【家計簿の書き方】簡単!初心者でも続く手書きノートで貯金体質に

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家計簿には、手書きのノートや家計簿アプリ、通帳などいろいろなタイプがあります。
手書きの家計簿は、面倒なイメージがあるかもしれませんが、実は初心者向きの方法です。
簡単に、初心者でも続けられる手書き家計簿の書き方を解説します。
ルーズリーフを使った家計簿ノートの画像もありますので、参考にしてみて下さい。

 

目次

  1. 手書き家計簿、簡単な書き方
    • 収入欄は固定額を記入する
    • 支出は3項目に分けて記入する
    • 予算の目安も記入する
    • 1ヶ月の収支を計算する
  2. 家計簿の始め方 │ 1ページ目の書き方
    • 貯金額
    • 管理する費目
    • 予算
    • スケジュール
  3. 手書き家計簿の費目の決め方
    • 毎月決まった金額の固定費
    • 光熱費などの変動費
    • 生活費は細かくしない
  4. 費目ごとの予算の書き方
    • 固定費の予算
    • 変動費の予算
    • 生活費の予算
  5. 貯金を殖やす家計簿のコツ
  6. 手書き家計簿のメリットとは?
    • 自分に合った家計簿を
  7. まとめ

手書き家計簿、簡単な書き方

家計簿には、昔ながらの手書きの家計簿以外にも様々な方法があります。
レシートをノートに貼るだけの家計簿や、スマホを使った家計簿アプリ、ウェブ通帳を家計簿代わりにするなど、デジタル時代ならではの家計簿を取り入れている人も多いかもしれませんね。
ただ「やっぱり手書きがわかりやすい!」「紙の家計簿のが節約を意識できる」という人も少なくないでしょう。
手書きの家計簿は、項目やスケジュールを自分で決められるのがメリットです。
ルーズリーフを使えば、自分流にカスタマイズもしやすいでしょう。

自分流の家計簿ノートを作るにあたり、最低限記入すべき項目は下記4つです。

 

【家計簿ノートの項目】

  • 収入
  • 支出(費目ごと)
  • 予算
  • 収支

 

収入欄は固定額を記入する

給料などの収入額を記載します。
ただ1ヶ月の収入をそのまま記入すると、家計のやりくりが月単位になってしまいがちです。
今月の手取りは32万円で黒字、翌月は28万円で赤字予定だと、1ヶ月で収支をあわせようと毎月やりくりに悩んでしまいませんか?
そうならないためには、収入は年間通して一定金額に設定すると分かりやすく管理しやすいです。
月収のおよその年間平均額か、年間の中でも少ない時の月収額を書きます。
実際の給料との差額があれば、わずかでも貯金に回せます。
「ちりツモ」で、1年続けるとまとまった金額になるはずです。

 

支出は3項目に分けて記入する

支出は、固定費・変動費・生活費の大きく3つに分けます。
それぞれの細かい内訳については次章で詳しく解説します。

 

主な考え方としては
生活費=収入-(固定費+変動費)
です。

生活費は、収入から固定費と変動費を引いた残りから捻出します。
これにより、「収入全てが使える」という感覚から、色々諸経費を引いた残り分だけが自由に使えるお金と認識できるはず。
手元で使えるお金がセーブされるうえ、やりくりもラクになるでしょう。

 

予算の目安も記入する

支出の項目ごとに、予算の目安を立てておきましょう。
あらかじめ予算を立てておくと、お金の使いすぎを防げます。
固定費、変動費、生活費、それぞれの予算と支出をつけ、何が予算オーバーしているか把握することが大切です。
費目ごとの予算の決め方は後ほど詳しく解説します。

 

1ヶ月の収支を計算する

1ヶ月間の家計簿がつけ終わったら、収支を記入します
収支に多少のずれがあっても気にする必要はありません。
ご自身の家計の状態や特徴を把握することが重要です。
細かいことは気にせず、まずは数カ月つけてみて下さい。

