通信費は平均いくら?スマホ代・ネット代それぞれを解説
1ヶ月の通信費の平均は、世帯人数により異なります。
総務省の家計消費状況調査によると、一人暮らしでは8,000円程度、4人家族では2万円を超えています。
スマホ代とインターネット代、それぞれの平均をまとめました。
※本記事は2022年4月28日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
目次
- 通信費の平均は、1万4千円
- スマホ代は平均いくら?一人暮らしは5000円台、家族4人では?
- 一人暮らしのスマホ代
- 家族世帯のスマホ代
- スマホ代は安くなっている?!
- インターネット代の平均は?
- インターネット代は値上がり傾向
- まとめ
通信費の平均は、1万4千円
スマホは1人1台、家庭の通信回線は大容量となると、家計の通信費は安くはありませんよね。
格安スマホや携帯会社の格安プランも増えているものの、4人家族では毎月2万円を超える通信費がかかることも珍しくないようです。
1ヶ月の通信費は、1人暮らしで約8,000円、二人暮らしは約13,000円、3人暮らしは約19,000円、4人暮らしは約22,000円、5人暮らしは24,000円です。
世帯人数が多いほど、毎月の通信費は高いことが分かります。
スマホ代はもちろんインターネット代も、世帯人数が増えるほど増加しています。
【通信費の平均(1ヶ月)】(単位:円)
項目 | 平均 | 世帯人員1人 | 世帯人員2人 | 世帯人員3人 | 世帯人員4人 | 世帯人員5人 |
---|---|---|---|---|---|---|
スマートフォンなどの通信・通話使用料 | 10,245 | 5,679 | 9,117 | 13,947 | 16,686 | 18,783 |
インターネット接続料 | 3,734 | 2,488 | 3,792 | 4,743 | 5,180 | 5,195 |
合計 | 13,979 | 8,167 | 12,909 | 18,690 | 21,866 | 23,978 |
※1 総務省│2021年「家計調査」より作成
「スマートフォンなどの通信・通話使用料」には、スマホや携帯電話の基本使用料と通信料、オプション利用料などが、「インターネット接続料」にはインターネットの利用料とプロバイダー料金が含まれています。※2
一方、ここでのスマートフォンなどの通信料には、スマホの本体価格は含まれていません。※2
次章からは、スマートフォンなどの通信・通話使用料を「スマホ代」として、インターネット接続料を「インターネット代」として、世帯人数ごとの平均や過去5年の推移などをご紹介します。
※1 総務省│2021年 家計消費状況調査 支出関連項目 詳細結果表 3-4世帯人員・就業者数別/2022年4月12日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200565&tstat=000000660001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000660003&tclass2=000000660004&stat_infid=000032167477&result_back=1&tclass3val=0
スマホ代は平均いくら?一人暮らしは5000円台、家族4人では?
スマホ代は、台数が増えるほど高くなりますよね。
世帯人数ごとのスマホ代の平均は下記の通りです。
一人暮らしのスマホ代
一人暮らしのスマホ代の平均は、およそ5,700円です。
スマホ本体の価格は含みません。
年齢により差があり、最もスマホ代が低いのは60代以上です。
【一人暮らしのスマホ代(1ヶ月の平均)】(単位:円)
平均 | ~34歳 | 35~59歳 | 60歳~ | |
---|---|---|---|---|
スマートフォンなどの通信・通話使用料 | 5,679 | 6,246 | 7,305 | 4,621 |
※2 総務省│2021年「家計消費状況調査」より作成
若い世代の一人暮らしでは1ヶ月のスマホ代は約6,300円、現役世代は約7,300円、60代以上は約4,600円です。
年齢により行動範囲もスマホの使用量も違うため、料金が異なります。
スマホ代の平均は5,700円ですが、通信量が多いと7,000円を超えることも珍しくはなさそうです。
家族世帯のスマホ代
家族割などを利用すると一台あたりの費用は安くなるものの、一人一台のスマホを持つと家計への負担は少なくはありません。
夫婦2人暮らしであれば毎月のスマホ代は1万円以内です。
一方5人家族となると、毎月2万円近くのスマホ代がかかっています。
【家族世帯のスマホ代(1ヶ月の平均)】(単位:円)
世帯人員2人 | 世帯人員3人 | 世帯人員4人 | 世帯人員5人 | |
---|---|---|---|---|
スマートフォンなどの通信・通話使用料 | 9,117 | 13,947 | 16,686 | 18,783 |
※1 総務省│2021年「家計消費状況調査」より作成
家族全員がスマホを持っていると仮定した場合、1台当たりのスマホ代は4,000~4,500円です。
これはスマホの通信・通話にかかる通信料のみの金額です。
スマホ本体の費用も併せて支払う場合は、さらに毎月の負担は増えるでしょう。
スマホ代は安くなっている?!
