無駄遣いをやめたい!後悔する前に見直したい行動パターン
「なかなかお金が貯まらない…」と思いながらも、無駄遣いが減らせないのは買いものの行動や生活のパターンに原因があるかもしれません。
「無駄遣いをやめたい」と思ったら見直したい、行動パターンをご紹介します。
無駄遣いで後悔したもの
なんとなくお金を使ってしまい、いつまでたっても貯まらない…
限定や割引につられて、ついつい使わないものも買ってしまう…
その時は欲しいと思って買ったものの、使わずに後悔した経験は誰にでもありますよね。
そんな買いものの仕方が習慣化していると、無駄遣いが増えているかもしれません。
ある民間企業が実施した「ボーナスの無駄遣い」に関する調査によると、後悔したボーナスの使い道の上位3つは以下の通りです。
【女性の無駄遣い】
- 服などファッション関連※1
- ブランド※1
- 美容やエステ、脱毛※1
【男性の無駄遣い】
- ギャンブルや宝くじ※1
- 飲食代※1
- 服などファッションアイテム※1
女性はモノに、男性は一時的なサービスに無駄遣いをしている様子が伺えます。
ボーナスを手にして気が大きくなり、普段よりも贅沢して使ってしまう気持ちも分かります。
ただ無駄遣いをやめたいなら、たまの贅沢や自分へのご褒美も、予算や回数は決めておくなど工夫できるといいですね。
※1 【ボーナスで無駄遣いしたことランキング】男女500人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース/PR TIMES /2022年3月7日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000041309.html
無駄遣いをやめるには?見直したい行動パターン
ストレス発散を理由とした衝動買いや、まわりに流されて意思のない買いものは、そのままクローゼットにしまいっぱなしのことも珍しくはありません。※2
買っただけで満足してしまい、使わずに忘れてしまっては、まさにお金の無駄遣い。
自分が衝動買いをしやすいパターンを知り、無駄遣いをやめる工夫をしたいものです。
【無駄遣いになりがちな買い物パターン】
- セールや割引でお得なものは、とりあえず買う
- 買うものを決めずに買いものする
- 期間限定、個数限定などに弱い
- 予算を決めずキャッシュレス払い
セールや割引でお得なものは、とりあえず買う
期間限定のセールや割引クーポンがあると、お得につられて買いものをしていませんか?
しかしお得に惹かれただけの買いものは、実は散財につながっているのかもしれません。
ボーナスが出たらセールで服をとりあえずまとめ買い、クーポン利用の最低金額をクリアするために使いそうなものを買う、どちらもその時はお得に買いものができた気になりますよね。
ただ実際には「いつか使うはず…」と買っても、使わずに終わることも少なくないはずです。※2
セールを理由に選んだ店で買いものをすると、衝動買いが起きやすいとの研究結果もあります。※3
お得だからという理由だけで、とりあえず買っておく習慣を見直すと、無駄遣いが減るかもしれません。
買うものを決めずに買いものする
冷蔵庫のストックが減ってきた、週末は買いものに行く習慣がある、習い事に行くついで、など何を買うか決めていないのに買いものに行く機会はありませんか。
買うものや予算を決めずに買いものに行くのも、無駄遣いにつながりがちです。
買いものリストを作らずに買いものに行くと、衝動買いをしやすいというデータもあります。※3
さらに、お店にいる時間が長いほど衝動買いしやすいというデータもあり、迷っているうちにいろいろなものを買ってしまうのかもしれません。※3※4
このことは、実店舗に限ったことではありません。
ネットスーパーでの消費行動を対象とした調査では、画面上で商品を選びながら関連する商品を頭の中で連想し、予定になかったものも買ってしまう可能性が指摘されています。※4
つまり、買いものしながら、頭の中で連想したキーワードをもとに、ついで買いをしているのです。
買うものをあらかじめ決めておき、それらだけをカートに入れて決済すれば、ついで買いを減らせるかもしれません。
買うものとおよその予算を決めてから買いものをすると、無駄遣いを減らすコツの1つと言えそうです。
期間限定、個数限定などに弱い
期間限定や個数限定のうたい文句に惹かれて、買ってしまった経験もあるのではないでしょうか。
使う予定はないものの「いま買わないと買えないかも…」と希少価値を感じて、つい買ってしまいがちです。
無駄遣いをしたものに挙げられているブランド品もそのうちの1つですよね。
無駄遣いをやめるには、使う予定がないものは、いましか買えないものであっても買わない意思が必要です。
もし欲しいと思っても一度その場を離れるなどして、衝動的に買わないよう気をつけるしかなさそうです。
予算を決めずキャッシュレス払い
