ガス料金、一人暮らしの目安は?プロパンガスは高い?
様々なものが値上がりしている中、ガス料金や電気代の光熱費の家計負担も増えていませんか。
1ヶ月のガス料金は、一人暮らしで3,000円前後、家族世帯では4,000円~5,000円です。
ただしプロパンガスの場合は、これより高い家庭も多いでしょう。
一人暮らしのガス代の平均、プロパンガスのガス代を節約する方法、ガス会社の変更についてをご紹介します。
※本記事は2022年6月時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
目次
- ガス料金、一人暮らしの平均は?家族では?
- 一人暮らしのガス料金
- 二人以上世帯のガス料金
- 冬は高く、夏は安い?
- 値上がりするガス料金
- プロパンガスは高い?都市ガスとの違い
- プロパンガスから都市ガスに変更できる?
- ガス代が高い!節約するには?
- ガス会社を変更する
- ガス代の節約になる暮らし
- ガス会社を変更するには
ガス料金、一人暮らしの平均は?家族では?
一人暮らしの1ヶ月のガス料金は、全国平均で約3,000円、二人以上の家族世帯では、約4,650円です。
ただ地方により1,000円以上の差があります。
一人暮らし、家族世帯それぞれのガス料金を地方別にまとめました。
一人暮らしのガス料金
一人暮らしのガス料金は、北海道・東北地方が最も高く約3,300円。
北陸・東海地方、近畿地方、中国・四国地方、九州沖縄地方は、どこも2,800円~2,850円と変わりありません。
北海道・東北地方と、関東地方のみ3,000円を超えています。
- 全国 ¥3,001※1
- 北海道・東北地方 ¥3,297※1
- 関東地方 ¥3,136※1
- 北陸・東海地方 ¥2,831※1
- 近畿地方 ¥2,818※1
- 中国・四国地方 ¥2,824※1
- 九州・沖縄地方 ¥2,842※1
二人以上世帯のガス料金
二人以上の家族のガス料金は、全国平均で4,648円。
最も高いのが関東地方の5,032円で、最も安い四国地方の3,739円とはおよそ1,300円の差があります。
家族世帯については、北海道・東北地方が高いというわけではないようです。
関東地方に次いで高いのは、東海地方、近畿地方です。
- 全国 ¥4,648※2
- 北海道地方 ¥3,945※2
- 東北地方 ¥4,261※2
- 関東地方 ¥5,032※2
- 北陸地方 ¥3,994※2
- 東海地方 ¥4,970※2
- 近畿地方 ¥4,899※2
- 中国地方 ¥4,201※2
- 四国地方 ¥3,739※2
- 九州地方 ¥3,815※2
- 沖縄地方 ¥4,209※2
※1 総務省│2021年「家計調査」 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 都市階級・地方別
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&stat_infid=000032195895&result_back=1&tclass4val=0
※2 総務省│2021年「家計調査」 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&stat_infid=000032167606&result_back=1&tclass4val=0
冬は高く、夏は安い?
1ヶ月のガス料金は、冬は高く、夏が安い家庭も多いのではないでしょうか。
冬と夏でいくら違うのか、総務省の家計調査をもとに昨シーズンと本年度のシーズンの比較表を作成いたしました。
【冬と夏のガス料金の違い】
四半期 | 一人暮らし | 家族世帯 |
---|---|---|
2020年10月~12月期 | ¥2001 | ¥3936 |
2021年1月~3月期 | ¥2884 | ¥6049 |
2021年4月~6月期 | ¥2513 | ¥5083 |
2021年7月~9月期 | ¥1859 | ¥3448 |
2021年10月~12月期 | ¥2146 | ¥4013 |
2022年1月~3月期 | ¥3443 | ¥6875 |
2022年4月~6月期 | ¥2718 | ¥5828 |
※3※4 総務省│2021年「家計調査」 より作成
一人暮らし世帯では、冬場(1月~3月)のガス料金は2021年度2,884円、2022年度3,443円となっており、他の時季よりも高いことが分かります。
最も安いのは、夏場(7月~9月)の1,859円です。
家族世帯でも、最も高いのは冬場(1月~3月)です。
2021年度の平均は6,049円、2022年度は6,875円です。
最も安い夏場(7月~9月)の3,448円と冬場のガス料金を比較すると、3,400円もの差があります。
値上がりするガス料金
上記の比較では、2022年に入りガス料金が値上がりしている様子も伺えます。
2021年の1月~3月と2022年の1月~3月の1ヶ月のガス料金を比較すると、一人暮らしでは+559円、家族世帯では+826円とどちらも値上がりしています。
※3 総務省│2021年「家計調査」 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 四半期
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&tclass4val=0
※4 総務省│2021年「家計調査」 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&tclass4val=0
プロパンガスは高い?都市ガスとの違い
家庭で使用するガスには、プロパンガスと都市ガスがあります。
プロパンガスは地方に多く、各住戸に設置されたボンベからガスが供給されます。
一方都市ガスは都市部に多く、地下の配管を通じてガスが供給されるものです。
一般的に、プロパンガスの方が高く、都市ガスの方が安い傾向にあります。
【プロパンガスのガス代】(単位:千円)
5m3(一人暮らし) | 10m3(家族世帯) | |
---|---|---|
4月 | ¥4977 | ¥7962 |
6月 | ¥4976 | ¥7967 |
8月 | ¥4993 | ¥7996 |
10月 | ¥5056 | ¥8113 |
12月 | ¥5166 | ¥8335 |
2月 | ¥5228 | ¥8450 |
※5 一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター「LP(プロパン)ガス」より作成
一般財団法人日本エネルギー経済研究所「石油情報センター」が発表しているプロパンガスの料金を見ると、一人暮らしの目安の使用量5m3で5,000円前後、家族世帯の目安の使用量10m3で、8,000円前後となっています。
一人暮らしの平均3,000円、家族世帯の平均4,600円とプロパンガスの料金を比較すると、それぞれ1.5倍以上高いことが分かります。
プロパンガスから都市ガスに変更できる?