できれば夫婦でチェックすると、その後の家計管理もしやすくなるはずです。
一人では気づけないことも、お互いの視点からチェックすれば問題にも気づきやすいメリットもあります。
月に一度、夫婦で家計簿をチェックしてみて下さい。

この4項目を参考に、自分なりの家計簿を作ってみて下さい。
ただ家計簿を始めるにあたり、あらかじめ決めておくべきことがいくつかあります。
これから手書き家計簿を始める人向けに、次章では家計簿の準備をご紹介します。

 

家計簿の始め方 │ 1ページ目の書き方

家計簿はひと言でいうと、収入と支出を管理するツールです。
収入からどの費目にいくら振り分けるか、おおよその目安額を設定しておくと効果的な家計管理ができるでしょう。

 

毎月・毎日の家計簿を書き始める前に、1ページ目に書いておきたいのが、

  • 貯金額
  • 管理する費目(支出の内訳)
  • 予算
  • スケジュール
    の4項目です。

 

貯金額

家計の振り分けで最も重要なのが貯金額です。
皆さんが家計簿を始める目的は何ですか?
一番の目的は「お金を貯めること」ではないでしょうか。


毎月の収入から残った分を貯金する方法では、いつまで経っても今以上のお金を貯めるのは難しいかもしれません。
家計簿をうまく活用して貯金体質になるためには、振り分けの中で貯金の優先順位を上げることが大切です。

例えば、5年後に300万円貯めたいという貯金の目標金額を設定したとしましょう。
5年で300万円を貯めるには、毎月5万円の貯金が必要です。
毎月の収入のうち、先に5万円を貯金分として差し引きます。
そして残りを、その他の生活費などの支出項目に割り当てるのです。
「先取り貯蓄」をすると自然と貯金体質になります。

 

管理する費目

家計簿というと、細かく支出をつけるイメージの人も少なくないのではないでしょうか。
しかし費目は、あまり細かく設定する必要はありません。
前章でもご紹介の通り、最低限必要なのは固定費・生活費・変動費の3つです。
この3つの費目に支出を振り分けます。

市販の家計簿には、すでに費目がかかれているものも多いでしょう。
ただ、すでに家計簿に記載のある費目を全て埋める必要はありません
具体的な費目の決め方については、次章で詳しく解説します。

 

予算

家計簿で大事なのが予算という考え方です。
予算と聞くとピンと来ないという方も多いかもしれませんが、難しいことではありません。
例えば、収入が30万円の場合、その中から食費、通信費などの費目に対しておおよその予算を立てるという考え方です。
予算を決めておけば使いすぎを防止でき、予算に対してあとどのくらい残っているかなど、計画性をもった使い方ができます。
また予算を立てると、買い物のときにも金額を意識するようになるでしょう。
最初は慣れずに予算オーバーすることもありますが、意識するうちに予算を守るコツが身についてきます。

 

スケジュール

家計簿が続かない主な原因は、毎日つけるのが面倒だからではないでしょうか。
家計簿を継続するには、「面倒なことはしない!」というのが鉄則です。
自分が無理なくつけられるスケジュールで問題ありません。

毎日つけるのが苦にならないという人は、毎日つけましょう。
毎日が面倒な人は、二日おき、毎週金曜日に一週間分、二週間ごとなど、自分のペースでつけ始めてみて下さい。
まとめてつける場合には、レシートを封筒に入れておくなど、いくら使ったかわからなくならないよう工夫が必要です。
電子マネーやクレジットカードで支払えば、スマホで利用履歴が確認でき便利です。
無理なく続けられそうなスケジュールでつけ始めてみて下さい。

 

・家計簿の締め日も柔軟に
さらに家計簿をつける期間は、必ずしも毎月月末締め1日はじまりにする必要はありません。
自分が管理しやすい期間を設定し、無理のないスパンでつけるべきです。
お給料の入った日をスタートとして、そこから1カ月間を1区切りとしてつける方法もあります。
市販の家計簿では、1日から31日まで、1ヶ月毎日の記入欄があるものも多いです。
ただその通りに埋める必要はないので、自分がつけやすいよう工夫してみて下さい。

