公共料金の支払いはクレジットカードがお得?コンビニは?

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光熱費などの公共料金は、毎月必要な固定費です。
家計の節約を考えると、少しでもお得になるコツを知りたい方も多いのではないでしょうか。
口座振替、クレジットカード、コンビニ払い、それぞれに特徴はあるものの、支払金額が多いほどクレジットカードがお得です。
さらにコンビニでクレカは使えるのか、クレカ払いにした時の家計管理のコツなども解説します。


※本記事の内容は、2021年11月現在の情報です。

 

目次

  1. 公共料金が高いほど、クレジットカードがお得
    • 公共料金とは?
    • 公共料金の支払い方法
    • クレジットカード、スマホ決済etc…特徴は?
    • お得な支払い方法
  2. クレジットカード払いがお得!コンビニでクレカはNG
    • コンビニでクレカは使えない
  3. ポイントだけじゃない!お得なクレジットカードの選び方
  4. 公共料金は、ポイント払いできる?
  5. クレジットカード払いへの変更手続き
    • 支払いに合わせて家計管理も変更を
  6. まとめ

公共料金が高いほど、クレジットカードがお得

公共料金は、一般的な生活をしていれば必ず支払わなければなりません。
家計を考えると、少しでも節約したい方も多いのではないでしょうか。
節約のために知っておきたい、公共料金の支払い方法とそれぞれの特徴をご紹介します。

 

公共料金とは?

公共料金は、一般的に下記5つの費用を指します。

 

  • 電気※1
  • ガス※1
  • 水道※1
  • 固定電話※1
  • NHK受信料※1

 

固定電話やNHK受信料は、支払う必要のない家庭もありますよね。
しかし電気・ガス・水道のライフラインは、生活する上で欠かせないものです。
これらを節約するには、使用量を減らす方法もありますよね。
ただ使用量を変えずに節約するには、お得な支払い方法を選択するのがポイントです。

 

公共料金の支払い方法

主な公共料金の支払い方法は、下記の通りです。
契約先により異なるため、使えるかどうかは契約ごとに確認が必要です。

 

【公共料金の支払い方法】

  • 口座振替※2※3※4※5
  • クレジットカード※2※3※4※5
  • 払込用紙や請求書でコンビニ払い※2※3※4※5
  • 払込用紙や請求書で銀行払い※2※3※4※5
  • 払込用紙や請求書でスマホ払い※2※3※4※5

 

他に、スマホのショートメッセージを利用して支払える電力会社もあります。※2

 

クレジットカード、スマホ決済etc…特徴は?

これら5つの支払い方法は、メリットもデメリットもあります。

 

・口座振替
指定した銀行口座から、毎月決まった支払日に自動で引き落とされるのが口座振替です。
口座振替用紙を提出して一度登録すれば、その後は何もする必要はありません。
手間がかからないのもメリットですが、口座振替は使用量によっては最もお得な場合もあります。
電気代やガス代は、口座振替で支払うことで一定額の割引が受けられます。
東京都内の主な電気ガス会社の場合、割引額は毎月55円(税込)です。※3※6

一方デメリットは、利用料金を意識しづらいことではないでしょうか。
毎月口座から自動で引き落とされるため、利用料金を把握する必要がありません。
最近では、電気代やガス代の検針票を投函しないところもありますよね。
自分から能動的に確認しないと、利用料金は分かりません。
銀行口座から引き落とされた額をみて「こんなに電気代を使ったの?」と初めて使用量を知ることもあるでしょう。
予想以上に引き落とし額が多く残金不足とならないよう、注意が必要です。

 

・クレジットカード
クレジットカード払いは、あらかじめ登録したクレジットカードから毎月自動で請求される仕組みです。
この方法も一度登録しておけば、その後の手間はかかりません。

クレジットカード払いがお得なのは、ポイント還元があることです。
クレジットカードは、支払額に応じてポイントが付きますよね。
1%還元のクレジットカードが多いのではないでしょうか。
毎月20,000円の支払いであれば、何もせずに200円のポイントがもらえます。
毎月必ず支払う公共料金でポイントが貯まれば、1%といえどお得です。

