固定費を節約する方法とは?家計の見直しに効果的なやり方

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固定費は毎月支払いが発生する費用のこと。
節約できれば毎月の家計がラクになるので、家計を見直す際には真っ先に手を付けたい項目です。
固定費には何が含まれるのか、固定費見直しの際の具体的な節約方法を解説します。

 

目次

  1. 家計の固定費の節約で効果を出すには
    • 固定費とは
    • 固定費節約の手順
  2. 光熱費、家賃、通信費etc…固定費の目安は?
  3. 家賃を下げるには?住宅ローンの節約は?
    • 賃貸の家賃を下げる方法
    • 住宅ローンの節約とは
  4. 車の維持費は、節約効果が大きい
  5. 節電節水だけじゃない光熱費の節約
  6. 通信費節約には格安スマホや契約プランを検討
  7. 使わない月額サービスは解約を
  8. 一人暮らしが固定費を節約するには
    • 実家暮らしか、安い所に引っ越して家賃を節約
    • シェアハウスも家賃の節約になる
    • スマホのデジタル課金も見直しを
  9. 夫婦二人暮らしの節約方法
    • 新聞代やスポーツジム代を見直す
    • 通信費を見直す
    • 車の維持費を節約
  10. 老後生活、固定費を節約するには
    • 家賃(住宅ローン)を見直す方法
    • 保険料を見直すポイント
  11. まとめ

家計の固定費の節約で効果を出すには

固定費とは

固定費とは、家計のうち毎月継続してかかる費用のことです。
固定費は、節約効果が大きく継続して節約できるため、家計を見直す場合、最初に着手したい項目です。


【固定費に含まれる支出】

  • 家賃/住宅ローン
  • 車の維持費(自動車保険料、駐車場代など)※1
  • 光熱費(水道代、電気代、ガス代など)
  • スマホ代/インターネット回線代
  • 教育費(授業料、塾の月謝など)※1
  • 保険料(生命保険料、医療保険、年金保険など)
  • その他(新聞や動画配信サービス、スマホアプリの月額課金、クレジットカードの年会費など)

 

ここに含まれない食費や日用品費、娯楽費などは変動費と呼ばれています。
変動費を節約するには、お買い物のたびに節約を意識しなければなりません。
一方固定費は、一度の見直しで大幅に節約できる場合も多いものです。
お買い物のたびに牛乳1パック30円の節約を試みるよりも、毎月のスマホ代を1,000円節約した方が効果的なのは一目瞭然です。

 

固定費節約の手順

固定費は口座から自動引き落としが多く、金額を意識する機会は少ないものです。
スーパーのたまご1パックの値段は知っていても、先月の電気代はざっくりとしか把握していない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これでは、効果の高い節約方法を逃しているかもしれません。

家計を見直すには、まず何にいくら使っているか知ることが大切です。

 

【固定費見直しの手順】
・現状の費用を把握する
・節約可能か確かめる
・節約効果が高い項目から実践する
・定期的に見直す

 

現状の出費を把握したら、家計の項目ごとに節約可能かどうか見直します。
次章からご紹介する節約方法や、Webサイトの料金シミュレーションを参考にしてみて下さい。
効果が大きいものから、契約変更や解約を実行しましょう。
また定期的に見直すと、現状に即した契約ができるはずです。
ライフスタイルが変化したときなどに、見直すとよいかもしれません。
子どもが独立したら家や保険を見直す、在宅ワークが増えたらスマホなどの通信プランを見直すという具合に、生活に即したものに変更すると無駄がないでしょう。

家計の現状を把握するには家計簿が役立ちます。

 

※1 くらし塾きんゆう塾2021年春号/知るぽると 金融広報中央委員会/2021年11月9日現在
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kurashijuku/pdf/202104/vol_056_000.pdf

光熱費、家賃、通信費etc…固定費の目安は?

