コーヒーを飲んで気分スッキリ!多彩な香りや味わいを毎日楽しみましょう!

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何気ない日常の一場面で親しまれるようになったコーヒーは、多彩な香りと味わいがあり、時には格別な喜びをもたらしてくれます。
古くは貿易資源として珍重されたコーヒー。
しかし、人々はかつてコーヒーを命がけで略奪し、自国や領土に持ち帰っていた時代がありました。
コーヒーの歴史には宗教や奴隷制度、密輸といった、社会との密接な関係もあるのです。
それでは、現在でも人々を魅了する、コーヒーの世界をご紹介します。

目次

  1. コーヒーとは
    • コーヒーとは
    • コーヒーの3原種
    • コーヒーの分類
  2. コーヒーの健康パワー
    • コーヒーに含まれる3大成分
    • 健康成分は焙煎度合いでも変化する
    • コーヒーはいつ飲むのが良いのか
  3. お好みのコーヒーの見つけ方
    • 代表的なコーヒーの味わい
    • 代表的な味わいを試してみよう
    • コーヒーの淹れ方の種類
  4. コーヒーの1日の摂取量
    • コーヒーの1日の摂取量
    • コーヒーを摂取する時の注意
  5. まとめ

コーヒーとは

コーヒーとは

コーヒーには、アラビカコーヒーノキ、ロブスターコーヒーノキ、ジャワ、モカなどたくさんの種類があります。
そもそもコーヒーとはどのようなものから作られているかご存知でしょうか。
「そんなこと知っているわ、コーヒー豆からよ。」と、多くの人が答えるでしょう。
ではコーヒー豆とは一体どのようなものなのでしょうか。※1、2

コーヒー豆の発見はいくつかの説がありますが、文献として初めて出てきたのはアラビア人のラーゼスによるものだといわれています。
その当時は、コーヒー豆をそのまま煮出した黄褐色の飲み物でした。
その後13世紀頃、コーヒー豆を炒ってから抽出することで黒褐色の香り高い飲み物となります。
アラビア語でカーファという酒の名がそのまま取り入れられ、トルコへ渡るとカーフェと呼ばれるようになりました。※2、3

コーヒー豆は「豆」が付きますが、実際にはマメ科の植物ではなく、リンドウ目アカネ科コーヒーノキ属に分類されるコーヒーノキという植物の果実です。
またその中でもコーヒー豆になるのは、コーヒーチェリーと呼ばれる実の中にある平たい2つの種子なのです。
尚、この種子は時々丸い1つの豆が入っていることがあります。
これはピーベリーと呼ばれ、欠点豆とされる場合もあれば、ピーベリーだけを集めて高値で取引される国もあります。※2
コーヒーの主な産地は北緯25度から南緯25度の範囲に当たる、熱帯・亜熱帯地方です。
この地帯はコーヒーベルトといわれ、南海帰線に近い地域では4月~9月頃が収穫時期となります。※2
一方、北回帰線に近い地域では収穫時期は9月~4月頃となり、雨季が年2回ある地域では年に2回収穫ができます。
つまり、コーヒーは世界中のどこかで一年中収穫期を迎えていることになります。※2

コーヒーの3原種

日本人全体でみると、1人1週間あたり10杯程度のコーヒーを消費するといわれています。※4 
コーヒーにはいろいろな種類があるのですが、日本でよく売られているコーヒー豆はアラビカ種です。

それでは、コーヒーの3原種をご紹介しましょう。

【アラビカ種】※2、5
世界で流通しているコーヒーの約7割を占め、高品質。
原産地はエチオピアで病虫害に弱く栽培に手間がかかる。
アラビカ種の中には派生品種が200以上もあり、それぞれ特徴も異なっている。

【カネフォラ種】※2、5
通称はロブスタ種で、コンゴを原産地とする。
病虫害に強く、インスタントコーヒーや安価なブレンドに使われることが多い。

【リベリカ種】※2、5
原産地は西アフリカで低地・平地栽培が可能で少ない雨や病虫害にも強い。
消費量が少なく主にヨーロッパで消費されている。

コーヒーの分類

市場に流通するコーヒーは4つに分類され、ランクの高い物からスペシャルティコーヒー、プレミアムコーヒー、コディティーコーヒー、ローグレードコーヒーとなります。
ランクが上がるほど味わいの豊かなコーヒーとされていますが、スペシャルティコーヒーは先物取引の対象外であり、その価格は売り手と買い手の相対取引となります。
スペシャルティコーヒーの取引の一部は公開され、世界中のコーヒー業者が参加できます。
入札により競いながら価格が決定するものや、各国で品質を評価し価格を提示するものなどがあります。※2、5
またランク付けとは別の概念で、生産地や農園、品種などが明らかになっているシングルオリジンというものがあります。
これは生産者の意思が反映された豆の個性を味わうことができるのですが、必ずしも高品質であるとは限らないため意味あいを知っておくとよいでしょう。※2、5

