脂肪燃焼スープのアレンジ、美味しい作り方のコツとは?

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脂肪燃焼スープをご存知ですか?
ダイエット中の食餌療法のひとつとして、一度は試したことがある方も多いかもしれませんね。
効果があるとはいえ、毎日同じスープでは飽きてしまうのも当然です。
今回は飽きずに続けられる、脂肪燃焼スープのアレンジレシピをご紹介していきます。

目次

  1. 脂肪燃焼スープの基本とは?
    • 脂肪燃焼スープで得られるメリット
    • 春夏におすすめ野菜の基本スープ
    • 秋冬におすすめの基本スープ
  2. 脂肪燃焼スープアレンジ【1】・豆乳・味噌・カレーなどの味付けのアレンジ
    • 女性におすすめな大豆イソフラボン!ヘルシーな豆乳
    • さらなる腸内環境のUP、発行調味料「味噌」プラス!
    • スパイスの効いたスープカレー
    • 万能調味料「塩麹」で旨味ランクアップ!
  3. 脂肪燃焼スープのアレンジ【2】鶏肉やチーズは入れられる?
    • 鶏肉とレンコンのさっぱり薬膳スープ
    • 春夏におすすめ野菜の基本スープにタンパク質をちょい足し
  4. 脂肪燃焼スープのアレンジ【3】ご飯を入れてリゾットにしてもいい?
  5. まとめ

脂肪燃焼スープの基本とは?

脂肪燃焼スープの基本のスープは、キャベツ・玉ねぎ・ニンジンなど4〜5種の好きな野菜を、好みの食べやすい大きさにカットして、じっくりコトコト煮込みます。
味付けは塩やコショウ・鶏ガラスープ・コンソメなど、野菜本来のうまみや甘みを感じることのできるようなシンプルなスープにするのがオススメです。
基本をシンプルなスープにすることで、飽きてしまったら、アレンジもしやすくなります。
まずは1日1杯ずつから始めるようにしてみましょう。

スープにすることで、サラダで食べるよりも、たくさんの種類の野菜をとることができます。
1日に2杯のスープを食べると、厚生労働省で推奨されている「成人が1日に必要な野菜量350g」を、手軽に摂取できるでしょう。※1
野菜が身体に溜まった毒素を排出してくれ、腸内環境が整います。
腸内環境が良くなることで、全身の細胞が活性化するため、痩せやすい身体へ導いてくれるのです。
脂肪燃焼スープは痩せやすくなるだけでなく、他にも得られるメリットがあります。

脂肪燃焼スープで得られるメリット

・水溶性・不溶性など食材の栄養素を丸ごと吸収できる具の野菜には、腸の活動を活発に促す、不溶性食物繊維がたくさん含まれます。
スープごといただくことで、茹でたり、煮たりすると溶け出す水溶性食物繊維を、スープで一緒にムダなく吸収できます。

・食べやすく身体にも吸収されやすい
食材もしっかり煮込むことで、栄養素はスープに溶け出し、具材も消化のよい状態になっています。
胃や腸に負担をかけることなく体内にスムーズに吸収されるので、胃腸が弱っている方や、食欲がないときでも取り入れやすいです。

・食材の本来の旨みを感じ、薄味に慣れ自然な減塩に繋がる
具材を4〜5種類入れ、じっくりコトコト煮ることで、野菜本来の旨みと甘みがスープに溶け込むので、味付けは薄味でも美味しくいただけます。
この味付けに慣れていき、食材本来のうまみに気付けるようになると味覚が敏感になり、自然と薄味になっていくので、減塩に繋がるでしょう。

・免疫力がアップして健康的になる
腸には免疫細胞の約7割が集まっています。※2
脂肪燃焼スープで腸内環境を整えて、体質を改善します。

・腸内環境が整うと肌荒れも改善する
腸内にいる免疫細胞の働きは、感染を防ぐ、健康維持、老化予防の3つの働きがあります。
「腸内環境が綺麗になると新陳代謝が活発になります。
さらに血流が良くなるため栄養が隅々までいきわたり、肌のターンオーバーも正常になることで結果的に老化の予防になると考えられています。