 

あらかじめ決めておくべき4項目をご紹介いたしました。

この中で、最も頭を悩ませるのが「費目」ではないでしょうか。
細かくつけなくてはいいというものの、どの費用をどうつけるのか、家計簿初心者には分かりづらいものです。
次章では、簡単につけられる家計簿に最低限必要な費目とその予算の立て方を詳しく解説します。

 

手書き家計簿の費目の決め方

一見面倒に思われる「手書き家計簿」は、“自分流“に書くのが長続きのコツです。

家計簿に必要な費目は、大きく3つです。

 

【家計簿の費目】

  • 固定費
  • 変動費
  • 生活費

 

毎月決まった金額の固定費

固定費は年間を通してほぼ決まった金額の支払いのものを入れます。
家賃や住居費・保険料、子どもの保育料や塾代などの教育費です。
夫婦のお小遣いなども固定費として見積もります。

さらに固定費に仲間入りさせたいのが、貯金です。
貯金は毎月貯める金額を決めおき、あえて固定費として入れておきます。
さらに、冠婚葬祭など臨時に必要になる「特別費」も一定額を決めて計上します。
お付き合いが多い家庭の場合はちょっとしたお返しやギフト・お中元などもあらかじめ見込んでおくと安心です。
固定費の金額は毎月同じなので、固定費○○万円として家計簿ノートにまとめて書くと簡単です。
毎月同じ項目や金額を書く手間が省けます。

 

光熱費などの変動費

毎月支払いがあるものの金額に増減があるものは変動費として考えます。
水道光熱費や通信費、ガソリン代などの費目です。

 

生活費は細かくしない

生活費には、食費や日用品費、医療費、交際費、など、毎日の中でやりくりしていくものを含みます。
月々の金額差が大きく、家計簿をつけるにあたり最も手間がかかる部分です。
生活費の費目は、あまり細かくわけ過ぎてしまうと、かえって管理しにくくなります。
細かすぎると、どの出費が何に含まれるのか分かりづらくなるためです。
洋服代や日用品類はどちらも日用品費というように、家庭にあったスタイルで1つの費目にまとめてしまっても問題はないでしょう。
決められた費目通りにつける必要はないので、ご家庭に合ったものにカスタマイズしてみて下さい。
ただ一度決めたら、同じ出費は同じ費目につけ続けるべきです。
いままで日用品費に洋服代も含まれたのに、今月は被服費につけるなど、費目が毎回異なると、節約できているのかわからなくなってしまいます。

以下に、主な費目の一覧を挙げてみました。
家計簿作成時の参考にしてください。

 

【具体的な費目一覧】
・固定費
貯金、家賃、居住費、駐車場代、レンタル倉庫代、生命保険代、保育料、学習塾代、お小遣い費等、新聞代、スポーツジム代、教室月謝代、冠婚葬祭費(お中元やお返しなど含む)、固定資産税等

・変動費
水道・電気・ガス代、ペット関連費、通信費、ガソリン代等

・生活費
食費、日用品費、医療費、外食費、交際費等

 

費目ごとの予算の書き方

費目が出揃ったら、それぞれの予算を立てます。
節約を気にするあまり、無理な予算立てをしても意味がありません。
現状に即した、無理のない予算を立ててみて下さい。

 

固定費の予算

固定費については、各家庭で毎月決まった金額を書き込みます。
ここに貯金額も含めましょう。
また冠婚葬祭やお年玉、税金などのいわゆる「特別費」もこの予算に組み込みます。
この特別費が年間で10万円と見込むなら、毎月の費用は約8千円です。
毎月の固定費に8千円組み込みます。
前年までの出費を参考に、予算額を決めましょう。

 

変動費の予算

変動費は毎月金額が変わるものです。
直近3カ月間の平均額や、前年を参考にした季節ごとの予算を設定します。
冬や夏には高くなることを想定しておくと安心でしょう。

 

