旦那さんのお小遣い、含まれるものは?平均は?

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旦那家計の節約で悩ましいのが、夫のお小遣いではないでしょうか。
旦那さんのお小遣いの平均は6万5000円と5万円よりも多いようです。
このうちお小遣いを使う額は3万8000円ほどにすぎません。
旦那さんのお小遣いに含まれるものは何があるのか、理想の割合、管理方法について解説します。
お小遣い制を嫌がる旦那さんへの説得方法も参考にしてください。

目次

  1. 旦那さんのお小遣い、平均いくら?
    • 夫のお小遣い、毎月の支給は約5万円
    • お小遣い制は約半数
  2. お小遣いに含まれるものは?
    • お昼代、外食は含まれる?
    • ガソリン代は?
  3. お小遣い、理想の割合は?
  4. お小遣いを嫌がる旦那さんを説得するには?
  5. 夫婦ともお小遣い制、妻のお小遣いは?
  6. お小遣いを使いすぎる…、管理する方法は?
    • 家計簿はアプリが便利
    • 「週給制」で管理する
  7. キャッシュレス払いでお小遣いを使いすぎないために
    • 利用明細をこまめに確認する
    • カード会社のアプリを活用する
    • クレジットカードの枚数を減らす
    • 家族カードを使い共有する
  8. まとめ

旦那さんのお小遣い、平均いくら?

旦那さんのお小遣い、含まれるものは?平均は?

家計のうち、旦那さんのお小遣いは少ない負担ではありませんよね。
家計が苦しいときは「旦那のお小遣いも見直せたら…」と考えるのも無理もありません。
旦那さんとお小遣いについて話し合うなら、男性のお小遣いは平均いくらなのか知っておきたいものです。
総務省の「2019年全国家計構造調査」の結果から、男性のお小遣いをまとめました。

※本記事は2023年2月18日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

夫のお小遣い、毎月の支給は約5万円

【男性の1ヶ月のお小遣い】(単位円)

  
使えるお小遣いの平均 64,887
家計から 27,075
家計以外から 13,149
預貯金から 2,572
借入金 4,710
繰り越し 17,380
※1 総務省「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果より作成
勤労世帯のうちお小遣いがある男性の平均額

総務省の「2019年全国家計構造調査」によると、働く世帯の男性1ヶ月のお小遣い(個人が自由に使えるお金)は、平均6万5000円です。※1
このうち約1万7000円は前月からの繰り越しですので、毎月のお小遣いとして支給されているのは4万8000円です。※1

家計からお小遣いとして支給しているのは2万7000円で、それ以外は自分のお給料や預貯金、借入金など家計以外から支給されています。※1

1ヶ月に6万5000円と聞くと、お小遣いとしては多いと感じますよね。
ただ毎月6万5000円を使い切っているわけではありません。
1ヶ月に使ったお小遣いの額は平均3万8000円です。※1

お小遣い制は約半数

毎月6万5000円のお小遣いは、「お小遣いがある」男性の平均です。
「お小遣いがある」世帯は、約5割。※1
「家計費とお小遣い を区別していない」のが2.5割、「「家計に入れた残りを自由に使う」は約1割です。※1
お小遣い制の家庭は、約半数と言えます。

お小遣い制でない管理方法では、1ヶ月に個人が自由に使えるお金は多いものの毎月使い切っているわけではありません。
次章では、お小遣いの使い道を解説します。

※1 総務省 「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果/2023年2月18日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200564&tstat=000001139024&cycle=0&tclass1=000001150335&tclass2=000001150336&tclass3=000001153506&stat_infid=000032083135&tclass4val=0

お小遣いに含まれるものは?

どこまでがお小遣いに含まれるのかは、家庭により様々です。
毎日のお昼ご飯代や車にかかるガソリン代などのお金は、家計からやりくりする家庭もあれば、お小遣いから出す家庭もあるでしょう。
総務省が実施する「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果から、お小遣い制のケースと家計とお小遣いの区別なしのケースのお小遣いの使い道をまとめました。

【お小遣いに含まれるもの】(単位:円)

お小遣い制 家計費とお小遣いの区別なし 備考
お小遣いを使った額 37,659 64,446
食費 14,895 23,429 外食費含む
洋服代 1,849 4,520
保険医療 2,565 2,883
交通・通信費 6,090 13,491 車代含む
教養娯楽費 7,296 9,515 ゴルフ代等含む
その他 4,631 6,406 たばこや理美容代等含む