節約するにしても、どれくらいの額が妥当なのか、目安があると分かりやすいのではないでしょうか。
一般的な固定費の理想割合は、1つの目安です。
主な固定費の手取り収入に対する理想割合は40%前後と言われています。※2※3

【固定費の目安】

手取り月収に対する理想割合
家賃 25%
水道光熱費 6%
通信費 7%

家賃の割合は、手取り収入の25%、水道光熱費は6%、通信費は7%が理想的な割合だそうです。※2※3

例えば世帯の手取り月収が40万円の家庭では、

  • 家賃(共益費等含む):10万円
  • 水道光熱費:2万4千円
  • 通信費:2万8千円
    が目安の金額です。

固定費は、この他にも車関連の費用や、保険料、その他月額サービス費などがあります。

家賃や車関連の費用は、地域や家庭環境による違いが大きい費用です。
上記の理想割合は、あくまで目安の1つと捉えて下さい。
これよりも低く抑えられていても、さらに節約できる場合もあるかもしれません。
次章からは、項目ごとに節約する際の見直しポイントを解説します。

 

※2 いちばんよくわかる! 結婚一年生のお金/氏家祥美/学研プラス/2021年11月9日現在
https://hon.gakken.jp/book/2380034900
※3 覚えておきたい!お金と節約の基本88/別冊ESSE編集部/扶桑社/2021年11月9日現在
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594608897

家賃を下げるには?住宅ローンの節約は?

家賃は、家計の中でも大きな出費です。
ただ、家賃見直しの機会は少ないもの。
家賃は下げられるのか、住宅ローンは節約できるのか、見ていきましょう。

 

賃貸の家賃を下げる方法

賃貸の家賃は、基本的には入居時に契約した金額を毎月支払わなければなりません。
しかし契約更新のタイミングや、何か不具合があった場合、近隣物件の価格が下がっている場合など、交渉することも不可能ではないようです。※4

 

・家賃交渉する
賃貸は、新規契約時の家賃で住み続けることが多いでしょう。
民間企業が2015年に実施したアンケート調査によると、家賃交渉をした経験のある人は41%です。※5
契約した家賃で住み続けている人の方が多いことが分かります。

ただ家計を見直すには、家賃交渉もしてみる価値はあります。
引っ越しをせずに家賃を下げられるに越したことはありません。
2020年に行われた別のアンケート調査では、入居後に家賃交渉をした人のうち71%は家賃交渉に成功しているそうです。※4
値下げの金額は、5千円以下が最も多く、次いで6千円~1万円と、8割が1万円以下です。※4
まったく住環境は変わらないのに値下げできるとなれば、交渉してみる価値はありそうです。
交渉の際に重要なのが、値下げの理由です。※4
理由なく値下げに応じてもらうのは難しいかもしれません。
周辺の物件より高い、長年住んでいて築年数が経っている、など値下げ交渉をしたい理由を探してみて下さい。
周辺物件の情報収集や、大家さんとの人間関係構築が交渉成功の秘訣のようです。※4
更新のタイミングや、家賃が下がりやすい閑散期に交渉してもよいかもしれません。

 

・家賃の安い物件に引っ越す
家賃交渉に成功しても、値下げが期待できるのは数千円です。※4
大幅に家賃を下げるなら、引っ越すのが現実的かもしれません。
郊外の物件や駅から遠い物件、築年数の古い物件など、家賃を下げられるところへ引っ越せば、1万円以上の家賃節約も可能です。
また実家に戻れば家賃はかかりませんし、友達と同居すれば家賃と光熱費の負担も下げられます。
思い立ったらすぐにとはいかないかもしれませんが、誰かと暮らすのも節約の切り札です。

 

住宅ローンの節約とは

持ち家の場合は、住宅ローンの月々の返済額と毎月の修繕費が1ヶ月の居住費です。
住宅ローンも、契約時の返済額を毎月淡々と支払っている方もいるのではないでしょうか。
持ち家場合は、住宅ローンの繰り上げ返済や借り換えが有効な場合もあります。

 

・繰り上げ返済
住宅ローンの繰り上げ返済は、元金にかかる利息を減らせます。※6
繰り上げ返済には、「期間短縮型」「返済額軽減型」の2パターンがあり、利息を減らす効果が高いのは「期間短縮型」、月々の支払いがラクになるのは「返済額軽減型」です。※6