※1 総監修 日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会 2019年7月発行 健康食品・サプリ[成分]のすべて ナチュラルメディシン・データベース 日本対応版<第6版> 同文書院
※2 西東社編集部/編 2018年1月発行 極める 愉しむ 珈琲事典 西東社
※3 J-STAGE コーヒーについて / 2020年7月26日閲覧
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1968/7/2/7_71/_pdf
※4 農林水産省 コーヒーの消費量をおしえてください。 / 2020年7月26日閲覧
https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0008/06.html
※5 Anette Moldvaer著 丸山健太郎監修 2015年9月発行 コーヒーの基礎知識・バリスタテクニック・100のレシピ COFFEE BOOK 誠文堂新光社

コーヒーの健康パワー

コーヒーに含まれる3大成分

コーヒーというと健康によいイメージと、悪いイメージどちらがありますか?
体によい説と体に悪い説、どちらも聞いたことがあるような気がする方は多いかもしれません。
体に悪いといわれると、毎日のコーヒーを楽しみにしている人には大問題です
しかし、安心してください。
コーヒーには体を元気にする栄養がちゃんと含まれています
それではコーヒーに含まれている注目すべき健康成分をみてみましょう。※2、3

【カフェイン】※1、2、3
体をシャキッと元気にするパワーがあります。
人の体に対するカフェインの働きはたくさんありますが、アメリカでは、カフェインを「飲む」のではなく、「塗る」という使い方もするそうです。
また、この次のポリフェノールと一緒に摂取することで、その効果はより大きくなることがあります。

【ポリフェノール】※1、2、3
ポリフェノールは多くの植物に含まれている苦みや色素の成分です。
さまざまな食品の中でも、コーヒーに含まれるポリフェノールの割合は大きく、たとえばブルーベリーに多くふくまれるアントシアニンを1g摂取するためには100gのブルーベリーを必要としますが、浅煎りのコーヒーであれば1杯で1gのアントシアニンを摂取できます。
また、クロロゲン酸というポリフェノールは、別名コーヒーポリフェノールとも呼ばれています。

【トリゴネリン】※1、2
この成分はコーヒーの生豆に含まれ、焙煎などの過熱によりニコチン酸とNMPという成分に変化します。
これらは、ほっと一息つきたいときに役立つ成分です。
いずれの成分も人の体にとっての元気パワーが含まれており、加熱するほど増えるため、いわゆる深煎り豆の方が多く摂取できます。

健康成分は焙煎度合いでも変化する

コーヒーにはいろいろな種類があるのですが、健康パワーはどれも同じくらいなのでしょうか。
大量生産されるロブスタ種と手間のかかるアラビカ種では、アラビカ種の方が値段も高いため健康パワーも強いように思えますが、実はどちらにもしっかりと健康パワーは含まれています。
しかし豆の種類により成分には違いがあります。※2、5
アラビカ種ではトリゴネリンが豊富に含まれ、ロブスタ種にはカフェインとクロロゲン酸が多く含まれているため、両方のコーヒーをバランスよく摂取した方が、栄養成分をバランス良く摂取できます。※2、3、5
コーヒーに含まれるこれらの成分はそれぞれ、体内では異なる働きを行うため、いろいろな成分を摂取するとダブルで嬉しい働きをしてくれるのです。※2、3、5

コーヒーはいつ飲むのが良いのか

コーヒーは焙煎の度合いにより健康成分が大きく変化するため、一概にどの豆にどれくらいの健康パワーを含んでいるかという事は難しくなります。
コーヒーには温度に左右されない成分もありますが、熱により変化を起こしてしまう成分もあります。
クロロゲン酸は熱に弱いため、浅煎りの豆に多く含まれるのですが、ニコチン酸とNMPは熱を加えるほど増加するため、深煎りに多く含まれています。※2、3、5
コーヒーの栄養成分を満遍なく摂取したいという方は、浅煎りと深煎りの両方を飲むようにしましょう。※2