※1 総務省「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果より作成 勤労世帯のうちお小遣いがある男性の平均額

お小遣いに含まれる主な使い道は、

  • 外食費を含む食費
  • 洋服代
  • 保険医療費
  • 交通/通信費
  • 教養娯楽費
  • 理美容代等のその他費用

です。

お小遣いのある家庭と、家計とお小遣いの区別なしの家庭では、1ヶ月に使うお小遣いは差があります。
家計とお小遣いを区別しない家庭は、お小遣い制の家庭よりも男性が個人で自由に使えるお金が2万4000円ほど多いようです。※1
内訳を見ると、外食費や洋服代、交通通信費は差が大きい費用です。
家計管理の方法により、どこまでお小遣いに含むかは異なることが分かります。

お昼代、外食は含まれる?

平日のお昼ご飯は、お弁当を持っていくこともあれば、お弁当などを買うことも外食することもあります。
お弁当を買ったり外食したりするお金は、お小遣いに含む人も少なくないようです。
上記調査によると、お小遣いの使い道のうち食費に含まれる外食費は下記の通りです。

 

【お小遣いから外食に使った金額】

  • お小遣い制…8,184円 ※1
  • 家計とお小遣いの区別なし…16,209円※1

ガソリン代は?

2019年の家計調査によると、年間の平均ガソリン代は約5万4千円。※2
1ヶ月に換算すると4,500円です。
上記調査では、お小遣いの使い道に含まれるガソリン代は1,400円~1,900円ですので、お小遣いから支払う人ばかりではないと言えるでしょう。※1

 

【お小遣いからガソリン代に使った金額】

  • お小遣い制…1404円※1
  • 家計とお小遣いの区別なし…1891円※1

 

家庭ごとに、お小遣いに含まれるものは異なります。
ただ家計管理を考えると、何にいくら使っているかの把握は欠かせません。
お小遣いから支払う場合でも家計から支払う場合でも、毎月の家計の内訳を確認できるようにしておくと、使いすぎ防止にも役立ちます。

※1 総務省「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果/2023年2月18日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200564&tstat=000001139024&cycle=0&tclass1=000001150335&tclass2=000001150336&tclass3=000001153506&stat_infid=000032083135&tclass4val=0
※2 総務省 家計調査 家計収支編 総世帯 品目分類750ガソリン代/2023年2月18日現在
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003125092

お小遣い、理想の割合は?

適正なお小遣いの額を考えるには、収入や家計の何割かも大切な視点です。
平均年収などから考慮すると、一般的には「家計の1割程度」がお小遣いの目安です。
ただし一律に「1割を厳守すべき」ということではありません。
子どもの有無や夫婦の年齢・年収額・旦那さんの仕事の状況を考慮して決めましょう。
実際の家計でも、各家庭によってライフスタイルに合うお小遣いの金額は異なります。
都心部と地方ではガソリン代や交通費の有無が異なりますし、職種によっては会社の付き合いが多いこともあるでしょう。
旦那さんの状況を全く考慮せず決めてしまうのは、旦那さんの不満のもと。
適正なお小遣い額を決めるためにも、まずは夫婦間でお互いのお小遣いについて話し合うことも大切です。

お小遣いを嫌がる旦那さんを説得するには?

お小遣いの金額が少ない、一方的に減らされるといった理由で、お小遣い制を嫌がる男性も多いものです。
しかしお小遣い制には、「家計管理がしやすい」という大きなメリットがあります。
家計管理がしやすいことの重要性を、お小遣い制を嫌がる旦那さんに伝えてみるのもよいかもしれません。
旦那さんにとってお小遣い制のメリットには、下記のような項目が考えられます。

 

【旦那さんに伝えたいお小遣い制のメリット】

  • 妻が家計管理をしやすく節約になる
  • 家計のやりくりを妻に任せられる
  • 仕事に集中できる

限られた収入の中で毎月家計のやりくりを考えることはそれだけ重労働ですよね。
旦那さんは家計のやりくりがない分「仕事に集中できる」という考え方もできるでしょう。
もちろん、家計管理について夫婦で話し合うことも大切です。
ある会社の調査によると、夫婦間のお金の会話について、共働き世帯の約4割が「お金の会話ができていない」と回答。※3


