円高が起こる理由として明確な答えと言う物はございません。
その時々の要因によって円の価値は左右されています。
円の特徴として挙げられるのが貿易立国である日本国通貨として世界経済の動向と強く連動する傾向があります。
主にアメリカの経済と強い結びつきを持ちアメリカの金利の動向に左右され、昨今の様に世界不況の中、発展途上国や不安要素を抱える先進国と比べた時に円は安全資産だと市場で考えられるケースもあります。
その中でも一番の理由として円高が起こるケースとしては、他の先進国が通貨を割増で発行または他国の通貨発行国が圧力をかけて為替介入を行なった時に円高に動くと考えられます。
この条件が発動した時に日銀が為替介入を行わない、又は期間のズレがでる場合に起こりえます。
先述した様に海外の影響が強く円高に傾いた時に他の先進国が本来のポジションを失って為替の相場を割る事が考えられますので、テクニカルで長期に想定した場合には投資を行いやすい環境であると言えるでしょう。
しかし円高が起こる起因としては海外の景気情勢が良くないと言う事であり、他の先進国が元のポジションに戻れるかどうかと云う判断は大変難しいでしょう。
またテクニカルで想像し得ない様な状況が起きている場合には底値と言うものが予測できません。
最近では長期的に100円以上のポジションを維持していた通貨が急に100円以下を割り10円安くなった所で大半の人は安いと感じましたが、その10円ですら底値ではなくまだ下落した例もございました。
もし他国通貨を買う場合に本来のポジションに戻るまでにどれくらいの期間を要するのかが掴みづらい点。
テクニカルで考えられる以上の材料が要因として起こった場合にはその通貨が本来のポジションに戻ると思いきや為替相場の価値がそこで安定してしまう点とが考えられます。
FXのみで考えた円高のメリット・デメリットに大差は無いように感じます。
もしFXではなく一般生活で考えると沢山のメリット・デメリットが考えられますが、FXでの急な円のポジションまたは主要通貨のポジション変動は最近では逆に読みづらい市場といえるでしょう。
もし急な円高が起こった場合にはFX投資家としては他国の通貨を今買わなきゃと思うかもしれませんが、無理な買いは抑えて市場をちゃんと観察しリスク管理を徹底した上で買いを行なってください。