注意したいのは、口座振替で受けられる割引サービスは適用外という点です。
毎月55円(税込)の割引とクレジットカードのポイント還元、お得な方を選びましょう。
1%還元の場合、計算上は、毎月の使用量が5,500円以上であればクレジットカードがお得です。
お得なクレジットカードの支払い方法については、後ほど詳しく解説します。

 

・払込用紙や請求書でコンビニ払い
バーコードが記載されている払込用紙を使い、コンビニの店頭で支払うこともできます。
コンビニで公共料金を支払う場合、基本的に支払いに使えるのは現金のみです。
現金支払い派の方には、家計管理しやすい支払い方法ではないでしょうか。
ただイントがつかず、口座振替のような割引制度もないため、現金払いは節約の観点ではお得ではありません。

「コンビニの店頭は、カードやスマホ決済でポイントがもらえるのでは?」と考える方もいるでしょう。
残念ながら、コンビニの店頭支払いは基本的に現金払いです。
一部のコンビニでは、オリジナルブランドのクレジットカードに限り、クレジットカード払いができます。※7
このケースでは、クレジットカードにポイントが貯まります。※7
また一部のキャッシュレス決済が利用できるコンビニもあるものの、ポイント対象外です。※8

 

・払込用紙や請求書で銀行払い
払込用紙を使い銀行の窓口やATMで支払うことも可能です。
こちらも現金払いのみです。
現金で家計管理をしていて、銀行に行く機会が多い方には都合がよい方法かもしれません。
ポイントや割引のメリットはなく、支払い期日までに銀行に支払いに行かなければならないのがデメリットです。

 

・払込用紙や請求書でスマホ払い
払込用紙のバーコードをスマホ決済のアプリで読み取り、支払うこともできます。
コンビニや銀行に行く必要がなく、自宅で支払えるので便利です。
また、支払金額に応じてポイントがつく決済サービスもあります。※9
還元率は決済サービスごとに様々ですので、利用しているサービスのホームページなどで確認が必要です。

払込用紙のスマホ払いで注意したいのが、払込手数料です。
この支払方法では、払込手数料が必要な場合も多いでしょう。※9
ポイントがつくからとスマホ払いにしても、支払手数料がポイント数を上回ってしまっては骨折り損です。
また、スマホ払いは、全てのスマホ決済サービスが利用できるわけではありません。
支払先が対応している決済サービスのみ支払いが可能ですので、手数料などと併せて確認が必要です。

 

お得な支払い方法

お得な支払い方法は、利用料金や契約しているサービスやプランごとに異なり、一概にどれがいいとは言えません。
契約プランにより払込票による手数料の有無が決まったり、支払い方法ごとのポイント還元率が変わったりするためです。
下記に支払い方法ごとの特徴をまとめましたので、参考にして下さい。

 

【お得な支払い方法】

支払い方法 割引 ポイント付与 手数料負担
口座振替 〇(例:55円)
クレジットカード 〇(例:1%)
コンビニ店頭払い △※ △※(例:66円)
銀行窓口払い △※(例:66円)
スマホ払い 〇(例:1%) △※(例:66円)
※一部のサービスやプランのみ対象

※1 口座振替の契約ができる公共料金は?│よくあるご質問 │三井住友銀行/2021年11月10日現在
https://qa.smbc.co.jp/faq/show/635?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=68&page=1&site_domain=default&sort=sort_access&sort_order=desc
※2 お支払い方法の変更・契約内容変更手続き|お支払の変更|東京電力エナジーパートナー株式会社/2021年11月10日現在
https://www.tepco.co.jp/ep/private/payment/
※3 お支払い方法|東京ガス/2021年11月10日現在
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/ryokin/oshiharai.html
※4 NHK受信料の窓口 受信料のご案内・受信料のお手続き|NHK/2021年11月10日現在
https://www.nhk-cs.jp/jushinryo/
※5 お支払方法|料金のお支払トップ|NTT東日本/2021年11月10日現在
https://web116.jp/ryoukin/payment/
※6 口座振替でのお支払い手続き(新規・変更)|お支払の変更|東京電力エナジーパートナー株式会社/2021年11月10日現在
https://www.tepco.co.jp/ep/private/payment/payment02.html
※7 ファミリーマートで電話料金、電気代、ガス代等の支払いをした場合でもTポイントは貯まりますか? | FTカード ポケットカード株式会社/2021年11月10日現在
https://faq.pocketcard.co.jp/faq/show/1346?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=516&page=1&site_domain=ft&sort=sort_access&sort_order=desc
※8 ポイント対象商品/対象外商品|電子マネー nanaco 【公式サイト】/2021年11月10日現在
https://www.nanaco-net.jp/how-to/save_point/item.html
※9 楽天銀行コンビニ支払サービス(アプリで払込票支払) | 楽天銀行/2021年11月10日現在
https://www.rakuten-bank.co.jp/transfer/cvs-payment/