毎食毎食手を抜かずに、栄養バランスが整ったご飯を食べるのは大変だと思います。
しかし1日の中でどれか一食を脂肪燃焼スープに置き換えれば、しっかりと栄養が摂れるのです。

脂肪燃焼スープのメリットが分かったところで、まずは基本のスープの作り方を紹介していきます。
季節ごとに取り入れる野菜を変えて、作りやすい分量の3〜4食分を作ってみましょう。

春夏におすすめ野菜の基本スープ

・キャベツ…1/4玉
・玉ねぎ…1玉
・トマト…1玉
・ニンジン…1本
・水…4〜5カップ(野菜が水に浸るくらい)

調味料
・鶏ガラスープの素か和風の顆粒出汁…小さじ1/2
・しょうが…1/2個
・天然塩…少々

〜作り方〜
1.野菜を細かく食べやすい大きさに切る
切り方は好みで良いですが、火の通りが均等になるようになるべく同じサイズに切ります
2.鍋に野菜を入れて、野菜が浸るくらいの水を入れて蓋をして煮る
3.鶏ガラスープ・塩、生姜を加えて味付けをする
生姜は最後に入れて、香りを引き立てます

秋冬におすすめの基本スープ

・大根…1/3本(250g)
・ニンジン…1本
・玉ねぎ…1玉
・まいたけ…1パック
・しめじ…1パック
・水…4〜5カップ(野菜が水に浸るくらい)

調味料
・出汁パック…1個
・しょうが…1/2個
・酒…少々
・天然塩…少々

〜作り方〜
1.大根、ニンジンはイチョウ切り、玉ねぎは皮を剥いて食べやすい大きさに切る
こちらも切り方は好みで良いですが、火の通りが均等になるようにすることがポイントです
2.鍋に野菜を入れて、野菜が浸るくらいの水を入れて蓋をして煮る
3.出汁パックで出汁をとり・塩、生姜を加えて味付けをする
生姜は最後に入れて、香りを引き立てます

※1 野菜、食べていますか?/厚生労働省/2020年11月15日現在
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html
※2 免疫専門家が毎日飲んでいる長寿スープ/藤田紘一郎//2020年11月19日現在

脂肪燃焼スープアレンジ【1】・豆乳・味噌・カレーなどの味付けのアレンジ

この章では、1日に1〜2食を食べて飽きてしまい、味を変えたい時のアレンジレシピをご紹介していきます。
基本のスープはシンプルな味付けなので、味をアレンジする際には香味野菜や油を加えるだけでも一味変わったアレンジになります。
また、追加する食材や香辛料などによって冷え性の改善など、さらなる健康効果も期待できます。
香りや彩り、その日の気分に合わせて食感をアクセントとして加えてみましょう。

女性におすすめな大豆イソフラボン!ヘルシーな豆乳

1.全章でご紹介した、<春夏野菜><秋冬野菜>の基本スープをどちらかを選びます。
2.30〜50mlの豆乳を加えて、煮立たないように弱火で温めます。
3.お好みで柚子胡椒やコショウをアクセントに加えると、引き締まった味になります。
大豆イソフラボンやサポニンの働きで、女性に多いと言われる、骨粗しょう症や更年期障害、生理不順などの予防にもおすすめです。

さらなる腸内環境のUP、発行調味料「味噌」プラス!