また、コーヒーの健康パワーは、コーヒーを飲むタイミングでも異なります。
食べ過ぎたくないときは、食事の前に飲み一息をつくことでじっくり食べる事に集中ができます。
運動習慣をより楽しみたいなら、運動の30分前に飲むのもよいでしょう。
また、仕事中にスッキリしたい場合には、コーヒーは1度にまとめてたくさん飲むのではなく、数時間置きに飲むようにすると良いでしょう。※2、3、5

※1 総監修 日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会  2019年7月発行 健康食品・サプリ[成分]のすべて ナチュラルメディシン・データベース 日本対応版<第6版> 同文書院
※2 西東社編集部編 2018年1月発行 極める 愉しむ 珈琲事典 西東社
※3 J-STAGE コーヒーについて / 2020年7月26日閲覧
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1968/7/2/7_71/_pdf
※5 アネット モルドヴァ著 丸山健太郎監修 2015年9月発行 コーヒーの基礎知識・バリスタテクニック・100のレシピ COFFEE BOOK

お好みのコーヒーの見つけ方

代表的なコーヒーの味わい

自分好みのコーヒーを見つけるためにも、5つの味わいで表現されるチェックポイントをみてみましょう。※2、3

1.酸味(柔らかな酸味、すっきりとした酸味など豆により異なる)
2.苦味(焙煎度合いが深まるほどに苦味が増す)
3.コク・深み(ベースには苦味があり、濃さを持続し複雑に広がるとコクや深みになる)
4.キレ(強い苦味が早く消えるほどキレを感じる)
5.甘味(コーヒーチェリーが熟すと生豆にも甘味が溜まりコーヒーの甘味となって出てくる)

コーヒーは豆によって酸味や苦味、甘味などのバランスが異なります。
酸味・苦味・甘味など特徴的なコーヒーを試し、自分の好みの味わいを見つけてみましょう。※2

代表的な味わいを試してみよう

コーヒーの味の表現として、酸味、甘味、苦みなどがあります。
それぞれの味を代表するコーヒー豆は次の通りです。

【酸味代表】※2
キリマンジャロ
ハワイコナ
ケニア
モカ・マタリなど

【苦味代表】※2
マンデリン

【甘味代表】※2
グアテマラ

【コク代表】※2
コロンビア

【バランス代表】※2
ブルーマウンテン

コーヒー豆は生豆に加える熱の程度で色や香りが変化します。
コーヒーの好みの味わいが見つかったら、今度は焙煎度合いを変えて試してみましょう。※2
焙煎の浅いものほど酸味が強く、焙煎が進むにつれて苦みが強くなっていくため、焙煎度合いもコーヒーの味を決める大切な要素となるためです。
好みの焙煎度合いは、酸味と苦みの2種類を基準に飲み比べてみるとよいでしょう。※2

コーヒーの淹れ方の種類

好みの味わいが見つかったら、次はコーヒーの淹れ方です。
手軽なインスタントもよいのですが、じっくりと時間をかけて淹れたコーヒーは、味わい深いものです。
コーヒーの抽出は湯をコーヒー粉に注いで通過させる透過式と、コーヒー粉を湯に浸して抽出する浸漬式に分けられます。※2、5
透過式はいわゆるハンドドリップでペーパーフィルターをドリッパーにセットするペーパードリップと、布を利用したネルドリップなどがあります。
一方、浸漬式では手軽なものではコーヒーメーカーや水出しなどがあり、昔ながらの喫茶店などで目にするサイフォンも浸漬式となります。
またその他にも透過式にはさまざまな抽出機器があり、豆の味をダイレクトに楽しめるフレンチプレスやエスプレッソ風の味わいのマキネッタなどがあります。※2、5

※2 西東社編集部編 2018年1月発行 極める 愉しむ 珈琲事典 西東社
※3 J-STAGE コーヒーについて / 2020年7月26日閲覧
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1968/7/2/7_71/_pdf
※5 アネット モルドヴァ著 丸山健太郎監修 2015年9月発行 コーヒーの基礎知識・バリスタテクニック・100のレシピ COFFEE BOOK