現金よりもクレジットカードで支払う方が、衝動買いは多いと言われています。※3
キャッシュレス決済はポイント還元があり、上手に活用すればお得なアイテムです。
ただ、手持ちのお金がなくても買えてしまうため、使いすぎてしまいがち。
クレジットカードなどでの無駄遣いが多いなと感じたら、予算を決め、上限金額を設定できる決済方法を使うのも手です。
上限金額を設定できる決済は、チャージ式のデビッドカードや前払いのスマホ決済、電子マネーなどがあります。
※2 【アンケート調査】コロナ禍の衝動買いで車を購入?!なんと全体の99%がコロナ禍で衝動買い|株式会社クオーレのプレスリリース/PR TIMES/2022年3月7日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000079600.html
※3 消費者と非計画購買/神戸大学 経済経営研究所/加藤 諒/2022年3月7日現在
https://www.rieb.kobe-u.ac.jp/research/publication/newsletter/column_back-issues/file/column196.pdf
※4 非計画購買が生起するメカニズムの解明―ネットスーパーを対象として―/木佐貫 裕子/2022年3月7日現在
https://dm-gakkai.jp/wp-content/uploads/pdf/dmr18_4kisanuki.pdf
無駄遣いで後悔しない暮らしの工夫
前章では、買いものをするときに気を付ける4つの行動パターンをご紹介しました。
さらに無駄遣いをやめるためには、日々の暮らしの中で気を付けたいこともあります。
なにげない習慣が、無駄遣いにつながっているかもしれません。
無駄遣いをやめるには、
- トレンドを追いすぎない
- メールなどDMは受け取らない
- 支出チェックを習慣づける
この3点は、見直したい習慣です。
トレンドを追いすぎない
服やコスメなど、トレンドを気にしてシーズンごとに買い替えていませんか?
トレンドは、買いものの動機になりやすい要素の1つだそうです。※5
雑誌で流行のファッションを見ると、「流行に乗らなければ…」と買いたくなりますよね。
SNSでいまどきのメイクを見ると、「時代遅れと思われたくない…」と新しいアイテムを買うこともあるはず。
ただ「流行っているから」という理由だけで買うと、使いこなせずに無駄遣いにつながってしまうかもしれません。
雑誌やSNSでトレンドを気にしすぎないのも、無駄遣いを減らす工夫の1つです。
メールなどDMは受け取らない
一度買いものをしたお店から、セールや特典のDMハガキやメールが届くことも多いものです。
特にオンラインショッピングでは、毎日メールが届くことも珍しくはありません。
普段は気にせず捨てていても、ふと欲しいものが目に入るとDMやメールを見てしまい、買ってしまった経験がある人も少なくないはずです。
ある企業のアンケート調査によると、6割の人は、セール情報などの情報が購買意欲に影響していると考えています。※6
年代や性別により差はあるものの、影響があると回答した人の方が多いようです。※6
セール情報や特典は、目に入るとつい買いたくなってしまうもの。
メールやDMは停止しておくと、無駄遣いをやめられるかもしれませんね。
支出チェックを習慣づける
無駄遣いをやめるには、無駄遣いに気づくことが何より大切です。
普段から何にいくら使ったかチェックする習慣があれば、早いうちに無駄遣いに気づきます。
支出をチェックするといっても、細かく家計簿をつける必要はありません。
キャッシュレス払いの明細を確認したり、貯めておいたレシートをチェックしたりするだけでも気づきは得られるはずです。
※5 百貨店における消費者の購買意思決定プロセス/中山厚穂 鶴見裕之/応用社会学研究 2007 No49/2022年3月7日現在
https://ci.nii.ac.jp/naid/110006221906
※6 口コミによる購入経験は9割以上、企業アプローチの購買意欲への影響度は6割 「EC・通販ユーザー動向調査レポート2021“確報版”」を発表!|KDDIエボルバのプレスリリース/PR TIMES/2022年3月7日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000019180.html
まとめ
無駄遣いは、一時的な意志の弱さだけが原因ではないようです。
買いものをする際には、買いものリストを用意したり、予算を決めたりして、衝動買いを減らせるといいですね。
普段の暮らしでは、雑誌やSNSでトレンドを追うのをやめる、メールやDMを届かないようにするなどの工夫も効果的です。
さらに無駄遣いをやめるには、無駄遣いに気づくことが大切です。
家計簿をつけたり、明細を確認したりして、何にいくら使ったか、定期的にチェックしておくと、早めに気づけるのではないでしょうか。