1.こちらも基本のスープ<春夏野菜><秋冬野菜>のどちらかを選びます。
2.スープを温めて、小さじ1/2〜1の味噌を加えます。
3.すり下ろした生姜と一味唐辛子、または万能ネギなどお好きなものを一つでも加えると、お味噌汁とは違った一味が楽しめます。

味噌は、大豆を発酵させることでうまみが増し、植物性乳酸菌が多い発酵調味料です。※3
植物性乳酸菌は動物性乳酸菌に比べて、過酷な環境でも強い生命力があるため「生きて腸まで届く」と考えられています。※3
味の変化が楽しめると同時に更なる腸内環境のUPが期待できます。

スパイスの効いたスープカレー

1.基本のスープより<春夏野菜><秋冬野菜>のどちらかを選び、スープを温めます。
2.カレー粉は煎ってから使うとさらに風味がよくなるので、煎ってから温めたスープの中に小さじ1/2〜1のカレー粉を入れて溶かします。
3.味が少し足りないなと感じた時は、しょうゆを少々足して調整してみるといいでしょう。

万能調味料「塩麹」で旨味ランクアップ!

1.基本のスープより<春夏野菜><秋冬野菜>のどちらかを選び、スープを温めます。
2.塩麹を少々入れ、ひと煮します。(少量ずつ入れ、味を確認しながら量を調性していきます)

近年のブームの塩麹は、味噌や醤油と同じで植物性乳酸菌が多い発酵調味料の一種です。※3※4
その名の通り、「塩」と「麹」でできていますが、塩分が多いので少量から使い足していく感じで調整しましょう。

※3「食と農」の博物館展示案内/東京農業大学「食と農」の博物館/2020年11月19日現在
https://www.nodai.ac.jp/application/files/4814/8601/2720/15.pdf
※4今さら聴けない塩麹/NHKテキストview/2020年11月19日現在
http://textview.jp/post/cooking/11558

脂肪燃焼スープのアレンジ【2】鶏肉やチーズは入れられる?

今まで脂肪燃焼スープで痩せなかった、痩せたというよりゲッソリしたなんて、経験をした方もいるのではないでしょうか。
ご紹介してきた通り、脂肪燃焼スープは野菜がたくさん入っているスープなので、低カロリーでヘルシーです。
今までチャレンジしたけど痩せなかったリバウンドしたという方は、タンパク質の不足が原因かもしれません。
タンパク質は筋肉を作ってくれる役割をしますが、そのタンパク質の摂取量が減ると、基礎代謝の維持ができなくなります。※5
脂肪燃焼スープで一時は痩せたけどリバウンドした、綺麗な痩せ方ではなくヤツれてしまった方は、筋肉量が減ってしまったのです。
人間には、ホメオスタシス (生命恒常性)という機能が備わっていて、身体の変化を一定に保とうとする働きがあります。※6
脂肪燃焼スープの極度のカロリー制限により身体が飢餓状態になったことで、基礎代謝が低下します。※6
カロリーを消費させないような身体を作ろうとするためです。
ですから、脂肪燃焼スープに不足してはいけないタンパク質を加える、または副菜に1品追加するなどして、栄養バランスの整ったメニューにすることが大切です。
綺麗に痩せるためのタンパク質のちょい足し、アレンジレシピを2つご紹介していきます。

鶏肉とレンコンのさっぱり薬膳スープ

・鶏もも肉…1枚(300g)
・塩…少々
・レンコン…100g
・まいたけ…50g

調味料
・水…2カップ
・酒…大さじ1杯
・生姜…1/2片(千切り)

〜作り方〜
1.鶏肉は、大きめの一口大に切り、塩をまぶします。
2.レンコンを2cm程度の厚さ、半月切りにする
3.舞茸は小分けにちぎる
4.鍋に調味料とまいたけ以外の具材を入れて火にかけ、煮立ったらアクを取り、火を弱めて10分ほど煮詰める。
5.鶏肉に火が通ったら、まいたけを入れて、更に2〜3分煮る。
6.お皿に盛り付けたら、生姜を盛り付ける。