生活費の予算

生活費は、固定費と変動費の範囲内で金額設定します。
育ち盛りのお子様がいらっしゃるご家庭は、どうしても食費が多くなりがちです。
食費が多いと、無駄遣いしすぎでは?と気になる人も多いかもしれません。
しかし生活費の比率は、各家庭によって異なるものです。
一般的な水準は、あくまで目安にすぎません。
平均よりも極端に多い費目は見直しが必要ではあるものの、まずは現状に沿った無理のない範囲で予算立てすることが大切です。

 

貯金を殖やす家計簿のコツ

家計簿は、つけることがゴールではありません。
あくまで「貯金を殖やす」ための手段です。
家計簿をつけることで家計の特徴が見えてくるはずです。
無駄があれば、節約を検討しましょう。

ただ細かい節約よりも効果的なのが、貯金を固定費に組み込むことです。
貯金は家計簿の固定費に入れ、基本的に毎月決まった額を貯めます。

給料が入ってきたら、まずはATMでお金をおろしたり家賃を振り込んだりしていませんか?
その際、同じタイミングで貯蓄分の予算を別口座へ分ける「先取り貯金」が貯まるコツです。
家計簿をつけると、あらかじめ予算立てするため、先取り貯金を意識しやすくなります。
また予算に記入した収入の余剰分を貯金にまわすこともできるでしょう。
貯蓄用口座に一緒に入れるか、貯金箱などに分けておきます。
家計簿のつけ始めに収入の予算を決めるので、「端数切り」を実践しやすく、自然と貯金体質になるはずです。

貯金は、入ったらすぐに別管理するのがポイントです。


給料が入ってくると気持ち的にも余裕が出てつい使ってしまいませんか?

・先取り貯金
・端数切り貯金
の2つの仕組みを取り入れ、給料が入ったらすぐに取り分けておきましょう。

 

手書き家計簿のメリットとは?

手書きの家計簿ノートは、

  • 初心者でもはじめやすい
  • 自由にカスタマイズできる
  • マイペースに続けられる
  • 自分で計算するから実感が沸く
  • 書き足しやすい
    などのメリットがあります。

いままで家計簿が続かなかった人も、自分流の家計簿が作れる手書き家計簿は再開しやすいかもしれません。

 

自分に合った家計簿を

家計簿には、

  • 家計簿アプリ
  • レシートを貼るだけ家計簿
  • 手書きの家計簿ノート
  • 銀行口座の通帳やクレカなどの利用明細
    など、いくつかのタイプがあり、それぞれにメリットもデメリットもあります。

家計簿アプリは、携帯で気軽につけることができる反面、気軽さ故にお金を使う「実感」が乏しいと感じるかもしれません。
またレシートを貼るだけの家計簿では、レシートのもらい忘れやレシート自体がない出費などが埋もれてしまいがちです。
家計簿アプリとレシートを貼るだけ家計簿のつけ方については、下記記事で詳しくご紹介しています。
家計簿のつけ方がわからない!簡単・続く家計簿の基本と選び方

 

また、家計簿をつけずに、銀行の通帳やクレジットカードやオンライン決済の利用明細を家計簿代わりに家計の収支を把握することもできます。
ただこの方法では、費目ごとに決済方法を分けたり、通帳の引き落とし日を決めたりと、自分でルールを決め、その通りに使わなければなりません。

それぞれの家計簿に一長一短ありますが、自分に合っているタイプの家計簿を選ぶのが継続への近道です。

 

まとめ

手書き家計簿は面倒なようで、実は初心者でも続けやすい方法です。
家計簿の目的は、収支を把握して貯金額を殖やすなど家計の目的を達成すること。
細かく書く必要はありません。
まずは1カ月、自分の支出について「知る」ことが大切です。
家計簿を長続きさせる秘訣は、無理をしないこと、マイペースでいること、です。
その上で、生活費に充てる金額を設定していくなど、「自分にあった家計」を築いていきましょう。

 

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