過去5年間のスマホ代を比較すると、少しずつ安くなっているようです。
特に4人家族・5人家族では、この5年間で2,000円ほど安くなっています。
【過去5年間のスマホ代】(単位:円)
平均 | 世帯人員1人 | 世帯人員2人 | 世帯人員3人 | 世帯人員4人 | 世帯人員5人 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2021年 | 10,245 | 5,679 | 9,117 | 13,947 | 16,686 | 18,783 |
2020年 | 10,638 | 5,963 | 9,096 | 14,300 | 17,508 | 19,729 |
2019年 | 10,704 | 5,707 | 8,879 | 14,277 | 17,976 | 20,128 |
2018年 | 10,722 | 5,657 | 8,438 | 14,354 | 18,319 | 20,671 |
2017年 | 10,656 | 5,827 | 7,903 | 14,050 | 18,781 | 20,973 |
※ 総務省│「家計消費状況調査」(2018年~2021年)より作成
格安スマホの普及やお得な料金プランが増えたことで、スマホ代の家計負担は少しずつ軽くなっているようです。
※1 総務省│2021年 家計消費状況調査 支出関連項目 詳細結果表 3-4世帯人員・就業者数別/2022年4月12日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200565&tstat=000000660001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000660003&tclass2=000000660004&stat_infid=000032167477&result_back=1&tclass3val=0
※2 総務省│2021年 家計消費状況調査 支出関連項目 詳細結果表 3-2世帯主の年齢階級別/2022年4月12日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200565&tstat=000000660001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000660003&tclass2=000000660004
インターネット代の平均は?
自宅のインターネット回線にかかる費用は、一人暮らしで約2,500円、家族世帯では約4,500円です。
インターネット代は、家族の人数だけでなく、居住形態や家の広さにより差があります。
一人暮らしのインターネット代は、持ち家の場合は2,400円、賃貸の場合は2,700円。
一方家族世帯では、持ち家の場合が4,500円、賃貸では3,700円と、持ち家と賃貸で毎月800円の差があります。
【通信費の平均(1ヶ月)】(単位:円)
平均 | 持ち家 | 民営の賃貸住宅 | |
---|---|---|---|
二人以上世帯 | 4,417 | 4,583 | 3,692 |
一人暮らし | 2,488 | 2,384 | 2,664 |
※1 総務省│2021年「家計消費状況調査」より作成
インターネット代は値上がり傾向
過去5年間のインターネット代を比較すると、少しずつ値上がりしていることが分かります。
スマホ代が値下がりしているのに対し、インターネット接続料は世帯人数問わず値上がりしています。
【過去5年間のインターネット接続料】(単位:円)
平均 | 世帯人員1人 | 世帯人員2人 | 世帯人員3人 | 世帯人員4人 | 世帯人員5人 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2021年 | 3,734 | 2,488 | 3,792 | 4,743 | 5,180 | 5,195 |
2020年 | 3,515 | 2,253 | 3,491 | 4,529 | 5,015 | 4,985 |
2019年 | 3,437 | 2,255 | 3,317 | 4,331 | 4,848 | 4,967 |
2018年 | 3,335 | 2,198 | 3,096 | 4,303 | 4,728 | 4,770 |
2017年 | 3,185 | 2,010 | 2,973 | 4,092 | 4,632 | 4,708 |
※ 総務省│2021年「家計消費状況調査」より作成
インターネット回線の高速化や在宅勤務による自宅での回線使用料増加の影響もあるのか、毎年約100円ずつ値上がりしており、この5年間で約500円値上がりしています。
※3 総務省│2021年 家計消費状況調査 支出関連項目 詳細結果表 3-6住居の種類別 /2022年4月12日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200565&tstat=000000660001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000660003&tclass2=000000660004
まとめ
今回は、2021年の家計消費状況調査をもとに1ヶ月の通信費を解説いたしました。
1ヶ月の平均通信費は、1人暮らし約8,000円、夫婦2人約13,000円、家族世帯では約20,000~24,000円のようです。
家計の5%前後を占めており、少ない負担ではありませんよね。
通信費は、毎月決まった金額を支払う固定費です。
日常生活では、金額を気にする機会が少ない費目ですが、一度節約できると長期的に効果が見込めます。
使用量と契約が合っているか、お得なプランが出ていないかなど、年に数回でも見直す機会を持ち、節約できるか確認してみてくださいね。
※本記事は2022年4月28日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。