春夏におすすめ野菜の基本スープにタンパク質をちょい足し

2つ目は、基本スープに鶏肉とチーズをプラスしたスープをご紹介します。

【基本スープ+鶏肉・チーズのスープ】
・キャベツ…1/4玉
・玉ねぎ…1玉
・トマト…2玉
・ニンジン…1本
・カットトマト缶…1缶
・鶏もも肉…1枚(300g)
・とろけるチーズ…1枚 
・水…4〜5カップ(野菜が水に浸るくらい)

調味料
・鶏ガラスープの素…小さじ1/2
・天然塩…少々

〜作り方〜
1.野菜を細かく食べやすい大きさに切る
切り方は好みで良いですが、火の通りが均等になるようになるべく同じサイズになるように心掛けましょう。
2.鍋で鶏肉を炒め、野菜を入れて、野菜が浸るくらいの水を入れて蓋をして煮る
3. アクを取り、カットトマト缶、鶏ガラスープ・塩、加えて味付けをする
4. お皿に盛り付けたら、チーズを細く裂いて、スープの上に乗せて、溶かす。

鶏肉・チーズのタンパク質をダブルでちょい足ししたアレンジです。
ミネストローネのような洋風のアレンジになりますね。

※5タンパク質と筋肉の関係性。筋肉量維持は運動と栄養摂取が決め手/MORINAGA/2020年11月19日現在
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=115&category=muscle
※6
ホメオスタシス/日本成人病予防協会/2020年11月19日現在
https://www.japa.org/mental_health/stress/body.html

脂肪燃焼スープのアレンジ【3】ご飯を入れてリゾットにしてもいい?

もし、お米が食べたくなったら余った脂肪燃焼スープに入れてリゾットにしても良いでしょう。
前の章で紹介した<春夏におすすめ野菜の基本スープにタンパク質をダブルでちょい足し!>のトマトベースのスープをリゾットアレンジでご紹介します。

【豆腐でかさ増しリゾット】
・脂肪燃焼スープ
・ご飯(お茶碗の半分、もしくは1/3程度)
・豆腐:絹1丁(食感が欲しい方は木綿を使用してください)
・スライスチーズ
・塩

〜作り方〜
1.脂肪燃焼スープに、ご飯・豆腐を手でちぎって入れて、煮込みます。
2.スライスチーズを入れ、味を見ながら塩で味を調整します。
豆腐を1丁入れることで、ご飯が少なくても、かさ増しになります。
更には大豆イソフラボンを摂ることができますね。
ご飯を白米から玄米に変えると、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている
ので、さらに栄養価がアップします。※7
ただ、玄米は消化するのに時間がかかるため、芯がなくなるまでしっかり煮詰める、または寝る前に食べるのを避けるようにしましょう。※7

※7玄米は栄養素の宝庫/タイヘイ株式会社/2020年11月19日現在
https://dm-net.co.jp/taihei/tounyou/shokji/post_25.html - :~:text=玄米の成分は水分,良い食材といえます。

まとめ

脂肪燃焼スープの方法は、たくさんあり、どのくらいのペースで痩せたいかによって、メニューも異なっています。
基本の脂肪燃焼スープだけでは、タンパク質の不足によって綺麗な痩せ方ができない、栄養状態のバランスが偏っていることがわかったかと思います。
お肉や魚、チーズなどタンパク質など、賢い食材選びと調理の工夫を取り入れ、短期的なダイエットではなく、健康維持のために長く続けられるといいですね。
ライフスタイルにうまく取り入れ、季節での食材や味の変化を楽しみながら、皆さんもご自身でのオリジナルのアレンジメニューを考案してみてください。

監修者
大島
看護師免許、メンタル心理カウンセラー
美容外科・皮膚科にて勤務し、美容医療に5年ほど携わる。
AGAクリニックの立ち上げで、師長就任。
自身の美容経験から、医療機器に劣らないほど肌質改善が感じられた、ハーブピーリングでプライベートサロンを始める。
現在は美容医療に関わるコンサルタントや、美容メディアの運用、化粧品開発などを担当している。
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