすいため、その機能が崩れてしまうと肌荒れが起きてしまいます。
そのうえ、マスクと肌が擦れることで、物理的な刺激にもなり、肌荒れはしやすい状態と考えられます。

 

肌荒れ予防には保湿が基本!

マスクのせいで肌が荒れている、マスク内が高温・多湿であると考えると、これ以上の保湿は不要に思えますよね。
ですが、肌荒れを予防するためには保湿が大切です
先ほど、マスク内の環境では、肌が水分の蒸発を防いだり、外的刺激から身を守ったりする機能が崩れて肌荒れが起きてしまうとご紹介しました。
そうすると、肌荒れが起きるだけでなく、肌表面からはどんどん水分が蒸発してしまい、乾燥しやすくなってしまうのです。※2
これをドライスキンと呼びます。※2
この状態が持続すると、肌荒れの悪化に繋がってしまうため、できるだけ早く保湿をしてあげましょう。
保湿には、肌内部の水分を保つ成分を配合したスキンケアアイテムを選ぶことがおすすめです。

 

スキンケアアイテムは成分に注目して選ぶ!

保湿成分を配合したスキンケアアイテムには、水分を与えるものから保つものまで、様々な種類があります。
その中でも、水分を吸収する性質がある「アミノ酸」や、水分をキープする性質がある「セラミド」が配合されている商品を見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。
まず、「アミノ酸」は、角層内にある天然保湿因子(NMF)の主成分であり、角層の水分保持機能の中心的な役割を担っています。
一方で、「セラミド」は、同じように角層内にあるのですが、こちらは水分を逃さないように規則的に並び何層にも重なることで、強力なバリア機能を発揮します。※3
スキンケアアイテムでこれらの成分を補ってあげると、マスク着用でゆらぎやすい肌の機能を正常に保つためのサポートができますよ。

※1 不織布活用のための基礎知識/篠原俊一,福岡強/2012年4月発行/2020年10月15日現在
https://books.rakuten.co.jp/rb/11667028/
※2 美容皮膚科学/監修:日本美容皮膚科学会/2005年6月発行/2020年10月15日現在
http://www.nanzando.com/books/34042.php
※3 日本化粧品検定2級・3級対策テキスト/日本化粧品検定協会/2016年4月発行/2020年10月15日現在
https://cosme-ken.org/textbook/

長時間のマスクでニキビが!すぐできる対策とは?

マスクでニキビができる理由は?

マスクでニキビができる理由を知るためには、まず、ニキビの発生原因を知りましょう。
ニキビは、非常に多くの要因が複雑に絡み合って発生しています。
悪化する要因としては、食事や生活習慣、化粧、喫煙、紫外線、ホルモンバランスなど、その人によって様々なのですが、実際にニキビが発生するには、皮脂の分泌による毛穴詰まりと、菌の繁殖がポイントになります。
まず、長時間マスクをしていると、マスク内は高温・多湿になり、その結果、皮脂の分泌が過剰に促進されます。
夏場や室内など、気温が高い場所であれば尚更ですよね。
皮脂の分泌が過剰に促進されると、通常、隙間があいている毛穴が皮脂で埋まってしまい、毛穴詰まりを起こします。
そこで、顔の常在菌であるアクネ菌が皮脂をエサにして増え、炎症を起こすとニキビになります。※2
特に、長期的なマスクの着用で肌のバリア機能が低下している状態だと、より一層ニキビが発生しやすいですね。
マスクを着け始めてからニキビができやすくなった人は、まずは、スキンケア方法を見直してみましょう。

 

ニキビを予防するスキンケアの注意点!

ニキビはできてから治すのは大変ですし、悪化した状態が続くと跡にも残りやすくなります。
そこで、ニキビを予防するスキンケアが大切です。
皆さんは、普段の洗顔で汚れを落とそうとゴシゴシ擦ったり、すすぐ時も温かいお湯で流したりしていませんか?
もし当てはまる場合は、是非そこから見直していきましょう。
まず、洗顔の目的は、摩擦や刺激を避け、余分な皮脂をしっかり洗い流すことです。※3
洗いすぎは、肌にとって必要な水分や皮脂まで取り除いてしまうため、とにかく優しく、擦らない、触らないを意識してみてください。
洗顔料はしっかり泡立てて、泡を顔の上で優しく転がすイメージを持ちましょう。
また、すすぐ時も、お湯ではなく、水かぬるま湯かわからない程度の温度にすると、過剰に皮脂を取り除かないで済みます。
洗顔後には、保湿を行いますが、皮脂を抑えたり、ニキビの炎症を和らげたりする効果がある成分が配合された化粧品を使用すると予防に繋がります。※3

 

ニキビができている時のマスク着用は大丈夫?