 

・借り換え
借り換えは、契約している住宅ローンの金利が高い場合に、より金利が低い住宅ローンに組み替えることです。※7
金利が今より抑えられれば、月々の返済額が減らせる可能性もあります。
ただ借り換えには、保証料などの諸費用がかかるもの。
諸費用は数十万円になるため、借り換えで支払額を減らせるか試算が必要です。※7

 

 ※4 【マンション入居後に家賃交渉した140人に調査】家賃交渉の成功率71%| NEWSCAST/2021年11月9日現在
https://newscast.jp/news/9527116
※5 少しでも家賃を減らしたい!家賃交渉をしたことがある? | キャッシュバック賃貸/2021年11月9日現在
https://cbchintai.com/research/reports/55/
※6 繰上返済は有利?手数料は?住宅ローンの繰上返済 | 一般社団法人 全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-d/5218//2021年11月9日現在
※7 Q. 住宅ローンが負担になっています。軽減策はありますか? | 一般社団法人 全国銀行協会/2021年11月9日現在
https://www.zenginkyo.or.jp/article/life/myhome/4380/

車の維持費は、節約効果が大きい

車が欠かせない生活では、維持費が高いと感じながらも必要経費と割り切っていませんか。
見直しが必要な家計状況であれば、車の所有が本当に必要か考え直す機会かもしれません。

車の維持費は、主に

  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 税金
  • 自動車保険料
  • 車検費用

などです。

これらは、自分の車を所有する限りかかるもの。
逆を言えば、自分の車を持たなくて困らないのであれば、これらの維持費を大幅に節約できます。
週末しか使わない車があれば、自家用車を手放しカーシェアやレンタカーを利用すれば、年間数十万円の節約も期待できます。
2台ある車を1台にし、バイクや自転車に切り替えるなど、車を手放した生活を一度試してみてはいかがでしょうか。

 

節電節水だけじゃない光熱費の節約

電気、ガス、水道などの光熱費は、毎月の金額は異なれど生活に欠かせない固定費です。
光熱費の節約は、節電や節水のイメージがありますが、こまめにスイッチを消したり水を止めたり工夫するよりも、契約プランを見直す方が効果的な場合もあります。

 

契約を見直す方法の1つが新電力です。
最近、従来の電力会社以外の新電力から、電気の契約を進められたことはありませんか?
新電力とは、電力自由化に伴い新たに電力の提供が始まったサービスのことです。
従来の地域の電力会社だけでなく、大手IT企業やガス会社、通信系の企業などが電力の小売りに参画しています。
これらの企業から電気を買うことで、電気代が安くなる可能性があります。※8

また従来の電力会社であっても、契約アンペア数を下げると電気代の節約になるかもしれません。
電気代は、基本料金と電力量料金からなっており、基本料金は契約アンペア数ごとに決められています。※9
60アンペアの契約を30アンペアに変更すれば、基本料金は月々800円ほど安くなります。※9
ただし電気の使用状況次第では、電気代が下がらなかったり増えたりすることもあるようです。※9

新電力も契約アンペアの変更も、必ず電気代が下がるというわけではありません。
家庭の使用状況によっては、電気代が下がらない場合もありますのでご注意ください。

 

※8 楽天でんき(個人・家庭向け電気サービス)|楽天エナジー/2021年11月9日現在
https://energy.rakuten.co.jp/electricity/
※9 ご契約アンペアの選び方|東京電力/2021年11月9日現在
https://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/basic/ampere/ampere01-j.html

通信費節約には格安スマホや契約プランを検討

家賃を除く固定費の中で、金額が大きいのは通信費です。
家族全員分のスマホ代、自宅のインターネット接続費、固定電話などが含まれます。

 