さらに「もっと家計管理について会話をしたい」と答えた夫婦は7割を超えています。※4
また、夫婦喧嘩のもととなる原因で最も多いのも「お金について」を挙げる人が最も多い結果となっています。※3
お小遣いの金額や手法の前に、お小遣い制でうまく家計管理するには夫婦間のコミュニケーションがカギです。
家計管理はどちらかに任せっきりにするのではなく、話し合うことで満足度の高い家計管理を実現しましょう。

※3 共働き夫婦のお金の管理は「分担制」へ。「お金の話をもっとしたい」が7割超える。|株式会社OsidOriのプレスリリース/ PR TIMES/2023年2月18日現在
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000047164.html

夫婦ともお小遣い制、妻のお小遣いは?

夫婦ともにお小遣い制にしておくと、旦那さんの理解も得やすいかもしれませんね。
妻も家計からお小遣いをもらう家庭も少なくないでしょう。
総務省「2019年全国家計構造調査」によると、勤労世帯の男性世帯主の妻の1ヶ月のお小遣いは、5万8000円です。※1
ただこちらもすべてを使い切っているわけではありません。
1ヶ月のお小遣いの使い道は、以下の通りです。

【妻の1ヶ月のお小遣い】(単位円)

  
お小遣いを使った額 27,075
食費 27,075
保険医療 13,164
預貯金から 2,572
交通・通信費 1,124
その他 10,262
※1 総務省「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果より作成
勤労世帯のうちお小遣いがある男性の妻の平均額

食費や保険医療費が多いことが分かります。
食費1万8000円のうち7,300円は外食費です。※1
さらに保健医療費のうち約1万円はサプリメントなどの健康保持用摂取品にかかるお金です。※1
男性よりも、車にかかるお金や教養娯楽費は少ないことがわかります。※1
一方、男性同様に翌月に繰越金もあり、お小遣いとして手にした額を毎月使い切っているわけではないようですね。

 

繰越金は、冠婚葬祭などいざというときの臨時費として手元に残しておきたいものです。
お小遣いも使いすぎることがないよう、家計同様に管理しましょう。
次章でお小遣いを管理する方法を解説します。

※1 総務省「2019年全国家計構造調査」個人的な収支に関する結果/2023年2月18日現在
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200564&tstat=000001139024&cycle=0&tclass1=000001150335&tclass2=000001150336&tclass3=000001153506&stat_infid=000032083135&tclass4val=0

お小遣いを使いすぎる…、管理する方法は?

限られたお小遣い、家計と同じく少しでも無駄を減らして余計な出費を抑えたいものです。
出費を抑えるには、まずはお小遣いの使い道をたどってみましょう。
使い道を把握するには、やはり「家計簿」が定番です。
またお小遣いを「週給制」も分かりやすい管理の方法でしょう。
家計簿のつけ方と、お金の管理方法について解説します。

家計簿はアプリが便利

「家計簿」はつけるのが面倒で続かない…という人も多いかもしれません。
しかし最近では、スマートフォンの「家計簿アプリ」を使えば簡単に家計簿がつけられます。
アプリで家計簿をつけるには、レシートを読み込ませるだけです。
毎日細かい数字を書く必要はありません。


レシートを読み込ませるだけで、使ったお店や項目などが記録できます。
使った項目がひと目でわかるため、お金の使い方のクセを知ることもできるでしょう。
自分がどんなものによく使っているのか、どんなシーンで使うことが多いのかなどの記録を見返せば、ムダな出費に気づくきっかけとなります。

【クレジットカードの支払いも家計簿に】
家計簿を分かりやすくするためには、クレジットカードで支払った金額も家計簿に付けましょう。
クレジットカードを使った時点で買い物のレシートをアプリに取り込むことで、現時点でいくら利用しているのかがわかります。
数字を見れば、使いすぎを防げるかもしれません。

 

「週給制」で管理する

お小遣いを最初に使い果たしてしまい「お給料日前のお財布は、いつもさみしい…」といった経験はありませんか。
そんな方におススメしたいのが「お小遣いの週給制」です。
お金は短い期間に区切って管理する方が、計画的に使えます。
1ヶ月単位でお金を管理する場合、いま使える金額を把握して買い物をしなければなりません。