ニキビができている状態でマスクを着けることは、デメリットにしかなりません。
ですが、感染予防や花粉症などの目的で着用しなければいけないタイミングは多くあると思います。
厚生労働省では、感染予防のための新しい生活様式において、一人ひとりがマスク着用を実戦する必要があると発表しています。
それと同時に、季節によってはマスク着用は身体への負担も大きく、屋外で人と2m以上の距離がとれる時にはマスクを外すようにしましょうとも発表しています。※4
ニキビができている時には、安全な距離や環境を保ってマスクを外すことで、更なる悪化を防ぐことができますね
もし、更に悪化してしまった場合には、早めに皮膚科を受診することもニキビ対策のひとつです。
炎症を起こしているニキビは、飲み薬や塗り薬で集中的に治療することで、早く綺麗にすることができます。

※2 美容皮膚科学/監修:日本美容皮膚科学会/2005年6月発行/2020年10月15日現在
http://www.nanzando.com/books/34042.php
※3 日本化粧品検定2級・3級対策テキスト/日本化粧品検定協会/2016年4月発行/2020年10月15日現在
https://cosme-ken.org/textbook/
※4 「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント/厚生労働省/2020年10月22日現在
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html

赤くなる、かゆい…肌トラブルがあるときのマスクの選び方

肌に優しいマスクの選び方

マスクを選ぶときには、「素材」「サイズ」に注目してみましょう。
マスクの素材は使い捨て素材の不織布と、洗って再利用するガーゼや綿、ウレタンなどがあります。
不織布は繊維を織ったり編んだりしていないため、チクチクと繊維のざらつきを感じやすくなっています。
そのため、肌表面では赤みやかゆみなど、摩擦による肌トラブルが起きやすいです。
素材だけを考えると、ガーゼや綿、ウレタンなどの柔らかい素材を使用した方が負担は少ないでしょう。
また、自分の顔に合ったマスクのサイズを選ぶことも大切です。
大きすぎすると、動いたり、話したりするたびにずれてしまって摩擦が生じます。
逆に小さすぎると、顔に密着しすぎて強い圧がかかり、通気性も悪くなってしまいます。
是非、普段付けているマスクのサイズが合っているか考えてみてください。

 

布マスクやウレタンマスクは肌に優しい?

先ほど、柔らかいガーゼや綿などの布マスクや、ウレタンマスクは肌負担が少ないとお話しました。
では、いつも布マスクやウレタンマスクを使えばニキビはできないの?と考える方もいらっしゃると思います。
実は、柔らかい素材のマスクを使用していても、ニキビはできます
それは、通気性が良い素材のマスクであっても、着用していない時よりかは多少、高温・多湿の環境になってしまうからです。
また、洗って繰り返し使うマスクは本当に清潔かな?と考えたことがあるでしょうか。
使い捨てマスクは一度使用すると捨てるため、毎回清潔なマスクが肌に触れます。
ですが、洗って繰り返し使うマスクの場合は、自分で手洗いする必要がありますね。
手洗いが不十分であったり、乾燥が不十分であったりすると不衛生なものが肌に触れることになります。
使用する際には洗濯から乾燥まで丁寧に行いましょう。

 

肌に優しい!マスクの扱い方

肌トラブルがあるときには、マスクをこまめにかえることも大切です。
午前と午後で新しいものにかえたり、くしゃみや咳をしたタイミングでかえたりするとわかりやすいですね。
これにより、できるだけ肌に触れる部分の清潔を保つことができます。
また、マスクをこまめにかえれない場合は、内側にガーゼを挟んでおくと、外側のマスクは変えなくても、ガーゼを変えることでできる限り清潔を保つことができます。
布マスクやウレタンマスクの場合は、新しいマスクにかえることが中々大変なので、この方法だと取り入れやすいと思います。
ガーゼを挟む時には、鼻の針金部分をカバーするように挟むと、鼻部分の摩擦も減りますね。

 

ファンデーションは何を使う?マスク時負担を減らすメイクのポイント

マスクをするときのメイクのポイントは?