クレジットカード払いがお得!コンビニでクレカはNG

電気代やガス代の口座振替割引は、一般的に定額です。
東京都内の代表的な電気ガスでは、割引額は55円(税込)です。
一方クレジットカード払いでは、口座振替割引は適用されませんが、利用料金にポイント還元率を掛けたポイント数が付与されます
つまりクレジットカード払いは、利用料金が高くなればなるほど、お得。
東京都内の場合、利用料金が5,500円より高ければクレジットカード払いの方がお得です。

 

コンビニでクレカは使えない

コンビニの店頭では、通常のお買い物はスマホ決済やクレジットカードが使えますよね。
ただ、公共料金の支払いは基本的に現金のみです。
一部、自社オリジナルブランドのクレジットカードのみ、支払い可能なコンビニもあります。※7
このコンビニの場合、ポイント還元率は0.5%。※7
わざわざコンビニに足を運び、払込票を使って特定のクレジットカードで支払うよりも、クレジットカードの自動引き落としの方がお得です。

また払込票での支払いは、払込手数料がかかる場合があります。
企業ごとに企業負担の場合と利用者負担の場合があったり、同じ契約先でも契約プランや利用料金により異なったりと複雑です。※10
契約先のホームページで手数料の有無を確認しておきましょう。

コンビニでの支払いは、他の支払い方法と比べてお得なメリットはありません。
少しでもお得に公共料金を支払うならば、口座振替かクレジットカード、バーコードを使ったスマホ決済のいずれかがお得です。

 

※7 ファミリーマートで電話料金、電気代、ガス代等の支払いをした場合でもTポイントは貯まりますか? | FTカード ポケットカード株式会社/2021年11月10日現在
https://faq.pocketcard.co.jp/faq/show/1346?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=516&page=1&site_domain=ft&sort=sort_access&sort_order=desc
※10 振込用紙(請求書)でのお支払い手続き|お支払の変更|東京電力エナジーパートナー株式会社/2021年11月10日現在
https://www.tepco.co.jp/ep/private/payment/payment15.html

ポイントだけじゃない!お得なクレジットカードの選び方

毎月かかる公共料金の支払いは、ポイント還元率の高いクレジットカードほどお得です。
ただポイント還元率だけでクレジットカードを選んでしまうと、実は損してしまうこともあり得ます。

お得なクレジットカードを選ぶには、下記4点を比較すると総合的にお得度を判断できるはずです。

 

  • ポイント還元率
  • 年会費
  • ポイントの使い道
  • 会員特典


・ポイント還元率
クレジットカードのポイント還元率は、0.5%~1%のものが多いでしょう。
ただ、条件によってはそれ以上の還元率だったり、利用料金に応じてポイントが割り増しされたり、1%以上を狙えるクレジットカードも少なくありません。
公共料金支払いの点では、街のお買い物とポイント還元率が異なる場合もあります。※11
利用目的に応じて、ポイント還元率が高いクレジットカードを知っておきましょう。

 

・年会費
年会費は、クレジットカードごとに0円から数万円まで様々です。
また、永久無料のものもあれば、一定の利用額を超えると無料になるもの、定額で10,000円以上の高額なものなど。利用状況に応じて変わる年会費のカードもあります。
年会費は安いに越したことはないと考えがちですが、実はそうとも限りません。
年会費が高いゴールドカードやプラチナカードは、付帯サービスも豊富です。
保険の付帯や、ポイント還元率のアップ、無料宿泊券プレゼントなど、クレジットカードごとに様々な会員特典があります。
年会費と付帯サービスを比べ、付帯サービスのメリットが大きければ年会費を払っても損ではないでしょう。

 