ただいまお金を使って月末までもつのか、判断しづらいこともあるでしょう。
また欲しいモノがあったときに「来週、使うお金を減らせばいいか」と多少予算をオーバーしても買ってしまうこともあるでしょう。
お小遣いを一週間単位で短く管理すれば、使い道もわかりやすいです。
お小遣い管理に慣れてきたら、期間を長めにするなど工夫することもできます。
節約項目を意識して、自分が管理しやすい期間に調整してください。

キャッシュレス払いでお小遣いを使いすぎないために

近年、クレジットカードや電子マネー、スマホ決済など、ますますキャッシュレス化が進んでいますよね。
キャッシュレス決済は、支払いの管理がしっかりできないと使い過ぎてしまうのが難点です。
お小遣い分のお支払いをクレジットカードで払っていると「実は使い過ぎていた…」ということも珍しくないでしょう。
クレジットカードの使いすぎを防ぐための方法を4つご紹介します。

利用明細をこまめに確認する

キャッシュレス化に伴い、お小遣いが現金制ではなく「クレジットカード制」という方もいるかもしれませんね。
多くのコンビニや少額の買い物でも手軽にクレジットカードが利用できます。
手軽に利用できるからこそ、利用明細をこまめにチェックすることをおススメします。
インターネット上に利用明細が即座に反映されるクレジットカード会社もあります。
現時点で今月はいくら使ったかをこまめに把握すると、使いすぎを防止できるでしょう。

カード会社のアプリを活用する

クレジットカード会社によっては、スマートフォンやインターネット上でカード利用に関する様々な管理ができるアプリを提供しています。
アプリを利用すると、利用状況が即座に確認でき便利です。
さらに、使いすぎ防止のための利用額設定やアラームなどの通知機能が付いたアプリなら、お小遣いの使いすぎも防げるはず。
「気づいたら使い過ぎてしまっていた…」を防ぐためにも、事前に通知設定をしておくと安心です。

クレジットカードの枚数を減らす

日本クレジット協会が実施したクレジットカードの発行枚数調査によると、発行総数に対して成人一人当たり2.8枚所有している計算になるようです。※4
複数枚のクレジットカードを使い分けている、という方もいるでしょう。
しかし管理のしやすさを優先するならできるだけ少ないカード数で管理することをおススメします。


まとめることで支払履歴も分かりやすく、カードの引落し日もばらつきません。
支払いの管理がしやすくなり、結果的に使いすぎを防げるでしょう。

 

ただ1枚のクレジットカードでは、お小遣いと家計分といった使い道が混在してしまいます。
1枚のクレジットカードで家計を管理する場合には、利用明細を都度確認しましょう。
きちんと履歴が残るので、いつどんなときに使ったものなのかわかります。
また、クレジットで貯めるポイントも分散せずに済むので、使用するクレジットカードをできるだけ少なくすることで管理もしやすくなり、節約にもつながります。

家族カードを使い共有する

共働き世帯の場合などはそれぞれのお小遣い額がうやむやになりがち、そんな家庭も多いかもしれません。
夫婦で共有の引落し口座を設定し家族カードで管理するのも一つの方法です。
家族カードにすることで明細もポイントも一つにまとめられ、お互いが何にいくら使ったかを共有でき、ポイントもまとめられるメリットがあります。
さらにお互いが監視役になることで使いすぎを防げるでしょう。

※4一般社団法人日本クレジット協会 | クレジットカード発行枚数調査結果の公表について/2021年2月12日現在
https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_inumber_a.pdf

まとめ

旦那さんのお小遣いは、平均6.5万円前後です。
年収の1割が目安とは言われるものの、内訳や家庭環境、ライフスタイルによりお小遣いの割合も金額も開きがあります。
家計管理を考えると、お小遣い制のメリットは大きいものです。
夫婦でよく話し合い、納得のいく金額を設定しましょう。


またお小遣いは週給制にして、家計簿で管理すると無駄が減らせます。
クレジットカード制の場合は、家族カードにしたり明細を共有したりして、お互い監視するのも、使いすぎを防ぐ方法のひとつですよ。

※本記事は2023年2月18日時点の情報を元に作成されています。
そのため、記事を閲覧いただく時期によっては、記載内容が実際の内容と異なる場合がございます。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

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