コーヒーの1日の摂取量

コーヒーの1日の摂取量

私たちに健康パワーをもたらしてくれるコーヒーは、1日どのくらい摂取すればよいのでしょうか。
カフェインに対する感受性は個人差が大きいため、厚生労働省でも1日の摂取量というのは決められていません。
しかし、コーヒーは体がよいからと毎日ガブガブと大量に飲んでいては体調不良を招く原因となってしまいます。※2、6、9
世界保健機関でもカフェインの過剰摂取には注意喚起があるため、コーヒーは1日2~3杯を目安にし、食生活においては1日に45~50の栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。※2、7、8
多種多様の栄養素を何グラム摂るというと面倒に感じるかもしれませんが、エネルギー源となる主食にたんぱく質を補う主菜、ビタミンやミネラル、食物繊維の副菜、これらに汁や果物といったもう1皿で栄養バランスは充実するものです。※7、8
食生活を整えたうえでコーヒーは楽しむということが大切です。
そのためコーヒーは食後やおやつのお楽しみにし、1日3食をしっかりと食べるようにしましょう。※7、8

コーヒーを摂取する時の注意

健康成分を含むコーヒーを摂取する時には、いくつかの注意も必要です。
まず、コーヒーに含まれるカフェインのもつ作用は、小児には刺激が強いことがあるため、小児の飲用はしない方がよいでしょう。
また妊娠中と授乳期においてもコーヒーの過剰摂取は、体調不良となる可能性があるため、英国食品基準庁では世界保健機関(WHO)よりも厳しい基準を設け1日の摂取量は2杯までにすると安心としています。※1、6
さらにカフェインには、アデノシンという成分の働きを妨げる働きがあります。
そのため、アデノシンという成分の入ったお薬は、その効果が不十分になってしまい、アデノシンを利用する検査など場合、検査前の24時間はカフェインを摂取しない方がよいとされています。※1、6
病院で検査などを行う際には、安全のためにも、事前にコーヒーの摂取について聞いておくとよいでしょう。
その他にもコーヒーに含まれる成分は、いくつかのお薬の働きを変化させることがあります。
医師から処方されたお薬を服用されている方や持病のある方はコーヒーの摂取について担当医に確認をとるようにしましょう。
アルコールにはカフェインの働きを抑える働きがあるため、同時に摂取した場合には体内のカフェイン量が増えてしまうことがあるため、こちらも注意が必要です。※1、6

※1 総監修 日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会 2019年7月発行 健康食品・サプリ[成分]のすべて ナチュラルメディシン・データベース 日本対応版<第6版> 同文書院
※2 西東社編集部編 2018年1月発行 極める 愉しむ 珈琲事典 西東社
※6 厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~ / 2020年7月26日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html#:~:text=%E3%83%BB%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%AA%E6%88%90%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%9C%80%E5%A4%A7,%EF%BC%92%E6%9D%AF)%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82
※7 中村丁次監修 2017年2月発行 栄養の基本がわかる図解事典 成美堂出版
※8 厚生労働省 「食事バランスガイド」について / 2020年7月26日閲覧
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html
※9 栗原久著 2004年4月発行 カフェインの科学-コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用 学会出版センター

まとめ

コーヒーには、カプチーノやカフェラテ、マキアートなどさまざまな種類があり、気分に合わせて味わいの変化も楽しむことができます。
忙しい時こそコーヒーの成分でほっと一息をつくことで、次の作業効率もアップします。
日々の生活にコーヒーを取り入れて、元気な体を作っていきましょう。

ライター
岡部
看護師
埼玉県内総合病院手術室(6年)、眼科クリニック(半年)勤務、IT関連企業(10年)勤務、都内総合病院手術室(1年半)、千葉県内眼科クリニック(1年)勤務
2011年よりヘルスケアライターとして活動。 現在は、一般向け疾患啓発サイト、医療従事者向け情報サイト等での執筆、 医療従事者への取材、記事作成などを行う。
一般向けおよび医療従事者向け書籍
○執筆・編集協力
・看護の現場ですぐに役立つICU看護のキホン (ナースのためのスキルアップノート)
・看護の現場ですぐに役立つ 人工呼吸ケアのキホン (ナースのためのスキルアップノート)
・看護の現場ですぐに役立つ ドレーン管理のキホン (ナースのためのスキルアップノート)  他
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