マスクをするときには、ベースメイクよりメイクアップに力を入れると華やかに見えます。
具体的には、ファンデーションは基本的には使用せず、気になる部分にだけポイントで使いましょう。
また、アイメイクにカラーを入れることで、目元がぱっと明るくなり、ベースメイクに力を入れていなくてもきちんと化粧をしている感が出ますよ。
お肌を休めながら、化粧も楽しめると、ストレスが軽減し肌にとっても良い影響になりますね。
最近では、SNSや動画サイトなどで、マスクを着けたままのメイク動画がたくさんアップされています。
参考にしてみると、化粧のバリエーションも増えてストレス軽減効果もアップするかもしれません。

 

ファンデーションはつける?つけない?何を使う?

肌への負担だけを考えると、ファンデーションはつけない方が肌荒れしにくくなります。
ですが、一度マスクで肌荒れを起こしてしまうと、肌荒れを人に見られたくないという思いが強くなるため、逆に、ファンデーションは欠かせなくなりますし、マスクも外せなくなってしまいます。
そうすることで、更に肌荒れが悪化し、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
どうしてもファンデーションが手放せない…という方は、ファンデーションの形態や成分に注目しましょう。
まず、ファンデーションはその形態によって含んでいる油分が異なることを知っていますか?
パウダーやリキッド、クリーム、クッションなど様々な種類がありますが、パウダー以外は比較的油分が多くなっています。
油分が多いと毛穴に詰まりやすくなってしまうため、できる限り避けたほうがいいでしょう。


また、同じ形態のファンデーションでも、「ノンコメドジェニックテスト済み」のものを使用することをおすすめします。
化粧品の使用はニキビを悪化させたり、毛穴詰まりが出来やすくしたりする可能性もあると言われています。
化粧品原料中に含まれる油分の全てが毛穴詰まりを起こすとは限りませんが、 ある試験によってその製品が毛穴に詰まりにくいという証明をすることが出来ます。※5
それが、ノンコメドジェニックテストです。※5
パウダータイプに限らず、リキッドやクッションタイプでも各化粧品メーカーからノンコメドジェニック製品が出ていますので、リキッド特有のつやっとした仕上がりが好きな場合は、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

※5ノンコメドジェニックテスト/ SOUKEN(総合健康開発研究所)/2020年10月15日現在
http://www.souken-lab.co.jp/safety/comedo.php

まとめ

マスクで肌荒れを起こす理由は、「摩擦」「湿度」でした。
肌が赤くなったりかゆみが出たりしていた方は、気付かない間に、マスクと肌の間で摩擦が生じてそこに湿度の変化も加わったことで、肌のバリア機能が崩れてしまっていたのです。
バリア機能を回復するためには、保湿をはじめとしたスキンケアがとても大切です。
普段のあなたのスキンケアは、肌に優しいでしょうか?
「肌に優しく」を意識すると、擦ったり、叩き込んだりして化粧水を浸透させるのは間違っているとわかりますね。
洗顔から保湿が完了するまで、肌を割れ物だと思って触れてみてください。
優しく触れても十分スキンケアは行えるはずです。
もしも、スキンケアを頑張っても変化を感じないときには、早めに医療機関に相談し、適切な処方を受ける必要があります。
特に、ニキビができているときは、悪化すると色素沈着や跡になってしまう可能性があるため、できるだけ触らずに受診しましょう。
また、様々な素材や形のマスクが市販されているのですが、こまめに取り換えたり、素材に注意したりすると、肌を清潔に保つことができますね。

監修者
栗原
看護師、保健師、アロマリンパオイルテラピスト
大学病院の総合外科で、消化器・呼吸器・乳腺・血管専⾨病棟で 3年勤務。
過労にて⼼身ともに体調を崩すも⾃身の健康を守るため予防医学と美容に特化したクリニックに転職し、クリニックの広報の他、健康メディアのライターも務める。 美容健康セミナーなどのイベントも開催し、SNSでは予防医学・ 健康的なダイエット法・自⾝身の経験から看護師の働き⽅方について発信。
プロダンサーとしても、都内・海外で活動を行い、看護師の新たな働き方のモデルケースになるべくマルチに活動を行っている。
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