・ポイントの使い道
貯めることばかり意識して、ポイントを使うことを忘れてはいませんか?
せっかく貯めても、貯めたポイントの使い道がなければ元も子もありません。
貯めたポイントには有効期限もあるため、付与されたらこまめに使うのが無駄にしない秘訣です。
クレジットカードの支払いに充当できるポイントや、キャッシュレス決済の支払いに使えるポイントは、こまめに使いやすいでしょう。
スマホ決済は、アプリ上でポイントから支払う設定ができ、簡単にポイントが消化できます。

 

・会員特典
クレジットカード会員限定の特典も、クレジットカード選びに欠かせない視点です。
対象のクレジットカードを持っているだけで、特定のお店でポイント還元率があがる、限定サービスが受けられるなど、お得なものもあります。
旅行保険や空港ラウンジのサービスがついているクレジットカードは多いですよね。
他にもショッピング補償がついていたり、テーマパークの招待券がもらえたりと、クレジットカードごとに様々です。
自分のライフスタイルに合った特典のクレジットカードを探してみてはいかがでしょうか。

 

※11 カード利用獲得ポイントの還元率が異なるご利用先|楽天カード/2021年11月10日現在
https://www.rakuten-card.co.jp/point/pointrate/

公共料金は、ポイント払いできる?

普段のお買い物などで貯まったポイントを、公共料金の支払いに使えば節約になりますよね。
ポイントで公共料金を支払うには、貯まったポイントを支払いに充当できるクレジットカードか、スマホ払いを使うしかありません。
ただ払込票で支払うスマホ払いは、支払手数料がかかる場合もあるので注意が必要です。
貯まったポイントを消化できるクレジットカードで支払うのが確実でしょう。

 

公共料金の支払いは、毎月変更するのは難しいものです。
ポイントが貯まった月だけ、ポイントで支払える方法にすることはできません。
あらかじめクレジットカード払いにしておけば、ポイントが貯まったらお支払いに充当できます。
ポイントを使うにも貯めるにも、クレジットカード払いが便利だと言えるでしょう。

 

クレジットカード払いへの変更手続き

どの公共料金でも、クレジットカード払いに変更するには手続きが必要です。

変更方法は、
・インターネット上での手続き
・書面での手続き
のいずれかです。

契約先のホームページで確認できます。

インターネット上で手続きをする場合は、契約情報とクレジットカード情報をサイトに入力します。※12
書面で手続きする場合は、変更届に記入して郵送します。※12
ただ料金プランや契約内容によっては、インターネットでの変更手続きができない場合もあるようです。※12
支払い方法の変更には数ヶ月かかる場合もあり、手続きが完了するまでは変更申請前の支払い方法で支払わなければなりません。

 

支払いに合わせて家計管理も変更を

クレジットカード払いの場合、タイミングや曜日の並びによっては、利用料金が2ヶ月まとまって口座から引き落とされる月も出てきます。※13
支払い方法を変更した月はもちろんのこと、その後も検針票と請求内容を確認し、利用料金を確認しておくと安心です。

また利用月と引き落とし月にズレが生じるため、家計簿で家計管理をする場合にはどちらかに統一する必要があります。
電気代はクレジットカード払いで引き落とし月、ガス代は口座振替で利用月というように支払いごとに異なると、実際の利用料金が不明瞭になりかねません。
自分が分かりやすい方で統一しておきましょう。
すべての公共料金をクレジットカード払いにまとめれば、支払い忘れることもなく、利用明細を見れば金額が分かるため、簡単な家計簿代わりにも使えます。

 

※12 クレジットカード支払いのお申し込み手続き(新規・変更)|お支払の変更|東京電力エナジーパートナー株式会社/2021年11月10日現在
https://www.tepco.co.jp/ep/private/payment/payment06.html
※13 クレジットカード払いのお申し込み|東京ガス/2021年11月10日現在
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/ryokin/card_moushikomi.html

まとめ

公共料金の支払いは、ポイント還元を考慮すると、利用料金が高いほどクレジットカードがお得です。
クレジットカード払いは口座振替にある割引サービスは適用になりません。
クレジットカードのポイント還元とどちらがお得か、自宅の光熱費や通信費と照らし合わせてみてください。

 

※本記事の内容は、2021年11月現在の情報です。

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