プロパンガスが高いと、都市ガスに変更したいと考えますよね。
プロパンガスと都市ガスでは設備が異なるため、変更は簡単なことではありません。
都市ガスは、道路の地下にあるガス管を通じて供給されるため、自宅の近くにガス管が通っていなければ使うことはできません。※6
さらにマンションやアパートは、戸別に契約することはできないため、オーナーや大家さんが決めたガス会社を使うしかないのが実態です。
ただ、オーナーや大家さんがプロパンガス会社の中から契約先を変更するよう働きかけることはできるのではないでしょうか。
ガス会社の変更については、次章以降で詳しく解説します。
※5 一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター│「LP(プロパン)ガス」確報(偶数月調査)
https://oil-info.ieej.or.jp/price/price.html
※6 ガスの小売全面自由化とは|ガス小売全面自由化|資源エネルギー庁
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11612872/www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/gas/liberalization/about.html
ガス代が高い!節約するには?
値上がりするガス代は、少しでも節約して家計の負担を軽くしたいものです。
ガス代を節約するには、何に気を付ければいいのでしょうか。
ガス会社を変更する
ガス会社を見直すことで、ガス代が節約できる場合もあります。
2017年に都市ガスの小売り自由化がスタートし、ガス会社を選べるようになりました。※6
プロパンガスは以前からガス会社を自分で選べるため、現在では都市ガスでもプロパンガスでもガス会社は自分で決められるのです。
ただしアパートやマンションの場合は、自分ひとりでガス会社を変更することはできません。
ガス会社を決めるのはオーナーや大家さんですので、ガス料金が高いようであれば、まずはオーナーに相談します。※7
一方戸建てであれば、ガス会社は自分で決められます。
さらに一度決めたガス会社を変更することも、交渉次第で可能です。
プロパンガスの相場を確認できるウェブサイトや、ガス料金を一括見積できるウェブサービスを利用すると、ガス会社の乗り換えによる節約効果が確認できます。
ガス代の節約になる暮らし
ガス使用の主な用途は、給湯です。※8
お風呂は、
- 追い炊きを使わないよう家族が続けて入浴する
- シャワーを流しっぱなしにしない
- お風呂のふたを使う
などに気を付けると、ガス代が節約できます。
エネルギー庁の試算によると、4.5℃下がったお湯(200L)を1日1回追い炊きしている場合、追い炊きをやめることで年間約6,190円の節約になるそうです。※9
お風呂に限らず、洗いものはお湯を出しっぱなしにしないなど、当たり前のことを徹底することが、節約につながります。
※6 ガスの小売全面自由化とは|ガス小売全面自由化|資源エネルギー庁https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11612872/www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/gas/liberalization/about.html
※7 よくある質問(FAQ)一般社団法人 プロパンガス料金適正化協会
https://propane-gas.or.jp/faq/
※8 省エネルギー政策について|省エネルギー・新エネルギー|資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section
※9 風呂・トイレ | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト│資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/bathtoilet/index.html#1
ガス会社を変更するには
ガス会社を変更することで、ガス代が安くなることもあります。
ガス会社を変更できるのは、基本的には戸建ての場合のみです。
アパートやマンションは、オーナーや大家さんが決めるため、相談するしかありません。
一方戸建ての場合は、都市ガスは都市ガスの提供会社の中から、プロパンガスは、プロパンガス会社から変更先を選びます。
プロパンガスを提供するガス会社は多く、信頼できるガス会社を自分で選ぶのは難しいものです。
プロパンガス会社の一括見積を行うウェブサービスでは、優良なガス会社の中から地域に対応するガス会社の見積もりが可能です。
ガス会社の変更に伴う手数料なども必要なく、変更手続きを代行してもらえるウェブサイトもあります。
※本記事は2022年6月時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。