通信費の大部分を占めるのはスマホ代ではないでしょうか。
近年スマホ代が家計を圧迫しており、総務省もスマホ代節約の工夫をWebサイトで公開しています。※10

スマホ代の節約方法は、毎月のスマホの使用量を確認し、使用量に合った料金プランを選ぶことです。
毎月の通信量が10ギガなのに契約は30ギガまで使えるプランであれば、月額料金の安い10ギガに変更しても問題はないはずです。
また家族割引やインターネット料金とのセット割引もありますので、最新のプランをよく確認してください。

さらに格安スマホに切り替えると、毎月定額を節約できます。
格安スマホは、大手携帯会社以外が提供する通信サービスです。
ただ、通信に使われる回線は大手携帯会社のもの。※11
様々な制約があるものの、料金が安いのが何よりも魅力です。
家庭の使い勝手にあった格安スマホをインターネットなどで探してみて下さい。

 

スマホの乗り換えで気を付けたいのがタイミングです。
最適な見直しのタイミングは、契約期間満了月の前です。※10
スマホやインターネットは、2年縛りや3年縛りと呼ばれる契約期間が決められたプランもあります。
2年の契約満了月に見直しをすれば、違約金が発生しません。※10

 

※10 総務省 | 携帯電話ポータルサイト | Q1 今の料金プランは本当にあなたに合っていますか?/2021年11月9日現在
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_portal/q1.html
※11 総務省 | 携帯電話ポータルサイト | Q6 格安スマホ / 格安SIMってなに?/2021年11月9日現在
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_portal/q6.html

使わない月額サービスは解約を

1つの料金は少額でも、使わないサービスの契約は家計の無駄です。

例えば、

  • 新聞
  • 動画配信サービス
  • スマホアプリの月額課金
  • クレジットカードの年会費

など、契約時は必要だったものの、今は使っていないものはありませんか。
自動引き落としの場合には、支払っている認識がないものもあるかもしれません。
クレジットカードの明細をこまめに確認し、必要のないものは解約しましょう。

家計を見直すために、これらをまずは試してみてはいかがでしょうか。

 

一人暮らしが固定費を節約するには

一人暮らしの場合、一番大きな固定費は家賃です。
ここでは、家賃を見直すポイントとその他の固定費の節約法を解説します。

 

実家暮らしか、安い所に引っ越して家賃を節約

家賃を節約するには、実家に住むのが一番です。
ただ、成人すると一人暮らしをせざるを得ないことも多いものです。
一人暮らしの家賃を下げるには、更新のタイミングで家賃が下がる物件に引っ越すのが現実的。
家賃を今より下げるなら、物件選びの妥協点を決めておきましょう。

 

【家賃を下げる物件選びの妥協点】

  • 交通アクセス
  • 部屋の面積
  • 建物の築年数

テレワークやオンライン授業がメインであれば、駅から離れた物件でも生活に支障はない可能性もあります。
駅から離れれば、家賃は大幅に下がりますよね。
また、広さや築年数も妥協すれば、家賃を下げられるポイントです。
今のライフスタイルに合った、ミニマルな物件を探してみてください。

 

シェアハウスも家賃の節約になる

東京・大阪・名古屋エリアは、シェアハウスが充実しています。※12
東京都23区内のシェアハウスの平均家賃は約5万5,000円です。※13
30㎡以下のマンションの平均家賃 約9万円と比較すると、毎月3万5千円もの節約が可能になります。※14
選ぶ物件にもよるものの、家賃は大幅に節約できるでしょう。
最近のシェアハウスは、コンセプトを掲げた物件も増えています。
クリエイターやエンジニア向けのシェアハウスや、趣味を楽しむシェアハウス、起業家向けシェアハウスなど、コンセプトは様々です。※15
自分に合ったところが見つかれば、家賃の節約だけでは図れない経験が得られるかもしれません。

 

スマホのデジタル課金も見直しを

スマホゲームや動画視聴のデジタルコンテンツに毎月払っているお金はありませんか?
最近は使っていないのに、そのまま加入しているものがないか、クレジットカードの明細などを定期的に確認してみましょう。
また普段使っているものも、無料で利用できるサービスに代用できないか検討してみると固定費の節約になります。
動画配信サービスはテレビ局のオンデマンド・サービスを利用すれば無料で視聴できます。※16
毎月千円前後払っている動画視聴料が、いらなくなるかもしれません。
デジタルコンテンツは少額のことも多く、毎月支払っていることを忘れがち。
定期的に確認すると、固定費の見直しにもつながります。

 

※12 『シェアハウス市場調査 2019年』の発表について 国内での「棟数・部屋数・ベッド数」「立地状況」等を調査|一般社団法人 日本シェアハウス連盟のプレスリリース/2021年11月9日現在
https://www.atpress.ne.jp/news/190278
※13 <シェアハウスの稼働率及び平均賃料などの実態調査>東京23区の稼働率78.4%、平均賃料は55,191円という結果に|株式会社ゼストのプレスリリース/2021年11月9日現在
https://www.atpress.ne.jp/news/141446
※14 【アットホーム調査】全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」 募集家賃動向(2020年8月)|アットホーム株式会社のプレスリリース/2021年11月9日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000051123.html
※15 Colish(コリッシュ) - コンセプトのあるシェアハウス生活はじめよう/2021年11月9日現在
https://colish.net/
※16 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題/2021年11月9日現在
https://tver.jp/

夫婦二人暮らしの節約方法

夫婦2人暮らしになったのに、独身の時や子供が小さい頃のまま契約を続けているものはありませんか?
もしあれば、それは2人の生活には、なくても問題ないものかもしれません。

 

新聞代やスポーツジム代を見直す

なんとなく契約している新聞や、あまり利用しないスポーツジムは見直しの対象です。
新聞はネットニュースで代用すれば、毎月の数千円の新聞代を無料にできるかもしれません。※17
スポーツジムは、週末だけの利用であれば公共の運動施設に変更すると節約できます。
公共施設を使えば、1回数百円です。※18※19
1回500円の施設であれば、週末8日使っても1か月4,000円。
スポーツジムの月会費よりも数千円の節約になるはずです。
月額サービスは無料や安い金額で代用できることも多いもの。
定期的に見直しましょう。

 

通信費を見直す

外出が多く家でインターネットを使わないならば、自宅のネット回線を見直してもよいかもしれません。
自宅のネット回線を解約すれば、マンションなどの集合住宅なら4,000円/月程度、戸建てなら5,000~6,000円/月程度節約できることもあるでしょう。※20
ただ全く回線が使えないと不安であれば、安い回線やプランに切り替えるのも手です。
スマホとセットで契約すると、スマホ代もお得になるプランもあります。

 

スマホについても、格安スマホに切り替える、夫婦で家族割りを適用するなどで、大きく節約できる可能性があります。
もし大手キャリアのスマホで毎月5GB以上使っている場合、格安スマホに乗換えると月に数千円~1万円超の節約につながるかもしれません。
格安スマホを提供する企業も増えており、サービスや料金プランも様々です。
データ使用量や通話量、スマホを使う時間帯など、家族のスマホの使い方に合った料金プランがある会社を探してみましょう。

 

車の維持費を節約

車はガソリン代の他、駐車場代、任意保険料、車検代金、自動車税などの維持費がかかるもの。
これらの維持費は、コンパクトカーでも一年間に25~35万円程度かかると言われています。※21
車を手放せば、この費用を大幅に節約できます。
都市部では公共交通機関が発達しており、車がなくてもそれほど困りませんよね。
車の維持費を考えると、必要に応じてタクシーやレンタカーを使う方が安いかもしれません。
車が手放せない場合には、軽自動車など小さい車に切り替えることで、車検代、自動車重量税、自動車税などを減らせます。※22※23
都心では、カーシェアリングサービスも増えています。
必要な時だけ借りるカーシェアであれば、駐車場代や税金などの維持費がかかりません。
カーシェアの月額利用料が、いまの維持費よりも安くはないか確認してみてはいかがでしょうか。

 

※17 ご購読の申し込み:日本経済新聞・日経電子版/2021年11月9日現在
https://www.nikkei.com/r123/
※18 料金一覧 - フィットネス会員料金 | 【ルネサンス両国】東京都
墨田区両国のフィットネスクラブ・スポーツジム/2021年11月9日現在
https://www.s-re.jp/ryogoku/admission/
※19 猿楽トレーニングジム | 渋谷区公式サイト/2021年11月9日現在
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/sports/sp4_sarugaku.html
※20 SoftBank 光(光回線) 料金(月額費用・初期費用) | インターネット・固定電話 | ソフトバンク/2021年11月9日現在
https://www.softbank.jp/ybb/sbhikari/price/
※21 たりないお金 20代、30代のための人生設計入門/竹川美奈子/ダイヤモンド社/2021年11月9日現在
https://www.diamond.co.jp/book/9784478009147.html
※22 車検費用の見積り|車検の速太郎/2021年11月9日現在
https://www.hayataro.com/price/
※23 自動車税種別割 | 税金の種類 | 東京都主税局/2021年11月9日現在
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/car_shubetsu.html#j_7

老後生活、固定費を節約するには

子供が独立した世帯では、今までとは異なる固定費の節約方法が出てきます。
高齢世帯が見直せる固定費は、家賃(住宅ローン)と保険料です。

家賃(住宅ローン)を見直す方法

子供が独立すれば、広い家は必要ない場合もあるでしょう。
老後に狭い家に住み替えるのも、家賃を節約するポイントです。
ミニマリストな生活

を実践すると、持ち物が減り、狭い部屋でも快適に暮らせるかもしれません。
ただ老後の住宅ローンは悩みの種になる可能性もあります。
住宅ローンは、早めに返すほどトータルで払う利息の負担が減るので、できるだけ早く繰り上げ返済することが望ましいといわれています。※24
定年前に返済するのが理想ではありますが、老後の住み替えでは定年後に住宅ローンが残ることもあるでしょう。
定年後は収入が減るため、住宅ローンがあると家計が圧迫される可能性もあります。

 

保険料を見直すポイント

一般的に、子供が成長すると必要な死亡保障の額は減ります。※21
子供が独立していれば、配偶者の生活が保障できればよいものです。

高額な保証額は必要ないかもしれません。


さらに、医療保険も現役世代のままでよいか見直すこともできるでしょう。
国民健康保険や後期高齢者医療制度にも「高額療養費制度」があります。
後期高齢者医療制度では、1割負担であれば1ヶ月の医療費の自己負担限度額は57,600円です。※26
貯蓄がある程度あれば、高額な医療保険は必要ないかもしれません
最近は、70歳以上でも加入できる保険も出てきています。
昔のまま契約を続けるか切り替えるか、シミュレーションや相談窓口を利用し、見直してはいかがでしょうか。

 

※21 たりないお金 20代、30代のための人生設計入門/竹川美奈子/ダイヤモンド社/2021年11月9日現在
https://www.diamond.co.jp/book/9784478009147.html
※24 「繰り上げ返済」について | 大垣共立銀行/2021年11月9日現在
https://www.okb.co.jp/personal/home-loan/customer/customer01.html
※25 となりの家のざんねんなお金の話/横山光昭/あさ出版/2021年11月9日現在
http://www.asa21.com/book/b452148.html
※26 高額療養費|東京都後期高齢者医療広域連合公式/2021年11月9日現在
http://www.tokyo-ikiiki.net/easynavi/kyufu/1000525.html

まとめ

固定費の節約についてご紹介いたしました。
固定費は、一度見直せば効果が長続きします。
家賃や通信費は、契約更新などのタイミングで見直してみるとよいでしょう。
スポーツジムやデジタル課金など毎月支払っているサービス代金は、見直しのタイミングがなく支払っていることを忘れがちです。
定期的にカードの利用明細を確認し、使っていないサービスはすぐ解約を。
1つずつは少額でも、1年間支払い続けているとまとまった金額になっているかもしれませんよ。
車や住宅ローンは節約が難しいものだと思われがちですが、何かしら節約できる手立てがあるかもしれません。
インターネットで調べたり専門家に相談したりと、幅広く情報収集をしてみてください。

 

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